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第五章 黎明
バルツァールとの取引
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──『風属性なら、バルツァール様も専門です』
スティーナからバルツァールの話を聞いた後、すぐにリディアンに取り次ぎをお願いした。
神官庁に申し出れば連絡が取れるとリディアンは思っていたようだけれど。王都内にはいないということくらいしかわかっていなくて、難航してしまう。
このままでは、居場所を探すだけでかなり時間がかかるかと危惧していたところ、ベドナーシュ宰相から言伝があった。
──『バルツァールはペアータ岬にいる』
リディアンはその知らせを受け取ると、首を傾げていた。
「ペアータ岬には、人が住んでいないはずなんだが」
王都セーデルグレーンの南西部、アブソロン国との向かい合う位置にある海岸線。
そこが通称、ペアータ岬と呼ばれている地域らしい。
王都からだと馬車で半日ほどかかる。
バルツァールは、そこで家にこもって研究を続けているという話だ。
ベドナーシュの言伝の最後には、こう記されていた。
『この件は内密に願いたい』と。
神官でありながら、神官庁で把握していなかった謎もある。
もしかしたら、人嫌いなのか。それとも、研究以外に時間を割きたくはないのか。
少し不安を感じていると、リディアンが言った。
「気軽に行ける距離ではないな」
「そう、ですね」
早朝に出立したところで、帰りは夜遅くなるだろうし。
話が長くなるようなら、帰り道にどこかで一泊した方がいい距離だ。
何よりも、突然出かけて留守だと困る。
そこで、手紙でまずはお伺いすることにした。
エイノックの文字を書くのは、苦手な方だけれど。
僕は羽ペンを使って、バルツァール宛に手紙を書いた。
リディアンのサガンであること。
風と回復、転移の能力があること。
訪問の理由は、風属性の魔力の高め方と、転移の能力の使い方を知りたいためだと。
以上の旨をしたためて、使いの人に託した。
単騎で駆ければ、往復しても馬車ほどには時間が掛からない。
たとえ、留守で空振りになるにしても、手紙だけは置いてこられる。
そうして、返事を待っていると、使者はその日のうちにバルツァールの伝言を届けてくれた。
──『いつ来てもいい。ただし、サガン一人にしか会うつもりはない』
これはまさしく、リディアンは連れて来るなという牽制だろう。
王都から離れて暮らしているのも、もしかしたら王族と会いたくないからなんだろうか。
「できれば、俺もついていきたかったが」
伝言の内容をリディアンに話すと、残念そうにそう言った。
「いつか会える日がきっと来ます。今回は僕一人で行きますね」
「そういう意味じゃないよ」
リディアンは苦笑して、僕を自分の腕の中に囲った。
「明日は一日一緒にいられないんだから、今日はたくさんタカトを感じたい」
「……お手柔らかにお願いします」
あまりに激しく抱かれ過ぎたら、馬車移動が辛くなる。
「わかってる。優しく抱くから、心配しないで」
リディアンの「優しく抱く」は嘘じゃないけれど、僕としては困ってしまう。
時間をかけて愛撫されて、なかなか挿入してもらえないと、却って焦らされたように感じてしまう。思わず「もう入れて」と懇願してしまったことさえある。
なるべく体力を温存したい。
そう思っていたはずなのに。
「リディ……っあ……もっと……っ」
「これ、気持ちいい?」
僕は何度も頷いて強請り、結局遅くまで抱き合うことになってしまった。
翌朝は、眠い目を擦りながら着替えを済ませて、人目につかないところでリディアンとそっとキスを交わした。隠れる必要はないと言われるんだけれど、やっぱり人前でキスをするのは恥ずかしい。
「気を付けて行っておいで」
「はい、リディアンも」
もう一度キスをしてから、僕はバルツァールに会いに出かけた。
同行したのはグンターで、2頭立ての馬車で馭者を含めた3人で向かった。
馬車で半日の移動と聞いて身構えていたのだけれど、道中グンターの説明を聞きながら過ごすのはとても楽しい時間だった。
グンターは元々、エイノック国の軍属の為、あちこち警護で移動したことがあるという。
そのため、王都以外の場所にも精通していて、特に特産品には詳しかった。
「移動の楽しみなんて、食べることくらいしかないですからね」
行きは無理でも、帰りは果物や木の実を買って帰りたい。
いずれ何かの折に、原材料として仕えるかもしれない。
僕はそう思いながら、市場を通り過ぎた。
こういう時でも、やっぱり職業病が発動してしまっている。
僕は、三つ子の魂百までという言葉を思い出して、自分で自分がおかしくなった。
「ペアータ岬に着きましたよ。もしかしたら、あれがバルツァールの家ですかね」
海岸線を走ること30分ほどで、グンターは窓の外を指差した。
見えてきた建物は、これまで見てきたどの屋敷とも違った。
もちろんエクムントの小屋とも違う。
三角屋根の建物は煉瓦造りで、大きな煙突があり、お菓子の家を思い出させた。
鼻の大きな魔女が出てくる、あの家。
子供の頃には、僕も訪問して食べてみたいと思っていた。
なんとなく親しみを覚えながら家の前まで来て、僕は馬車を降りた。
グンターが先に行こうとしたのを止めて、自分で家の扉を叩くことにする。
大きな鉄製の扉には、動物の形をしたドアノッカーがついていた。
犬のように見えるそれの口元の円環を打ち付ける。
すると、中から「開いている」と声がする。
入っていい、ということだろう。
僕は、グンターに合図をしてから、家の中に一人で入っていった。
「わあ……」
中に入ったところで、つい声を上げてしまう。
木々や蔦で埋まった部屋は、まるでジャングルだ。
緑のおかげで、外よりも空気が澄んでいるように感じる。
「こっちだ」
奥の方で声がして歩いていくと、椅子から立ち上がってこちらを向いた。
その人物は、犬のように鼻が突き出ていて、小さな丸眼鏡をかけている。
眼鏡の弦は紐状で、頭の上にある耳に引っ掛けてあった。
シャツから覗く首筋や腕の真っ白い毛並みは厚みがあって美しく、思わず手が伸びそうになる。
「君が、ナカモトか」
そして、毛に覆われた腕を胸のあたりで組み、僕を下から上まで視線で辿る。
その翠色の瞳を見て、ヒューブレヒトを想起した。
まったく似ても似つかない容姿なのに。
「私が、バルツァールだ」
落ち着いたテノールで名乗ったあと、トントンと自分の二の腕をタップする。
「詳しい話をする前に、確認しておきたいことがある」
一体何の話だろうか。
僕は、緊張して直立不動のまま問いを待った。
「なぜ私がこの家に引きこもり、中央から隠遁生活を送っているか、知っているか?」
「いえ、全然知りません」
研究者の中には、人から離れて過ごしたい人がいる。
実際、YAMAGAMIで研究者の中にも、ラボにこもりっきりで、ミーティングには顔を出さない人が数多くいた。きっと自分の時間や思考を邪魔されたくないからだとばかり思っていたけれど。
隠遁生活ということは、ちゃんとした別の理由があるのか。
すると、丸眼鏡のブリッジを押し上げてから言う。
「私が、リディアンの予言を知っているからだ」
リディアンの、予言?
そんな話、予言があること自体、僕はこれまで聞いたことがない。
不審に思ったのが顔に出てしまったのか、バルツァールは付け足した。
「この予言は、限られた範囲の人間しか知らない」
そして、僕を見据えて大きな口を開けて笑った。
「そこで、取り引きだ。──私が情報を与える代わりに、君からも情報をもらう」
情報?
もしかしたら、中央の密偵役になれっていうことだろうか。
僕は、リディアンに敵対することは絶対にない。
だから、リディアンにとって不利になることは何一つできそうにない。
警戒していると、バルツァールは鼻で笑う。
「君から中央の情報なんて聞こうとは思っていない。君程度が知れることなら、私の耳にも届くからな」
その通りだ。
僕自身、まったく王都の中枢に関わっていないし、人脈もない。
それらすべてを、この人は見抜いているわけか。
「私が聞きたいのは、君が元いた世界の話だ」
その言葉を耳にした途端に、僕は目を見開いた。
それは、まさか──。
「君は、異世界人なんだろう?」
こんなことを、他人から訊かれるとは思ってもみなかった。
一体どうやって、その事実を知ったんだろう。
僕が、何か言おうと口を開きかけると、バルツァールは手で制した。
「おっと、今は答えなくていい。フェアじゃないからな。まずは、私の取引に応じるか否か。それを返答してくれ」
部屋が静まり返り、どこかでお湯が沸くようなこぽこぽとした音が聞こえてくる。
本当に、どこかの研究室のようだ。
僕は、知りたい。
何かを引き換えにしたとしても、リディアンのためになることならしていきたい。
この欲求は、抑えきれそうにない。
僕は、バルツァールの大きな翠色の瞳を見つめ返して答えた。
「教えてください。すべてを」
バルツァールは頷き、目を細めてハハっと笑った。
「いいだろう。交渉成立だ。まずは君から話せ。──すべてとは言わない。君の歩んできた人生を話してくれ」
僕は勧められた丸椅子に座り、真っ直ぐにバルツァールを見つめながら語った。
これまでの僕の人生を。ありのまま、僕の身に起こったことを。
スティーナからバルツァールの話を聞いた後、すぐにリディアンに取り次ぎをお願いした。
神官庁に申し出れば連絡が取れるとリディアンは思っていたようだけれど。王都内にはいないということくらいしかわかっていなくて、難航してしまう。
このままでは、居場所を探すだけでかなり時間がかかるかと危惧していたところ、ベドナーシュ宰相から言伝があった。
──『バルツァールはペアータ岬にいる』
リディアンはその知らせを受け取ると、首を傾げていた。
「ペアータ岬には、人が住んでいないはずなんだが」
王都セーデルグレーンの南西部、アブソロン国との向かい合う位置にある海岸線。
そこが通称、ペアータ岬と呼ばれている地域らしい。
王都からだと馬車で半日ほどかかる。
バルツァールは、そこで家にこもって研究を続けているという話だ。
ベドナーシュの言伝の最後には、こう記されていた。
『この件は内密に願いたい』と。
神官でありながら、神官庁で把握していなかった謎もある。
もしかしたら、人嫌いなのか。それとも、研究以外に時間を割きたくはないのか。
少し不安を感じていると、リディアンが言った。
「気軽に行ける距離ではないな」
「そう、ですね」
早朝に出立したところで、帰りは夜遅くなるだろうし。
話が長くなるようなら、帰り道にどこかで一泊した方がいい距離だ。
何よりも、突然出かけて留守だと困る。
そこで、手紙でまずはお伺いすることにした。
エイノックの文字を書くのは、苦手な方だけれど。
僕は羽ペンを使って、バルツァール宛に手紙を書いた。
リディアンのサガンであること。
風と回復、転移の能力があること。
訪問の理由は、風属性の魔力の高め方と、転移の能力の使い方を知りたいためだと。
以上の旨をしたためて、使いの人に託した。
単騎で駆ければ、往復しても馬車ほどには時間が掛からない。
たとえ、留守で空振りになるにしても、手紙だけは置いてこられる。
そうして、返事を待っていると、使者はその日のうちにバルツァールの伝言を届けてくれた。
──『いつ来てもいい。ただし、サガン一人にしか会うつもりはない』
これはまさしく、リディアンは連れて来るなという牽制だろう。
王都から離れて暮らしているのも、もしかしたら王族と会いたくないからなんだろうか。
「できれば、俺もついていきたかったが」
伝言の内容をリディアンに話すと、残念そうにそう言った。
「いつか会える日がきっと来ます。今回は僕一人で行きますね」
「そういう意味じゃないよ」
リディアンは苦笑して、僕を自分の腕の中に囲った。
「明日は一日一緒にいられないんだから、今日はたくさんタカトを感じたい」
「……お手柔らかにお願いします」
あまりに激しく抱かれ過ぎたら、馬車移動が辛くなる。
「わかってる。優しく抱くから、心配しないで」
リディアンの「優しく抱く」は嘘じゃないけれど、僕としては困ってしまう。
時間をかけて愛撫されて、なかなか挿入してもらえないと、却って焦らされたように感じてしまう。思わず「もう入れて」と懇願してしまったことさえある。
なるべく体力を温存したい。
そう思っていたはずなのに。
「リディ……っあ……もっと……っ」
「これ、気持ちいい?」
僕は何度も頷いて強請り、結局遅くまで抱き合うことになってしまった。
翌朝は、眠い目を擦りながら着替えを済ませて、人目につかないところでリディアンとそっとキスを交わした。隠れる必要はないと言われるんだけれど、やっぱり人前でキスをするのは恥ずかしい。
「気を付けて行っておいで」
「はい、リディアンも」
もう一度キスをしてから、僕はバルツァールに会いに出かけた。
同行したのはグンターで、2頭立ての馬車で馭者を含めた3人で向かった。
馬車で半日の移動と聞いて身構えていたのだけれど、道中グンターの説明を聞きながら過ごすのはとても楽しい時間だった。
グンターは元々、エイノック国の軍属の為、あちこち警護で移動したことがあるという。
そのため、王都以外の場所にも精通していて、特に特産品には詳しかった。
「移動の楽しみなんて、食べることくらいしかないですからね」
行きは無理でも、帰りは果物や木の実を買って帰りたい。
いずれ何かの折に、原材料として仕えるかもしれない。
僕はそう思いながら、市場を通り過ぎた。
こういう時でも、やっぱり職業病が発動してしまっている。
僕は、三つ子の魂百までという言葉を思い出して、自分で自分がおかしくなった。
「ペアータ岬に着きましたよ。もしかしたら、あれがバルツァールの家ですかね」
海岸線を走ること30分ほどで、グンターは窓の外を指差した。
見えてきた建物は、これまで見てきたどの屋敷とも違った。
もちろんエクムントの小屋とも違う。
三角屋根の建物は煉瓦造りで、大きな煙突があり、お菓子の家を思い出させた。
鼻の大きな魔女が出てくる、あの家。
子供の頃には、僕も訪問して食べてみたいと思っていた。
なんとなく親しみを覚えながら家の前まで来て、僕は馬車を降りた。
グンターが先に行こうとしたのを止めて、自分で家の扉を叩くことにする。
大きな鉄製の扉には、動物の形をしたドアノッカーがついていた。
犬のように見えるそれの口元の円環を打ち付ける。
すると、中から「開いている」と声がする。
入っていい、ということだろう。
僕は、グンターに合図をしてから、家の中に一人で入っていった。
「わあ……」
中に入ったところで、つい声を上げてしまう。
木々や蔦で埋まった部屋は、まるでジャングルだ。
緑のおかげで、外よりも空気が澄んでいるように感じる。
「こっちだ」
奥の方で声がして歩いていくと、椅子から立ち上がってこちらを向いた。
その人物は、犬のように鼻が突き出ていて、小さな丸眼鏡をかけている。
眼鏡の弦は紐状で、頭の上にある耳に引っ掛けてあった。
シャツから覗く首筋や腕の真っ白い毛並みは厚みがあって美しく、思わず手が伸びそうになる。
「君が、ナカモトか」
そして、毛に覆われた腕を胸のあたりで組み、僕を下から上まで視線で辿る。
その翠色の瞳を見て、ヒューブレヒトを想起した。
まったく似ても似つかない容姿なのに。
「私が、バルツァールだ」
落ち着いたテノールで名乗ったあと、トントンと自分の二の腕をタップする。
「詳しい話をする前に、確認しておきたいことがある」
一体何の話だろうか。
僕は、緊張して直立不動のまま問いを待った。
「なぜ私がこの家に引きこもり、中央から隠遁生活を送っているか、知っているか?」
「いえ、全然知りません」
研究者の中には、人から離れて過ごしたい人がいる。
実際、YAMAGAMIで研究者の中にも、ラボにこもりっきりで、ミーティングには顔を出さない人が数多くいた。きっと自分の時間や思考を邪魔されたくないからだとばかり思っていたけれど。
隠遁生活ということは、ちゃんとした別の理由があるのか。
すると、丸眼鏡のブリッジを押し上げてから言う。
「私が、リディアンの予言を知っているからだ」
リディアンの、予言?
そんな話、予言があること自体、僕はこれまで聞いたことがない。
不審に思ったのが顔に出てしまったのか、バルツァールは付け足した。
「この予言は、限られた範囲の人間しか知らない」
そして、僕を見据えて大きな口を開けて笑った。
「そこで、取り引きだ。──私が情報を与える代わりに、君からも情報をもらう」
情報?
もしかしたら、中央の密偵役になれっていうことだろうか。
僕は、リディアンに敵対することは絶対にない。
だから、リディアンにとって不利になることは何一つできそうにない。
警戒していると、バルツァールは鼻で笑う。
「君から中央の情報なんて聞こうとは思っていない。君程度が知れることなら、私の耳にも届くからな」
その通りだ。
僕自身、まったく王都の中枢に関わっていないし、人脈もない。
それらすべてを、この人は見抜いているわけか。
「私が聞きたいのは、君が元いた世界の話だ」
その言葉を耳にした途端に、僕は目を見開いた。
それは、まさか──。
「君は、異世界人なんだろう?」
こんなことを、他人から訊かれるとは思ってもみなかった。
一体どうやって、その事実を知ったんだろう。
僕が、何か言おうと口を開きかけると、バルツァールは手で制した。
「おっと、今は答えなくていい。フェアじゃないからな。まずは、私の取引に応じるか否か。それを返答してくれ」
部屋が静まり返り、どこかでお湯が沸くようなこぽこぽとした音が聞こえてくる。
本当に、どこかの研究室のようだ。
僕は、知りたい。
何かを引き換えにしたとしても、リディアンのためになることならしていきたい。
この欲求は、抑えきれそうにない。
僕は、バルツァールの大きな翠色の瞳を見つめ返して答えた。
「教えてください。すべてを」
バルツァールは頷き、目を細めてハハっと笑った。
「いいだろう。交渉成立だ。まずは君から話せ。──すべてとは言わない。君の歩んできた人生を話してくれ」
僕は勧められた丸椅子に座り、真っ直ぐにバルツァールを見つめながら語った。
これまでの僕の人生を。ありのまま、僕の身に起こったことを。
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