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第一章 転生者、最推しの悪役女帝と出会う
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない日常。
今日もそれが始まるのだと思っていたのだが――
「喜べ、アズベルよ。今日、今からおまえの婚約者が我が屋敷を訪れる」
「は?」
「くれぐれも粗相のないようにね?」
「は?」
屋敷の庭で遊んでいる最中に無理やり書斎へと連れてこられたと思ったら急に何を言いだすんだ、父上と母上は。
ふたりとも俺を置き去りにしたまま浮かれている。
「いやぁ、これで我が家は安泰だ!」
「本当によかったぁ……これで今日からぐっすり眠れるわ!」
「ふたりとも、一回止まってもらっていい?」
まだ十歳の俺に婚約者なんて……いや、貴族の世界じゃ別に珍しくもないか。子どもに黙って縁談を進めるなんてよくあることだ。
でも、それにしたって急すぎやしないか?
昨日までまったくそんな話題を出していなかったのに。
普通、こういうのって話がまとまる前に当事者に伝えない?
なんでうちに来る当日の朝に発表するのさ。
「あの、父上」
「なんだ?」
ご自慢の整えた顎髭を満足げに撫でている父上に、俺は率直な疑問をぶつけてみる。
「婚約云々の話はこの際あとにして……なぜこのタイミングでその方はうちに来訪を? 急すぎませんか?」
「うむ。実はこの縁談をもらったのがつい先日でな。相手が公爵家だというから即OKして、『会うなら早いうちがいいだろう』とトントン拍子に話が進んだんだよ」
「ついに我が家にも運が巡ってきたわね、あなた」
「まったくだ! はっはっはっ!」
ふたりが過去に例のないほど上機嫌な理由がようやく判明。
……なるほど。
うち――ウィドマーク家は貴族と呼ばれてはいるものの、ハッキリ言って弱小。超がつくほどの貧乏貴族だからな。
治めている領地はパルザン地方という山に囲まれた狭い平野地帯で、これといった産業は特にない。典型的な辺境領地ってやつだ。
そんな家の子供に、公爵家の婚約者が決まったのなら、喜ぶのも無理はない。
だが相手側からすると、大事な娘を嫁がせるには少なからずためらいが生まれる家だろう。
そんなうちに縁談が来るとは。
一体どこの物好きだ?
性格が死ぬほど悪いとか?
あるいは、うちに何か弱みを握られているとか?
……ただ、貴族とは思えないほどお人好しの父上がそんなことするかなぁ。
とりあえず、もうちょっと父上に情報を教えてもらおう。
「その物好き――もとい、婚約者ってどこの誰なんです?」
「聞いて驚けよ。なんと公爵家のペンバートン家のご令嬢だ」
「ペンバートン……もしかして、公爵家三女のロミーナ・ペンバートン?」
「よく知っているな。しかし、お会いした時に呼び捨てしないよう気をつけろよ」
「あっ、はい」
……あれ?
俺はどうしてペンバートン家ご令嬢の名前を知っているんだ?
それだけじゃない。次から次へと、彼女に関する情報が頭の中に溢れてくる。
容姿。
声色。
性格。
現在置かれている状況。
いや、思い出したのはロミーナ・ペンバートンのパーソナルデータだけじゃない。
俺がアズベル・ウィドマークとしてこの世界に生まれる前の記憶。それはつまり前世の記憶まで、ロミーナという名前が引き金になって、すべてを思い出した。
ここは【ブレイブ・クエスト】というゲームの中。
俺のいた世界では総ユーザー人口が数億人という歴史的メガヒットオンラインゲームで、俺もよく友だちと夜通しプレイしたものだ。
でもその世界に転生したってことは、前世の俺は死んだんだよな? こっちの世界の記憶は残っているが、前世での死因とか、ここに至るまでの経緯とかまったく覚えていない。
……まあ、その話題は一旦置いておくとして。
どうせ思い出したところでどうにもならないんだし。
それよりも今は【ブレイブ・クエスト】について情報を整理するのが先決。
このゲームは仲間と協力してモンスターを倒したり、お宝を探したり、シンプルなゲーム性で王道RPGの流れを踏襲している。さらに魅力的なキャラクターや意外性のあるストーリー、充実したやり込み要素など、見どころ満載だった。
そうしてゲームとしてリリースされるとあっという間にユーザーの心を鷲掴みにした。
かく言う俺もそのひとりで、学生時代は何よりも打ち込んだゲームだった。
婚約者となるロミーナ・ペンバートンは、そのゲームで【氷結女帝】という異名を持つボスキャラとして登場する。
氷属性魔法のスペシャリストであり、氷竜とも契約している強敵で、今俺たちの暮らしているオルメド王国の民を圧政で苦しめていた。
その性格は非情、冷酷、極悪の三拍子が揃っており、あまりの鬼畜ぶりに多くのプレイヤーをドン引きさせた。
ちなみに、主人公に倒された後は消滅してしまうのだが、彼女に協力して同じように悪政に手を染めていたという設定の夫――つまり俺ことアズベル・ウィドマークも一緒に消えてしまう。ようは共倒れということだ。
傍から見たら最低最悪な条件のもとへ転生してしまったと嘆くところだが……俺は密かに浮かれていた。
なぜなら、彼女――ロミーナ・ペンバートンはこのゲームにおける俺の最推しキャラだからだ。
まずビジュアルが好み。
美しいセミロングの銀髪に透き通る翡翠色の瞳……最高だ。
それに加えてカッコいい彼女の氷魔法にも魅せられた。
ただ、俺のロミーナ推しを決定づけた要因は別にある。
それは隠しイベントでほんの一瞬だけ拝める、彼女が穏やかに微笑むシーンだ。
俺はあれに心を射貫かれた。
以来、俺の中でロミーナ・ペンバートンはあらゆるキャラクターの中で頂点となる。
カッコよさと美しさ、そして時折垣間見える可愛らしさが同居する彼女は、今も俺の最推しキャラとして胸に生き続けているのだ――というか、この世界では本当に生きているのだろう。
ゲームでは性格が最悪という描写が多いのだが、どうも過去に家族と何かあったみたいなんだよな。
今後のストーリーにもかかわってきそうな回想シーンとかあったし。
ただ、他ユーザーからの人気はいまいちのようで、公式からも関連グッズの販売情報は何ひとつ出ていない。
一部では今後のゲームの展開次第で人気が出るんじゃないかって話もあったが、それも不透明。
いつかロミーナの人気が大爆発することを信じながら公式の発表を待っていたのだが、その前に俺はゲームの世界へ転生をしてしまったようだ。
――いや、ちょっと待て。
このままだと長生きできないんじゃないか、俺。
主人公に粛清されちゃうじゃん⁉
取り乱しそうになるのをなんとか抑え、冷静になってみる。
今はまだ十歳。ゲームでのロミーナの設定年齢は確か十八歳だから、彼女が悪事を働くまでまだ八年の猶予がある。
それまでになんとかして彼女を改心させれば、あの悲劇を回避できるんじゃないか。
懸念材料があるとすれば、幼い頃のロミーナに関する情報がまったくない点か。
さっきも言った家族に関する話がそれっぽくはあるけど、あまりに情報量が少なすぎる。
幼少期がまともであることを切に祈るばかりだが……十八歳という若さで国を支配し、圧政で人々を苦しめるような人物なんて幼い頃からもう片鱗が出ていてもなんら不思議じゃない。
睨みつけるだけでドラゴンを凍死させるくらいの実力者だし。
あともうひとつ気になるのは、ゲーム内で夫婦関係も一切謎という点。
夫の俺がどういう扱いだったかまったく語られないし、そもそも章の最後に「夫のアズベルも一緒に消滅した」の一文で片づけられるレベル。声優どころか立ち絵すら存在しないのだから、ふたりの詳細な関係性など一切不明なのだ。
しかし、本編で全く語られないとなると、夫の存在は彼女にとっているかいないか分からないほど希薄なものだったに違いない。
言ってみれば、俺はただいるだけのモブ悪役というポジションか。
まあ、そもそもあっちは公爵家だからな。
こっちとは身分が違いすぎる。
大体、なんでうちなんかに――って、そうか。
あの性格を考慮すると、どことも縁談がまとまらなかったのかな。
で、残り物である辺境領主のうちに回ってきたわけだ。
俺の推測なので真実かどうか不明だが、それくらいしか理由が見当たらないんだよな。
「まもなく到着されるはずだ。アズベルよ。心の準備をしておけ」
「えっ⁉」
忘れていた。
……もうここまで来たら、腹を括るしかないな。
冷静になろうと深呼吸を挟んだ直後、屋敷で働くメイドのスザンナがノックをしてから書斎へと入ってきた。
「旦那様、ペンバートン様がご到着されました」
「分かった」
どうやら父上も緊張しているらしく、イスから立ち上がろうとして転びかける。それをフォローしようとした母上も転びかけていた。動揺しすぎだろ。
そんな緊張しまくりのふたりを追う形で、俺は玄関まで移動。
途中、スザンナが「なかなか手強いお相手のようですよ?」とアドバイス? をくれた。
……手強いってどういう意味だと思いつつ、玄関に到着した俺たちは一家総出でペンバートン家を迎える。
「ようこそおいでくださいました! ささ、こちらへ!」
ニコニコと愛想よく笑みを浮かべながら、ペンバートン家当主――つまり、ロミーナの父親を屋敷内へと招き入れる父上。
肝心のロミーナを捜していると、使用人らしき人物のすぐそばで隠れるように立っていた。
ゲームの立ち絵をそのまま幼くした容姿に、俺は視線も心も奪われる。
イラストとは違う、生きたロミーナ・ペンバートン。
最推しの人が目の前にいる……落ち着けと心の中で何度も唱えるが、まったく効果がない。
俺と同い年で十歳のはずだが、もうなんか完成された美しさがある。
しばらく見惚れていたが、やがて彼女の異変に気づいてハッとなる。
まるで何かに怯えるような揺れる眼差し。
主人公に追い込まれながらも命乞いはせず、最後まで抵抗してみせる胆力を持った原作時の彼女とのギャップに、俺は一瞬たじろいだ。
この子が本当にあの女帝なのか……?
やっぱり、ゲーム内情報が示す通り、過去に何かしらの事件があって性格が激変してしまったというのか?
「おや、君がアズベルだね」
「は、はい」
もっと彼女のことを知りたくて近づこうとした瞬間、ペンバートン家当主のカリング様に声をかけられた。
「うちの子はどうも緊張しているようでね。よければ、君にここを案内してもらいたいのだが」
「それは名案ですな! 若者同士で語り合いたいこともあるでしょう!」
いや、父上よ……俺たちまだ十歳だからね? そんな話すことなんてないよ。
とはいえ、お近づきになる絶好のチャンスだ。
「よろしければご案内します、ロミーナ様」
「は、はい」
おずおずと俺の差しだした手を握るロミーナ。
……可愛い。
なんか、原作の雰囲気と違っておしとやかな感じがしてちょっと困惑する。
ともかく、これがこの世界における俺と女帝の初顔合わせ。ここから穏やかな人生を歩むか、奈落の底へと突き落とされるのか――すべては俺自身の行動にかかっているのだ。
父上とカリング様の計らいにより、俺とロミーナは屋敷の中庭にある庭園へとやってきた。
「わあっ!」
ここへ足を踏み入れた途端、ロミーナのテンションがさっきと別人かと疑いたくなるくらいに上がる。相当植物が好きなんだな。
「見てください、とっても綺麗なお花が咲いていますよ!」
「本当ですね。これはえぇっと……」
せっかくだし花を紹介しようと思ったのだが、名前が出てこない。
すると、ロミーナが笑顔で告げる。
「南方原産のランジーという品種ですね。ここに咲いているのは赤色ですが、他に紫や黄色もあるんです」
「へぇ、勉強になるなぁ」
「ペンバートン家のお屋敷でも自分で育てていたんですけど、枯らせてしまって……再挑戦中なんです」
「ははっ、本当に植物が好きなんですね」
「はい! ――あっ!」
突然、何かに気づいたらしいロミーナは口を両手で覆ってしまう。
「ど、どうかされましたか?」
「い、いえ、その……私ばかりが楽しく喋っていて……」
むしろこちらとしてはそれを望んでいるんだけどね。
植物の話をしている時のロミーナは本当に楽しそうだし、笑顔も素晴らしかった。ゲームでは絶対に見ることができなかった、柔らかな表情だ。ゲームでの彼女の表情って、常に眉間にシワが寄っているというか、厳しい顔つきばかりだったからな。
彼女が最推しである俺にとってはある意味で最強の公式である「本物のロミーナ」のいろんな表情を見られて大変満足している。
なので、ぜひこれからもそういう一面を見せてもらいたい。
それが嘘偽りのない本音だ。
「気にしないでください。あなたが楽しそうにしている姿を見ると、俺まで嬉しくなりますから」
「ア、アズベルさん……」
俺の言葉に驚きつつも、ロミーナは笑顔を見せた。
ここまではとても調子がいいな。
儚げで大人しくて清楚――これが数年後にあの女帝へと変わるのか?
ゲームだと町に街灯代わりに断頭台を置くような極悪人だぞ?
一体何があったんだ?
さまざまな疑問が渦巻くものの、ロミーナと一緒に過ごす時間がとても楽しくてそんなことなどどうでもよくなっていた。
最初は緊張気味だった彼女も、徐々に心を開いてくれるようになり、いろんな話をしていく。
このまま平和な時間が流れてくれたら――そう思っていたのだが、ここで異変が起きる。
「あうっ⁉」
突然、ロミーナが胸を押さえながらしゃがみ込む。
「だ、大丈夫ですか⁉」
いきなりの出来事に動揺しまくる俺。
原作では病気を患っているとか、その手の描写はなかったはず。
とにかく心配になって彼女のもとへと駆けだしたその時、
「は、離れてください!」
力いっぱい彼女は叫んだ。まるでこの世が終わる寸前のような、絶望の表情をしていた――と、次の瞬間、誰かが俺を抱えて倒れ込む。
あまりにも唐突な出来事だったので何が何やらサッパリ理解できないまま、全身を鈍い衝撃が襲う。その直後、「ブシュッ!」という嫌な音が聞こえてきた。
何が起きたのかサッパリ理解できていない俺の耳に「お怪我はありませんか?」という大人の女性の声が届く。
声の主は俺の上に覆いかぶさっている女性で、彼女は肩から出血していた。
まるで鋭い刃物で斬られたような傷跡だ。
……というか、この人は誰だ?
まったく面識のない人だぞ?
「えっ? えぇっ? あなたは誰ですか⁉」
「自己紹介はあとで――いえ、もしかしたら、これでお別れになるかもしれませんので不必要かもしれませんが」
「えっ?」
何を言っているんだと思いながら視線をロミーナの方へ向けると、彼女は気を失っているようで地面に横たわっていた。
そんなロミーナの周囲には、巨大な氷の塊がある。
氷はまるで剣のように鋭く四方に伸びており、女性はそれが原因で傷ついたようだ。
ということは、彼女は俺を守ってくれたのか。
事態を把握すると、騒ぎを聞きつけて父上たちがやってくる。
とりあえず、俺に怪我はないのでそう伝えた後、詳しい事情を聞くために屋敷へと戻った。
気を失ったロミーナを客人用のベッドへ寝かせる。
対応してくれたスザンナも、庭園の隅から俺たちのやりとりを見守っていたらしい。
危うく俺は串刺しになるところだったらしく、「よがっだでずぅ!」と泣きながら俺を抱きしめてくれた。
俺は父上に書斎へと呼ばれたのでスザンナにロミーナを任せて訪ねにゆく。
「申し訳なかった」
書斎に入って早々、謝罪の言葉を口にしたのはカリング様だった。
曰く、ロミーナは幼い頃から常人を遥かに凌ぐ魔力を宿しており、将来は立派な魔法使いになるだろうと太鼓判を押されていたらしい。
――が、小さなあの体ではその膨大な魔力量をうまく制御できず、感情が昂ると先ほどのように意図しなくても勝手に魔法が発動してしまうケースがあるという。
ペンバートン家の縁談がまとまらなかったのは、それが原因であったようだ。
当然、父上はロミーナの事情を事前に聞いていたようだ。
しかし公爵家との縁談ということに目がくらみ、その件については全く気にしていなかったとのこと。
でも、感情が揺れ動くような出来事なんてあったかな?
その理由については、同席している俺を助けてくれた金髪の女性が説明してくれた。
「お嬢様は、心からアズベル様と過ごす時間を楽しまれていました」
彼女はパウリーネさんという名前で、ロミーナの近衛騎士だという。
「久しぶりになんの偏見もなく接してもらえたことが凄く嬉しかったのだと思います。その嬉しいという感情が暴走して先ほどの氷魔法が発動してしまったのでしょう」
それはまたなんとも……。
というか、その原理が本当だとしたら、俺はロミーナと楽しく会話するたびに命の危険にさらされるのでは?
「私も楽しそうにしているあの子を見て、今度こそと思ったのだが……すまない」
うん?
なんだか、カリング様はこの縁談が終わってしまうみたいなシメをしたけど、もしかして父上との話し合いで破談が決まったのか?
「あの子に婚約者はまだ早かったようだ。もう少し成長して、しっかりと魔力を制御できるようになってから――」
「待ってください!」
たまらず、俺は叫んでいた。
確かに命の危険があるかもしれないけど、俺はそれ以上にもっとロミーナといたいという感情が芽生えていた。
最推しキャラであるロミーナが成長して闇堕ちし、主人公に倒されて破滅しないためにも。
同時に、それは俺の命を守るためでもある。
ロミーナが救われて、今のまま成長を続けていけば、きっと闇堕ちなんてしない。そうすれば彼女にとっても明るく楽しい未来が待っているはず。
あの子を助けたい。
闇堕ちして主人公に討伐される最悪の未来を回避したい。
そのためなら、俺にできることはなんでもやる。
だからまずは――
「僕はまだロミーナ様と一緒にいたいです」
俺がそう告げると、カリング様は驚いた表情になる。
「し、しかし……」
「僕も彼女と過ごした時間はとても楽しかったですし、彼女をもっとよく知りたいと強く思いました。どうか……ロミーナ様との婚約を認めてください」
「き、君はそこまで……」
カリング様にとって、俺がここまで食い下がるのは予想外だったらしく、かなり動揺していた。
さらにここでありがたい後押しが。
「私からもお願いします。今のままですと、ロミーナ様は親しくなったアズベル様を氷魔法で傷つけてしまったがために嫌われ、別れるということになったと思うはず……そうなれば精神的なダメージは計り知れず、魔法制御がより困難なものになるかもしれません」
護衛騎士であるパウリーネさんがそう言うと、父上も加勢してくれる。
「ロミーナ様の魔力制御についてですが、我が領内にこの手の専門家が住んでいますので声をかけてみます」
そんな人材がこの辺境領地にいたのかとちょっと気になる。
この地方はゲーム内だと名前すら出てこないド田舎だからな。
まあ、この流れで嘘をつくとも思えないので、心当たりがあるというのは本当なのだろう。
「……うむ。では、君にロミーナを任せてもよいかな?」
「は、はい!」
カリング様は婚約を認めてくれた。
俺だけじゃなく、パウリーネさんや父上もホッと胸を撫でおろしている。
父上については公爵家とのつながりを持てたという安堵感からなのかもしれないが、根は悪い人じゃなさそうだし、大丈夫だろう。
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