異世界における職普及

和ノ國

文字の大きさ
上 下
9 / 11

第九話 異世界農業

しおりを挟む

昨日の朝と同様に朝は足音で目が覚めた
今日はベルの足音がやけにうるさい
「やばい、寝坊した。
「準備もしてない。どうしょう、どうしょう
って心の声がダダ漏れだ

あんな、しっかり者のベルが寝坊か平和だな「ベル大丈夫?なんか、手伝うことあるか?」
こんな時こそ、俺の出番だ
「あっ、起こしてごめん。
「大丈夫だからゆっくりしてて

ゆっくりって言ってもな…
なんか、ないかな…
そうだ、閃いた!
朝食を作ろう
地下の食料庫に行くってパンと葉物の野菜とチーズをとってくる
そして、主役のハム
今か作ろうとしているのは
サンドイッチだ
この様子では、ゆっくり食べていけなさそうだし

このシュチュエーションにぴったりの料理だろう

まずは、野菜を適度な大きさに切って
、ハムも適度な厚さにしておく
そして、パンの上に野菜、チーズ、ハム、パンをのっけて完成だ

最後に、半分に切って、出来た
『京舞特性、サンドイッチ』だ
ちゃんと、皿に分けて
ちょうどよく、準備が終わり出発の頃ベルが近くにきて
「キョウマ、作ってくれたの?ありがとう。
「行ってきます

と言って、二枚のサンドイッチを素早く手にとり
一つは口にくわえ、一つは手に持って
玄関を足早に出て行った
まるで、泥棒の速さだ

サンドイッチに自画自賛を加えながら、食べた
そして、食べ終え、食器を洗い物をして
ひと段落つき、仕事を始めるため
外に出て、畑に向かう
畑の次の行動を知るために
本を開いた、そこには『植え付け』と書かれてあった

本によるとじゃがいもの植え付けの方法は、小さいじゃがいもはそのまま、大きなじゃがいもは約半分ぐらいの大きさに切って植えるらしい
畝の上で等間隔に並べる。今回の畝は12個ぐら今回、植えたじゃがいもの数は84個だった
この数が多いか少ないかはわからない
しかし、やりきった感は十分にある
ひとまず、農作業は終了したので
次にやることを探す
本を開いて、さっき見ていた次のページをめくる
そこには、見たことのない文字がページ一面に書いてあった

その次のページ、その次ページにも同じように続いていた
続いていた

それは、五ページ程もあった
高校の普通教育では習ったことのない文字だし
日本でテレビとか見てても、こんな文字の話しなんて聞いたことない

英語でもなければ、中国語、韓国語でもない
全く、知らない文字だ
悩んでいた末に、たどりついた答えは
「よし、役場で聞こう
そして、役場に向かった
役場は静かだった
中に入ると、お昼休憩なのか、受付の人が1人しかいなかった

忙しそうだが、とりあえず、聞いて見た
「これって、なんて書いてあるか?わかりますか?
その人は、なんのことかわからないまま
指をさした方を見た
それを、見ると首を傾げ
こちらを見る

「これは読めないですね。
「読める人なんているのでしょうか!
苦笑いを見せると、続けて

「これは、古代カヘーテ文字っていうものなんですけど…、これは呪文みたいなものですね」
呪文か…農業の呪文

「呪文ってなんの呪文なんですかね?
「すみません。分かりません
そうですよね…
ここでは、何も情報を得れずに終わった
次に当たるとこにした

次は、この農業のマニュアル本を買った場所だ
でも、今から出ては夜に王国に到着するので
今日はやめることにした
家に戻り、料理を作る
そして、薪をくべて、お風呂に入る
疲れた身体を休める
温かい身体を、冷まさないように寝袋の中に入った
しおりを挟む

処理中です...