9 / 74
俺の元婚約者、アンジェイ。 3
しおりを挟む夫婦の寝室で、湯浴みをしてもらっています、侍女の方が隅々まで洗ってくださり、身体に香油を塗り込んで、マッサージをして肌が艶々になりました。
寝間着を着せられ寝台に座り待つこと30分。
無言で、ドアを開ける音がします初夜とはこんなにドキドキするものなのですね?
この寝間着で良かったのでしょうか?油断するとすぐ脱げてしまいます。
絹なのでスルスル滑って胸当ては、すでに紐部分が、ほどけています。
無言です、旦那樣だと思いますが寝台まで近付き暴言を吐かれました。
そんなに、私が嫌いなのかしら、ムカつきますが我慢です!
「一度だけだこれ以上、閨を共にするつもりは無い」
旦那様に宣言されました! 黙っていたら高身長、銀髪、碧眼、細マッチョで美丈夫なのに残念です!
良い感じだと思っていましたのに。 私の、好みドンピシャなんですがね、こんな性格最悪の男性は大嫌いです。
はあ!って怒りを、ぶつけたいが我慢しました。 これでも伯爵令嬢です深呼吸して堪えます、心の中にある何かがひび割れ壊れました。
今日は、俺の結婚式だ一応参加して10分だが仕方ない、俺の元婚約者が嫌がらせのように俺を呼び出してきた。
相手にするな無視しろと、思ったがアンジェイはヴィヴィアンに何をするか解らない、そうゆう女で、まともに話しを訊く人間ではない自己中心的な女性だった。
二人っきりは、まずいから仕方ないのでユリシリーズ補佐官に護衛を頼んで屋敷の執務室で何しに来たのか聞いていた。
「今日は、俺の結婚式なのに何しに来たんだ?」
邪魔しに来た。とか言うと即追い出されるわよね?
「シェーン公爵様に会いたくて、この震える手を見てください」
そう言いながらシェーン様の手を取り握って、私の胸まで引っ張ったけど直ぐ離され叱咤されました。
「やめろ!」
何よ昔は喜んでいたじゃない。
「・・・・・・」
シェーン樣は、御付きの方に見られたら、不味いから手を離された?
「シェーン様、私の呼び出しで来られたのは、まだ未練があるからですよね?」
私は期待しました。彼の返事が『そうだ今も愛している』そう語って、くれるはずだと。
何言ってるんだ。この女は信じられない!
「俺達は元婚約者で呼び出しに応じたのはヴィヴィアンに何するか解らないから来たんだ!」
私は、アンジェイ・ドルバン伯爵令嬢です、シェーン樣の、元婚約者で浮気が原因で婚約破棄されたのです。
浮気相手は侯爵の次男ですが、お金もないから別れました。それなのにシェーン様が、婚約したって聞いてあわてたのです。
今日が結婚式だなんて、信じられないから呼び出したのですが、彼の反応が今までとは違いショックを受けていましたら、呼び出しに応じてくれたので脈ありよね?
私に、戻ってきて欲しいと、思っているはずだは、もう一度やり直したいですと、話して婚約者に戻るつもりよ!
「婚約破棄から半年後に結婚式って本気なの?」
浮気してたの本当だけど、私は、もてるんだから仕方ないわ、もう一度やり直したら、幸せになれるでしょう?
「私は寛大だからやり直して、ねっ、婚約者になるわ直ぐ離婚してくれるわよね?」
言い訳が凄いし、意味が解らない勝手な女だ、もう一度、婚約者に戻れると本気で思っているのか?
71
あなたにおすすめの小説
私は彼に選ばれなかった令嬢。なら、自分の思う通りに生きますわ
みゅー
恋愛
私の名前はアレクサンドラ・デュカス。
婚約者の座は得たのに、愛されたのは別の令嬢。社交界の噂に翻弄され、命の危険にさらされ絶望の淵で私は前世の記憶を思い出した。
これは、誰かに決められた物語。ならば私は、自分の手で運命を変える。
愛も権力も裏切りも、すべて巻き込み、私は私の道を生きてみせる。
毎日20時30分に投稿
いつも隣にいる
はなおくら
恋愛
心の感情を出すのが苦手なリチアには、婚約者がいた。婚約者には幼馴染がおり常にリチアの婚約者の後を追う幼馴染の姿を見ても羨ましいとは思えなかった。しかし次第に婚約者の気持ちを聞くうちに変わる自分がいたのだった。
何年も相手にしてくれなかったのに…今更迫られても困ります
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のアンジュは、子供の頃から大好きだった幼馴染のデイビッドに5度目の婚約を申し込むものの、断られてしまう。さすがに5度目という事もあり、父親からも諦める様言われてしまった。
自分でも分かっている、もう潮時なのだと。そんな中父親から、留学の話を持ち掛けられた。環境を変えれば、気持ちも落ち着くのではないかと。
彼のいない場所に行けば、彼を忘れられるかもしれない。でも、王都から出た事のない自分が、誰も知らない異国でうまくやっていけるのか…そんな不安から、返事をする事が出来なかった。
そんな中、侯爵令嬢のラミネスから、自分とデイビッドは愛し合っている。彼が騎士団長になる事が決まった暁には、自分と婚約をする事が決まっていると聞かされたのだ。
大きなショックを受けたアンジュは、ついに留学をする事を決意。専属メイドのカリアを連れ、1人留学の先のミラージュ王国に向かったのだが…
離婚した彼女は死ぬことにした
はるかわ 美穂
恋愛
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
さようなら、私の愛したあなた。
希猫 ゆうみ
恋愛
オースルンド伯爵家の令嬢カタリーナは、幼馴染であるロヴネル伯爵家の令息ステファンを心から愛していた。いつか結婚するものと信じて生きてきた。
ところが、ステファンは爵位継承と同時にカールシュテイン侯爵家の令嬢ロヴィーサとの婚約を発表。
「君の恋心には気づいていた。だが、私は違うんだ。さようなら、カタリーナ」
ステファンとの未来を失い茫然自失のカタリーナに接近してきたのは、社交界で知り合ったドグラス。
ドグラスは王族に連なるノルディーン公爵の末子でありマルムフォーシュ伯爵でもある超上流貴族だったが、不埒な噂の絶えない人物だった。
「あなたと遊ぶほど落ちぶれてはいません」
凛とした態度を崩さないカタリーナに、ドグラスがある秘密を打ち明ける。
なんとドグラスは王家の密偵であり、偽装として遊び人のように振舞っているのだという。
「俺に協力してくれたら、ロヴィーサ嬢の真実を教えてあげよう」
こうして密偵助手となったカタリーナは、幾つかの真実に触れながら本当の愛に辿り着く。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
幼馴染の王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。
藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。
何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。
同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。
もうやめる。
カイン様との婚約は解消する。
でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。
愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません!
一度完結したのですが、続編を書くことにしました。読んでいただけると嬉しいです。
いつもありがとうございます。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる