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佐城沙知はまだ恋を知らない
十六話 『顔……すごく赤いよ?』
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それからの毎日は、佐城家で沙々さんに勉強を教えてもらった。
放課後、学校が終わればそのまま佐城家へと行き、沙々さんとの猛勉強に励んだ。
休日もありがたいことにわざわざ時間を割いてもらい、勉強を見てもらったりもした。
本当に沙々さんには頭が上がらない。改めて僕のお願いを聞いてくれたことに感謝するばかりだ。
そんな佐城家にお邪魔するようになってから数日が経過したある日のこと。いつも通り二人で勉強をしていたときのことだ。
「島田は沙知のどこが好きなんだ?」
勉強の休憩時間に、沙々さんが唐突にそんなことを聞いてきた。あまりに唐突な質問だったため、僕は何を聞かれているのか理解が遅れてしまう。
「えっ? どうしていきなり……?」
そんな沙々さんの問いかけに戸惑いを隠せない僕を見て、沙々さんは可笑しそうに笑った後、口を開く。
「いやなに、ちょっと気になってな……あの面倒な妹のどこが好きなんだと思ってな」
沙々さんの表情はふざけている様子はなく、ただ純粋な興味といった感じだ。
「正直なところ、顔とスタイルだけなら美少女の部類に間違いなく入る、ただし黙っていればの枕詞が入るが」
沙々さんは沙知のことを誉めているのか貶しているのか良く分からない言葉で絶賛する。
「まあ、オレに瓜二つの双子の妹だから美形なのは当然だが」
さらっと自分も美形であると宣言するあたり、沙々さんはなかなか自分の容姿には自信があるようだ。
というかこの姉妹は結構自分のことに自信満々だよな。沙知もそうだけど、沙々さんもかなり。
「正直な話、髪型を同じにすれば、見た目は同じ以上、顔やスタイルで選んでいるならオレのほうがまだあいつよりかは手間がかからないはずなんだ」
「たしかに沙々さんも綺麗ですもんね……」
僕は目の前に座る沙々さんを改めて眺める。短くてさらさらの黒髪、清潔感もあり顔も美形だ。背も高くスタイルも良いし、まさに非の打ちどころがないと言えるだろう。
本当に外見だけで選ぶならこの姉妹はどっちも間違いなく美少女だ。
「島田が外見重視で選んでいるのなら、オレと付き合う方が何かと都合がいいだろうに、例えば……」
そう言い掛けて沙々さんはこちらに近づくと僕の耳元で囁く。
「夜の付き合いなんかもな……」
そんなちょっとからかい気味に言う沙々さんの言葉に僕は思わず赤面した。そんな僕を見て沙々さんがニヤニヤと笑う。
「おぉ、顔が赤くなっているぞ島田」
「やっ、やめてよ沙々さん……」
沙々さんの肩を持って、軽く押しのけようとする僕を見て、沙々さんは楽しそうに笑う。
「ハハハ、面白い反応をするな、ならこういうのはどうだ?」
沙々さんは喉の調子を合わせるかのように咳払いをすると、少し声を高くしながら言う。
「頼那くん、アタシのこと好き?」
彼女の口から聞こえてきたのは、沙知と同じ声だった。声のトーンやイントネーション、口調はとても似ている。
その変わりように僕は思わずドキッとしてしまう。沙々さんはいつもの口調よりさらに高めの声で続けた。
「ねぇ……頼那くん……」
これは絶対にわざとやっているだろう。というか口調だけじゃなくて仕草までそっくりなため、本当に沙知が言っているようにしか見えない。
ただでさえ、沙知にそっくりな沙々さんを見ているだけでドキドキすることがあるのに、口調まで沙知とそっくりにされたらさすがに冷静でいられない。
「どうしたの? 顔……すごく赤いよ?」
そんな沙々さんがさらに顔を近付けてくる。沙々さんの青い瞳に僕の顔が映る。息遣いさえも聞こえてきて、こんなに近い距離に沙々さんがいると思うとますます心臓がドキドキしてくる。
「なんてな、さすがにこれはやりすぎた……しかし、おまえ本当に分かりやすく顔に出るな」
沙々さんはそんな僕の反応を楽しそうに笑った。そんなに表情に出ているのかと僕は両手で顔を隠すが既に遅いだろう。
そんな僕とは正反対にまったく表情の変わらない沙々さんの姿になんだか悔しくなる。
「そもそもなんでそんなことを突然聞いてきたんだよ……」
僕が沙々さんの行動に少し拗ねたように問い掛けると、沙々さんは答えた。
「いやなに、どうして島田があいつのことを好きになったのか気になってな」
「それが今のやり取りと何か関係が?」
「簡単な話だ、外見や仕草、口調、合わせようと思えばオレと沙知は見分けがつかないレベルでそっくりだ、それは分かっただろう」
そんな沙々さんの言葉に僕は頷く。
「だとしたら、お前は何をもってあいつを選んだのか、それが知りたくてな」
そう答える沙々さんの顔は、僕に対して真剣な目をしている。その表情に僕はゴクリと唾を飲み込んだ。
「色々と制限が多いあいつを好きでいられ続けるその理由を知りたくてな……」
彼女はそう言い切り、僕の目を見つめ続ける。しかし僕自身も沙知を好きになった理由を言葉にすることが出来ないため困ってしまう。
ただ漠然と彼女が好きで好きでしょうがないというのが僕の中にあるだけだ。あとあるとすれば……。
「沙知の笑顔を一番近くで見て、彼女のことを知りたいからかな……」
僕の言葉に沙々さんは呆気を取られたような表情をして、ハッと笑い出す。
「ははっ……そうかあいつのことを知りたいか……」
そしてなぜか少し遠い目をした後、納得したような顔になる。
「これは確かにあいつに効く言葉だ、なるほどな、あいつが交換条件を出すのも分かる」
一人で何やら納得しながらぶつぶつと言っているが僕には何のことかさっぱりわからない。
「なら、あの愚妹の彼氏、オレの義弟になるかもしれない島田にアドバイスしてやろう」
「お、義弟!?」
いきなりの発言に僕は目を丸くする。確かに沙知との恋人関係が上手く行って、そのままゴールインしたらそうなるわけだけど……。
内心動揺している僕に沙々さんは真剣な顔付きで言う。
「良いから聞け」
その言葉で僕は心をどうにか落ち着かせる。沙々さんはそんな僕を見つめながら言葉を続けた。
「島田も知っての通り、あれは知ることに対して貪欲な獣みたいなものだ」
「け、獣?」
沙々さんの口から出た突然の発言に僕は戸惑う。でも沙々さんはそんな僕を置いてさらに話を進める。
「ああ、自分の興味あるものに対して自分が納得するまで知りたいという欲求があいつの身体を突き動かしている」
そのせいで無茶して体調崩すのはいただけないが、と付け加えて沙々さんは言う。
「だから、あいつは知ることの楽しさと同時に残酷さもよく知っている」
「残酷さ……」
沙々さんの言葉を繰り返すように僕は呟いた。その言葉に彼女は頷く。
「知らなくていいことまでを知って、後悔してしまうこともたくさんやらかした」
それはとても寂しそうな表情を浮かべ、後悔していることが分かる。
そんな沙々さんの様子に僕は沙知の過去に何があったのか気になったが、それは今は聞かない方がいい気がしてただ彼女の話を聞く。
「だから、あいつと付き合いたいと思ったなら覚悟がいるぞ……」
そう呟く沙々さんの瞳はどこか遠い過去を見つめているような感じがした。僕はそんな沙々さんの様子を見つめることしか出来ない。
そんな僕に気付いたのか、彼女はすぐにいつもの不敵な笑みを浮かべた。
「すまない、話を戻そう……島田はあいつにお前の本心が本物だと伝えたいんだろ?」
「まあ、うん……」
沙々さんの問いかけに僕は曖昧に頷く。本当はもう一度沙知と恋人関係に戻りたいけど、現状それが叶わないから、せめて僕の気持ちを信じてもらいたい。だから、そのためにこうして勉強をして沙知に勝とうとしている。
そんな僕に対して、沙々さんは僕の瞳をまっすぐ見ながら口を開く。
「ならば、島田は考えなければならない、なぜあいつがこの条件を提示したのか、なぜあいつはお前の好意を知ろうとしないのか」
その言葉で僕はハッとする。そうだ、僕の気持ちを信じて貰うことに精一杯で沙知が何を考えて、この条件を提示したのかを考えようとしなくなっていた。
僕は自分のことばかり考えていて肝心な沙知の気持ちを蔑ろにしかけていたことに気付く。
「けど、何で沙々さんはわざわざ僕にそんなことを?」
僕が思わずそう尋ねると、沙々さんは表情を和らげて言った。
「何、あの愚妹のためだ、あいつも彼氏がちゃんとできれば、少しは落ち着くだろうって思ってな、それに……」
「それに?」
「オレが島田のことを気に入ってるのも理由だな、オレの恋人に欲しいくらい……」
僕は最後の言葉に対して驚いてしまったが、そんな僕の様子に沙々さんは盛大に笑う。
「ハハハ、安心しろ冗談だ」
そんな彼女の態度に僕は苦笑いで応えるしかない。そんな僕の様子に沙々さんはニヤリと笑って見せると口を開いた。
「まあ、とにかくだ島田……あいつに伝えたいことがあるならオレの言ったことを忘れるなよ」
そう言うと彼女は教科書を開いて勉強を再開しようと合図を送る。
「ありがとう」
それだけ伝えて僕も沙々さんに続いて教科書を開いて勉強を再開するのだった。
放課後、学校が終わればそのまま佐城家へと行き、沙々さんとの猛勉強に励んだ。
休日もありがたいことにわざわざ時間を割いてもらい、勉強を見てもらったりもした。
本当に沙々さんには頭が上がらない。改めて僕のお願いを聞いてくれたことに感謝するばかりだ。
そんな佐城家にお邪魔するようになってから数日が経過したある日のこと。いつも通り二人で勉強をしていたときのことだ。
「島田は沙知のどこが好きなんだ?」
勉強の休憩時間に、沙々さんが唐突にそんなことを聞いてきた。あまりに唐突な質問だったため、僕は何を聞かれているのか理解が遅れてしまう。
「えっ? どうしていきなり……?」
そんな沙々さんの問いかけに戸惑いを隠せない僕を見て、沙々さんは可笑しそうに笑った後、口を開く。
「いやなに、ちょっと気になってな……あの面倒な妹のどこが好きなんだと思ってな」
沙々さんの表情はふざけている様子はなく、ただ純粋な興味といった感じだ。
「正直なところ、顔とスタイルだけなら美少女の部類に間違いなく入る、ただし黙っていればの枕詞が入るが」
沙々さんは沙知のことを誉めているのか貶しているのか良く分からない言葉で絶賛する。
「まあ、オレに瓜二つの双子の妹だから美形なのは当然だが」
さらっと自分も美形であると宣言するあたり、沙々さんはなかなか自分の容姿には自信があるようだ。
というかこの姉妹は結構自分のことに自信満々だよな。沙知もそうだけど、沙々さんもかなり。
「正直な話、髪型を同じにすれば、見た目は同じ以上、顔やスタイルで選んでいるならオレのほうがまだあいつよりかは手間がかからないはずなんだ」
「たしかに沙々さんも綺麗ですもんね……」
僕は目の前に座る沙々さんを改めて眺める。短くてさらさらの黒髪、清潔感もあり顔も美形だ。背も高くスタイルも良いし、まさに非の打ちどころがないと言えるだろう。
本当に外見だけで選ぶならこの姉妹はどっちも間違いなく美少女だ。
「島田が外見重視で選んでいるのなら、オレと付き合う方が何かと都合がいいだろうに、例えば……」
そう言い掛けて沙々さんはこちらに近づくと僕の耳元で囁く。
「夜の付き合いなんかもな……」
そんなちょっとからかい気味に言う沙々さんの言葉に僕は思わず赤面した。そんな僕を見て沙々さんがニヤニヤと笑う。
「おぉ、顔が赤くなっているぞ島田」
「やっ、やめてよ沙々さん……」
沙々さんの肩を持って、軽く押しのけようとする僕を見て、沙々さんは楽しそうに笑う。
「ハハハ、面白い反応をするな、ならこういうのはどうだ?」
沙々さんは喉の調子を合わせるかのように咳払いをすると、少し声を高くしながら言う。
「頼那くん、アタシのこと好き?」
彼女の口から聞こえてきたのは、沙知と同じ声だった。声のトーンやイントネーション、口調はとても似ている。
その変わりように僕は思わずドキッとしてしまう。沙々さんはいつもの口調よりさらに高めの声で続けた。
「ねぇ……頼那くん……」
これは絶対にわざとやっているだろう。というか口調だけじゃなくて仕草までそっくりなため、本当に沙知が言っているようにしか見えない。
ただでさえ、沙知にそっくりな沙々さんを見ているだけでドキドキすることがあるのに、口調まで沙知とそっくりにされたらさすがに冷静でいられない。
「どうしたの? 顔……すごく赤いよ?」
そんな沙々さんがさらに顔を近付けてくる。沙々さんの青い瞳に僕の顔が映る。息遣いさえも聞こえてきて、こんなに近い距離に沙々さんがいると思うとますます心臓がドキドキしてくる。
「なんてな、さすがにこれはやりすぎた……しかし、おまえ本当に分かりやすく顔に出るな」
沙々さんはそんな僕の反応を楽しそうに笑った。そんなに表情に出ているのかと僕は両手で顔を隠すが既に遅いだろう。
そんな僕とは正反対にまったく表情の変わらない沙々さんの姿になんだか悔しくなる。
「そもそもなんでそんなことを突然聞いてきたんだよ……」
僕が沙々さんの行動に少し拗ねたように問い掛けると、沙々さんは答えた。
「いやなに、どうして島田があいつのことを好きになったのか気になってな」
「それが今のやり取りと何か関係が?」
「簡単な話だ、外見や仕草、口調、合わせようと思えばオレと沙知は見分けがつかないレベルでそっくりだ、それは分かっただろう」
そんな沙々さんの言葉に僕は頷く。
「だとしたら、お前は何をもってあいつを選んだのか、それが知りたくてな」
そう答える沙々さんの顔は、僕に対して真剣な目をしている。その表情に僕はゴクリと唾を飲み込んだ。
「色々と制限が多いあいつを好きでいられ続けるその理由を知りたくてな……」
彼女はそう言い切り、僕の目を見つめ続ける。しかし僕自身も沙知を好きになった理由を言葉にすることが出来ないため困ってしまう。
ただ漠然と彼女が好きで好きでしょうがないというのが僕の中にあるだけだ。あとあるとすれば……。
「沙知の笑顔を一番近くで見て、彼女のことを知りたいからかな……」
僕の言葉に沙々さんは呆気を取られたような表情をして、ハッと笑い出す。
「ははっ……そうかあいつのことを知りたいか……」
そしてなぜか少し遠い目をした後、納得したような顔になる。
「これは確かにあいつに効く言葉だ、なるほどな、あいつが交換条件を出すのも分かる」
一人で何やら納得しながらぶつぶつと言っているが僕には何のことかさっぱりわからない。
「なら、あの愚妹の彼氏、オレの義弟になるかもしれない島田にアドバイスしてやろう」
「お、義弟!?」
いきなりの発言に僕は目を丸くする。確かに沙知との恋人関係が上手く行って、そのままゴールインしたらそうなるわけだけど……。
内心動揺している僕に沙々さんは真剣な顔付きで言う。
「良いから聞け」
その言葉で僕は心をどうにか落ち着かせる。沙々さんはそんな僕を見つめながら言葉を続けた。
「島田も知っての通り、あれは知ることに対して貪欲な獣みたいなものだ」
「け、獣?」
沙々さんの口から出た突然の発言に僕は戸惑う。でも沙々さんはそんな僕を置いてさらに話を進める。
「ああ、自分の興味あるものに対して自分が納得するまで知りたいという欲求があいつの身体を突き動かしている」
そのせいで無茶して体調崩すのはいただけないが、と付け加えて沙々さんは言う。
「だから、あいつは知ることの楽しさと同時に残酷さもよく知っている」
「残酷さ……」
沙々さんの言葉を繰り返すように僕は呟いた。その言葉に彼女は頷く。
「知らなくていいことまでを知って、後悔してしまうこともたくさんやらかした」
それはとても寂しそうな表情を浮かべ、後悔していることが分かる。
そんな沙々さんの様子に僕は沙知の過去に何があったのか気になったが、それは今は聞かない方がいい気がしてただ彼女の話を聞く。
「だから、あいつと付き合いたいと思ったなら覚悟がいるぞ……」
そう呟く沙々さんの瞳はどこか遠い過去を見つめているような感じがした。僕はそんな沙々さんの様子を見つめることしか出来ない。
そんな僕に気付いたのか、彼女はすぐにいつもの不敵な笑みを浮かべた。
「すまない、話を戻そう……島田はあいつにお前の本心が本物だと伝えたいんだろ?」
「まあ、うん……」
沙々さんの問いかけに僕は曖昧に頷く。本当はもう一度沙知と恋人関係に戻りたいけど、現状それが叶わないから、せめて僕の気持ちを信じてもらいたい。だから、そのためにこうして勉強をして沙知に勝とうとしている。
そんな僕に対して、沙々さんは僕の瞳をまっすぐ見ながら口を開く。
「ならば、島田は考えなければならない、なぜあいつがこの条件を提示したのか、なぜあいつはお前の好意を知ろうとしないのか」
その言葉で僕はハッとする。そうだ、僕の気持ちを信じて貰うことに精一杯で沙知が何を考えて、この条件を提示したのかを考えようとしなくなっていた。
僕は自分のことばかり考えていて肝心な沙知の気持ちを蔑ろにしかけていたことに気付く。
「けど、何で沙々さんはわざわざ僕にそんなことを?」
僕が思わずそう尋ねると、沙々さんは表情を和らげて言った。
「何、あの愚妹のためだ、あいつも彼氏がちゃんとできれば、少しは落ち着くだろうって思ってな、それに……」
「それに?」
「オレが島田のことを気に入ってるのも理由だな、オレの恋人に欲しいくらい……」
僕は最後の言葉に対して驚いてしまったが、そんな僕の様子に沙々さんは盛大に笑う。
「ハハハ、安心しろ冗談だ」
そんな彼女の態度に僕は苦笑いで応えるしかない。そんな僕の様子に沙々さんはニヤリと笑って見せると口を開いた。
「まあ、とにかくだ島田……あいつに伝えたいことがあるならオレの言ったことを忘れるなよ」
そう言うと彼女は教科書を開いて勉強を再開しようと合図を送る。
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