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第50話 返り討ち
「ユフィリアさんの馬鹿ぁぁぁぁぁ」
「うぐわぁぁぁぁ!!!本当にやるとはぁぁぁ!!!あの女!鬼畜かぁぁぁぁぁ!!!」
「まさかぁぁ!!子供諸共攻撃するなんてぇぇぇぇ!!人間の情がないのぉぉぉぉ!!」
ユフィリアが放った大きな炎の竜巻が三人の叫び諸共一瞬で飲み込んだ。すると慌てたアルバンが大きな炎の竜巻に目を見張りながら馬車から出て来た。
「ユ、ユフィリア殿!!な、何故!?あんな事を!!ゼ、ゼノア殿は?!」
「ん?あぁ・・・大丈夫よ。あの子がこの程度でどうこうなる訳ないじゃない。ある意味私はゼノア君を信頼しているのよ。」
「し、信頼?!むう・・信頼している者をいきなり炎に包むのはどうかと思うが・・・」
「ふん!ああいう時は敵の意表を突くのが定石なの!信頼してなかったら出来ないわよ!ゼノア君だってそんな事分かってるわよ!きっと私の機転に感心してるに違いないわ!あっ・・・ほら!見て見てなさい!」
ユフィリアが指差す先を見ると炎の竜巻が消えその後には頬を膨らませジト目でこちらを見るゼノアの姿があった。そして何事も無かったようにトコトコとこちらへ向かって来る。
(もう!なんて事するんだよ!!)
「えっ?!えええええっ?!あっ・・・あ、あの中で無傷?!」
「・・・ね?言った通りでしょ?あの子にとってあの程度どって事ないのよ。もちろん人質がゼノア君以外だったら私も多分あんな事はしなかったわよ・・・」
「えっ・・・多分?」
アルバンが思わずユフィリアを見る。
「・・・ん?なによその顔・・・わ、私だってゼノア君が治すから大丈夫とか死んでも生き返るとか思ってないわよ!多分・・・」
(はぁ・・でも・・分かってはいるけど・・・なんだかね・・・まあまあ本気で撃ったんだけど・・・全くの無傷・・・か・・)
ユフィリアがアルバンから目を逸らし明後日の方向を見る。
(む、むう・・・思っていたんだな・・・断言しないのが怖い・・・)
ユフィリアはムッとして向かって来るゼノアを苦笑いで迎える。
(あは・・・あれ?もしかして怒ってる・・・)
「ユフィリアさん!!酷いよ!僕ごと撃つなんて!!闘気で防御しなかったら危なかったよ!!」
(あ・・・やっぱり感心はしてないみたいだな・・)
「はい、はい、ごめんごめん。でも無傷でしょ?それにあんたがいつまでもおっぱいに埋まってるから悪いんでしょう?だからそんなに怒らないの!ところであの二人は・・・あー・・生きてる見たいね・・・」
ユフィリアは誤魔化すように身体を起こして項垂れたオーレンとメーリアを眺める。
(うぅ・・・それを言われると・・・)
少しゼノアが痛い所を突かれて怯む・・・
「うっ・・そ、それは・・・も、もう・・話を逸らして・・・はぁ・・だけどあのままだったら危なかったよ。だから少しだけ回復しておいたよ。」
「・・・そう・・」
ユフィリアはふっと笑い徐に二人に向かって歩き出すのであった。
「うっ・・・我は・・い、生きているのか・・・」
オーレンは炎に包まれた時に死を覚悟した。しかしダメージは思っていたよりは軽く不思議に思う。
「兄様・・良かった。・・・でも兄様を助けたのはあの子なの・・・」
メーリアはトコトコと歩くゼノアの背中を憑き物が落ちたような表情で見つめるのであった。
メーリアは荒れ狂う炎の中で胸の中でゼノアの闘気と共に聖魔法の波動を感じていた。メーリアは炎の中でゼノアの闘気と聖魔法に守られ無事でいた。しかしオーレンは黒装束の魔法耐性では耐え切れない魔力の炎の本流に飲み込まれ絶体絶命の危機に瀕していた。
「えっ?!あ、熱くない?!な、何故・・・はっ・・・この子・・この力・・・闘気?!いえ・・魔力?!・・・わ、私は・・・この子に護られているの?!」
メーリアは胸に抱いたゼノアに目を落として荒れ狂う炎の中で立ち尽くしていた。しかしゼノアの力に護られていないオーレンは炎の魔力の本流に身を晒し膝を付いていた。
(うぐぁぁぁ!!なんという濃密な魔力・・・さすがSランク・・・こ、ここまでか・・・妹よ・・すまない・・・)
「あっ!!兄様!!!兄様ぁぁぁぁ!!」
メーリアが炎の本流に飲まれていくオーレンに手を伸ばすが届かず叫ぶしかなかった。
(えっ・・・あぁ・・もう一人いたっけ・・・そうか・・兄妹だったね・・・)
「お姉さん。大丈夫だよ。」
「えっ?」
(この魔法に僕の魔力を送り込んで無効化する!〈魔力創造〉!)
ゼノアはメーリアに抱き抱えられたまま目を瞑り魔力を解放する。するとゼノアから立ち昇る魔力が触れた所から炎の竜巻が霧散して消えていく。
「・・・う、嘘・・・何・・この馬鹿げた魔力は・・・今までの魔力の密度が軽く感じる・・・」
メーリアはゼノアの魔力に当てられペタンと地面にへたり込む。
「おっとお兄さんが危ないね!」
見上げると炎の竜巻に巻き上げられたオーレンが空から落ちて来た。ゼノアは落ちて来るオーレンに手を翳し魔力で包むと落下スピードが緩やかになり静かに地面に横たわる。
「ヒール!」
ゼノアが放った魔法が虫の息のオーレンを淡い緑の光に包みこむ。
(良かった・・・間に合った。)
「に、兄様・・・兄様?!」
ゼノアはオーレンが自分達を殺めようとした事など忘れてオーレンが助かった事に心から安堵した。そしてふと刺されたキメルを思い出しこの二人が今まで何人もの人を殺めて来たのだろうと思いこれで良かったのかと複雑な気持ちになる。しかし兄に駆け寄りすがる妹メーリアを見て今はこれで良かったんだと自分に言い聞かせるのであった。
「お姉さん。もう大丈夫だよ。どんな人でも目の前で家族が死ぬのは辛いよね・・・僕はそんなのもう見たくないんだ・・・ただそれだけ・・・これは僕の自己満足だから気にしないで。」
するとメーリアが膝をついたまま振り返った。
「・・・あ・・あなた・・ゼノア・・と言ったわね・・・」
「うん。」
「・・・あ、ありがとう・・・そ、その名前・・忘れないわ・・・」
メーリアは自分達がした事を飛び越えて助けたゼノアに対して慣れない言葉を使うようにぎこちなく礼を言う。
ゼノアはメーリアに向かってニッコリ歯を見せて笑うと今度はユフィリアを見据えて頬を膨らませトコトコと歩き出すのだった。
ユフィリアがへたり込むオーレンとメーリアの前に仁王立ちで見下ろす。
「ねえ。どお?あんた達まだやる?私は全然相手出来るけど?」
ユフィリアの言葉に俯くオーレンとメーリアからは誰が見ても戦意のかけらもない事は分かった。
「ふっ・・もう平気で人質ごと攻撃出来るような鬼畜を相手にしたくはない・・・煮るなり焼くなりすれば良い・・・」
「ふっ・・それに・・あのゼノア・・君・・には返し切れない借りが出来たわ・・・我等も恩を仇で返しはしない・・・そう・・それが・・・」
「「闇の掟!!」」
二人はポーズだけは譲れないとキレ良く決めると再び力無く肩を落とす。
「あ・・あっそう・・・という事は戦意は無くこちらの言う事を何でも聞くって事でいいのね?」
ユフィリアが腰に手を当てて二人に念を押すように顔を覗き込む。
「「えっ・・・」」
オーレンとメーリアが顔を見合わせる。
「・・・お、概ねその通りだが・・・あんたがそう言うと本当に死んだ方がマシな事を要求されそうだな・・・」
「そ、そうね・・・生きながら死ぬような要求・・・」
「もう!失礼ね!私をなんだと思ってるのよ?!」
「鬼畜・・・」
「悪魔・・・」
ユフィリアの目尻が一瞬ヒクつく・・・
「うくっ・・・ま、まあいいわ・・・要求は簡単よ。」
「・・・・・・・・・」
「ユフィリアさん・・・何か話しているみたいだけど何を話しているんだろう。」
「うむ・・・ユフィリア殿のする事成す事が私の想像を越えている。次は何をするのか解らないな・・・」
アルバンは顎を摩りながら肩をすくめる。
「ゼノア様ぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ん?あっ・・こら!イリア・・・」
ゼノアがユフィリアの背中を眺めていると背後から突然目を覚ましたイリアがアルバンを振り切り叫びと共にゼノアの背中に飛び付いた。
どすっ!!!
「あうっ!!何?!」
「ゼノア様!ゼノア様!ゼノア様!無事だったのね!!良かったぁ!!・・うぐっ・・良がった・・・よがっだぁぁぁぁぁ!!!!」
イリアはゼノアの背中に涙と共に色々と擦り付ける。
(はぁ・・・やれやれ・・・悪い事じゃないんだけど・・・毎回はこれは・・・ちょっと・・・)
皆もやれやれとばかりに苦笑いを浮かべるのであった。
横転した馬車はアルバン達の馬車を足止めする為に下っ端の男達が仕組んだものだった。何も知らない冒険者達が駆けつけ馬車を戻すと油断していた冒険者達に下っ端達が襲いかかった。下っ端達は冒険者達を足止めするように言われていた。
だが冒険者達には通用ぜずあっさりと返り討ちとなった。しかし・・・その中にナルベスの姿はなかった。
「・・・あ、あれが四属性魔導士ユフィリア・・・む、無理だ・・圧倒的過ぎる・・・もうこれでヘルバン様も終わりだ・・・まあ・・自業自得だ・・・」
近くの森の中に身を潜め様子を見ていたナルベスは何処か吹っ切れたように歩き出すのであった。
「うぐわぁぁぁぁ!!!本当にやるとはぁぁぁ!!!あの女!鬼畜かぁぁぁぁぁ!!!」
「まさかぁぁ!!子供諸共攻撃するなんてぇぇぇぇ!!人間の情がないのぉぉぉぉ!!」
ユフィリアが放った大きな炎の竜巻が三人の叫び諸共一瞬で飲み込んだ。すると慌てたアルバンが大きな炎の竜巻に目を見張りながら馬車から出て来た。
「ユ、ユフィリア殿!!な、何故!?あんな事を!!ゼ、ゼノア殿は?!」
「ん?あぁ・・・大丈夫よ。あの子がこの程度でどうこうなる訳ないじゃない。ある意味私はゼノア君を信頼しているのよ。」
「し、信頼?!むう・・信頼している者をいきなり炎に包むのはどうかと思うが・・・」
「ふん!ああいう時は敵の意表を突くのが定石なの!信頼してなかったら出来ないわよ!ゼノア君だってそんな事分かってるわよ!きっと私の機転に感心してるに違いないわ!あっ・・・ほら!見て見てなさい!」
ユフィリアが指差す先を見ると炎の竜巻が消えその後には頬を膨らませジト目でこちらを見るゼノアの姿があった。そして何事も無かったようにトコトコとこちらへ向かって来る。
(もう!なんて事するんだよ!!)
「えっ?!えええええっ?!あっ・・・あ、あの中で無傷?!」
「・・・ね?言った通りでしょ?あの子にとってあの程度どって事ないのよ。もちろん人質がゼノア君以外だったら私も多分あんな事はしなかったわよ・・・」
「えっ・・・多分?」
アルバンが思わずユフィリアを見る。
「・・・ん?なによその顔・・・わ、私だってゼノア君が治すから大丈夫とか死んでも生き返るとか思ってないわよ!多分・・・」
(はぁ・・でも・・分かってはいるけど・・・なんだかね・・・まあまあ本気で撃ったんだけど・・・全くの無傷・・・か・・)
ユフィリアがアルバンから目を逸らし明後日の方向を見る。
(む、むう・・・思っていたんだな・・・断言しないのが怖い・・・)
ユフィリアはムッとして向かって来るゼノアを苦笑いで迎える。
(あは・・・あれ?もしかして怒ってる・・・)
「ユフィリアさん!!酷いよ!僕ごと撃つなんて!!闘気で防御しなかったら危なかったよ!!」
(あ・・・やっぱり感心はしてないみたいだな・・)
「はい、はい、ごめんごめん。でも無傷でしょ?それにあんたがいつまでもおっぱいに埋まってるから悪いんでしょう?だからそんなに怒らないの!ところであの二人は・・・あー・・生きてる見たいね・・・」
ユフィリアは誤魔化すように身体を起こして項垂れたオーレンとメーリアを眺める。
(うぅ・・・それを言われると・・・)
少しゼノアが痛い所を突かれて怯む・・・
「うっ・・そ、それは・・・も、もう・・話を逸らして・・・はぁ・・だけどあのままだったら危なかったよ。だから少しだけ回復しておいたよ。」
「・・・そう・・」
ユフィリアはふっと笑い徐に二人に向かって歩き出すのであった。
「うっ・・・我は・・い、生きているのか・・・」
オーレンは炎に包まれた時に死を覚悟した。しかしダメージは思っていたよりは軽く不思議に思う。
「兄様・・良かった。・・・でも兄様を助けたのはあの子なの・・・」
メーリアはトコトコと歩くゼノアの背中を憑き物が落ちたような表情で見つめるのであった。
メーリアは荒れ狂う炎の中で胸の中でゼノアの闘気と共に聖魔法の波動を感じていた。メーリアは炎の中でゼノアの闘気と聖魔法に守られ無事でいた。しかしオーレンは黒装束の魔法耐性では耐え切れない魔力の炎の本流に飲み込まれ絶体絶命の危機に瀕していた。
「えっ?!あ、熱くない?!な、何故・・・はっ・・・この子・・この力・・・闘気?!いえ・・魔力?!・・・わ、私は・・・この子に護られているの?!」
メーリアは胸に抱いたゼノアに目を落として荒れ狂う炎の中で立ち尽くしていた。しかしゼノアの力に護られていないオーレンは炎の魔力の本流に身を晒し膝を付いていた。
(うぐぁぁぁ!!なんという濃密な魔力・・・さすがSランク・・・こ、ここまでか・・・妹よ・・すまない・・・)
「あっ!!兄様!!!兄様ぁぁぁぁ!!」
メーリアが炎の本流に飲まれていくオーレンに手を伸ばすが届かず叫ぶしかなかった。
(えっ・・・あぁ・・もう一人いたっけ・・・そうか・・兄妹だったね・・・)
「お姉さん。大丈夫だよ。」
「えっ?」
(この魔法に僕の魔力を送り込んで無効化する!〈魔力創造〉!)
ゼノアはメーリアに抱き抱えられたまま目を瞑り魔力を解放する。するとゼノアから立ち昇る魔力が触れた所から炎の竜巻が霧散して消えていく。
「・・・う、嘘・・・何・・この馬鹿げた魔力は・・・今までの魔力の密度が軽く感じる・・・」
メーリアはゼノアの魔力に当てられペタンと地面にへたり込む。
「おっとお兄さんが危ないね!」
見上げると炎の竜巻に巻き上げられたオーレンが空から落ちて来た。ゼノアは落ちて来るオーレンに手を翳し魔力で包むと落下スピードが緩やかになり静かに地面に横たわる。
「ヒール!」
ゼノアが放った魔法が虫の息のオーレンを淡い緑の光に包みこむ。
(良かった・・・間に合った。)
「に、兄様・・・兄様?!」
ゼノアはオーレンが自分達を殺めようとした事など忘れてオーレンが助かった事に心から安堵した。そしてふと刺されたキメルを思い出しこの二人が今まで何人もの人を殺めて来たのだろうと思いこれで良かったのかと複雑な気持ちになる。しかし兄に駆け寄りすがる妹メーリアを見て今はこれで良かったんだと自分に言い聞かせるのであった。
「お姉さん。もう大丈夫だよ。どんな人でも目の前で家族が死ぬのは辛いよね・・・僕はそんなのもう見たくないんだ・・・ただそれだけ・・・これは僕の自己満足だから気にしないで。」
するとメーリアが膝をついたまま振り返った。
「・・・あ・・あなた・・ゼノア・・と言ったわね・・・」
「うん。」
「・・・あ、ありがとう・・・そ、その名前・・忘れないわ・・・」
メーリアは自分達がした事を飛び越えて助けたゼノアに対して慣れない言葉を使うようにぎこちなく礼を言う。
ゼノアはメーリアに向かってニッコリ歯を見せて笑うと今度はユフィリアを見据えて頬を膨らませトコトコと歩き出すのだった。
ユフィリアがへたり込むオーレンとメーリアの前に仁王立ちで見下ろす。
「ねえ。どお?あんた達まだやる?私は全然相手出来るけど?」
ユフィリアの言葉に俯くオーレンとメーリアからは誰が見ても戦意のかけらもない事は分かった。
「ふっ・・もう平気で人質ごと攻撃出来るような鬼畜を相手にしたくはない・・・煮るなり焼くなりすれば良い・・・」
「ふっ・・それに・・あのゼノア・・君・・には返し切れない借りが出来たわ・・・我等も恩を仇で返しはしない・・・そう・・それが・・・」
「「闇の掟!!」」
二人はポーズだけは譲れないとキレ良く決めると再び力無く肩を落とす。
「あ・・あっそう・・・という事は戦意は無くこちらの言う事を何でも聞くって事でいいのね?」
ユフィリアが腰に手を当てて二人に念を押すように顔を覗き込む。
「「えっ・・・」」
オーレンとメーリアが顔を見合わせる。
「・・・お、概ねその通りだが・・・あんたがそう言うと本当に死んだ方がマシな事を要求されそうだな・・・」
「そ、そうね・・・生きながら死ぬような要求・・・」
「もう!失礼ね!私をなんだと思ってるのよ?!」
「鬼畜・・・」
「悪魔・・・」
ユフィリアの目尻が一瞬ヒクつく・・・
「うくっ・・・ま、まあいいわ・・・要求は簡単よ。」
「・・・・・・・・・」
「ユフィリアさん・・・何か話しているみたいだけど何を話しているんだろう。」
「うむ・・・ユフィリア殿のする事成す事が私の想像を越えている。次は何をするのか解らないな・・・」
アルバンは顎を摩りながら肩をすくめる。
「ゼノア様ぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ん?あっ・・こら!イリア・・・」
ゼノアがユフィリアの背中を眺めていると背後から突然目を覚ましたイリアがアルバンを振り切り叫びと共にゼノアの背中に飛び付いた。
どすっ!!!
「あうっ!!何?!」
「ゼノア様!ゼノア様!ゼノア様!無事だったのね!!良かったぁ!!・・うぐっ・・良がった・・・よがっだぁぁぁぁぁ!!!!」
イリアはゼノアの背中に涙と共に色々と擦り付ける。
(はぁ・・・やれやれ・・・悪い事じゃないんだけど・・・毎回はこれは・・・ちょっと・・・)
皆もやれやれとばかりに苦笑いを浮かべるのであった。
横転した馬車はアルバン達の馬車を足止めする為に下っ端の男達が仕組んだものだった。何も知らない冒険者達が駆けつけ馬車を戻すと油断していた冒険者達に下っ端達が襲いかかった。下っ端達は冒険者達を足止めするように言われていた。
だが冒険者達には通用ぜずあっさりと返り討ちとなった。しかし・・・その中にナルベスの姿はなかった。
「・・・あ、あれが四属性魔導士ユフィリア・・・む、無理だ・・圧倒的過ぎる・・・もうこれでヘルバン様も終わりだ・・・まあ・・自業自得だ・・・」
近くの森の中に身を潜め様子を見ていたナルベスは何処か吹っ切れたように歩き出すのであった。
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