13 / 70
第二章 名前
キリロスの星の夜
しおりを挟む
昼食は、たぶん美味しかった。
カラフルなカップケーキと何かのお茶、そしてサラダだ。
ケーキは香りも良かったし、見た目にも鮮やかで。
でも、考え事をし過ぎていたせいで、ちゃんと味わえなかった。
原因は、真ん前に座る王子だ。
無言のまま、ケーキを手に取って食べている。
入ってきた執事から手紙を見せられて、一言二言話してはいたけれど。
執事の名前は、フェンテスという。
アッシュグレイの髪をきれいに撫でつけている初老の方で、王子以上に感情が読みにくい。僕と目を合わせることはほとんどなくて、話もしたことはない。この城を取り仕切っているみたいで、カミロやグンターに指示を出しているところは見たことがある。
まさにプロフェッショナル。
そんな人が、さっき王子が「揺らぎの件だが」と言った途端に顔色を変え、そっと耳打ちした。
「リディアン様、お食事の席でございます」
「ああ、そうだな。適当な話題ではなかった。悪い」
そして、王子は口を噤み、重苦しい空気が部屋に満ちていた。
誰も何も言わない。何だこれ。
食べ終わってしまったら、王子に今度こそ白状させられる。
グンターの様子だと、異世界人だとわかったからと言って、すぐに処刑されるってことはないだろうけれど。
でもやっぱり、護衛のグンターと一国の王子であるリディアンでは、考えも行動も違うだろう。今更、命なんて惜しくはない……なんて、言い切ることはできそうにない。
処刑はされなくても、もしかしたら異世界について聞き出すために、拷問だってないとはいえない。たとえ、リディアンの本望ではなくとも、国のためならするかもしれない。
僕に向けられてきた優し気な微笑みを、疑いたくはないけれど。
つい悪い方向にばかり考えてしまう。
とにかく今は、しっかり昼食を摂ろう。
気を取り直して、カップケーキに手を伸ばしたところで、廊下が騒がしくなった。
「リディアン様、王城から使いです」
「わかった。今、行く」
王子はナプキンで口を拭うと、食堂を出て行こうとする。
「フリートム。悪いが、話は後だ」
「はい、わかりました」
悪くなんてない。
できれば引き延ばしたい。
その間に、何かいい言い訳が思い浮かぶかもしれない。
王子は、すぐに外に出たようで、前庭から馬車が出発する音がした。
僕は、食事を終わらせて、再び図書室に向かう。
長い廊下を歩き、角を曲がったところで、不意に脚立に乗って作業する人影が見えた。
どうやら、天井を直しているようだ。
近くに行って顔が見えてきて、僕は話しかけた。
「こんにちは。また会いましたね」
すると、その人は手を止めて、僕に視線を落とす。
「おや。またお前さんかい。たしか……フリートムだったな」
「ええ、そうです」
王子によるとドワーフらしいが、見た目はただの小柄なおじさんだ。
「わしの名前は、エクムントだ」
「よろしく、エクムントさん」
僕が手を差し出すと、気さくに応じて手を握る。
「エクムントさんは、大工仕事もこなすんですね」
「ああ、城の何でも屋みたいなもんさ」
腰を伸ばし、トントンと叩いてから、ちらりと僕の後ろを見る。
「次の仕事があるから、ゆっくりもしていられないんだ」
「すみません。お邪魔をして」
エクムントは、大工道具をしまい始め、脚立を担いだ。
そのまま立ち去ろうとしたため、僕は声を掛ける。
「また改めて、お話させてください」
僕の言葉に頷いてから、エクムントは顎で廊下の向こうを指し示す。
「城の山側にある小屋が、わしの家だ」
そこでなら、ゆっくり話してくれるということだろう。
「ありがとうございます。伺います」
エクムントはそれで立ち去っていき、僕は図書室に向かう。
「……驚いたな」
後ろからそんな呟きが聞こえたけれど、僕は聞こえなかったフリをした。
昼からは、世界の地図を見ながら国と人種について調べた。
地図によると、エイノックにも東西南北という概念がある。
世界を照らす星の名前は、コスタス。
コスタスが昇る方が東、沈む方が西だ。
この世界に来た夜に見た星。
リングのある2つの星は、キリロスと呼ばれている。
そして、キリロスはいつも2つ見えているわけじゃない。
ほぼ1年に1度、キリロスの星が2つ並ぶ夜がある。
その日をキリロスの夜と呼び、召喚魔法が使えるのは、その夜だけだという。
エイノック国において、いつの夜の何時何分に星が並ぶのか。
それを天文学者が割り出し、王家の人間が18歳になった年、サガンを召喚する。
僕は、元の世界で見た、あの光の筋を思い出した。
見たこともない、七色の光。
歴代のサガンはみんな、あの空を走る光を見てきたのだろうか。
僕は召喚された歴代のサガンについて思いを馳せた。
男は僕だけということだけれど、異世界から来たのも1人だけかもしれない。
突然召喚されて、どんな思いで王家のサガンとして生きたんだろう。
誰も異を唱えることはなかったのか。
そこまで考えて、ふと王太子のことが頭に思い浮かぶ。
リディアンより年上ということは、あの王子にもサガンがいる。
どんな人なんだろう。
いつか、会って話してみたい。
僕は、再び地図に視線を戻し、エイノックの国とその周辺を確認する。
地図の中央にあるエイノック国は、中でも一番大きく描かれている。
正確な測量による大きさかは、この地図からではわからない。
自国だから大きく描く、なんてこともあるからだ。
エイノック国より東にある大国が、ユデトカタン。
その向こうに海があり、大小さまざまな島が点在している。それをケナジー諸島という。
他にもいくつかあるようで、想像以上に国が分かれていた。
西方にはただ「エルフの森」「ドワーフの里」としか書かれていない地帯もある。
言葉が通じないのであれば、正式な国名もわからないだろうし。
人間にとっては、未開の地という扱いなのかもしれない。
ドワーフがいれば、エルフもいるわけか。
最初の夜に、獣人やトカゲのような人も見かけた。
他の種族の呼称も調べ、僕はなるべく覚えていこうと決めた。
図書室を出た頃には、すっかり辺りは暗くなっていて、廊下のランプに火が灯っていた。天井から吊り下がったペンダント型のガラス製のそれは、何かの花を象っているように見える。
形は、すずらんの花に似ている。
「それは、スラファン・シュリカの花のランプだ」
足を止めて見上げていると、深みのあるテノールが聞こえてきた。
いつもとは違い、ブラウスの上にジャケットを重ね着し、黒のマントを肩に掛けている。
「別名、サガンの花とも呼ばれている」
サガンの花。
何か謂れがあるのだろうか。
問いかけるか少し考えていると、王子は一つ息を吐いた。
「俺は食事を済ませてきたから、悪いがディナーは一人で食べてくれ」
そして、僕が応える前に踵を返した。
護衛と思しき数人を従えて、そのまま廊下の向こうに消えていく。
王城で、何かあったのかもしれない。
暗い表情は気にかかったけれど、それを聞くことはできなかった。
「行きましょうか」
グンターに促されて、僕は食堂へ向かった。
一人の夕食は味気なく、僕は早々に部屋に引き上げた。
カラフルなカップケーキと何かのお茶、そしてサラダだ。
ケーキは香りも良かったし、見た目にも鮮やかで。
でも、考え事をし過ぎていたせいで、ちゃんと味わえなかった。
原因は、真ん前に座る王子だ。
無言のまま、ケーキを手に取って食べている。
入ってきた執事から手紙を見せられて、一言二言話してはいたけれど。
執事の名前は、フェンテスという。
アッシュグレイの髪をきれいに撫でつけている初老の方で、王子以上に感情が読みにくい。僕と目を合わせることはほとんどなくて、話もしたことはない。この城を取り仕切っているみたいで、カミロやグンターに指示を出しているところは見たことがある。
まさにプロフェッショナル。
そんな人が、さっき王子が「揺らぎの件だが」と言った途端に顔色を変え、そっと耳打ちした。
「リディアン様、お食事の席でございます」
「ああ、そうだな。適当な話題ではなかった。悪い」
そして、王子は口を噤み、重苦しい空気が部屋に満ちていた。
誰も何も言わない。何だこれ。
食べ終わってしまったら、王子に今度こそ白状させられる。
グンターの様子だと、異世界人だとわかったからと言って、すぐに処刑されるってことはないだろうけれど。
でもやっぱり、護衛のグンターと一国の王子であるリディアンでは、考えも行動も違うだろう。今更、命なんて惜しくはない……なんて、言い切ることはできそうにない。
処刑はされなくても、もしかしたら異世界について聞き出すために、拷問だってないとはいえない。たとえ、リディアンの本望ではなくとも、国のためならするかもしれない。
僕に向けられてきた優し気な微笑みを、疑いたくはないけれど。
つい悪い方向にばかり考えてしまう。
とにかく今は、しっかり昼食を摂ろう。
気を取り直して、カップケーキに手を伸ばしたところで、廊下が騒がしくなった。
「リディアン様、王城から使いです」
「わかった。今、行く」
王子はナプキンで口を拭うと、食堂を出て行こうとする。
「フリートム。悪いが、話は後だ」
「はい、わかりました」
悪くなんてない。
できれば引き延ばしたい。
その間に、何かいい言い訳が思い浮かぶかもしれない。
王子は、すぐに外に出たようで、前庭から馬車が出発する音がした。
僕は、食事を終わらせて、再び図書室に向かう。
長い廊下を歩き、角を曲がったところで、不意に脚立に乗って作業する人影が見えた。
どうやら、天井を直しているようだ。
近くに行って顔が見えてきて、僕は話しかけた。
「こんにちは。また会いましたね」
すると、その人は手を止めて、僕に視線を落とす。
「おや。またお前さんかい。たしか……フリートムだったな」
「ええ、そうです」
王子によるとドワーフらしいが、見た目はただの小柄なおじさんだ。
「わしの名前は、エクムントだ」
「よろしく、エクムントさん」
僕が手を差し出すと、気さくに応じて手を握る。
「エクムントさんは、大工仕事もこなすんですね」
「ああ、城の何でも屋みたいなもんさ」
腰を伸ばし、トントンと叩いてから、ちらりと僕の後ろを見る。
「次の仕事があるから、ゆっくりもしていられないんだ」
「すみません。お邪魔をして」
エクムントは、大工道具をしまい始め、脚立を担いだ。
そのまま立ち去ろうとしたため、僕は声を掛ける。
「また改めて、お話させてください」
僕の言葉に頷いてから、エクムントは顎で廊下の向こうを指し示す。
「城の山側にある小屋が、わしの家だ」
そこでなら、ゆっくり話してくれるということだろう。
「ありがとうございます。伺います」
エクムントはそれで立ち去っていき、僕は図書室に向かう。
「……驚いたな」
後ろからそんな呟きが聞こえたけれど、僕は聞こえなかったフリをした。
昼からは、世界の地図を見ながら国と人種について調べた。
地図によると、エイノックにも東西南北という概念がある。
世界を照らす星の名前は、コスタス。
コスタスが昇る方が東、沈む方が西だ。
この世界に来た夜に見た星。
リングのある2つの星は、キリロスと呼ばれている。
そして、キリロスはいつも2つ見えているわけじゃない。
ほぼ1年に1度、キリロスの星が2つ並ぶ夜がある。
その日をキリロスの夜と呼び、召喚魔法が使えるのは、その夜だけだという。
エイノック国において、いつの夜の何時何分に星が並ぶのか。
それを天文学者が割り出し、王家の人間が18歳になった年、サガンを召喚する。
僕は、元の世界で見た、あの光の筋を思い出した。
見たこともない、七色の光。
歴代のサガンはみんな、あの空を走る光を見てきたのだろうか。
僕は召喚された歴代のサガンについて思いを馳せた。
男は僕だけということだけれど、異世界から来たのも1人だけかもしれない。
突然召喚されて、どんな思いで王家のサガンとして生きたんだろう。
誰も異を唱えることはなかったのか。
そこまで考えて、ふと王太子のことが頭に思い浮かぶ。
リディアンより年上ということは、あの王子にもサガンがいる。
どんな人なんだろう。
いつか、会って話してみたい。
僕は、再び地図に視線を戻し、エイノックの国とその周辺を確認する。
地図の中央にあるエイノック国は、中でも一番大きく描かれている。
正確な測量による大きさかは、この地図からではわからない。
自国だから大きく描く、なんてこともあるからだ。
エイノック国より東にある大国が、ユデトカタン。
その向こうに海があり、大小さまざまな島が点在している。それをケナジー諸島という。
他にもいくつかあるようで、想像以上に国が分かれていた。
西方にはただ「エルフの森」「ドワーフの里」としか書かれていない地帯もある。
言葉が通じないのであれば、正式な国名もわからないだろうし。
人間にとっては、未開の地という扱いなのかもしれない。
ドワーフがいれば、エルフもいるわけか。
最初の夜に、獣人やトカゲのような人も見かけた。
他の種族の呼称も調べ、僕はなるべく覚えていこうと決めた。
図書室を出た頃には、すっかり辺りは暗くなっていて、廊下のランプに火が灯っていた。天井から吊り下がったペンダント型のガラス製のそれは、何かの花を象っているように見える。
形は、すずらんの花に似ている。
「それは、スラファン・シュリカの花のランプだ」
足を止めて見上げていると、深みのあるテノールが聞こえてきた。
いつもとは違い、ブラウスの上にジャケットを重ね着し、黒のマントを肩に掛けている。
「別名、サガンの花とも呼ばれている」
サガンの花。
何か謂れがあるのだろうか。
問いかけるか少し考えていると、王子は一つ息を吐いた。
「俺は食事を済ませてきたから、悪いがディナーは一人で食べてくれ」
そして、僕が応える前に踵を返した。
護衛と思しき数人を従えて、そのまま廊下の向こうに消えていく。
王城で、何かあったのかもしれない。
暗い表情は気にかかったけれど、それを聞くことはできなかった。
「行きましょうか」
グンターに促されて、僕は食堂へ向かった。
一人の夕食は味気なく、僕は早々に部屋に引き上げた。
147
あなたにおすすめの小説
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
触手生物に溺愛されていたら、氷の騎士様(天然)の心を掴んでしまいました?
雪 いつき
BL
仕事帰りにマンホールに落ちた森川 碧葉(もりかわ あおば)は、気付けばヌメヌメの触手生物に宙吊りにされていた。
「ちょっとそこのお兄さん! 助けて!」
通りすがりの銀髪美青年に助けを求めたことから、回らなくてもいい運命の歯車が回り始めてしまう。
異世界からきた聖女……ではなく聖者として、神聖力を目覚めさせるためにドラゴン討伐へと向かうことに。王様は胡散臭い。討伐仲間の騎士様たちはいい奴。そして触手生物には、愛されすぎて喘がされる日々。
どうしてこんなに触手生物に愛されるのか。ピィピィ鳴いて懐く触手が、ちょっと可愛い……?
更には国家的に深刻な問題まで起こってしまって……。異世界に来たなら悠々自適に過ごしたかったのに!
異色の触手と氷の(天然)騎士様に溺愛されすぎる生活が、今、始まる―――
※昔書いていたものを加筆修正して、小説家になろうサイト様にも上げているお話です。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい
夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れています。ニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが……
◆いつもハート、エール、しおりをありがとうございます。冒頭暗いのに耐えて読んでくれてありがとうございました。いつもながら感謝です。
◆お友達の花々緒(https://x.com/cacaotic)さんが、表紙絵描いて下さりました。可愛いニャリスと、悩ましげなラクロア様。
◆これもいつか続きを書きたいです、猫の日にちょっとだけ続きを書いたのだけど、また直して投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる