40 / 57
カウドゥール
②大食い大会に参加するKさん
しおりを挟む
2回戦目のメニューは、まさかの甘味『フレンチトースト』だった。
厚く切られたパンは蜂蜜とバターに侵されビショビショで、しかもご丁寧に粉砂糖も大量にまぶされていた。「どこまでカロリーを高くして、体を壊させて町医者に儲けさせる気なのか」と、Bは顔をしかめた。
大会の舞台から1段下がった観客席の所にまで、蜂蜜とバターの甘ったるい匂いが届くことを察するに、相当の甘さであることは容易に想像できた。
事実、その甘さに手が止まる参加者が多数。
そんな中、その甘さを全くものともせずにフレンチトーストを機械的に口に運び続ける笑顔のK………と、その隣の一般参加者がいた。
その参加者は見た目が40歳くらいのおじさんだったが、その割には頑張ってフレンチトーストを食べ続けた。余裕があるらしく、観客席で応援する子供たちと奥さんに向かってガッツポーズを力強くかました。その様を見て、観客らも沸いた。
子供たちと奥さんは『必勝!』と書かれた鉢巻きを頭に巻き『☆お父さんガンバレ☆』の横断幕を広げ「どんだけ、この大会に命賭けてんだよ」な有り様だった。
このおじさんは、1回戦目のホットドッグ対決でもやたら頑張っており、2位の好成績で2回戦進出を決めた(Kは1位)。今のところ、Kの脅威となる1番のライバルは、このおじさんだけだった。
試合終了10分前に差し掛かると「この世に悲しい事など何一つない」と言わんばかりに陽気な格好をした司会者が、耳障りなホイッスルを吹き鳴らし《アイスターイム!》と、わめいた。
舞台袖から、水着姿の豊満な体の女たちが現れて、参加者らのフレンチトーストの上におたま(大)4杯分のバニラアイスを乗せていく。KとB以外の参加者・観客は、大いに歓声と悲鳴を上げた。
ちなみに、大会側は1回戦でも「マスタードターイム」と称して、終了10分前以降のホットドッグ全てにマスタード増量をかましていた。
余談だが、Kは1回戦を1位で勝ち抜いた際に司会者からマスタードのボトルをぶんどり、皆の目の前で“ソレ”を完飲した。その場はたいへん盛り上がり、Kは拍手喝采の中、仰々しくお辞儀をした。
さすが、街頭で“腕切り再生ショー”なんぞをやり、駄賃を稼ぐエンターティナー。人が喜んでくれるなら、の自己犠牲&自傷行為乙、である。
普段のBならば、こういう何かのイベントのムチャな演出にゲラゲラ笑ったり野次を飛ばしたりと声をあげているのだろうが『食べ物で遊んでいる』という、Bが根本的に嫌っている行為をしているのでテンションが上がる事はなかった。
やかましい喧騒の中、ただ1人冷めていた。
Kは何ら躊躇する事なくアイス乗せフレンチトーストを次々と平らげていく。隣のおじさんも、それに負けじと後を追う。
──試合終了。
1位は当然、“あとでその涼やかな顔を苦痛に歪ませながら嘔吐しまくる”Kであった。
2位は例の“家族連れおじさん”で、苦し気ではあったが、まだまだ客席にいる家族に手を振る事は忘れない。
司会者がおじさんに《いやぁ、すごいですねぇ~》と、誰でも言えそうな普通の言葉をおじさんに投げかける。
おじさんは爽やかに笑いながら「去年、優勝を逃してしまってとても悔しかったからですねぇ! それから1年間、ずっと特訓してきました!」と答えた。
大会への意気込みは、相当なものらしい。
Bは、急に罪悪感がわいてきた。
「は……いぃ?」
Kは嘔吐による“えづき”が収まってから、控え室の椅子に座っているBを見上げた。Bは、眉間にシワを寄せながら腕組みをしている。
「あの、もう1回おっしゃって下さい」
「やっぱり『勝つのはやめようぜ』って」
目を伏せながら、Bが眉間を押さえる。
「なんでですか? 先程、さんざやり取りをして結論が決まった事柄について再度、言及なされるなんて、合理主義者で時間を大事になさるBさんらしくもない……」
Kが口元をぬぐいながら、切れ長の赤い瞳を丸くする。
「……ん~………あの、お前の隣にやたら頑張っちゃってるオッサンいたじゃん?」
「………あぁ、はい」
そう言われて、そういえば視界の片隅にそんなのがいたなぁ、と思い出す。
「そのオッサン、去年から優勝に向けて頑張っちゃってた人なんだって」
「はぁ」
「そんな人を差し置いて、ふらり、ポッと出のオレらが参加して優勝かっさらっちゃうのは………」
「はぁ?! “勝ちを譲る”っつーのかぁ?!」
うずくまっていたKが立ち上がり、叫んだ。
「おい。なんだよ、その妙な同情。お前らしくねぇぞ? 去年から頑張ってっからって、なんだっつーんだよ。“他人を蹴落として生きる”のがお前じゃねぇのかよ………………って!!!!!! すみません! 素で喋ってすみませんんんんんん!!!!」
一気に“素の自分の言葉づかいでまくし立ててしまった”Kは我にかえり、慌てて床に額を思い切りぶつけながら土下座した。
Kには、“Bの姉を殺した”という過去の負い目がある。
Bに素で喋りかける事は許されない……と、Kが勝手に思い込んでいるだけであって、B自身は別に、素で喋ってくれて構わないと思っている。のだが、Kは頑なに丁寧語でBと会話する。
「努力した奴が報われない、っつうのは、なんか、ヤかなぁ、って……ほら、お前の存在は結構ズルいし……」
「Bさん。ちょっと考えてみて下さい」
土下座した姿勢のままKがBの言葉を遮る。遮られた方は「あ?」と、反応した。
「そのおじさん、『特訓した』とおっしゃったんですよね?」
顔を上げたKの額は案の定赤く、相当の強さで打ちつけたものとみられた。
「あのおじさんは特訓……“胃袋を拡張するために、さんざ飲み食いをした”という、Bさんがとても嫌悪する行為をこの今日までの1年間ずっとしてきた、のでは……」
「あ」何それ。超憎い。
「しかも、そういうような特訓ができるほどの財力の家族と思うと……」
Bは、Kに圧勝してもらおうと決心した……が、すぐにその決心は揺らいだ。先程から、ハンペン並みの柔らかさの決心である。
「確かに憎いが、もしおっさんが今年も優勝出来なかったら、また来年……もあるのか? 大会。……来年までの1年間、また“特訓”として無駄に食いまくるのかと思うと、今年勝たせてやった方が食べ物を無駄にしなくていいんじゃ………」
「おい、B!」
Kが、またもや素の状態で叫んだ。
「お前、どんだけ食べモンが大事なんだよ! エコか! もったいない精神か!?」
「………………おぅ」
Bは頭を抱えた。意外な所で意外な事をこんなに気にするとは、と自分でも苦しんでいるようだった。
「おっさんが今年優勝しても、どうせ『来年の防衛戦の為に』つって、やっぱり大食いの特訓はすると思うぜ?! 手に入れられる“利益”は、手に入れてこうぜ?! 遠慮すんな! 何をそんなに気にしてんだよ!」
いつも「死にたい死にたい」とほざいているやさぐれ男が、力強くガッツポーズを取りながらBを煽る姿はとても違和感がある光景であった。
う、とBが呻く。
Kが力を抜いて、ポソリと呟く。
「お前がどれだけ“世界”の事を想っても、“世界”は俺らの事なんざこれっぽっちも想っちゃくれねぇぞ? ……エコだなんだとくだらねぇ。この“世界”にあるモン、存分に利用して自分勝手に生きていこうぜ?」
Kのこの言葉で「そうだな……」と納得する自分も自分だが、そんな言葉を言い放つKも相当、今までどんな哀れな人生を歩んできたものなのか、とBはひどく悲しくなった。
しばらくしんみりとした後で、Kが「ひ、ゃああああ素で喋ってすみませんすみません」と、頭を床に打ちつけながら土下座する描写は省かせて頂きました。
続
厚く切られたパンは蜂蜜とバターに侵されビショビショで、しかもご丁寧に粉砂糖も大量にまぶされていた。「どこまでカロリーを高くして、体を壊させて町医者に儲けさせる気なのか」と、Bは顔をしかめた。
大会の舞台から1段下がった観客席の所にまで、蜂蜜とバターの甘ったるい匂いが届くことを察するに、相当の甘さであることは容易に想像できた。
事実、その甘さに手が止まる参加者が多数。
そんな中、その甘さを全くものともせずにフレンチトーストを機械的に口に運び続ける笑顔のK………と、その隣の一般参加者がいた。
その参加者は見た目が40歳くらいのおじさんだったが、その割には頑張ってフレンチトーストを食べ続けた。余裕があるらしく、観客席で応援する子供たちと奥さんに向かってガッツポーズを力強くかました。その様を見て、観客らも沸いた。
子供たちと奥さんは『必勝!』と書かれた鉢巻きを頭に巻き『☆お父さんガンバレ☆』の横断幕を広げ「どんだけ、この大会に命賭けてんだよ」な有り様だった。
このおじさんは、1回戦目のホットドッグ対決でもやたら頑張っており、2位の好成績で2回戦進出を決めた(Kは1位)。今のところ、Kの脅威となる1番のライバルは、このおじさんだけだった。
試合終了10分前に差し掛かると「この世に悲しい事など何一つない」と言わんばかりに陽気な格好をした司会者が、耳障りなホイッスルを吹き鳴らし《アイスターイム!》と、わめいた。
舞台袖から、水着姿の豊満な体の女たちが現れて、参加者らのフレンチトーストの上におたま(大)4杯分のバニラアイスを乗せていく。KとB以外の参加者・観客は、大いに歓声と悲鳴を上げた。
ちなみに、大会側は1回戦でも「マスタードターイム」と称して、終了10分前以降のホットドッグ全てにマスタード増量をかましていた。
余談だが、Kは1回戦を1位で勝ち抜いた際に司会者からマスタードのボトルをぶんどり、皆の目の前で“ソレ”を完飲した。その場はたいへん盛り上がり、Kは拍手喝采の中、仰々しくお辞儀をした。
さすが、街頭で“腕切り再生ショー”なんぞをやり、駄賃を稼ぐエンターティナー。人が喜んでくれるなら、の自己犠牲&自傷行為乙、である。
普段のBならば、こういう何かのイベントのムチャな演出にゲラゲラ笑ったり野次を飛ばしたりと声をあげているのだろうが『食べ物で遊んでいる』という、Bが根本的に嫌っている行為をしているのでテンションが上がる事はなかった。
やかましい喧騒の中、ただ1人冷めていた。
Kは何ら躊躇する事なくアイス乗せフレンチトーストを次々と平らげていく。隣のおじさんも、それに負けじと後を追う。
──試合終了。
1位は当然、“あとでその涼やかな顔を苦痛に歪ませながら嘔吐しまくる”Kであった。
2位は例の“家族連れおじさん”で、苦し気ではあったが、まだまだ客席にいる家族に手を振る事は忘れない。
司会者がおじさんに《いやぁ、すごいですねぇ~》と、誰でも言えそうな普通の言葉をおじさんに投げかける。
おじさんは爽やかに笑いながら「去年、優勝を逃してしまってとても悔しかったからですねぇ! それから1年間、ずっと特訓してきました!」と答えた。
大会への意気込みは、相当なものらしい。
Bは、急に罪悪感がわいてきた。
「は……いぃ?」
Kは嘔吐による“えづき”が収まってから、控え室の椅子に座っているBを見上げた。Bは、眉間にシワを寄せながら腕組みをしている。
「あの、もう1回おっしゃって下さい」
「やっぱり『勝つのはやめようぜ』って」
目を伏せながら、Bが眉間を押さえる。
「なんでですか? 先程、さんざやり取りをして結論が決まった事柄について再度、言及なされるなんて、合理主義者で時間を大事になさるBさんらしくもない……」
Kが口元をぬぐいながら、切れ長の赤い瞳を丸くする。
「……ん~………あの、お前の隣にやたら頑張っちゃってるオッサンいたじゃん?」
「………あぁ、はい」
そう言われて、そういえば視界の片隅にそんなのがいたなぁ、と思い出す。
「そのオッサン、去年から優勝に向けて頑張っちゃってた人なんだって」
「はぁ」
「そんな人を差し置いて、ふらり、ポッと出のオレらが参加して優勝かっさらっちゃうのは………」
「はぁ?! “勝ちを譲る”っつーのかぁ?!」
うずくまっていたKが立ち上がり、叫んだ。
「おい。なんだよ、その妙な同情。お前らしくねぇぞ? 去年から頑張ってっからって、なんだっつーんだよ。“他人を蹴落として生きる”のがお前じゃねぇのかよ………………って!!!!!! すみません! 素で喋ってすみませんんんんんん!!!!」
一気に“素の自分の言葉づかいでまくし立ててしまった”Kは我にかえり、慌てて床に額を思い切りぶつけながら土下座した。
Kには、“Bの姉を殺した”という過去の負い目がある。
Bに素で喋りかける事は許されない……と、Kが勝手に思い込んでいるだけであって、B自身は別に、素で喋ってくれて構わないと思っている。のだが、Kは頑なに丁寧語でBと会話する。
「努力した奴が報われない、っつうのは、なんか、ヤかなぁ、って……ほら、お前の存在は結構ズルいし……」
「Bさん。ちょっと考えてみて下さい」
土下座した姿勢のままKがBの言葉を遮る。遮られた方は「あ?」と、反応した。
「そのおじさん、『特訓した』とおっしゃったんですよね?」
顔を上げたKの額は案の定赤く、相当の強さで打ちつけたものとみられた。
「あのおじさんは特訓……“胃袋を拡張するために、さんざ飲み食いをした”という、Bさんがとても嫌悪する行為をこの今日までの1年間ずっとしてきた、のでは……」
「あ」何それ。超憎い。
「しかも、そういうような特訓ができるほどの財力の家族と思うと……」
Bは、Kに圧勝してもらおうと決心した……が、すぐにその決心は揺らいだ。先程から、ハンペン並みの柔らかさの決心である。
「確かに憎いが、もしおっさんが今年も優勝出来なかったら、また来年……もあるのか? 大会。……来年までの1年間、また“特訓”として無駄に食いまくるのかと思うと、今年勝たせてやった方が食べ物を無駄にしなくていいんじゃ………」
「おい、B!」
Kが、またもや素の状態で叫んだ。
「お前、どんだけ食べモンが大事なんだよ! エコか! もったいない精神か!?」
「………………おぅ」
Bは頭を抱えた。意外な所で意外な事をこんなに気にするとは、と自分でも苦しんでいるようだった。
「おっさんが今年優勝しても、どうせ『来年の防衛戦の為に』つって、やっぱり大食いの特訓はすると思うぜ?! 手に入れられる“利益”は、手に入れてこうぜ?! 遠慮すんな! 何をそんなに気にしてんだよ!」
いつも「死にたい死にたい」とほざいているやさぐれ男が、力強くガッツポーズを取りながらBを煽る姿はとても違和感がある光景であった。
う、とBが呻く。
Kが力を抜いて、ポソリと呟く。
「お前がどれだけ“世界”の事を想っても、“世界”は俺らの事なんざこれっぽっちも想っちゃくれねぇぞ? ……エコだなんだとくだらねぇ。この“世界”にあるモン、存分に利用して自分勝手に生きていこうぜ?」
Kのこの言葉で「そうだな……」と納得する自分も自分だが、そんな言葉を言い放つKも相当、今までどんな哀れな人生を歩んできたものなのか、とBはひどく悲しくなった。
しばらくしんみりとした後で、Kが「ひ、ゃああああ素で喋ってすみませんすみません」と、頭を床に打ちつけながら土下座する描写は省かせて頂きました。
続
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる