鏡の中から覗くのは

５．activity

夏の昼下がりに

　夏が来た。
　この一文からさえも、どうにもならないほどの暑苦しさを感じてしまう今日この頃である。熱中症には気を付けなくてはならないし、かといってしなくてはならないことはなくならない。
　往々にして活動休止推奨が守られることもないし……などと愚痴をこぼしてしまえばキリがないのだが、私自身もつい最近熱中症になったり、それを巡るあれこれに忙殺されていたりと、なかなか望ましくない形で夏を謳歌してしまっていたわけである。

　ということで、わりと思ったことがあるのだが、やはり人間ひとりでは生きていけないものだな、ということだろうか。
　大袈裟かもしれないが、まずひとりきりだったら倒れたところを発見されるのもかなり遅くなっていただろうし……などそういう基本的なところから、やはり心身ともに人がいると楽になる。

　昨今ネットで騒がれている「かまちょ」と呼ばれる人々(意図的に他人の注意引く行為を繰り返す人々を揶揄する言い方で、語源は『構ってちょうだい』だと思われる)のことをとやかく言えなくなるぞ？などと思いつつも、他人が傍にいる大切さが身に沁みた出来事だった。

　それを思えば人との関わりを持つのはとても大切なことだ。
　もちろん、一応の節度を弁わきまえた上で、というのが大前提になるが。
　夏の魔法――その言葉では済まないトラブルも私の周りではよく耳にするので、その辺りは気を付けなくてはいけないな、と肝に銘じつつ、今回も失礼しようと思う。