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第34話 ビューティフル・ブルー・スカイ
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ナインは仲間と別れ
スパニア軍の情報収集に入った
まずは軍の制服を地元の何でも屋を使い調達
これは欧州中に築いた情報網により可能となった
莫大な投資はこの時のためだ
首もとの♠9のタトゥーは化粧で隠す
軍人であればトランプの事も
当然知っているだろうからだ
どんな施設にも死角はある
イザナミのスピードと
ナインの小柄な体格と体術があれば
ある程度の施設には難なく入れる
そしてピッキングの技術も使い
数日間
数か所の軍事施設の情報を集めた
集めた資料で軍の全体配置を確認
更に全体軍の動きも確認した
そして
その全ての情報を重ねて見ると
ある一か所だけ
まったくの空白の地域を見つけた
それはバスキアと呼ばれる
スパニア北部の州
その昔イリアスの入植者が作った街と言われる
その首都ビトリア
そこから北に数キロの軍事施設だけが
軍の全体動向から外れていた
不自然なほどに
早速現地に向かう
ただし街の中は既にジュダの手中にあるかもしれない
監視下にある事を考え
まずは周辺での探りを入れる事にした
武装を解除し
それらを森のある場所に隠し
旅行者を装う
郊外の牧場で一人の中年の男を見つけた
ナインは声をかける
「旅をして回っているんだが
あいにくと持ち合わせが無くなってしまったんだ
今夜泊めてもらいないだろうか
もちろん仕事は手伝うよ」
その男はナインを一瞥し
「ああ」
と静かにいい首をしゃくった
来い
という意味だろうと
ナインは礼を言ってその男の後を追った
「この納屋
向こうの小屋
牛舎の掃除を
頼めるか」
「ああ
任せてくれ」
ナインは元気に答え納屋に向かった
ナインは基本的に掃除は嫌いではない
傭兵団にいた頃にきっちりと扱かれている
弾一発無駄にするやつから死んでいく
これがトランプの教育方針だった
なので整理整頓は基本中の基本
最近ばたばたとしていたので
掃除という行為は
ナインに一時の落ち着きを与えてくれた
数時間後に男が
ナインの掃除した箇所を見て周った
「ほう」
と一言だけ言った
本当に口数の少ない男だ
ナインは思った
夜になり
ナインは晩飯をもらった
シチューとパンというシンプルなモノだった
だがシチューは異様なほど美味しかった
ナインがふと壁を見ると
そこにはスパニア軍の制服が綺麗に掛けられていた
「あんた軍人かい?」
「だった」
「だった? てことは退役かい?」
「お払い箱になったのさ」
「なぜ?」
「知らん
一兵卒には何の説明もなく
俺の居た部隊は解体になった
そしてどこぞから変な奴らが入ってきたのさ」
「へー
それはいつの事だい?」
「2年前だ」
ビンゴ!
ナインは心の中でそう叫んだ
2年前
それはトランプが壊滅し
ジュダが姿を消した時期だ
「どんな連中だったんだい?」
「お前
ジャーナリストか何かか?」
「いやいや
ただの旅人さ」
「ふん
一言だけ忠告してやる
あの施設には近づくな
昔軍の仲間が抗議に向かったっきり
一人も戻ってはこなかった」
「それは物騒なはなしだな
そんな怖いところには近づかないよ
だけど
それで何か分かったのかい?」
「お前は興味が無い振りが下手だな
言っただろ
もうこのあの施設にはかかわらない方がいい」
夜
外で待機しているイザナミに声をかけに行った
「よう相棒」
イザナミにそっと手を乗せる
「とうとうだ
旧軍施設が俺たちの約束の場所らしい
準備をして明日の夜仕掛ける
それまでゆっくり休んでいてくれ」
するとイザナミが何もない方へ首を向けた
ナインもすぐさま腰の銃を手にとる
「出てこないと撃ち殺す
これは警告だ」
数秒後
草むらがガサガサと音をたてる
そこから鹿が出てきて
そのままどこかへ走りさった
「何だ鹿ですか」
ナインは銃をしまう
「イザナミ
しっかりと休んでおけよ」
そしてナインは部屋に戻って
寝た
翌朝
爆発音でナインは目を覚ます
遠い場所での爆発
距離にして数キロは遠くだ
丁度軍の施設がある場所だ
慌てて外に出る
その軍の施設から黒煙が上がっている
家の男も外に出て来た
「なんだ
どうかしたのか
こんな朝から」
男はナインの見てる方を見て驚く
「あれは軍の施設があった場所じゃないか」
ナインは変な胸騒ぎがした
「イザナミ!」
ナインは呼ばれて来たイザナミに飛び乗った
「ダンナ!
世話になった」
「お前
傭兵だろう
それも凄腕の」
「なんで」
「腰のそれ
ラッキーストライクだろう
銃マニアでそれを知らん者はいない」
「すまないなダンナ
だますつもりは」
「いいんだよ
それより
何か大変な事が起こる胸騒ぎがする
元軍人の感ってやつだがな
お前さんに頼めるかな
どうにかしてくれって」
「世界の事は責任は負えないが
元凶って奴は潰してやるさ」
「お前さんに幸運を」
「ありがとな
シチュー上手かったぜ
ダンナ」
ナインの合図でイザナミは走り出した
途中
ナインは武器の隠し場所に向かい
武器を取り出した
周囲に自分以外の足跡の痕跡があり
胸騒ぎがますますひどくなった
軍の施設内はパニック状態だった
そこにはたくさんの死体とドラゴンが転がっていた
スパニアの軍制服とも違う
おそらく特殊部隊用の制服だろう
やられているのはその軍服だけだった
攻め込んだのは凄腕の集団?
他国のエージェントか何かか?
奥に進むと獅子竜が二匹と乗り手二人も横たわっていた
乗り手の仮面を外すと
ティジャーンのやつと同じ黒人だった
おそらくティジャーンの居た
獅子竜の傭兵団だった連中だろう
近いな
ナインは確信した
最も奥の部屋
たいそうなドアが半壊している
その残っていたドアをけり倒し
部屋に入る
その部屋の壁中に弾丸と血しぶき
半壊状態で
屋根の一部は壊れ
空が覗いていた
机だった物が床に転がり
高そうな椅子の背もたれが見えた
ナインが近づくと
その背もたれがゆっくりと回転をして
ナインの方を向いた
「よう
ナイン」
その意外な人物に一瞬固まるナイン
それは
ナインの兄貴分である
アクセルだった
しかも
全身は血まみれの姿だった
「アクセル
なんであんたが!」
「実はよ
ティジャーンの奴に金握らして
お前の動向を……随時流してもらってたのさ
そんで
核心に近づいたと聞い……て
ずっとお前をつけていた
で
先回りして
Jのヤローをやろうとして
この様だ」
「ふ
ふざけるんじゃねー!」
「ああ
これはさすがに俺でも
シャレにならねーな
一応
Jのヤローの左腕と……
右足には数発入れといた
やつも戦力半減ってやつ……だな」
「あんたはいつもそうだ!
勝手に!
いつも俺の邪魔ばかりして!」
「おいおい
これから……すげぇ贈り物してやろうってのに
怒鳴んなよ」
「贈り物
だと」
「ネレウス」
呼ばれてアクセルの愛竜ネレウスが
ゆっくりと部屋に入ってきた
「ネレウスの右後ろの……
ポケットを……開けてみろ」
ナインは言われた通りポケットを調べる
入っていたのは「追跡竜」
匂いて追尾できる小型の竜
ナインが裏切者の一人ロウを追跡したのに使った竜だ
「そして
その机の上のナイフだ
Jのヤローの右足をえぐったもんだ」
テーブルの破片の上には
血まみれのナイフがあった
「なあナイン
悪いがおれのポケット……から
タバコを出してくれねーか
もう
腕があがらねーんだよ」
「ふざけるな!」
「いいだろ
最後くらいは
かわいい弟分を演じてくれよ」
ナインはアクセルに近づき
タバコを出した
近くで見て
もう駄目な事を完全に理解した
一本のタバコを取り出し
アクセルにくわえさせ
火をつけた
「ふー
やっぱ仕事の後には
これに……限るな」
アクセルはゆっくりと
空を見上げた
屋根が壊れ空が見える
「なあ
見ろよナイン
空があんなに……きれいだ」
「死ぬにはいい日だな……」
ポロっとタバコがアクセルの口からこぼれた
「じゃあな
ナイン
先に隊長の所に行ってるぜ」
「俺は!
あんたの事が……」
「ナイン
おめーの事は大キライだったぜ
……
それじゃ
後は頼んだぜ」
アクセルの首がたれた
「俺も!
あんたの事が大キライだったよチクショーが!
いつも! いつも!
勝手に自己完結しやがって!
死んじまったら
何にもならないってのが
アンタの口癖だっただろうが!」
ナインはアクセルとの日々を思い出していた
キライキライと言いながら
いつも最後は助けてくれていた
「これは隊長に言われて仕方なくだ」
と言いながら
それをやさしさだと
ナインは分かっていた
ナインは泣いた
泣き続けた
夜になり
ナインはアクセルから愛銃のカティサーク2丁を受け取った
そしてネレウスにアクセルの死体を乗せその施設を後にした
「行こうぜ
バカ兄貴」
その手にはナイフがしっかりと握られていた
スパニア軍の情報収集に入った
まずは軍の制服を地元の何でも屋を使い調達
これは欧州中に築いた情報網により可能となった
莫大な投資はこの時のためだ
首もとの♠9のタトゥーは化粧で隠す
軍人であればトランプの事も
当然知っているだろうからだ
どんな施設にも死角はある
イザナミのスピードと
ナインの小柄な体格と体術があれば
ある程度の施設には難なく入れる
そしてピッキングの技術も使い
数日間
数か所の軍事施設の情報を集めた
集めた資料で軍の全体配置を確認
更に全体軍の動きも確認した
そして
その全ての情報を重ねて見ると
ある一か所だけ
まったくの空白の地域を見つけた
それはバスキアと呼ばれる
スパニア北部の州
その昔イリアスの入植者が作った街と言われる
その首都ビトリア
そこから北に数キロの軍事施設だけが
軍の全体動向から外れていた
不自然なほどに
早速現地に向かう
ただし街の中は既にジュダの手中にあるかもしれない
監視下にある事を考え
まずは周辺での探りを入れる事にした
武装を解除し
それらを森のある場所に隠し
旅行者を装う
郊外の牧場で一人の中年の男を見つけた
ナインは声をかける
「旅をして回っているんだが
あいにくと持ち合わせが無くなってしまったんだ
今夜泊めてもらいないだろうか
もちろん仕事は手伝うよ」
その男はナインを一瞥し
「ああ」
と静かにいい首をしゃくった
来い
という意味だろうと
ナインは礼を言ってその男の後を追った
「この納屋
向こうの小屋
牛舎の掃除を
頼めるか」
「ああ
任せてくれ」
ナインは元気に答え納屋に向かった
ナインは基本的に掃除は嫌いではない
傭兵団にいた頃にきっちりと扱かれている
弾一発無駄にするやつから死んでいく
これがトランプの教育方針だった
なので整理整頓は基本中の基本
最近ばたばたとしていたので
掃除という行為は
ナインに一時の落ち着きを与えてくれた
数時間後に男が
ナインの掃除した箇所を見て周った
「ほう」
と一言だけ言った
本当に口数の少ない男だ
ナインは思った
夜になり
ナインは晩飯をもらった
シチューとパンというシンプルなモノだった
だがシチューは異様なほど美味しかった
ナインがふと壁を見ると
そこにはスパニア軍の制服が綺麗に掛けられていた
「あんた軍人かい?」
「だった」
「だった? てことは退役かい?」
「お払い箱になったのさ」
「なぜ?」
「知らん
一兵卒には何の説明もなく
俺の居た部隊は解体になった
そしてどこぞから変な奴らが入ってきたのさ」
「へー
それはいつの事だい?」
「2年前だ」
ビンゴ!
ナインは心の中でそう叫んだ
2年前
それはトランプが壊滅し
ジュダが姿を消した時期だ
「どんな連中だったんだい?」
「お前
ジャーナリストか何かか?」
「いやいや
ただの旅人さ」
「ふん
一言だけ忠告してやる
あの施設には近づくな
昔軍の仲間が抗議に向かったっきり
一人も戻ってはこなかった」
「それは物騒なはなしだな
そんな怖いところには近づかないよ
だけど
それで何か分かったのかい?」
「お前は興味が無い振りが下手だな
言っただろ
もうこのあの施設にはかかわらない方がいい」
夜
外で待機しているイザナミに声をかけに行った
「よう相棒」
イザナミにそっと手を乗せる
「とうとうだ
旧軍施設が俺たちの約束の場所らしい
準備をして明日の夜仕掛ける
それまでゆっくり休んでいてくれ」
するとイザナミが何もない方へ首を向けた
ナインもすぐさま腰の銃を手にとる
「出てこないと撃ち殺す
これは警告だ」
数秒後
草むらがガサガサと音をたてる
そこから鹿が出てきて
そのままどこかへ走りさった
「何だ鹿ですか」
ナインは銃をしまう
「イザナミ
しっかりと休んでおけよ」
そしてナインは部屋に戻って
寝た
翌朝
爆発音でナインは目を覚ます
遠い場所での爆発
距離にして数キロは遠くだ
丁度軍の施設がある場所だ
慌てて外に出る
その軍の施設から黒煙が上がっている
家の男も外に出て来た
「なんだ
どうかしたのか
こんな朝から」
男はナインの見てる方を見て驚く
「あれは軍の施設があった場所じゃないか」
ナインは変な胸騒ぎがした
「イザナミ!」
ナインは呼ばれて来たイザナミに飛び乗った
「ダンナ!
世話になった」
「お前
傭兵だろう
それも凄腕の」
「なんで」
「腰のそれ
ラッキーストライクだろう
銃マニアでそれを知らん者はいない」
「すまないなダンナ
だますつもりは」
「いいんだよ
それより
何か大変な事が起こる胸騒ぎがする
元軍人の感ってやつだがな
お前さんに頼めるかな
どうにかしてくれって」
「世界の事は責任は負えないが
元凶って奴は潰してやるさ」
「お前さんに幸運を」
「ありがとな
シチュー上手かったぜ
ダンナ」
ナインの合図でイザナミは走り出した
途中
ナインは武器の隠し場所に向かい
武器を取り出した
周囲に自分以外の足跡の痕跡があり
胸騒ぎがますますひどくなった
軍の施設内はパニック状態だった
そこにはたくさんの死体とドラゴンが転がっていた
スパニアの軍制服とも違う
おそらく特殊部隊用の制服だろう
やられているのはその軍服だけだった
攻め込んだのは凄腕の集団?
他国のエージェントか何かか?
奥に進むと獅子竜が二匹と乗り手二人も横たわっていた
乗り手の仮面を外すと
ティジャーンのやつと同じ黒人だった
おそらくティジャーンの居た
獅子竜の傭兵団だった連中だろう
近いな
ナインは確信した
最も奥の部屋
たいそうなドアが半壊している
その残っていたドアをけり倒し
部屋に入る
その部屋の壁中に弾丸と血しぶき
半壊状態で
屋根の一部は壊れ
空が覗いていた
机だった物が床に転がり
高そうな椅子の背もたれが見えた
ナインが近づくと
その背もたれがゆっくりと回転をして
ナインの方を向いた
「よう
ナイン」
その意外な人物に一瞬固まるナイン
それは
ナインの兄貴分である
アクセルだった
しかも
全身は血まみれの姿だった
「アクセル
なんであんたが!」
「実はよ
ティジャーンの奴に金握らして
お前の動向を……随時流してもらってたのさ
そんで
核心に近づいたと聞い……て
ずっとお前をつけていた
で
先回りして
Jのヤローをやろうとして
この様だ」
「ふ
ふざけるんじゃねー!」
「ああ
これはさすがに俺でも
シャレにならねーな
一応
Jのヤローの左腕と……
右足には数発入れといた
やつも戦力半減ってやつ……だな」
「あんたはいつもそうだ!
勝手に!
いつも俺の邪魔ばかりして!」
「おいおい
これから……すげぇ贈り物してやろうってのに
怒鳴んなよ」
「贈り物
だと」
「ネレウス」
呼ばれてアクセルの愛竜ネレウスが
ゆっくりと部屋に入ってきた
「ネレウスの右後ろの……
ポケットを……開けてみろ」
ナインは言われた通りポケットを調べる
入っていたのは「追跡竜」
匂いて追尾できる小型の竜
ナインが裏切者の一人ロウを追跡したのに使った竜だ
「そして
その机の上のナイフだ
Jのヤローの右足をえぐったもんだ」
テーブルの破片の上には
血まみれのナイフがあった
「なあナイン
悪いがおれのポケット……から
タバコを出してくれねーか
もう
腕があがらねーんだよ」
「ふざけるな!」
「いいだろ
最後くらいは
かわいい弟分を演じてくれよ」
ナインはアクセルに近づき
タバコを出した
近くで見て
もう駄目な事を完全に理解した
一本のタバコを取り出し
アクセルにくわえさせ
火をつけた
「ふー
やっぱ仕事の後には
これに……限るな」
アクセルはゆっくりと
空を見上げた
屋根が壊れ空が見える
「なあ
見ろよナイン
空があんなに……きれいだ」
「死ぬにはいい日だな……」
ポロっとタバコがアクセルの口からこぼれた
「じゃあな
ナイン
先に隊長の所に行ってるぜ」
「俺は!
あんたの事が……」
「ナイン
おめーの事は大キライだったぜ
……
それじゃ
後は頼んだぜ」
アクセルの首がたれた
「俺も!
あんたの事が大キライだったよチクショーが!
いつも! いつも!
勝手に自己完結しやがって!
死んじまったら
何にもならないってのが
アンタの口癖だっただろうが!」
ナインはアクセルとの日々を思い出していた
キライキライと言いながら
いつも最後は助けてくれていた
「これは隊長に言われて仕方なくだ」
と言いながら
それをやさしさだと
ナインは分かっていた
ナインは泣いた
泣き続けた
夜になり
ナインはアクセルから愛銃のカティサーク2丁を受け取った
そしてネレウスにアクセルの死体を乗せその施設を後にした
「行こうぜ
バカ兄貴」
その手にはナイフがしっかりと握られていた
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