天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第6話 殲滅の刃の転落1

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『あのゴルドンさん、少し報告があるのですが?』
『お、おう。な、何だ?』
汗だくで何とか復活したゴルドンが答える。
『今日森でゴブリン10匹とゴブリンファイターに囲まれたグループを見たんですよ。』
ゴルドンの顔が真剣になる。
『それで?』
『ゴブリンファイターを鑑定したら大したステータスではなかったので、大丈夫だと思ったんで立ち去ろうと思ったんです。』
『お前からしたら大抵は大した事ないだろうよっ!!!』
少し苦笑いして
『そしたらグループの旗色が悪くなってリーダーがロウって少年の足にナイフを刺してゴブリン達の前に投げ飛ばしたんです。彼らはそのまま逃げて行きました。』
ゴルドンが叫ぶ!!!
『何だってぇぇぇぇぇぇーーー!!!!』
『ロウはっ!ロウはどうした!!』
『心配なく。俺が助けて怪我も治して今は妹さんに会いに行ってますよ。』
『そうかっ!そうかっ!良かった!良かった!』
(この人うるさいけど本当にいい人だな。)
『ハヤト改めてありがとう。だかもう少し付き合ってくれ。奴らを懲らしめる!!』
『いいですよ。俺も少し怒ってますから。』
その頃ギルドのロビーでは騒ぎになっていた・・・。
ロウがギルドに来たのだ。
『生きてたんだな!!よかった!』
『足は付いてるな!』
『エルちゃんには会ったか?』
みんなロウに話し掛ける。
イレーナさんもロウに駆け寄り『生きてて良かった!』と涙ながに声を掛ける。
そこで一番驚愕していたのは殲滅の刃の面々だ。
『チッ!あいつ生きてやがったのか・・・あの状況をどうやって?!』
パルが『ギエンまずいわよ!ロウが余計な事喋ったら私たちどうなるの?』
ジンとエマも焦りが隠せない。
『黙れ!静かにしろ!聞かれたらどうする!よし、おれが釘を刺しにいってくる。』
ギエンが席を立ったと同時に怒号が響く
『殲滅の刃ぁぁぁぁぁぁーー!!!すぐに俺の前に来やがれぇぇぇぇぇーー!!!!』
ギエン達は青い顔をして俯いている。
『クッ、遅かったか・・・・。』
ロウはキョトンとしているがゴルドンの側にいる俺の顔をみて悟ったようだ。
ギルドの職員にゴルドンの前に連れてこられるギエン達。
『てめーらぁぁぁぁぁぁーーお前らが何をしたか正直に答えろやぁぁぁぁぁーー!!』
びびる面々恐る恐る答える。
『お、お、俺たちはゴブリンファイターにお、襲われて、必死でに、逃げて来ただけだ・・・』
『そ、そうよ本当に怖かったの、怖かったのよ!!!』パルが涙ながらに話す。
エマは俯いて震えているだけ。ジンは覚悟をしている様子だった。
『てめらっ!!!この後に及んでまた嘘を吐くか!!!』
ゴルドンが優しくロウを呼ぶ。
『お前がこいつらにやられた事を話してくれないか?今後の為にな。』
ロウは頷き事の顛末を正直に話した。
それを聞いた他の冒険者からは罵詈雑言を浴びせられる!!『クズだな!』『死ねばいいのに!』『ここから出て行け!!』
ギエンがすかさず『嘘だ!嘘だ!嘘だ!!!
俺はただ逃げ出しただけたロウが気が動転してるだけだ!!!2人で話をさせてくれ!!』
ゴルドンはギエンの話しを無視した。ロウが話し終わると『ロウ、ありがとう大変だったな。帰って休むといい。』
と労う。
そして鬼の形相をギエン達に向けた!!
『てめぇらが言ってる事は全部嘘だと分かっているんだよぉぉぉぉぉー!!!』
『考えてみろよぉー?なぜロウは生きていたんだ?』と嫌味たらっしく聞くと。
『誰かが助けた・・・』初めてジンが口を開いた。
『正解だ!お前らの所業を見ていた奴が居たんだよ!!!それを嘘吐き倒しやがって!!見苦しいにも程があるわ!!!』
ギエンは開き直って
『それは誰だよ!連れて来いよ!!でっち上げだろう?ここにゴブリンファイターを倒せる奴がいるのかぁぁぁ?』
『黙れぇぇぇぇー!!!』
一瞬皆が固まる。
『さっきから俺の隣に居んだろうが!!こいつはハヤト。お前なんかが逆立ちしても勝てない奴だよ!!』
『けっ!!嘘だ!そんなひょろひょろがゴブリンファイターに勝てるかよっ!!それなら俺達と勝負しろ!!』
(んんっ?俺達って言ったか?)
なんか面倒な事になってきたのでゴルドンの顔を見るとニヤリと悪い顔をしていた・・・・。
『ハヤト、少しだけ相手をしてやってくれ。ロウの為だと思って。』
俺は小声で(ギエンのステータス見たけど突いただけで死にますよ!!)

ギエン
職業 剣士
LV  21
体力 75
魔力 45
攻撃 80
知力 19
防御 75
敏捷 64

【スキル】
剣技
攻撃力増加・中

(ハヤト、何かないのか?手加減できるやつは。)
(分かりました。やって見ます。)
俺はギエンに向かって
『いいですよ。俺もあんたらのやった事は許せないんで!全員でかかって来てもいいよ。』
『ククッ!馬鹿が大口叩いた事を思い知らせてやるっ!!!』
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