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朝の出来事
第42話 仕組まれた再会
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「これは奇遇ですね」
誠が廊下の先を見ると、そこに昨日風呂場で会った少年が立っていた。
「こいつか?昨日、神前が見たって言う……」
失礼なのをわかっていてかなめが彼を指差す。
「西園寺中尉、お初にお目にかかります。僕は……」
昨日誠に向けてアンと名乗った少年の言葉にかなめのタレ目がすぐに殺気を帯びる。その迫力に思わずアンは口を噤んでしまった。
「おい!誰が中尉だ!アタシは大尉だ!」
いつもならすぐに殴るか蹴るかなめが不意に手を止めたことが誠には少しばかり不自然に見えた。アンは苦笑いを浮かべながら言葉を続ける。
「失礼しました、では西園寺大尉とお呼びするべきなんですね。そして第一小隊隊長、カウラ・ベルガー大尉。運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ少佐。僕が……」
「オメエ、少年兵ってにわかじゃねえな……物心ついた時から銃を撃ってた面だ……ベルルカンで何度か見た」
アンの言葉をさえぎって、不敵な笑いを浮かべながらかなめがそう言った。
「なぜそう思うんです?」
まるでその言葉を予想していたように、アンも頬の辺りに笑みを湛えている。誠にはかなめの言葉の意味がわからなかった。そんな誠とは関係なく得意げにかなめは話を続ける。
「なに、匂いだよ。それとそのかばん……ガンケースじゃん。後生大事に銃を持ち歩くってのは銃が無いと不安になる根っからの少年兵の悪い癖だ……直した方が良いぞ」
一呼吸置こう、そう考えているとでも言う様に、ロナルドは深呼吸をした。
「それについては否定も肯定もしませんよ。この中には僕の『友達』が入ってるんです」
「友達?銃が?」
アメリアがけげんそうにそう尋ねた。
「カラシニコフだな。ベルルカンや遼大陸の内戦では普通に使われている」
カウラもまた少し警戒しながらアンを見つめていた。
「銃だけが『友達』の少年兵……」
誠は風呂で見たアンの銃創だらけの背中を思い出して少しばかり恐怖を覚えていた。
誠が廊下の先を見ると、そこに昨日風呂場で会った少年が立っていた。
「こいつか?昨日、神前が見たって言う……」
失礼なのをわかっていてかなめが彼を指差す。
「西園寺中尉、お初にお目にかかります。僕は……」
昨日誠に向けてアンと名乗った少年の言葉にかなめのタレ目がすぐに殺気を帯びる。その迫力に思わずアンは口を噤んでしまった。
「おい!誰が中尉だ!アタシは大尉だ!」
いつもならすぐに殴るか蹴るかなめが不意に手を止めたことが誠には少しばかり不自然に見えた。アンは苦笑いを浮かべながら言葉を続ける。
「失礼しました、では西園寺大尉とお呼びするべきなんですね。そして第一小隊隊長、カウラ・ベルガー大尉。運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ少佐。僕が……」
「オメエ、少年兵ってにわかじゃねえな……物心ついた時から銃を撃ってた面だ……ベルルカンで何度か見た」
アンの言葉をさえぎって、不敵な笑いを浮かべながらかなめがそう言った。
「なぜそう思うんです?」
まるでその言葉を予想していたように、アンも頬の辺りに笑みを湛えている。誠にはかなめの言葉の意味がわからなかった。そんな誠とは関係なく得意げにかなめは話を続ける。
「なに、匂いだよ。それとそのかばん……ガンケースじゃん。後生大事に銃を持ち歩くってのは銃が無いと不安になる根っからの少年兵の悪い癖だ……直した方が良いぞ」
一呼吸置こう、そう考えているとでも言う様に、ロナルドは深呼吸をした。
「それについては否定も肯定もしませんよ。この中には僕の『友達』が入ってるんです」
「友達?銃が?」
アメリアがけげんそうにそう尋ねた。
「カラシニコフだな。ベルルカンや遼大陸の内戦では普通に使われている」
カウラもまた少し警戒しながらアンを見つめていた。
「銃だけが『友達』の少年兵……」
誠は風呂で見たアンの銃創だらけの背中を思い出して少しばかり恐怖を覚えていた。
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