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出会いは偶然じゃない
初めての女子の部屋
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「お邪魔します」
短く言葉を発して靴を脱ぐ。自分が最初に計画していたものと予定が大きくずれてしまったため、マックからこいつの家までの7分程度の間で瞬間的に計画を練った。こいつの言う話したいこととはせいぜい五分程度で女子ということで、お喋りということもあり大目に見て10分。という計算もこいつがお茶を持ってくるまでは考えていた。しかしお茶を持ってくるとなるとそれなりに長くなることを予感していた。そして自分のコップと僕のコップにお茶を注ぐとなんの前置きもなく
「さっき言った話したかったことってね…。実はと、とっても言いにくいんだけど。……あの小学校の時のことなんだけど…」
やはりか。薄々は勘づいていたが、こいつが切り出す話題はこれだよ思った。なぜなら、俺はこの幼馴染と言いたくない幼馴染にいじめられて、自分の大切な本を目の前で破り捨てられた過去を持っているのに、またこいつに本を貸してしまったからだ。だから、これを機に「俺はお前が好ましくないから関わるのをやめよう」と言おうと思ったのだが、それを言ってしまうとまたいじめられるかもしれないし、何より流石にそれは可哀想だと思ったからやめた。するとやつから
「悠斗が私のこと嫌いなのはわかってる、てか嫌いじゃなかったら逆におかしいし、嫌われてなかったら私どんなに罪悪感感じるかわからなくて、気がおかしくなっちゃう。」
嫌われてることがわかっているのによく今日俺に忘れ物返そうとしたなと言いそうになった。どこからそんな勇気が生まれるのか逆に聞きたい。だが、今日こいつが自分のことを呼んだのは、元からこれが目的なのかもしれない。てかこれが目的であったのだろう。やけに話を進めるが早い。もしかして練習したのか?
「でも、私本当に反省してるの。」
「そのようには見えないけど?」
「ほんとだよ。しかもあなたが勉強会に来た時何も喋らないから、私気苦しかったんだよ?」
それはこっちのセリフだと思った。
「だからこの場で言うけど。……私のこと許してくれる?」
この発言を聞いた瞬間一気に喉が渇いていくのを感じ、すぐさま手元にあったお茶を飲んだ。こいつのこの発言が本当なら自分も許してやるほどではないが、見直してやってもいいかもしれない。だが今の自分には信じると言うことがどうもできなくなっている。でも、今考えると四年前の話を引きずっているのも人間としてどうかと思う。しかもこいつの顔には少し本気で反省の顔が見えた気がした。ウーーん。まぁ一応許してやってみるかという気持ちが七割。他三割。結果許してみようと言うことにした。
「まぁ、そこまで言うなら許してもいいよ。」
「え!ほんと?マジ!やった!」
子供みたいにはしゃいで、俺に許されるのがそんなに安心できるとは、本当に反省していたんだな。
「でもこれからはそういうのはやめてくれる?」
「うん!絶対やめる!てかやんない!」
「じゃあ、僕はこれで」
「うん!じゃあね悠斗!今日はありがとう!」
「こちらこそ忘れ物ありがとう」
これで、もう大丈夫だと思った。こいつとの関係も前よりは良くなったし、謝ってもらえて何よりだ。これでもうなにもかも終わったと思っていた、学校であんなことがなければ…………
短く言葉を発して靴を脱ぐ。自分が最初に計画していたものと予定が大きくずれてしまったため、マックからこいつの家までの7分程度の間で瞬間的に計画を練った。こいつの言う話したいこととはせいぜい五分程度で女子ということで、お喋りということもあり大目に見て10分。という計算もこいつがお茶を持ってくるまでは考えていた。しかしお茶を持ってくるとなるとそれなりに長くなることを予感していた。そして自分のコップと僕のコップにお茶を注ぐとなんの前置きもなく
「さっき言った話したかったことってね…。実はと、とっても言いにくいんだけど。……あの小学校の時のことなんだけど…」
やはりか。薄々は勘づいていたが、こいつが切り出す話題はこれだよ思った。なぜなら、俺はこの幼馴染と言いたくない幼馴染にいじめられて、自分の大切な本を目の前で破り捨てられた過去を持っているのに、またこいつに本を貸してしまったからだ。だから、これを機に「俺はお前が好ましくないから関わるのをやめよう」と言おうと思ったのだが、それを言ってしまうとまたいじめられるかもしれないし、何より流石にそれは可哀想だと思ったからやめた。するとやつから
「悠斗が私のこと嫌いなのはわかってる、てか嫌いじゃなかったら逆におかしいし、嫌われてなかったら私どんなに罪悪感感じるかわからなくて、気がおかしくなっちゃう。」
嫌われてることがわかっているのによく今日俺に忘れ物返そうとしたなと言いそうになった。どこからそんな勇気が生まれるのか逆に聞きたい。だが、今日こいつが自分のことを呼んだのは、元からこれが目的なのかもしれない。てかこれが目的であったのだろう。やけに話を進めるが早い。もしかして練習したのか?
「でも、私本当に反省してるの。」
「そのようには見えないけど?」
「ほんとだよ。しかもあなたが勉強会に来た時何も喋らないから、私気苦しかったんだよ?」
それはこっちのセリフだと思った。
「だからこの場で言うけど。……私のこと許してくれる?」
この発言を聞いた瞬間一気に喉が渇いていくのを感じ、すぐさま手元にあったお茶を飲んだ。こいつのこの発言が本当なら自分も許してやるほどではないが、見直してやってもいいかもしれない。だが今の自分には信じると言うことがどうもできなくなっている。でも、今考えると四年前の話を引きずっているのも人間としてどうかと思う。しかもこいつの顔には少し本気で反省の顔が見えた気がした。ウーーん。まぁ一応許してやってみるかという気持ちが七割。他三割。結果許してみようと言うことにした。
「まぁ、そこまで言うなら許してもいいよ。」
「え!ほんと?マジ!やった!」
子供みたいにはしゃいで、俺に許されるのがそんなに安心できるとは、本当に反省していたんだな。
「でもこれからはそういうのはやめてくれる?」
「うん!絶対やめる!てかやんない!」
「じゃあ、僕はこれで」
「うん!じゃあね悠斗!今日はありがとう!」
「こちらこそ忘れ物ありがとう」
これで、もう大丈夫だと思った。こいつとの関係も前よりは良くなったし、謝ってもらえて何よりだ。これでもうなにもかも終わったと思っていた、学校であんなことがなければ…………
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