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1話 唐突な再会【続き】
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寺内先生の適当っぷりにイライラしつつも、委員会をサボる口実を見つけられたのとで少し複雑な感情になりながら、自分の寮室へと向かった。
(どんな奴なんだろう、やっぱりαだから偉そうな奴なのかな、、)
ガチャ
「?!」
ドアノブに手をかけた瞬間、急に扉が反対側から開かれ、驚きのあまり祐介はその場で床に転けた。
「いたっ!」
「だ,大丈夫ですか?怪我とか、」
「大丈夫だ。君がもしかして,今日来た転校生?」
優しく心配する声の元を見上げるとそこには、茶髪の優しそうな目をした男の子がいた。
(本当にαか?にしては,そそかしすぎるだろ、)
俺がジーっと顔を見つめていると,転校生は不思議な顔をしてから、ハッとしたように
「すみません、!自己紹介が遅れました。今日転校してきた、1年の笹倉です。」
「あ,いや、」
「もう、名前とかは先生から聞いてる感じでしたか?!」
笹倉は少し照れたように1人でワタワタしながら俺に質問してきた。
(1年ってことは、俺より年下か、)
「あ、そういえば、今時間ある?」
「え?」
「寺内先生にも頼まれたし,校内案内するよ。」
「ちょうど片付けも終わったのでお願いします!野村先輩!」
「おう!」
校内を案内しながら笹倉とおしゃべりをするとお互いのことを深く知ることができた。いや,俺が一方的に話していただけなのかもしれないけど,
笹倉は、結構流されやすい性格らしくこの学校に来るのも親が決めたらしい。
「ここが図書室」
祐介は図書室を軽く指で刺しながら言い、次へ行こうとすると笹倉がその場でぼーっと突っ立っていることに気づいた。
「。。。」
「笹倉くん?おーい。どうかしたの?」
「い、いえ!,,,えーと、その」
祐介は,笹倉が言いづらそうにもじもじしている視線の先をみると図書室の中で大人なキスをしている2人の番がいた。
キスをしている2人を見ると祐介は、はぁーと溜め息をした。αでもΩでもない祐介からしたら『番』というのは別世界のようなものに感じられたからだ。
(だけど,笹倉からしたらきっと身近な存在なんだろうな。)
そう思うとなぜだが少し虚しくて羨ましい気持ちになった。
「気にしなくていいよ。よくあることだから。」
「そ,そうなんですか。」
「うん。」
そう言いながら,祐介はてきぱきと図書室を後にしようとした。
その時だった。笹倉は,咄嗟にガシッと祐介の腕を掴んで引っ張った。
「野村先輩って,バース性本当にαなんですか?」
笹倉は,急に後ろから祐介の耳元に質問をした。
祐介は,『バース性』という言葉を聞いた瞬間、背筋が凍る感覚がした。そして、気づいた。
(俺って、いつコイツに自分の名前教えたっけ。)
「あ、あ、蒼,,,?」
(どんな奴なんだろう、やっぱりαだから偉そうな奴なのかな、、)
ガチャ
「?!」
ドアノブに手をかけた瞬間、急に扉が反対側から開かれ、驚きのあまり祐介はその場で床に転けた。
「いたっ!」
「だ,大丈夫ですか?怪我とか、」
「大丈夫だ。君がもしかして,今日来た転校生?」
優しく心配する声の元を見上げるとそこには、茶髪の優しそうな目をした男の子がいた。
(本当にαか?にしては,そそかしすぎるだろ、)
俺がジーっと顔を見つめていると,転校生は不思議な顔をしてから、ハッとしたように
「すみません、!自己紹介が遅れました。今日転校してきた、1年の笹倉です。」
「あ,いや、」
「もう、名前とかは先生から聞いてる感じでしたか?!」
笹倉は少し照れたように1人でワタワタしながら俺に質問してきた。
(1年ってことは、俺より年下か、)
「あ、そういえば、今時間ある?」
「え?」
「寺内先生にも頼まれたし,校内案内するよ。」
「ちょうど片付けも終わったのでお願いします!野村先輩!」
「おう!」
校内を案内しながら笹倉とおしゃべりをするとお互いのことを深く知ることができた。いや,俺が一方的に話していただけなのかもしれないけど,
笹倉は、結構流されやすい性格らしくこの学校に来るのも親が決めたらしい。
「ここが図書室」
祐介は図書室を軽く指で刺しながら言い、次へ行こうとすると笹倉がその場でぼーっと突っ立っていることに気づいた。
「。。。」
「笹倉くん?おーい。どうかしたの?」
「い、いえ!,,,えーと、その」
祐介は,笹倉が言いづらそうにもじもじしている視線の先をみると図書室の中で大人なキスをしている2人の番がいた。
キスをしている2人を見ると祐介は、はぁーと溜め息をした。αでもΩでもない祐介からしたら『番』というのは別世界のようなものに感じられたからだ。
(だけど,笹倉からしたらきっと身近な存在なんだろうな。)
そう思うとなぜだが少し虚しくて羨ましい気持ちになった。
「気にしなくていいよ。よくあることだから。」
「そ,そうなんですか。」
「うん。」
そう言いながら,祐介はてきぱきと図書室を後にしようとした。
その時だった。笹倉は,咄嗟にガシッと祐介の腕を掴んで引っ張った。
「野村先輩って,バース性本当にαなんですか?」
笹倉は,急に後ろから祐介の耳元に質問をした。
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(俺って、いつコイツに自分の名前教えたっけ。)
「あ、あ、蒼,,,?」
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