特殊装甲隊 ダグフェロン『廃帝と永遠の世紀末』② 海と革命家、時々娘

橋本 直

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出発

第14話 男装の麗人

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「かなめさんの妹?」

 誠はサイボーグで女王様気質のかなめの妹の姿を想像しようとした。

 かなめの頭の先からつま先までじっと眺めるが、どうにも彼女の妹の姿は想像がつかない。

「確かもうすでにこの豊川市に来ているはずだぞ……私も会ったことがあるが……本当に妹なのか?」

 いぶかしげにかなめの顔を眺めるカウラを見て、誠は意味も分からず呆然と立ち尽くしていた。

「アタシが前見たときは妹だった。今のところ弟になったという報告は無いから妹だな」

「弟になった?」

 再び誠の疑問形に火が付く形となった。

「かえでちゃんの話?」

 三人で話しているところに、ちょうどアメリアが通りかかる

「ええ、西園寺さんの妹の話なんですけど……アメリアさん知ってます?」

 誠の問いにアメリアは少し戸惑ったような顔をした。

「一応……私は部長級だから、会ったことはあるけど……あれよ、男装が好きだから変な風に言われるだけで、それほど変わった人じゃないっわよ」

「男装!?」

 アメリアがあっさり言ってのけるが、『大正ロマンあふれる国』の甲武国で『男装』をしていることの意味を察して誠は叫んでいた。

「いいじゃないの。『男装の麗人』なんて、絵になるわよ。かなめちゃんと違ってたれ目じゃないし」

「うるせえ!」

 けなされて怒ったかなめがアメリアに膝カックンを仕掛ける。長身のアメリアはあっさり引っかかってそのままずっこけた。

「まあ……うちは『特殊な部隊』だからな。第二小隊も当然メンバーは特殊になるだろう」

 カウラはそう言って苦笑いを浮かべた。

 第一小隊の小隊長として誠達『特殊な』部隊員を預かっている彼女の苦労を察して誠は愛想笑いを浮かべるしかなかった。
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