Lag

月那

文字の大きさ
23 / 33
-23-

Lag

しおりを挟む
 カーテンの隙間から覗く月明かりの下、二人は獣のように交わった後の気だるい体を心地良く持て余していた。
「気持ち良かっただろ?」
 うつ伏せのままのひかるの背中に掌を這わせながら朋之が問う。
「……訊くなよ、もう」
 ひかるの照れた声が返る。
 本当に、訊かれるまでもなくひかるが未だかつて感じたことのない快感を与えられたことは確かで、行為の間中ひかるはただただ喘ぐよりなかったのだ。
 今までにされたことのない行為。
 勿論紀子にも口でイかされたことは何度でもある。
 ソコを舐められたことも、ないとは言わない。
 しかし、である。
 ソンな場所を指で抉られ、ぐずぐずに解かされた挙句に自分の持っているソレと同じモノを挿入されてしまった時のショックと言ったら、これ以上ないほどの衝撃だった。
 何よりもショックだったのは、そうされたことによって自分が射精してしまったことだ。
 入れて動かして射精したことなら数え切れないほどあっても、入れられて、蠢かれて、自分のナカで感じたことでの射精なんて産まれて初めての経験で。
「何、やってんだよ、俺……」
「ん? えっち」
「っ答えるなー!」
 朋之ののほほんとした回答に、ひかるはがばっと起き上がって叫んだ。
「何怒ってんだよ?」
「怒ってない!」
「じゃあ、ほら、寝て」
 仰向けに寝転んでいた朋之が、起き上がったひかるの腕を引いて自分の胸の上に載せた。
「重くない?」
「鍛えてますから」
 確かに腹筋は割れてるわ、腕は紀子の腿くらいあるわで、男にしてはどちらかというと細めのひかるが載ったくらいではびくともしない体をしている。
「何やったらそんな筋肉マンになるわけ?」
 散々啼かされたひかるとしては、これ以上恥かしがっても仕方がないと開き直り、朋之の胸に頬を預けたまま喋る。
「んー? 明が構ってくれない時にスポーツセンター通ってる。元々うちの会社、営業マンは荷物運びが基本だから」
「冷凍食品?」
「重いぞ、マジで。鍛えてないと仕事にならないくらいに」
 言われてみると、確かに山科食衛の社員にはガタイのいい男が多い。
 自分には勤まらないな、と思ったひかるは目の前にあった朋之の胸の突起をぴん、と指で弾いた。
「おいおい、何すんだよ?」
「オトコだよなー、と思って」
「当然だ。そーゆーことやってると、もっかいヤるよ?」
 男のソレだって、一応性感帯である。
 朋之は仕返しとばかりにひかるの乳首を弄る。
「うあ、やめてくれ。くすぐったい!」
「大丈夫、気持ち良くなるから」
「やらしい言い方すんなよお」
「しますよ。だって、俺はソノ気だもん」
 ほら、とひかるの手を自分の股間へと持っていった。
「うわ。触らせんな!」
「何今更照れてんの? さっきまでコレで善がってたクセに」
「だから、言うなってば!」
 そう言ったひかるのどうしようもなく照れた表情は朋之の性欲を擽るだけで、結局そのままもう一度二人は繋がり合い、あまりの快感にひかるは達すると共に眠ってしまったのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~

めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆ ―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。― モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。 だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。 そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

はじまりの朝

さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。 ある出来事をきっかけに離れてしまう。 中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。 これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。 ✳『番外編〜はじまりの裏側で』  『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。

寡黙な剣道部の幼馴染

Gemini
BL
【完結】恩師の訃報に八年ぶりに帰郷した智(さとし)は幼馴染の有馬(ありま)と再会する。相変わらず寡黙て静かな有馬が智の勤める大学の学生だと知り、だんだんとその距離は縮まっていき……

休憩時間10分の内緒の恋人チャージ(高校生ver)

子犬一 はぁて
BL
俺様攻め×一途受け。学校の休み時間10分の内緒の恋人チャージ方法は、ちゅーとぎゅーの他にも内緒でしています。

手紙

ドラマチカ
BL
忘れらない思い出。高校で知り合って親友になった益子と郡山。一年、二年と共に過ごし、いつの間にか郡山に恋心を抱いていた益子。カッコよく、優しい郡山と一緒にいればいるほど好きになっていく。きっと郡山も同じ気持ちなのだろうと感じながらも、告白をする勇気もなく日々が過ぎていく。 そうこうしているうちに三年になり、高校生活も終わりが見えてきた。ずっと一緒にいたいと思いながら気持ちを伝えることができない益子。そして、誰よりも益子を大切に想っている郡山。二人の想いは思い出とともに記憶の中に残り続けている……。

消えない思い

樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。 高校3年生 矢野浩二 α 高校3年生 佐々木裕也 α 高校1年生 赤城要 Ω 赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。 自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。 そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。 でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。 彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。 そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

聖者の愛はお前だけのもの

いちみりヒビキ
BL
スパダリ聖者とツンデレ王子の王道イチャラブファンタジー。 <あらすじ> ツンデレ王子”ユリウス”の元に、希少な男性聖者”レオンハルト”がやってきた。 ユリウスは、魔法が使えないレオンハルトを偽聖者と罵るが、心の中ではレオンハルトのことが気になって仕方ない。 意地悪なのにとても優しいレオンハルト。そして、圧倒的な拳の破壊力で、数々の難題を解決していく姿に、ユリウスは惹かれ、次第に心を許していく……。 全年齢対象。

処理中です...