ぽぽぽ・ポロフレット

にしん

文字の大きさ
1 / 1

ぽぽぽ・ポロミレティー

しおりを挟む
「ぽこ!起きてぽこ!」
「んんー…」
朝。いつもと変わらない暖かな日差し。
「大変なの!ぽこ早く起きて!」
ぽのかが叫んでる気がする…
「ぽーこー!!」
「って、本当に叫んでた…」
「はやくー!!」
分かったって…仕方ないなぁ…
むっくりと起き上がった私は伸びをしてよっこらせっと立ち上がった。

ぽのかについて行くとそこはたくさんのポコポコ星人がいた。みんな窓の外を不安げに眺めている。
「ポコポコ星が…消滅する…」
ぽのかは外を見て不意に言った。

ここポコポコ星は小さな星。そして私はそんなポコポコ星に住むぽこ。この子は幼馴染のぽのか。私たちのこととポコポコ星の歴史について少し話すね。
ポコポコ星は数年前に戦争をした。たくさんの星を巻き込んだ宇宙戦争。ポコポコ星は勝利すると誰もが思っていたの。でも、ある日。ポコポコ星に大きな爆弾が落ちた。
小さなポコポコ星は星全体が被爆した。
多くの人はこの爆弾によって亡くなった。その後、これ以上は危険と判断し、ポコポコ星は降伏した。
生き残った人たちとポコポコ星をやり直すとポコポコ星政治組は言った。でも、ポコポコ星人たちはその言葉を聞かなかった。そして、ポコポコ星から逃れようとした。
ポコポコ星から逃れるためには宇宙空間を旅しなければならない。ポコポコ星人 の技術はそこまで進んでいないので、カーナビ的なものは全くない。だから、他にどんな星があるのか、ほとんどわからない。戦争をしていない国に逃れるための知識がほとんどなかったの。
宇宙空間を安全に旅するために、人々は小型ロケットを買った。これは古い書物に書かれていたものを再現して作ったもので、宇宙空間を安全に旅できると考えられていた。だから、小型ロケットがすごーく売れたの。
でも、小型ロケットには4人しか乗れない。だから、逃れるために、お年寄りと子供を置いて逃げる人がほとんどだった。小さな子供は連れていかれたけど、10歳から上の子供たちは残されたの。
だから、多くの子供が家を、家族を失った。
そして寮が大量に作られて、そこに残された子供たちが暮らしてるのよ。
私とぽのかもその中の1人。私とぽのかは幼馴染だから、家が近かった。だからよく遊んでいたの。
爆弾が落ちてきた日も2人で遊んでいた。私たちはまだ6.7歳だったかな?大きな音がして、目の前からいろいろなものが飛んできた。怖くて2人で抱きしめあっていた。しばらくして音が止むと2人で家目指して歩いたの。でも家は跡形もなく崩壊していて、私たちは途方にくれた。その時にはもう、私たちは家族に捨てられていたの。
家族や親戚が爆弾の爆発に巻き込まれたのか、それとも小型ロケットを使って逃げたのか、それは分からない。でも、家族や親戚を失ったのは確かだった。まだ幼かった私たちは政治組に引き取られて、寮ができるまで政治組の人たちと過ごした。
そして2人でこうして寮で生活しているの。お母さんやお父さんが生きているのか分からない。
爆発がすごくて、人の身内を特定するのは難しく、亡くなった人の情報は一切得られなかったらしいわ。
だから、お母さんやお父さんが生きているかどうか分からないの。
「ぽこ、聞いてる?」
ぽのかの苛立った声が聞こえた。
「ん、あ、ごめん…」
ぽのかは少し眉をつり上げた後、また窓の外を見て言った。
「ポコポコ星が滅びるんだって。」
「どういう、こと?」
ポコポコ星が滅びるってどういうこと?
「なんかよくわかんないけど、ポコポコ星があと1ヶ月ちょっとで滅びるらしいの…」
ポコポコ星が滅びる…てことは私たちは…
「死ぬしか、ない?」
小型ロケットを使って逃げることはできない。なぜなら、小型ロケット子供が運転することは許されていないから。小型ロケットは複雑で、操縦は大人でも難しい。仮に運転が許されていても、運転することは難しいはず。だったら、大人しくポコポコ星が滅びるのを待っとかないといけないの…?
「どっちにしろ、死ぬしかないわよね、ポコポコ星が爆発するか何かで私たちは宇宙空間に投げ出されて、息できなくなって死ぬんだろう、ね…」
ぽのかは気の強い女の子。だけど今はそんなぽのかが弱気になるぐらいやばいってこと。
「みなさん!まだ諦めてはなりません!」
不意に廊下の端の方から声が聞こえた。よく通る美しい声。
「っ!?ポロンコロン様!?」
声の主はポコポコ星の女王ポロンコロン様だった。
「ポロンコロン様がどうしてここに!?」
「このポコポコ星が滅びることを知ってみなが困っていると聞いて来ました。ある学者からポコポコ星が滅びない道もあると言われました。それを今から言うのでよく聞きなさい。」
ポロンコロン様は目を閉じ小さく深呼吸してからゆっくりと口を開いた。
「奇跡を…ポロミレティーを起こすのです!」
「ポロミレティー?」
聞いたことのない言葉に一同が首をかしげた。
「奇跡…ポロミレティー……あ!」
ぽのかがひらめいた!と言わんばかりに手を挙げた。
「ポロミレティー、2人の奇跡って意味ですよね!?」
「正解よ。昔もこうして、ポコポコ星が滅びると言われた時があったの。そんな時、2人のポコポコ星人が奇跡を起こし、ポコポコ星を救ったの。そして、その奇跡をポロミレティーと呼ぶようになったの。」
とにかく、その奇跡がポロミレティーな訳ね、うーん、よくわかんないわ…
「その奇跡がどのような内容で、どんな人が起こしたのかは分からないけど、とにかくその奇跡を、ポロミレティーを起こせばポコポコ星を救えるってわけですよね!?」
「ええ、私が言えることはこれだけ、これ以上は私も分からないわ。頑張ってね、みんな」
ポロンコロン様はにっこりと微笑むと元来た道を帰り始めた。
「ぽこ、やろう!」
「な、何を??」
「ポロミレティーを起こそう!」
「え、ええええ!?」
い、いきなりすぎるよおおおお
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

幼馴染を溺愛する旦那様の前からは、もう消えてあげることにします

睡蓮
恋愛
「旦那様、もう幼馴染だけを愛されればいいじゃありませんか。私はいらない存在らしいので、静かにいなくなってあげます」

幼馴染、幼馴染、そんなに彼女のことが大切ですか。――いいでしょう、ならば、婚約破棄をしましょう。~病弱な幼馴染の彼女は、実は……~

銀灰
恋愛
テリシアの婚約者セシルは、病弱だという幼馴染にばかりかまけていた。 自身で稼ぐこともせず、幼馴染を庇護するため、テシリアに金を無心する毎日を送るセシル。 そんな関係に限界を感じ、テリシアはセシルに婚約破棄を突き付けた。 テリシアに見捨てられたセシルは、てっきりその幼馴染と添い遂げると思われたが――。 その幼馴染は、道化のようなとんでもない秘密を抱えていた!? はたして、物語の結末は――?

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

魔法のせいだからって許せるわけがない

ユウユウ
ファンタジー
 私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。  すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。

処理中です...