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草
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陽菜が受けたのは、学校から、玲奈の死を告げる電話だった。玲奈はその日の放課後、小学校の屋上から一人、身を投げた。
娘がここ最近見せていた作り笑い。それは娘の、無言のエスオーエスだったのだろう。私も陽菜も、それに気づいてやれなかった。娘は耐えていたのだ。学校での悲痛ないじめに。
私と陽菜は学校側に、クラスでいじめがあったかを調べるようお願いした。しかし返ってきたのは『いじめの事実は無かった』というそっけない返答だ。
娘が亡くなって数週間後、私宛に差出人不明の変な手紙が届いた。手紙にはこう書いてあった。
『このたびはご愁傷様でした。娘さんのことを想うと胸が痛みます。私は、娘さんのいじめについて知っている者です。これから書くことはすべて、事実です』
娘がここ最近見せていた作り笑い。それは娘の、無言のエスオーエスだったのだろう。私も陽菜も、それに気づいてやれなかった。娘は耐えていたのだ。学校での悲痛ないじめに。
私と陽菜は学校側に、クラスでいじめがあったかを調べるようお願いした。しかし返ってきたのは『いじめの事実は無かった』というそっけない返答だ。
娘が亡くなって数週間後、私宛に差出人不明の変な手紙が届いた。手紙にはこう書いてあった。
『このたびはご愁傷様でした。娘さんのことを想うと胸が痛みます。私は、娘さんのいじめについて知っている者です。これから書くことはすべて、事実です』
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