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シルバを連れてこい4
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「・・・あ、だからお前らが来てくれてすごく助かる!猫の手も借りたいってくらいだからな。」
ヘラヘラと語るダンドンの目は笑っていない。人手不足は深刻なようだ。
「それで、俺らは何をすればいい?」
「うむ。向こうに着いたらグランは俺に付いて関係者の捕縛役だ。指示をするからそれに従え。オーリィは出入口の見張りだな。正面入口の他に3つの裏口があるから、その1つを見張って欲しい。」
なるほどなるほど。しかしその計画には物申したい。
「ダンドンよ・・・頼みがあるんだが。」
「なんだ?」
「俺とオーリィの役割を交換してくれないか?」
その言葉にダンドンの顔は曇った。そりゃ、オーリィははたから見たら普通の子供だ。どこかの貴族の子守りでもしてるとおもっているだろう。ここらでネタばらしするとするか。
俺はダンドンに耳打ちした。
「あのな・・・ここだけの話、オーリィは"あの"バーロックの息子なんだ。」
「・・・!!」
ダンドンは目を大きく見開き、オーリィを指差しながら口をパクパクさせた。
「しかもかなり強い。盗賊団を1人で壊滅させられるくらいにはな。まぁ、バーロックの名を聞いてフレーメン反応をする奴もいるが・・・ダンドン?」
ダンドンを見ると、今度は目を強く瞑って震えている。そして突然大声を挙げた。
「バーロック!彼こそ俺の憧れであり、本物の騎士だ!その息子が今!ここに!か、感動だ!!」
空気が震えるほどの興奮がダンドンから発せられている。周りの保安部隊も「なんだ、なんだ?」と注目している。
「お、落ち着けよ・・・バーロックの名前はそんな簡単にだすもんじゃない・・・わかるだろ?」
「す、すまん・・・つい興奮して・・・」
深呼吸をして落ち着こうとするダンドン。そしてオーリィをマジマジと見つめる。
「バーロック殿のご子息とは・・・すごいな。それで、バーロック殿は・・・?」
「2年前に亡くなったらしい・・・病気だと。」
「・・・そうか。」
ダンドンは眉間にグッとシワを寄せ、込み上げてくる想いと闘っていた。
これがバーロックだ。聖女強奪の汚名を着せられようと、騎士として仰ぐ者も少なくない。ダンドンがこれほどまでの信者だったとは初めて知ったが。
「オーリィ。君のお父上は最高の騎士だ。"誰がなんと言おうと"だ。」
ダンドンの言葉にオーリィは「ヘヘッ」と笑った。
ともかく盗賊団を壊滅させたことも話し(またダンドンが興奮して注目を集めることとなった)、俺とオーリィの配置は交換となった。屈強なボディーガードもいるだろうから、戦力的に見て中へ入るのはオーリィのほうが適任だ。
ヘラヘラと語るダンドンの目は笑っていない。人手不足は深刻なようだ。
「それで、俺らは何をすればいい?」
「うむ。向こうに着いたらグランは俺に付いて関係者の捕縛役だ。指示をするからそれに従え。オーリィは出入口の見張りだな。正面入口の他に3つの裏口があるから、その1つを見張って欲しい。」
なるほどなるほど。しかしその計画には物申したい。
「ダンドンよ・・・頼みがあるんだが。」
「なんだ?」
「俺とオーリィの役割を交換してくれないか?」
その言葉にダンドンの顔は曇った。そりゃ、オーリィははたから見たら普通の子供だ。どこかの貴族の子守りでもしてるとおもっているだろう。ここらでネタばらしするとするか。
俺はダンドンに耳打ちした。
「あのな・・・ここだけの話、オーリィは"あの"バーロックの息子なんだ。」
「・・・!!」
ダンドンは目を大きく見開き、オーリィを指差しながら口をパクパクさせた。
「しかもかなり強い。盗賊団を1人で壊滅させられるくらいにはな。まぁ、バーロックの名を聞いてフレーメン反応をする奴もいるが・・・ダンドン?」
ダンドンを見ると、今度は目を強く瞑って震えている。そして突然大声を挙げた。
「バーロック!彼こそ俺の憧れであり、本物の騎士だ!その息子が今!ここに!か、感動だ!!」
空気が震えるほどの興奮がダンドンから発せられている。周りの保安部隊も「なんだ、なんだ?」と注目している。
「お、落ち着けよ・・・バーロックの名前はそんな簡単にだすもんじゃない・・・わかるだろ?」
「す、すまん・・・つい興奮して・・・」
深呼吸をして落ち着こうとするダンドン。そしてオーリィをマジマジと見つめる。
「バーロック殿のご子息とは・・・すごいな。それで、バーロック殿は・・・?」
「2年前に亡くなったらしい・・・病気だと。」
「・・・そうか。」
ダンドンは眉間にグッとシワを寄せ、込み上げてくる想いと闘っていた。
これがバーロックだ。聖女強奪の汚名を着せられようと、騎士として仰ぐ者も少なくない。ダンドンがこれほどまでの信者だったとは初めて知ったが。
「オーリィ。君のお父上は最高の騎士だ。"誰がなんと言おうと"だ。」
ダンドンの言葉にオーリィは「ヘヘッ」と笑った。
ともかく盗賊団を壊滅させたことも話し(またダンドンが興奮して注目を集めることとなった)、俺とオーリィの配置は交換となった。屈強なボディーガードもいるだろうから、戦力的に見て中へ入るのはオーリィのほうが適任だ。
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