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ヴィヴィアン懐妊か?
しおりを挟む春から夏に変わり、ヴィヴィアンは、ロングベルク公爵邸の厨房で、冷たいデザートを作っていた。
窓と言う窓を開け放っても、暑さは容赦なく、頭も
身体もぼんやりしてくる。
執務室で仕事をしていたシェーン公爵に、報告が届いた。
執事セバスチャンは隠しながら、平静を装って告げる。
「旦那様、奥様が倒れました」
シェーン公爵は、手にしていた報告書を床に落とし。
叫んだ。
「ななんだって!」
猛ダッシュで、ヴィヴィアンが、寝ている部屋に行き
ドアを開け、愛しい妻ヴィヴィアンを?
いないぞ?部屋中を隈無く探したが、何処にも居ない
まさか誘拐されたのか?
2階の2人の寝室から、叫んだ「馬を引け」
セバスチャンがドアを開け、シェーン公爵に、クスリを飲ませチョコを少し食べさせた。
正気に戻ったシェーンは、ヴィヴィアンは何処にー。
セバスチャンが説明した。
「奥様は先程倒れましたが、お医者に診てもらっております」
「そうか、では会いに行くぞ」
執事セバスチャンは静かにため息をついた。
何時もは、頼りになる旦那様が、奥様の事になると、
アホになる。小声で呟いていた。
一階の客間にヴィヴィアンは休んでいた。
お医者様が診察を、終った後、ヴィヴィアンに話されました。
「奥様は、ご懐妊されています、おめでとうございます」
「子が授かった。嬉しい旦那様ーーー」
ん?今ヴィヴィアンが俺を呼んだぞ。
「ヴィヴィアン、待ってロー」
客間まで走った。
ドアを開けシェーン公爵は叫んだ。
「ヴィヴィアンーー」
「シェーン様、お医者様がビックリされてます」
「すまないお医者様、それで妻と愛おしい子供は?」
「元気ですよ、おめでとうございます」
(産まれた訳では、ありません)
「よかった」バタン
シェーン公爵は嬉しさの、あまり、倒れて、
ヴィヴィアンの隣のベットで夫婦仲良く寝ています。
「ヴィヴィ...... アン、
動き...過ぎると...子が...ビッ...クリするよ」
「旦那様、私と、お腹の子は元気ですよ」
ガバ、ヴィヴィアンの声を聞いて起き上がり彼女に
抱きついて泣きながら、「良かった無事なんだね」
ヴィヴィアンは、シェーン公爵の背中を赤ん坊を、あやすように、ポンポンしていた。
良い大人が妻に、寝かし付けてもらい、寝ていた。
3ヶ月後の夕方、シェーン公爵の屋敷でパーティーが開かれて、何か発表があると招待状が送られてきた者たちは喜んだ。
そして、送られてこないものは、怒った。
夕暮れの屋敷に灯るシャンデリア、招待客たちのざわめき。
シェーン公爵が壇上に立ち、ヴィヴィアンと手を取りながら微笑む。
「本日、皆様にお伝えしたいことがございます、私たちに新しい命が宿りました」
歓声と拍手が広がり、ヴィヴィアンは少し照れながらも、穏やかな笑みを浮かべる。
セバスチャンの心の声
「まったく、旦那様は奥様のことになると...」
でもその背中を見つめながら、セバスチャンはふと微笑む。
「……それが、きっとこの家の幸せの形なのだろうな」
夜の静けさと夫婦の会話 。
パーティーが終わり、寝室で並んで横になる二人。
「ねえ、シェーン様。子どもが生まれたら、どんな名前がいいかしら」
「君の好きな名前がいい。僕は、君と子どもが笑ってくれればそれでいいだよ」
窓の外では、夏の星が静かに瞬いていた。
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