<竜騎傭兵> ナイン・スペード・ドラグドライブ

蒲生たかし

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第36話 リスタート

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ティジャーンとも合流
「無事でよかったにゃ~」
ナインはいきなり
ティジャーンをぶん殴る
「アクセルに情報流してた件は
 これで水に流してやる」
「ははは……」

リグレスの定食屋
トラットリア・フィオーリ
トムとクローバーの店だ
そこで敵討ちの祝賀会
ナインとサイとマリー
ティジャーンのもとに
ミネルバもアルバをつれて来た
「やっとテンピーの敵討ちも終了かい」
「そうですが……」
「アクセルの件も聞いたよ
 本当に
 昔から不器用なやつだったな」
ライオットも到着
「やっと片付いたな」
ラッキー・ペニーも駆け付けた
「パーティだと聞いてね」

「今日は昔の様にやるぞ」
とトムが言い
料理は店の裏で
キャンプファイヤーが展開されていた

「なんか
 昔みたいだな」
ナインの顔が少し緩んだ
「どういう事?」
トランプの事情を知らないマリーが聞く
「ああ
 俺たちトランプは
 大きな仕事が終わったら
 こうやって火を囲んで
 バカ話しながら酒を飲んでた」

アクセルが好きだった酒の前に
カティサークが二丁

「なんだい
 マイヤーのやつは来ないのかい
 色々といいたい事があるんだが」
それに答えて一人の人間がこの和に入って来た
「それはちょっと怖いですね」
コートを脱ぎながら
「先生!」
「やあナイン
 会うのは久しぶりだね」
「元スーツのトップが3人そろうなんて
 何年ぶりだい?」
「3年は会っとらん気がするの」
ミネルバの問いにライオットが答える

すぐさまナインに向けてマイヤーは
一枚の写真を渡した
「なんです先生
 これはロスの旦那じゃないか
 これがどうした」
「1週間前にとられたものさ」
マイヤーの答えに元トランプの皆に緊張が走った

それを分かった上でマイヤーが続ける
「奴の本当の名前は
 ウロボロス
 そこからロスと名乗るとは良い度胸だったね
 奴は
 西の独立国の国家特殊部隊の人間だ」

皆があっけに取られている
だがマイヤーは続ける

「ウロボロス
 そしてその背後にあるウエスカ自由竜国の
 企てているのは
 世界大戦」


皆が押し黙った
その沈黙を破ったのはミネルバ
「まったくマイヤー
 昔から場の空気を壊すの得意だったね」
「私はただ
 真実を伝えたかっただけです」
「ナイン
 あんたの言ってた
 皆に伝える事ってのはこの事かい?」
「さすがに
 黒幕は知らなかった
 だが
 ジュダが最後に言った言葉は
 俺の死は終わりではなく
 始まりだ
 って事だ」
「つまりは」
ミネルバが後を促す
「団長の依頼は
 ウロボロスをやるまで
 終わらないって事だ」

祝賀会だったそれまでの空気は一瞬で変わった
「さて
 ナイン
 これからどうするかね」
マイヤーの問いにためらいもなく
ナインは答える
「傭兵団を作るよ先生」
「やっとその気になったかい」
「今回
 俺は一人では生きていられなかった」
ナインはサイやマリーの顔を見る
「まさか
 お前に助けられるとは思わなかった」
そう言ってナインはサイの頭を鷲掴みにしてクシャクシャにした
サイは嫌がっているがその顔はうれしそうだった

ジュダにはめられ
大聖堂で大空爆を受けた際
危機一髪で助けに入ったのがサイと翼竜クロン
アクセルの死体がギルドに届き
その情報を受け取ったサイとマリーは
匂いをたどる事の出来る小型竜で
ナインを追った
ちょうど爆撃にさらされた所
ギリギリので助けられた

ナインはメンバーの顔を見る
サイは鼻息荒く即答
「弟子として当然っす
 メンバー第1号っす」
次にマリー
「兄さんの本当の仇をうつ
 私も当然メンバーでしょ」
ナインはそれに小さく微笑む
うつむいているティジャーンに向かってナインが言う
「お前も入れてやるよ
 どうせやる事ないんだろうジャン」
ティジャーンは屈託のない笑顔で答える
「飯が食えるならついていくにゃ~」

ナインは次のメンバー勧誘に入る
「ライじい
 傭兵団には凄腕の職人が欲しい」
「全く
 店は安定しているというのに
 まあ
 お前とは腐れ縁だしなナイン
 ワシもそれに乗るとしよう」
ナインは続いてミネルバの元へ
「竜医師が欲しい
 凄腕の」
そのナインの言葉にミネルバは答える
「アルマ
 あんたももう一人立ちする時期だ
 ちょうどいいから
 ナインとこで腕を振るいな」
アルマは静かにうなずいた

マイヤーがナインに提案をする
「会計係りも必要だろう
 私の弟子もどうだ
 性格に難があるが
 腕は確かだ」
「それはありがたい
 是非に願う
 先生」
「分かった
 私から言っておこう」

ミネルバが最後に確認をする
「名前はどうするんだい?」
ナインは迷わず言う
「スペード傭兵団
 だな」
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