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普段の一日
第102話 食事当番
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「ああ、疲れたねえ。でも飯まで時間が有るよな」
「あのー今日は僕が食事当番なんですけど」
「それがどうした?」
かなめが誠の顔をまじまじと見つめる。
「島田先輩から西園寺さん達に手伝ってもらえって言われたんですけど」
かなめが露骨に嫌そうな顔を向けてくる。
「なら仕方ないな。西園寺、アメリアを連れて来い」
「食事当番ねえ」
そう言いながらかなめが食堂を出て行った。
「私達も手伝おうか?」
パーラの申し出にカウラは即座に首を横に振る。
「ここに世話になる人間だけでいい。手出しされると要領がつかめなくなる」
「とりあえず夜はカレーだそうです。それに整備班は今日は徹夜だそうですから、人数は20人前くらいで良いらしいですよ」
誠の言葉にカウラは少しばかり驚いた表情を浮かべた。
「20人前か。大丈夫なのか?」
カウラは不安そうに誠の顔を覗き込む。
「やっぱり私達手伝うわね。誠君、材料は買ってあるの?」
かなめとカウラは料理を期待するのは無理があった。そしてアメリアの驚異的な創意と工夫で人知を超えた食品を作り上げる才能についてはパーラ自身がよく知っている。そのせいだろうかパーラは諦めて立ち上がる。
「一番奥の冷蔵庫にそろっているはずですよ」
誠はそう言うとそのままカウラとパーラ、それにサラをつれて厨房に入った。誠が食堂の方を振り返るとあからさまに嫌な顔をしているアメリアがいた。
「なんで私達が……私外食派だから」
アメリアはめんどくさそうにそう言った。
「アメリア、郷に入れば郷に従えだ……ジャガイモの皮むきを頼む」
カウラの言葉にアメリアはあきらめた調子でそのまま厨房に入ってくる。
「西園寺、鍋をかき混ぜるぐらいならできるだろ?」
「わかったよ、その段取りになったら呼んでくれ」
かなめはそのままタバコを取り出し喫煙所に向かった。パーラが取り出した食材をカウラは立ったまままな板の横で眺めていた。
「ジャガイモ、牛肉、にんじん、たまねぎ」
「ちゃんと揃えてあるのね」
感心したようにパーラは誠を見た。
「本来は買出しなんかも担当するんですが、今日は島田先輩が用意してくれましたから」
そう言うと誠はにんじんに手を伸ばした。
「カレーのルーはブロックの奴なのね」
「ああ、この前までは本局の西モスレムのエースとか言う人が持ってきてくれた特製ルーが有ったんですが切れちゃいましてね。まあ代用はこれが一番だろうってお勧めのルーを使っているんですよ」
「ああ、西モスレムはパキスタン文化圏だもんね……カレーとかこだわりそう」
渋々厨房に入ってきたアメリアはそう言うと皮むき気でジャガイモを剥き始める。パーラは鍋を火にかけ油を敷いた。
「にんにく有る?」
「にんにく入れるの?」
パーラの言葉にアメリアは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「ああ、そちらの奥の棚にありますよ」
「サラ、とりあえず二かけくらい剥いてよ」
サラは棚からにんにくを取り出すと剥き始める。
「臭くなっちゃうじゃない」
ぽつりと呟くアメリアの隣のカウラが冷静にサラのにんにくを剥く手に目をやった。
「当たり前のことを言うな」
カウラは再び誠から受け取った慣れない包丁でにんじんを輪切りにする。そして一本を切り終えるとカウラの視線が食堂に注がれる。
「かなめちゃん!手伝ってよ」
喫煙所から帰ってきたかなめが手持ち無沙汰にしているのをアメリアが見つけてそう言った。その言葉を聴いて躊躇するかなめだったが、誠と目が合うとあきらめたように厨房に入ってきた。
「何すればいいんだ?」
「ジャガイモ剥いていくから適当な大きさに切ってよ」
アメリアに渡されたジャガイモをかなめはしばらく眺める。
「所詮コイツはお姫様だ。下々のすることなど関係が無いんだろ?」
挑発的な言葉を発したカウラに一瞥かました後、むきになったようにかなめはジャガイモとの格闘を始めた。
「あまり無茶はしないでね」
そう言うとパーラは油を引いた大鍋ににんにくのかけらを放り込んだ。
「誠君、肉とって」
手際よく作業を進めるパーラの声にあわせて細切れ肉を誠は手渡す。
「良いねえ、アタシはこの時の音と匂いが好きなんだよ」
自分の仕事であるジャガイモを切り分けることに飽きてかなめはそれを手の上で転がしている。
「かなめちゃん、手が止まってるわよ」
「うるせえ!」
アメリアに注意されたのが気に入らないのかそう言うとかなめはぞんざいにジャガイモを切り始めた。
「西園寺、貴様と言う奴は……」
「カウラ。それ言ったらおしまいよ」
不恰好なジャガイモのかけら。カウラはつい注意する。そしてアメリアが余計なことを言ってかなめににらみつけられた。
「誠っち!ご飯は?」
サラがそう言って巨大な炊飯器の釜に入れた白米を持ってくる。
「ああ、それ僕が研ぎますから」
そう言うと誠はサラから釜を受け取って流しにそれを置く。
「ずいぶんと慣れてるわね」
「まあ週に一回は回ってきますから。どうって事は無いですよ」
そう言いながら器用にコメを研ぐ誠を感心したように三人は見ている。
「じゃあここで水を」
パーラはサラに汲ませた水を鍋に注ぎ、コンソメの塊を放り込んだ。
「ジャガイモ、準備終わったぞ」
「じゃあ今度はにんじんとたまねぎを頼む」
「おい、カウラ。そのくらいテメエでやれ!」
「切るのはお前の十八番だろ?」
「わかったわよ!かなめちゃん私がやるから包丁頂戴」
仕事の押し付け合いをするカウラとかなめに呆れたように、かなめから包丁を奪ったアメリアがまな板の上でにんじんとたまねぎを刻む。
「意外とうまいんですね」
確かにアメリアの包丁さばきは外食派を自称する割にはカウラやかなめよりもはるかに手馴れていた。
「そう?時々ネタに詰まった時にラジオを聞きながら夜食とか作るからね」
「深夜ラジオも役に立つ技量が得られるんだな」
「そうよ、かなめちゃん。面白いネタ無いの?」
「あっても教えねえよ!」
そう言いながらかなめはアメリアが切り終えた食材をざるに移した。
「あのー今日は僕が食事当番なんですけど」
「それがどうした?」
かなめが誠の顔をまじまじと見つめる。
「島田先輩から西園寺さん達に手伝ってもらえって言われたんですけど」
かなめが露骨に嫌そうな顔を向けてくる。
「なら仕方ないな。西園寺、アメリアを連れて来い」
「食事当番ねえ」
そう言いながらかなめが食堂を出て行った。
「私達も手伝おうか?」
パーラの申し出にカウラは即座に首を横に振る。
「ここに世話になる人間だけでいい。手出しされると要領がつかめなくなる」
「とりあえず夜はカレーだそうです。それに整備班は今日は徹夜だそうですから、人数は20人前くらいで良いらしいですよ」
誠の言葉にカウラは少しばかり驚いた表情を浮かべた。
「20人前か。大丈夫なのか?」
カウラは不安そうに誠の顔を覗き込む。
「やっぱり私達手伝うわね。誠君、材料は買ってあるの?」
かなめとカウラは料理を期待するのは無理があった。そしてアメリアの驚異的な創意と工夫で人知を超えた食品を作り上げる才能についてはパーラ自身がよく知っている。そのせいだろうかパーラは諦めて立ち上がる。
「一番奥の冷蔵庫にそろっているはずですよ」
誠はそう言うとそのままカウラとパーラ、それにサラをつれて厨房に入った。誠が食堂の方を振り返るとあからさまに嫌な顔をしているアメリアがいた。
「なんで私達が……私外食派だから」
アメリアはめんどくさそうにそう言った。
「アメリア、郷に入れば郷に従えだ……ジャガイモの皮むきを頼む」
カウラの言葉にアメリアはあきらめた調子でそのまま厨房に入ってくる。
「西園寺、鍋をかき混ぜるぐらいならできるだろ?」
「わかったよ、その段取りになったら呼んでくれ」
かなめはそのままタバコを取り出し喫煙所に向かった。パーラが取り出した食材をカウラは立ったまままな板の横で眺めていた。
「ジャガイモ、牛肉、にんじん、たまねぎ」
「ちゃんと揃えてあるのね」
感心したようにパーラは誠を見た。
「本来は買出しなんかも担当するんですが、今日は島田先輩が用意してくれましたから」
そう言うと誠はにんじんに手を伸ばした。
「カレーのルーはブロックの奴なのね」
「ああ、この前までは本局の西モスレムのエースとか言う人が持ってきてくれた特製ルーが有ったんですが切れちゃいましてね。まあ代用はこれが一番だろうってお勧めのルーを使っているんですよ」
「ああ、西モスレムはパキスタン文化圏だもんね……カレーとかこだわりそう」
渋々厨房に入ってきたアメリアはそう言うと皮むき気でジャガイモを剥き始める。パーラは鍋を火にかけ油を敷いた。
「にんにく有る?」
「にんにく入れるの?」
パーラの言葉にアメリアは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「ああ、そちらの奥の棚にありますよ」
「サラ、とりあえず二かけくらい剥いてよ」
サラは棚からにんにくを取り出すと剥き始める。
「臭くなっちゃうじゃない」
ぽつりと呟くアメリアの隣のカウラが冷静にサラのにんにくを剥く手に目をやった。
「当たり前のことを言うな」
カウラは再び誠から受け取った慣れない包丁でにんじんを輪切りにする。そして一本を切り終えるとカウラの視線が食堂に注がれる。
「かなめちゃん!手伝ってよ」
喫煙所から帰ってきたかなめが手持ち無沙汰にしているのをアメリアが見つけてそう言った。その言葉を聴いて躊躇するかなめだったが、誠と目が合うとあきらめたように厨房に入ってきた。
「何すればいいんだ?」
「ジャガイモ剥いていくから適当な大きさに切ってよ」
アメリアに渡されたジャガイモをかなめはしばらく眺める。
「所詮コイツはお姫様だ。下々のすることなど関係が無いんだろ?」
挑発的な言葉を発したカウラに一瞥かました後、むきになったようにかなめはジャガイモとの格闘を始めた。
「あまり無茶はしないでね」
そう言うとパーラは油を引いた大鍋ににんにくのかけらを放り込んだ。
「誠君、肉とって」
手際よく作業を進めるパーラの声にあわせて細切れ肉を誠は手渡す。
「良いねえ、アタシはこの時の音と匂いが好きなんだよ」
自分の仕事であるジャガイモを切り分けることに飽きてかなめはそれを手の上で転がしている。
「かなめちゃん、手が止まってるわよ」
「うるせえ!」
アメリアに注意されたのが気に入らないのかそう言うとかなめはぞんざいにジャガイモを切り始めた。
「西園寺、貴様と言う奴は……」
「カウラ。それ言ったらおしまいよ」
不恰好なジャガイモのかけら。カウラはつい注意する。そしてアメリアが余計なことを言ってかなめににらみつけられた。
「誠っち!ご飯は?」
サラがそう言って巨大な炊飯器の釜に入れた白米を持ってくる。
「ああ、それ僕が研ぎますから」
そう言うと誠はサラから釜を受け取って流しにそれを置く。
「ずいぶんと慣れてるわね」
「まあ週に一回は回ってきますから。どうって事は無いですよ」
そう言いながら器用にコメを研ぐ誠を感心したように三人は見ている。
「じゃあここで水を」
パーラはサラに汲ませた水を鍋に注ぎ、コンソメの塊を放り込んだ。
「ジャガイモ、準備終わったぞ」
「じゃあ今度はにんじんとたまねぎを頼む」
「おい、カウラ。そのくらいテメエでやれ!」
「切るのはお前の十八番だろ?」
「わかったわよ!かなめちゃん私がやるから包丁頂戴」
仕事の押し付け合いをするカウラとかなめに呆れたように、かなめから包丁を奪ったアメリアがまな板の上でにんじんとたまねぎを刻む。
「意外とうまいんですね」
確かにアメリアの包丁さばきは外食派を自称する割にはカウラやかなめよりもはるかに手馴れていた。
「そう?時々ネタに詰まった時にラジオを聞きながら夜食とか作るからね」
「深夜ラジオも役に立つ技量が得られるんだな」
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