33 / 70
第四章 分岐
帰り道 **
しおりを挟む
「タカト、そこは危ない。下りておいで」
優しく語りかけてくる声。
じゃりっと近寄る足音がして、僕は肩越しに振り返った。
「来ないで……ください」
背後に立っていたのは、やはりリディアンだった。
どうやってここがわかったんだろう。
でも、そんなことはもうどうでもいい。
何もかも、もう遅い。
「もういいです。帰れなくても、ここからいなくなれればそれでいい」
「タカト」
リディアンが静かに名前を呼んだけれど、僕は聞き入れずに続けた。
「わかっています。僕が望んでも、もう帰ることなんてできない。帰り道はないって」
リディアンが手を伸ばしてきた。
捕まりたくなくてわずかに後退ると、手摺から踵がはみ出た。
周囲から悲鳴が聞こえて、僕の姿が他にも見られているのだとわかる。
普段の僕なら、リディアンのことを考えて、そこでやめる自制心があった。
でも今は、何も考えたくない。
近づくリディアンに、首を振って拒絶を示す。
これ以上、傍に寄られたら、僕は何をするか自分でもわからない。
瞬きをしたら、涙が頬を伝った。
その時だ。
「俺も一緒に探すよ」
リディアンは、真っすぐに僕を見て言った。
「お前が帰る方法を、俺も探す。無事に元の世界で暮らせるように、一緒に道を探そう。──だから、こっちへおいで」
そんな簡単なことじゃない。
異世界への扉なんて、そうそう開かないし、道なんて見つかるわけがないじゃないか。
「無理です」
そうわかっているのに。
僕を助けようと必死になるリディアンを見ていたら、心が痛んだ。
僕が帰って一番困るのは、リディアンのはずだ。自分のサガンを失うのだから。
それでも、今僕に語り掛けてくれるその言葉は、嘘ではないとわかる。
「タカト」
柔らかく微笑んで両手を広げるリディアンに、心が動いた。
「俺は、必ず帰り道を探し出す。お前を元の世界に送ると誓う」
そんなことを言えば、自分が追い込まれるとわかっているのに。
たとえ道が見つかったとしても、元の世界に送るなんてできないはずだ。
サガンを失えば、一体どうなってしまうのか。
周りからもどれほど責められるか、わからないリディアンでもないのに。
それでも、僕の気持ちを優先してくれようとしている。
「おいで。そこは寒い。アデラ城に帰ろう」
この場限りの言葉じゃなく、リディアンなら必ず全力を尽くす。
僕は、リディアンがそういう人間だと、誰よりも知っている。
そんな相手を、これ以上どうやって拒めるだろう。
僕は、リディアンの方へ手を伸ばし、そこで力を失った。
「タカト!」
リディアンが僕を受け止め、グンターが走り寄ってくる姿が見えた。
「裏手に馬車を寄せました。そこから帰れます」
「わかった。案内を頼む」
リディアンは僕をマントで包み、抱え上げた。
「通してくれ!」
馬車で移動しているうちに、身体は熱を帯び、吐息が熱くなっていった。
僕は馬車に揺られながら、痛いほどに拳を握り、奥歯を噛み締めて耐えていた。
アデラ城に着いて部屋に入ると、ベッドの上に仰向けに寝かせられた。
僕は必死に空気を求め、浅い呼吸を繰り返す。
喉がひりつき、唇が渇いている。頭が痛くて、胸が苦しい。
「タカト、これから水をたくさん飲むことになる。俺が飲ませるから、慌てずにしっかり飲んでくれるか?」
僕は何とか頭を上下させて頷いた。
リディアンが水を口に含み、僕に顔を寄せる。
口移しをするつもりなのだとわかり、僕は胸を押し返した。
それでも、リディアンは僕の顎を指先で固定して、唇を合わせてくる。
どくりと心臓が跳ね、僕は鋭く息を吸い込む。
「ぐ……けほ……っは」
噎せてしまって半分も呑み込めず、口の端から水が零れ落ちた。
リディアンは僕の口元をタオルで拭い、落ち着かせるように頭を撫でる。
「慌てなくていい。少しずつでいいから飲んで」
「いや、だ……」
これ以上、リディアンに触られるのも、誰かの体温を感じるのも嫌だ。
一人になりたい。そっとしておいてほしい。
身を縮めて、視線で訴えると、リディアンは目元にキスを落とす。
「いつもしているキスだ。俺とのキスが、嫌になった?」
リディアンとのキスは嫌じゃない。でも今は、したくない。
上手く伝えることができず、歯がゆくて、また涙が零れた。
僕の涙を指先で拭い、前髪を梳く。
「喉が渇いているんだろう? もう一度飲もう」
頬を指の背で撫で、リディアンは語り掛けてくる。
そして、また水を口に含んでから唇を触れ合わせる。
「……ん……っは」
コクリと飲み込んだ水は、これまで感じたことがないほどに美味しい。
僕は、貪るように飲み、リディアンの唇に吸い付いた。
「落ち着いて。焦らなくていい。ゆっくり飲んでいこう」
それから、リディアンは少しずつ、時間をかけて僕に水を飲ませた。
水を飲むにつれて、喉のひりつきは治ったけれど、もっと身体が熱くなる。
「もう、……いや……」
「タカト」
「やめて、くださ……」
リディアンから顔を逸らし、顎を引いたところで、身体の奥底から熱が湧き起こった。
それが何であるのか、わからないほど子どもじゃない。
「いやだ……っ」
頬が熱くなり、リディアンから逃げ出したくなる。
でも、ベッドとリディアンの身体の狭間で、どこにも逃げ場がない。
「は……っあ……う」
足先までじんと痺れて、僕は身体を跳ねさせた。
「我慢しなくていい」
リディアンは僕の頭を撫で、髪にキスをする。
その途端に、ガクガクと身体が揺れ、僕は喉を反らして射精した。
「あ……く……っぅ」
射精の余韻で身体が浮き立ち、空気を求めて唇を開ける。
リディアンが唇の端にキスをしてから、口腔内に舌を入れてきた。
ぬるつく舌に口の中を弄られて、身体がびくびくと揺れる。
「ん……は……っいや、……っあ」
射精したことを悟られ、快感に蕩けた顔を間近から見つめられて、僕は恥かしさに居た堪れなくなる。
「リディ……1人、にして」
「もう少し水を飲んで、落ち着くまでいるよ」
「おねが、い……リディ……は……っあ……」
息遣いが荒くなり、また股間に熱が集まった。
「タカトのせいじゃない。媚薬の効果なんだ。──これはその治療だ」
リディアンは、僕に覆いかぶさって、深く濃厚なキスを仕掛けてくる。
「ん……っぁ……ゆる、し……っ」
このままでは、またイってしまう。
何とかリディから逃れようとしたその瞬間、リディアンは僕の股間に触れた。
「いやっ……だ!」
「しー。落ち着いて」
「や、だ……ぜった、い……さわら、な……っ」
混乱して必死に訴えたが、声は唇で封じられて、押し返していた手を捉えられた。
手首を一つにまとめてシーツに縫い留めて、リディアンは布地の上から僕自身に触る。
さっき触られた時には、吐き気がして苦しかったけれど、今は快感が苦しい。
「んく……っんん……っ」
逃げ惑う僕の舌を絡め取り、吸い上げ、その間に今度は下穿きの中へと手を入れてきた。
「んんっ……んーっ……は……ぁ……ふっ」
下穿きの中は、きっと僕が出した精液で汚れている。
それなのに、リディアンは構わずに僕を握り、ゆったりと手を上下させる。
滑らかな手のひらに包まれて、先端を撫でられて、僕は2度目の射精に導かれた。
「んぁ……っあ……は」
顎を上げて啼き、僕に絡みつく長い指を外させようともがく。
「タカト。気持ち悪い?」
気持ち悪くはない。リディの手は気持ち良くて、耳元で囁く声やしっとりとした唇も、僕を刺激してくる。
「さわ、らな……で……また、イく、から」
「いいよ。イって。いっぱい出して」
直接的に言われて、僕は首を振った。
「いや、だ……もう……」
「どうして? これ、気持ちいいよね」
「ああ……っあ……くぅっ」
先端をくるくると撫で、括れた部分を弄ってくる。
僕の腰が揺れて、吐息が余計に乱れ、声が上がってしまう。
「俺にすべて委ねて、力を抜いて。──そう、いい子だ」
「リディ……だめ、また……っああ……ああ……──っ」
一際高い声を上げ、ぶるぶると身体を震わせる。
腰を突き上げ、リディアンに握られた状態で、僕は勢いよく吐精した。
びゅくびゅくと放たれたもので、リディアンの手を汚し、僕は身を竦ませた。
リディアンは、口移しで水を飲ませ、こめかみや耳の傍にもキスをしてくる。
冷たい唇は肌に心地良くて、僕は目を開けていられなくなった。
「眠って、タカト。俺の胸でおやすみ」
頭の芯が揺らいで霞み、瞼が重くなる。
僕は、リディアンに言われた通り、胸元に身を寄せて眠りについた。
優しく語りかけてくる声。
じゃりっと近寄る足音がして、僕は肩越しに振り返った。
「来ないで……ください」
背後に立っていたのは、やはりリディアンだった。
どうやってここがわかったんだろう。
でも、そんなことはもうどうでもいい。
何もかも、もう遅い。
「もういいです。帰れなくても、ここからいなくなれればそれでいい」
「タカト」
リディアンが静かに名前を呼んだけれど、僕は聞き入れずに続けた。
「わかっています。僕が望んでも、もう帰ることなんてできない。帰り道はないって」
リディアンが手を伸ばしてきた。
捕まりたくなくてわずかに後退ると、手摺から踵がはみ出た。
周囲から悲鳴が聞こえて、僕の姿が他にも見られているのだとわかる。
普段の僕なら、リディアンのことを考えて、そこでやめる自制心があった。
でも今は、何も考えたくない。
近づくリディアンに、首を振って拒絶を示す。
これ以上、傍に寄られたら、僕は何をするか自分でもわからない。
瞬きをしたら、涙が頬を伝った。
その時だ。
「俺も一緒に探すよ」
リディアンは、真っすぐに僕を見て言った。
「お前が帰る方法を、俺も探す。無事に元の世界で暮らせるように、一緒に道を探そう。──だから、こっちへおいで」
そんな簡単なことじゃない。
異世界への扉なんて、そうそう開かないし、道なんて見つかるわけがないじゃないか。
「無理です」
そうわかっているのに。
僕を助けようと必死になるリディアンを見ていたら、心が痛んだ。
僕が帰って一番困るのは、リディアンのはずだ。自分のサガンを失うのだから。
それでも、今僕に語り掛けてくれるその言葉は、嘘ではないとわかる。
「タカト」
柔らかく微笑んで両手を広げるリディアンに、心が動いた。
「俺は、必ず帰り道を探し出す。お前を元の世界に送ると誓う」
そんなことを言えば、自分が追い込まれるとわかっているのに。
たとえ道が見つかったとしても、元の世界に送るなんてできないはずだ。
サガンを失えば、一体どうなってしまうのか。
周りからもどれほど責められるか、わからないリディアンでもないのに。
それでも、僕の気持ちを優先してくれようとしている。
「おいで。そこは寒い。アデラ城に帰ろう」
この場限りの言葉じゃなく、リディアンなら必ず全力を尽くす。
僕は、リディアンがそういう人間だと、誰よりも知っている。
そんな相手を、これ以上どうやって拒めるだろう。
僕は、リディアンの方へ手を伸ばし、そこで力を失った。
「タカト!」
リディアンが僕を受け止め、グンターが走り寄ってくる姿が見えた。
「裏手に馬車を寄せました。そこから帰れます」
「わかった。案内を頼む」
リディアンは僕をマントで包み、抱え上げた。
「通してくれ!」
馬車で移動しているうちに、身体は熱を帯び、吐息が熱くなっていった。
僕は馬車に揺られながら、痛いほどに拳を握り、奥歯を噛み締めて耐えていた。
アデラ城に着いて部屋に入ると、ベッドの上に仰向けに寝かせられた。
僕は必死に空気を求め、浅い呼吸を繰り返す。
喉がひりつき、唇が渇いている。頭が痛くて、胸が苦しい。
「タカト、これから水をたくさん飲むことになる。俺が飲ませるから、慌てずにしっかり飲んでくれるか?」
僕は何とか頭を上下させて頷いた。
リディアンが水を口に含み、僕に顔を寄せる。
口移しをするつもりなのだとわかり、僕は胸を押し返した。
それでも、リディアンは僕の顎を指先で固定して、唇を合わせてくる。
どくりと心臓が跳ね、僕は鋭く息を吸い込む。
「ぐ……けほ……っは」
噎せてしまって半分も呑み込めず、口の端から水が零れ落ちた。
リディアンは僕の口元をタオルで拭い、落ち着かせるように頭を撫でる。
「慌てなくていい。少しずつでいいから飲んで」
「いや、だ……」
これ以上、リディアンに触られるのも、誰かの体温を感じるのも嫌だ。
一人になりたい。そっとしておいてほしい。
身を縮めて、視線で訴えると、リディアンは目元にキスを落とす。
「いつもしているキスだ。俺とのキスが、嫌になった?」
リディアンとのキスは嫌じゃない。でも今は、したくない。
上手く伝えることができず、歯がゆくて、また涙が零れた。
僕の涙を指先で拭い、前髪を梳く。
「喉が渇いているんだろう? もう一度飲もう」
頬を指の背で撫で、リディアンは語り掛けてくる。
そして、また水を口に含んでから唇を触れ合わせる。
「……ん……っは」
コクリと飲み込んだ水は、これまで感じたことがないほどに美味しい。
僕は、貪るように飲み、リディアンの唇に吸い付いた。
「落ち着いて。焦らなくていい。ゆっくり飲んでいこう」
それから、リディアンは少しずつ、時間をかけて僕に水を飲ませた。
水を飲むにつれて、喉のひりつきは治ったけれど、もっと身体が熱くなる。
「もう、……いや……」
「タカト」
「やめて、くださ……」
リディアンから顔を逸らし、顎を引いたところで、身体の奥底から熱が湧き起こった。
それが何であるのか、わからないほど子どもじゃない。
「いやだ……っ」
頬が熱くなり、リディアンから逃げ出したくなる。
でも、ベッドとリディアンの身体の狭間で、どこにも逃げ場がない。
「は……っあ……う」
足先までじんと痺れて、僕は身体を跳ねさせた。
「我慢しなくていい」
リディアンは僕の頭を撫で、髪にキスをする。
その途端に、ガクガクと身体が揺れ、僕は喉を反らして射精した。
「あ……く……っぅ」
射精の余韻で身体が浮き立ち、空気を求めて唇を開ける。
リディアンが唇の端にキスをしてから、口腔内に舌を入れてきた。
ぬるつく舌に口の中を弄られて、身体がびくびくと揺れる。
「ん……は……っいや、……っあ」
射精したことを悟られ、快感に蕩けた顔を間近から見つめられて、僕は恥かしさに居た堪れなくなる。
「リディ……1人、にして」
「もう少し水を飲んで、落ち着くまでいるよ」
「おねが、い……リディ……は……っあ……」
息遣いが荒くなり、また股間に熱が集まった。
「タカトのせいじゃない。媚薬の効果なんだ。──これはその治療だ」
リディアンは、僕に覆いかぶさって、深く濃厚なキスを仕掛けてくる。
「ん……っぁ……ゆる、し……っ」
このままでは、またイってしまう。
何とかリディから逃れようとしたその瞬間、リディアンは僕の股間に触れた。
「いやっ……だ!」
「しー。落ち着いて」
「や、だ……ぜった、い……さわら、な……っ」
混乱して必死に訴えたが、声は唇で封じられて、押し返していた手を捉えられた。
手首を一つにまとめてシーツに縫い留めて、リディアンは布地の上から僕自身に触る。
さっき触られた時には、吐き気がして苦しかったけれど、今は快感が苦しい。
「んく……っんん……っ」
逃げ惑う僕の舌を絡め取り、吸い上げ、その間に今度は下穿きの中へと手を入れてきた。
「んんっ……んーっ……は……ぁ……ふっ」
下穿きの中は、きっと僕が出した精液で汚れている。
それなのに、リディアンは構わずに僕を握り、ゆったりと手を上下させる。
滑らかな手のひらに包まれて、先端を撫でられて、僕は2度目の射精に導かれた。
「んぁ……っあ……は」
顎を上げて啼き、僕に絡みつく長い指を外させようともがく。
「タカト。気持ち悪い?」
気持ち悪くはない。リディの手は気持ち良くて、耳元で囁く声やしっとりとした唇も、僕を刺激してくる。
「さわ、らな……で……また、イく、から」
「いいよ。イって。いっぱい出して」
直接的に言われて、僕は首を振った。
「いや、だ……もう……」
「どうして? これ、気持ちいいよね」
「ああ……っあ……くぅっ」
先端をくるくると撫で、括れた部分を弄ってくる。
僕の腰が揺れて、吐息が余計に乱れ、声が上がってしまう。
「俺にすべて委ねて、力を抜いて。──そう、いい子だ」
「リディ……だめ、また……っああ……ああ……──っ」
一際高い声を上げ、ぶるぶると身体を震わせる。
腰を突き上げ、リディアンに握られた状態で、僕は勢いよく吐精した。
びゅくびゅくと放たれたもので、リディアンの手を汚し、僕は身を竦ませた。
リディアンは、口移しで水を飲ませ、こめかみや耳の傍にもキスをしてくる。
冷たい唇は肌に心地良くて、僕は目を開けていられなくなった。
「眠って、タカト。俺の胸でおやすみ」
頭の芯が揺らいで霞み、瞼が重くなる。
僕は、リディアンに言われた通り、胸元に身を寄せて眠りについた。
131
あなたにおすすめの小説
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい
夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れています。ニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが……
◆いつもハート、エール、しおりをありがとうございます。冒頭暗いのに耐えて読んでくれてありがとうございました。いつもながら感謝です。
◆お友達の花々緒(https://x.com/cacaotic)さんが、表紙絵描いて下さりました。可愛いニャリスと、悩ましげなラクロア様。
◆これもいつか続きを書きたいです、猫の日にちょっとだけ続きを書いたのだけど、また直して投稿します。
触手生物に溺愛されていたら、氷の騎士様(天然)の心を掴んでしまいました?
雪 いつき
BL
仕事帰りにマンホールに落ちた森川 碧葉(もりかわ あおば)は、気付けばヌメヌメの触手生物に宙吊りにされていた。
「ちょっとそこのお兄さん! 助けて!」
通りすがりの銀髪美青年に助けを求めたことから、回らなくてもいい運命の歯車が回り始めてしまう。
異世界からきた聖女……ではなく聖者として、神聖力を目覚めさせるためにドラゴン討伐へと向かうことに。王様は胡散臭い。討伐仲間の騎士様たちはいい奴。そして触手生物には、愛されすぎて喘がされる日々。
どうしてこんなに触手生物に愛されるのか。ピィピィ鳴いて懐く触手が、ちょっと可愛い……?
更には国家的に深刻な問題まで起こってしまって……。異世界に来たなら悠々自適に過ごしたかったのに!
異色の触手と氷の(天然)騎士様に溺愛されすぎる生活が、今、始まる―――
※昔書いていたものを加筆修正して、小説家になろうサイト様にも上げているお話です。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる