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対面2
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つづら折りにだいぶ降りてきた。4~5階分は降りたんじゃないか。だが暗闇と地下独特の冷たさと、潜入で気を尖らせているということもあり途方もなく長く感じた。
手探りの階段もようやく終わりが見え、底には頑丈そうな扉が待ち構えていた。
「中から光が漏れてるわ・・・空気も動いてる。」
シルバはそう言って小型のトーチに火を着けた。
照らされた扉には鍵穴が確認でき、ここでもシルバの解錠テクニックが炸裂しそうだ。
「・・・なんだか変な臭いがする。」
シルバが鍵穴に顔を近づけている横で、オーリィが眉間に皺を寄せた。確かに・・・うん、なんだか腐ったような臭いと焦げたような臭いが混ざった臭いがする。
その時、シルバが何かに気づいた。
「シッ!・・・中から声が聴こえるわ。」
シルバは手を止めて扉に耳をつけた。俺とオーリィもそれに倣って扉にへばりつく。
・・・どうやら話し声のようだ。
「もう来るなと言っただろう!」
「子供の使いじゃあるまいし・・・来るなと言われて来ない訳にはいきませんよ。」
声を荒らげている方はソビトの声だ。もう1人は・・・わからん。そもそも2人とは限らん。もう少し様子を探るか。
「私はここを離れるつもりは無いと言ったはずだ!研究資料も無い!前に私の脳を覗くことが出来ると言ったな!そんなこと、やれるものならやってみろ!」
「ほほう・・・本来はそのつもりじゃあなかったんですがね。そこまで言うのなら仕方ありませんね。」
な、なんだ?脳を?なんの話だ?なんかちょっとゾクッとした。
会話の内容を理解しようと思考を巡らせていると、突然シルバが鍵穴をガチャガチャし始めた。
「おい、どうした!バレるぞ!」
俺がシルバを諌めようとすると、オーリィがこっちを向いて言った。
「感じない?殺気。」
・・・そうか。ゾクッとしたのは、殺気か。わかんねえよ!
でも、ソビトが殺されようとしてるか、ソビトが殺そうとしてるか…ってコト?!
「開いた!」
ガチャリと鍵の開く音がした。そして俺たちは強襲を警戒しながら扉を開けた。
扉の向こうはかなり広い部屋になっていた。しかし棚やら机やらがその空間を占領していて、いかにも"研究所"といった部屋だった。
そして"あの臭い"も充満している。鼻で息をするとむせそうだ。
石造りの部屋は冷たく、ロウソクの灯りで仄明るい。その中に2つの影が揺らめいでいた。ソビトと・・・誰だ?中年だが男前。かなり背が高いが痩せ型でローブを着ている。
手探りの階段もようやく終わりが見え、底には頑丈そうな扉が待ち構えていた。
「中から光が漏れてるわ・・・空気も動いてる。」
シルバはそう言って小型のトーチに火を着けた。
照らされた扉には鍵穴が確認でき、ここでもシルバの解錠テクニックが炸裂しそうだ。
「・・・なんだか変な臭いがする。」
シルバが鍵穴に顔を近づけている横で、オーリィが眉間に皺を寄せた。確かに・・・うん、なんだか腐ったような臭いと焦げたような臭いが混ざった臭いがする。
その時、シルバが何かに気づいた。
「シッ!・・・中から声が聴こえるわ。」
シルバは手を止めて扉に耳をつけた。俺とオーリィもそれに倣って扉にへばりつく。
・・・どうやら話し声のようだ。
「もう来るなと言っただろう!」
「子供の使いじゃあるまいし・・・来るなと言われて来ない訳にはいきませんよ。」
声を荒らげている方はソビトの声だ。もう1人は・・・わからん。そもそも2人とは限らん。もう少し様子を探るか。
「私はここを離れるつもりは無いと言ったはずだ!研究資料も無い!前に私の脳を覗くことが出来ると言ったな!そんなこと、やれるものならやってみろ!」
「ほほう・・・本来はそのつもりじゃあなかったんですがね。そこまで言うのなら仕方ありませんね。」
な、なんだ?脳を?なんの話だ?なんかちょっとゾクッとした。
会話の内容を理解しようと思考を巡らせていると、突然シルバが鍵穴をガチャガチャし始めた。
「おい、どうした!バレるぞ!」
俺がシルバを諌めようとすると、オーリィがこっちを向いて言った。
「感じない?殺気。」
・・・そうか。ゾクッとしたのは、殺気か。わかんねえよ!
でも、ソビトが殺されようとしてるか、ソビトが殺そうとしてるか…ってコト?!
「開いた!」
ガチャリと鍵の開く音がした。そして俺たちは強襲を警戒しながら扉を開けた。
扉の向こうはかなり広い部屋になっていた。しかし棚やら机やらがその空間を占領していて、いかにも"研究所"といった部屋だった。
そして"あの臭い"も充満している。鼻で息をするとむせそうだ。
石造りの部屋は冷たく、ロウソクの灯りで仄明るい。その中に2つの影が揺らめいでいた。ソビトと・・・誰だ?中年だが男前。かなり背が高いが痩せ型でローブを着ている。
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