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第18話 アフター・ランチ
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ナインとサイは
リグレス南部最大の都市パノルジズに到着
ここはリグレシアン・マフィアの巣窟でもある
早速
ギルドに行くと
ティジャーンからの伝言があり
指示の場所へ行けとのことだった
そこは
この地区マフィア最大の組織
ヴェンデッタの本拠地だった
ナインとサイは
入り口の構成員に用事を伝えると
中の客間に通された
しばらく待っていると
50歳ほどの中年が入って来た
そして
このマフィアのボスだと名乗った
抗争でのし上がったの事が
見た目にも分かりやすく
顔中に傷がある
おそらく全身にもあるのだろう
すごみがあるが
戦場で生きて来たナインにとっては
なんという事はない
サイはさすがに少しビビっている
葉巻に火を付けボスが話しだした
「さすがに百戦錬磨の強者だ
俺のすごみが全く利いていないな
酒は?」
「ビールがあれば
もらおうか」
「そっちの小僧はジュースでいいよな」
「はい」
「おい持って来い!」
手下たちが二人分のビールと
オレンジジュースが運ばれて来た
ボスが話し出す
「ナインさん
あんた
ティジャーンに聞きたい事があるんだってな」
「ああ
ごくごくプライベートな事だ
あんたらには関係は無い」
「実はな
ナインさん
前のレースの賭けでは
あんたに大損させられた」
「なんのことだ?」
部屋にティジャーンが入って来た
「ナイン
久しぶり~」
と笑顔で手を振るが無視してボスは話し続ける
「このティジャーンに賭けて
大儲けさせてもう予定だったんだよ
こいつは俺のところに多額の借金があってな
絶対優勝するからって
出場させたんだが」
「帳消しにしてもらう約束だったけど
まぁしょうがないニャ
今も抗争でこき使われてるんだニャ~」
「という事で
今はこいつの身は俺のもんだから
何か聞きたければ俺を通してもらいたい」
いつの間にか両手に銃を持つナイン
「皆殺しちまうって手もあるけど」
「そしたら俺たちは
ティジャーンの体に入れた爆弾を
爆発させるまでだ
あんたの聞きたい事は
永遠に聞けなくなるよな」
「条件は」
「単純な話さ
最近警官隊が力をつけて来てね
邪魔でしょうがないんだ
ぜひとも壊滅させてほしい」
「そしたら俺たちはお尋ねものだ」
「そんなことは知らねーな」
「わかったわかった
警官隊の全ドラゴンを無力化
これでどうだ」
「いいだろう
いつやる」
「今からだよ
当然ティジャーンにも働いてもらうけど
いいよな」
「いいだろう
その代わり見張りをつけさせてもう
おかしな動きを見せると
こいつの命は無いからな
その小僧も人質として置いていってもらおうか」
「ああいいぜ」
「師匠!」
ナインとティジャーンと見張りの3人は
外に出た
ティジャーンが聞く
「作戦は?」
「無い」
ナインは即答
「えー
これ俺の命かかってるんだけど」
「おい
無駄話は無しだ
作戦の話しのみ許可されてる」
ナインは考えた
警官隊を全滅させる事なんて簡単
正確に言うとちょっと大変程度
だがそれをやると
全ギルドからお尋ね者の烙印を押され
普通に生きてはいけなくなる
正直ティジャーンが死ぬには別にいいとして
サイが死ぬのはちょっと後味が悪い
警官隊を全滅させずに
サイを救出して
ついでにティジャーンも助けてやる
さてどうする
「まずは昼飯だ」とナイン
「おい
警官隊に行くんじゃないのか」
「何言ってんだよ
昔から言うだろ
腹が減っては戦はできない
てな
さーて
どこに行くかな」
ナインたちは
トラットリア・フィオーリという店の前に来た
店に入るなり
ナインは
「初めまして大将」
と声をかける
店主の大男はナインをマジマジと見て
「ここは初めてか小僧」
と言う
「ああ
だけどこの辺で
とびきり旨いピッツァを
出してくれる店があるって聞いてね」
「うちが出すのは
普通のピッツァだけだ」
「じゃあそれを頼む」
「ちょっと待ってな」
女性の給仕が
3人分のピッツァ・マルゲリータを持ってきた
すぐに食べ始めるナインとティジャーン
見張り役はタバコを吸って手を付けない
「旨いな
なぁ大将
これデリバリーはできるのかい」
「……どこまで」
「例えば
俺の母国のイリアスまで」
「ふざけてんのか」
「冗談だよ」
ナインは見張りの方を向く
「おい
あんたらのヴェンデッタまで
届けてもらっていいか
サイも腹減ってると思うんでな」
店の大将が答える
「こっちにも準備ってのがある
早くても15時だ」
「おい何の話しをしてる
飯はこっちで用意する
何度も言うが
あまり余計な話はするな」
見張り役が釘を刺して来た
飯を終え
3人は警官隊の施設が見える丘にいた
着くなりナインは休憩と寝始めた
「1時間経ったら起こしてくれ」
「は?」
「作戦だよ
いいから1時間後だ」
見張り役は仕方なくそれに従った
1時間後
「おい
起きろ」
ナインは蹴られて目を覚ます
腕時計を確認し
「よし
行くか」
と立ち上がる
銃をを抜くと
見張り役を撃ち殺した
「!」
ティジャーンが驚く
「何してんの!」
「見ての通り
撃ち殺した」
「そりゃ見りゃ分かるよ!
どうすんだよ
俺の爆弾!」
「大丈夫だ
そろそろ終わってるはずだから」
「終わってる?」
ナインとティジャーンは
マフィアの本拠地に戻った
そこはモクモクと煙が立ち込めていた
マフィアの本拠地は壊滅していた
そこで半壊した机に座って
呑気にピッツァを食べるサイを見つけた
「師匠!
遅かったですね!」
近づくナインの後ろに大男がいた
ティジャーンが気が付く
「あんた
定食屋の」
大男はそれを無視をしてナインに言う
「今回の仕事も
安くはないからな」
「ちょっとはまけてよ
トムさん」
ティジャーンが驚く
「あんたら知り合いだったの」
そこにサイが得意げに説明を始める
「この人はあのトランプ傭兵団の
オット・クラブことトム・オークさんです
で向こうの女性が
フォー・クラブことクローバーさんです」
オット・クラブ(8♣)
トム・オーク(41)
定食屋の主人
凄腕の武器調整屋
竜の鱗や皮から防具も作る
リグレス人は陽気な人間が多い中
トムはボソボソしゃべる
優れた大工でもあり
ナインの家を建てたのもトム
フォー・クラブ(4♣)
クローバー(25)
長年トムの助手を務め
自身も凄腕の職人である
また音楽家でもある
ティジャーンが聞く
「いつの間にお願いしてたの」
ナインが
「飯の時」
と答える
クラブの面々は道具作りにたけたメンバーで
単純な殲滅戦ではスペードが常に担当していたが
様々なツールを使った特殊作戦の際には
クラブのメンバーが重宝された
救出作戦もその一つ
団の飯担当のトムには
隊のメンバーから救出作戦も
「デリバリー」の隠語でオーダーされていた
今回はナインがそれを使って依頼したのだ
トムが言う
「こんなところまで
何しに来たんだ」
「それがね
にっくきジュダの野郎につながる情報を
このティジャーンが持ってるかもしれないんだよ」
「俺?」
皆がティジャーンを見る中
本人は何の事かわからず
ただただ立っていた
リグレス南部最大の都市パノルジズに到着
ここはリグレシアン・マフィアの巣窟でもある
早速
ギルドに行くと
ティジャーンからの伝言があり
指示の場所へ行けとのことだった
そこは
この地区マフィア最大の組織
ヴェンデッタの本拠地だった
ナインとサイは
入り口の構成員に用事を伝えると
中の客間に通された
しばらく待っていると
50歳ほどの中年が入って来た
そして
このマフィアのボスだと名乗った
抗争でのし上がったの事が
見た目にも分かりやすく
顔中に傷がある
おそらく全身にもあるのだろう
すごみがあるが
戦場で生きて来たナインにとっては
なんという事はない
サイはさすがに少しビビっている
葉巻に火を付けボスが話しだした
「さすがに百戦錬磨の強者だ
俺のすごみが全く利いていないな
酒は?」
「ビールがあれば
もらおうか」
「そっちの小僧はジュースでいいよな」
「はい」
「おい持って来い!」
手下たちが二人分のビールと
オレンジジュースが運ばれて来た
ボスが話し出す
「ナインさん
あんた
ティジャーンに聞きたい事があるんだってな」
「ああ
ごくごくプライベートな事だ
あんたらには関係は無い」
「実はな
ナインさん
前のレースの賭けでは
あんたに大損させられた」
「なんのことだ?」
部屋にティジャーンが入って来た
「ナイン
久しぶり~」
と笑顔で手を振るが無視してボスは話し続ける
「このティジャーンに賭けて
大儲けさせてもう予定だったんだよ
こいつは俺のところに多額の借金があってな
絶対優勝するからって
出場させたんだが」
「帳消しにしてもらう約束だったけど
まぁしょうがないニャ
今も抗争でこき使われてるんだニャ~」
「という事で
今はこいつの身は俺のもんだから
何か聞きたければ俺を通してもらいたい」
いつの間にか両手に銃を持つナイン
「皆殺しちまうって手もあるけど」
「そしたら俺たちは
ティジャーンの体に入れた爆弾を
爆発させるまでだ
あんたの聞きたい事は
永遠に聞けなくなるよな」
「条件は」
「単純な話さ
最近警官隊が力をつけて来てね
邪魔でしょうがないんだ
ぜひとも壊滅させてほしい」
「そしたら俺たちはお尋ねものだ」
「そんなことは知らねーな」
「わかったわかった
警官隊の全ドラゴンを無力化
これでどうだ」
「いいだろう
いつやる」
「今からだよ
当然ティジャーンにも働いてもらうけど
いいよな」
「いいだろう
その代わり見張りをつけさせてもう
おかしな動きを見せると
こいつの命は無いからな
その小僧も人質として置いていってもらおうか」
「ああいいぜ」
「師匠!」
ナインとティジャーンと見張りの3人は
外に出た
ティジャーンが聞く
「作戦は?」
「無い」
ナインは即答
「えー
これ俺の命かかってるんだけど」
「おい
無駄話は無しだ
作戦の話しのみ許可されてる」
ナインは考えた
警官隊を全滅させる事なんて簡単
正確に言うとちょっと大変程度
だがそれをやると
全ギルドからお尋ね者の烙印を押され
普通に生きてはいけなくなる
正直ティジャーンが死ぬには別にいいとして
サイが死ぬのはちょっと後味が悪い
警官隊を全滅させずに
サイを救出して
ついでにティジャーンも助けてやる
さてどうする
「まずは昼飯だ」とナイン
「おい
警官隊に行くんじゃないのか」
「何言ってんだよ
昔から言うだろ
腹が減っては戦はできない
てな
さーて
どこに行くかな」
ナインたちは
トラットリア・フィオーリという店の前に来た
店に入るなり
ナインは
「初めまして大将」
と声をかける
店主の大男はナインをマジマジと見て
「ここは初めてか小僧」
と言う
「ああ
だけどこの辺で
とびきり旨いピッツァを
出してくれる店があるって聞いてね」
「うちが出すのは
普通のピッツァだけだ」
「じゃあそれを頼む」
「ちょっと待ってな」
女性の給仕が
3人分のピッツァ・マルゲリータを持ってきた
すぐに食べ始めるナインとティジャーン
見張り役はタバコを吸って手を付けない
「旨いな
なぁ大将
これデリバリーはできるのかい」
「……どこまで」
「例えば
俺の母国のイリアスまで」
「ふざけてんのか」
「冗談だよ」
ナインは見張りの方を向く
「おい
あんたらのヴェンデッタまで
届けてもらっていいか
サイも腹減ってると思うんでな」
店の大将が答える
「こっちにも準備ってのがある
早くても15時だ」
「おい何の話しをしてる
飯はこっちで用意する
何度も言うが
あまり余計な話はするな」
見張り役が釘を刺して来た
飯を終え
3人は警官隊の施設が見える丘にいた
着くなりナインは休憩と寝始めた
「1時間経ったら起こしてくれ」
「は?」
「作戦だよ
いいから1時間後だ」
見張り役は仕方なくそれに従った
1時間後
「おい
起きろ」
ナインは蹴られて目を覚ます
腕時計を確認し
「よし
行くか」
と立ち上がる
銃をを抜くと
見張り役を撃ち殺した
「!」
ティジャーンが驚く
「何してんの!」
「見ての通り
撃ち殺した」
「そりゃ見りゃ分かるよ!
どうすんだよ
俺の爆弾!」
「大丈夫だ
そろそろ終わってるはずだから」
「終わってる?」
ナインとティジャーンは
マフィアの本拠地に戻った
そこはモクモクと煙が立ち込めていた
マフィアの本拠地は壊滅していた
そこで半壊した机に座って
呑気にピッツァを食べるサイを見つけた
「師匠!
遅かったですね!」
近づくナインの後ろに大男がいた
ティジャーンが気が付く
「あんた
定食屋の」
大男はそれを無視をしてナインに言う
「今回の仕事も
安くはないからな」
「ちょっとはまけてよ
トムさん」
ティジャーンが驚く
「あんたら知り合いだったの」
そこにサイが得意げに説明を始める
「この人はあのトランプ傭兵団の
オット・クラブことトム・オークさんです
で向こうの女性が
フォー・クラブことクローバーさんです」
オット・クラブ(8♣)
トム・オーク(41)
定食屋の主人
凄腕の武器調整屋
竜の鱗や皮から防具も作る
リグレス人は陽気な人間が多い中
トムはボソボソしゃべる
優れた大工でもあり
ナインの家を建てたのもトム
フォー・クラブ(4♣)
クローバー(25)
長年トムの助手を務め
自身も凄腕の職人である
また音楽家でもある
ティジャーンが聞く
「いつの間にお願いしてたの」
ナインが
「飯の時」
と答える
クラブの面々は道具作りにたけたメンバーで
単純な殲滅戦ではスペードが常に担当していたが
様々なツールを使った特殊作戦の際には
クラブのメンバーが重宝された
救出作戦もその一つ
団の飯担当のトムには
隊のメンバーから救出作戦も
「デリバリー」の隠語でオーダーされていた
今回はナインがそれを使って依頼したのだ
トムが言う
「こんなところまで
何しに来たんだ」
「それがね
にっくきジュダの野郎につながる情報を
このティジャーンが持ってるかもしれないんだよ」
「俺?」
皆がティジャーンを見る中
本人は何の事かわからず
ただただ立っていた
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