騎士とお嬢様。

奏 -sou-

文字の大きさ
7 / 58
第一章

06

しおりを挟む

騎士が過保護過ぎるくらいに私の近くにいるのにふとした瞬間私から目を離すことがある。

シャワーのお湯を出しながら装備品を外し着ている服を脱いでいれば

「サフィ、行ってくる。」
「…行ってらっしゃい。」

騎士の革靴が地面と擦れてコツ、コツと小さく音を立ててドアの方へと音が消える。

騎士が唯一私から目を離す時
それは、好みの女性を見つけた時。

城にいた頃から騎士の女関係は穏やかでは無かったと思う。10も違えば成長の流れも違う。私が思春期の時には、騎士は既に女性を取っかえ引っ変えしていた。騎士は私が女関係のことなど一切知らないと思ってるけど、兄たちや騎士と同年齢の知人達が噂や目撃情報で会話のネタにしているのを耳に挟むことは多く、騎士の彼女だと言う女性から騎士がいない時を狙って牽制や自慢をされることも実際あった。

旅に出ることを決意した時、騎士が一緒に行くと知った時、私は騎士の女性絡みを知ってるが故に不安と心配にはなったが、この旅で騎士は先程みたいに巨乳でフェロモンが漏れてるような細身より安産型のしっかりした体型の女性がいれば、その出会いは無にしない。

しっかり彼女たちとの時間をつくっている。
それが、私の自由な時間でもある。

といえど、シャワー浴び終わり着替えて何処かに行ったことがバレようものなら、怒りに満ちて話も聞かずに何でもダメだと言われかねないのが目に見えてるので騎士に言った通り身体を温めたら一眠りにつくことにする。

それにしても、私もあと数日で16歳になるのもあるし、男性と縁があってもいいと思うの。

きっと今までもお城で行われたパーティーの時に素敵な男性と出会うチャンスはあったはずなのに、そういう時に限って横に騎士がいて、まるで壁のようになっていたから女性達からの矢のような視線を受けても、男性からの好意的な視線は感じられずだったわ。どうして、こういう時こそ彼女達の相手をしないのかと苛立ちをお兄様達にぶつけてしまったのは致し方ないことだと思うわ。

誕生日パーティーが控えていることもあるし、そろそろ嫁ぐなり政治的な話も出てきてる筈だし、騎士と離れる日が来るのも間近。

それは、それで寂しく感じるかも知れないけど騎士もいい加減妹離れして素敵な女性と結婚しておかしくない年齢だし、なんならまだ結婚してないことが遅いと言われても仕方ないような状態。

私が手を離してあげれるきっかけの日

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

家出を決行した結果

恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。 デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。 自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。 ※なろうさんにも公開しています。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

女騎士と文官男子は婚約して10年の月日が流れた

宮野 楓
恋愛
幼馴染のエリック・リウェンとの婚約が家同士に整えられて早10年。 リサは25の誕生日である日に誕生日プレゼントも届かず、婚約に終わりを告げる事決める。 だがエリックはリサの事を……

私は貴方を許さない

白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。 前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。

転生者と忘れられた約束

悠十
恋愛
 シュゼットは前世の記憶を持って生まれた転生者である。  シュゼットは前世の最後の瞬間に、幼馴染の少年と約束した。 「もし来世があるのなら、お嫁さんにしてね……」  そして、その記憶を持ってシュゼットは転生した。  しかし、約束した筈の少年には、既に恋人が居て……。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

処理中です...