先輩とゲーム?

スナイパー

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入学式③

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(なんだよ!コイツあざといけどかわいい!)
 俺は完全に、この虹谷結愛という女の子に惹かれた―
 私は完全に、この神楽坂姫人という男の人に惹かれた―
「よろしくな、虹谷」
 私は名前を呼ばれて嬉しかった。
「はい!先輩!」
 先輩と呼ばれた時俺は先輩で良かったと思った。
 その時学校のチャイムが響いた。
「やべ!入学式始まったぽいな…」
 確かにさっきから人の気配がなかったのは時間だったからであろう。
「どうしますか?」と彼女は心配そうに聞いてきた。
(俺!どうしたらいいんだ!今体育館に入ったら絶対彼女が馬鹿にさせられる。一体どうしたらいいんだ?)
「あ…私…行きます…」
 彼女は小さな足で体育館へと歩いた。
「待って!」
 俺はそう言うと彼女の手を引っ張った。
(しまった~!!思わず手を引っ張ってしまった~!!)
「今行くのは危険だよ」
「…どうしてですか?」
 彼女はさっきまで笑顔だったのに今はもう泣きそうな表情だ。
(大丈夫だ!俺が彼女を守ってあげないと)
「もし、今行くとしよう。体育館の中は入学式の途中だよな、そこにいきなり虹谷が入ってきたら、どうなると思う?」
「わかりません…」
 私は頭の中が真っ白になっていて何も考えられなかった。
「多分笑われたり、馬鹿にされる」
 私はそのことにようやく理解することができた。
「でも、私別にそれでも…」
 そう言うと彼は怒っていた。
(なんで?怒るの?私なんか悪いこと言ったのかな?)
「俺が嫌だ」
(あれ俺今なんて言った?)
「え?…」
 彼女は驚いていた。
 私は驚いた。
(彼今なんて、嫌だって言ってなかった?どうして?)
「虹谷が馬鹿にされたり、笑われたりするのは絶対に嫌だ!」
(おい!俺止まれや!)
 俺は完璧暴走モードになっていた。
「なんでですか?…」
(ヤバい!このままだと俺は告ることになってしまう。マズい!なんかいい案でも無いのか?)
(私何聞いてんだろ!これで好きだからって言われたらなんて答えれば!)
「かわいい後輩を守ってやるのは当然のことだろ」
(どうだ!これが今一番の最善手だ!)
(あー!恥ずかしい!何私勘違いしてんだよ!バカバカバカバカ)
「ありがとうございます…」
 彼女は顔を真っ赤に染めていた。
(具合でも悪いのか?)
 俺は無意識に彼女のおでこを触った。少し熱あるんじゃねえか?
「え…?」
(先輩急にどうしたの?)
「お前熱あるぞ、体調悪いんだったら言ってくれよ」
「はい…」
(確かに私はいつもよりなんか体温が高い気がする)
「今日はもう帰れ」
「でも…」
 彼女は不安そうな顔をしていた。
「後は、俺に任せとけ」
 彼はそう言って校舎の方へ歩いていった。
(ここはお言葉に甘えて帰ろう。頭痛もしてきたし)
 私は家に帰ることにした。

(虹谷の奴大丈夫かな?あんなに熱があって)
 と考えていると俺はあることに気付いた。
「俺アイツのおでこ勝手に触ってたやん!」
 今思うと恥ずかしかった。
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