キスしてなんて言わないから

奏 -sou-

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未練がましい男は好かれませんよ

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坂東とあの日以来またいつもと同じで一緒にわいわい騒ぐ日々が当たり前になった。


新しい恋でもするかと前を向きなおした頃

全学年生徒会長親衛隊および信者的ネコと僕と坂東と一部の中ではとっくに生徒会長と平凡の恋愛話はそもそも架空ですら抹消されなかったことになっていたはずだった。

だった。というのは、もちろん掘り返したバカがいるからである。

そのバカは数日前にさよならした筈の生徒会長様であった。


「今日、その…放課後、時間をくれないか…」

「生徒会長様、申し訳ないのですが僕には恐れ多い話しにございますが故、親衛隊長様にお託けいただきましたら、と、思います。」

大事な大事な5分休憩をざわめく教室内で僕のところまでわざわざきて時間をくれという生徒会長の行動には内心驚いたが、今までのこの数か月の親衛隊などの信者的ネコたちの絡みのめんどくささを一度味わうと嫌味が多少なりとも含まってはいるがこの目の前の男に普通に話しかけられるほど後に起こるめんどくさいイベントに突入したいわけではなかった。


親衛隊を挟むのが一番だと二人で解決する内容であろうことは予測がついたが断りをいれておく。

「…放課後、お前が嫌だといようが暴れ逃げようが、必ず迎えに来る待っておけ。」

僕の言い方が気に入らなかったようだが何故そんな偉そうに上からモノをいわれなくてはならないのだろうか、

まぁ信者たちは最高に幸せなんだろうけどね。

めんどくさいので頷きもせずに言うだけ言って過ぎ去っていった生徒会長の後をチラ見しながら、坂東と二人でアイコンタクトをし無言で会話する。

結局、信者どもに僕は目をつけられたのは言うまでもない。

放課後親衛隊が僕と生徒会長が会うのを阻止しようと頑張っていた。が、それもむなしく、親衛隊といる僕を、どうやってかしらないが見つけ出し、二人っきりの状態になってしまった。


「・・・別れないからな。」

別れを告げてもう、数日といえど1週間は経っているんだが深藤は何を今更いっているのだろうか。と思い怪訝な表情で見つめる。

「なにをいってるんです?もうすでに会長様とはお別れしているはずですが…」

「そんなこと、認めた覚えはない。」

「そうですか。でしたら、今ここでもう一度、お「そもそも、お前が俺に関心を抱かないのが悪い。」」

ん?今、なんといったこの男。

「関心、とは?」

「俺のことが好きなら、普通は他の男といるだけでも気を害して、怒ってきてもおかしくないはずだろ?なのに、お前は、怒ることもなくただ、見て見ぬふり状態じゃないか。」

「…僕が、本当に数々の浮気に対して腹立たしくないとでも、思っていたのか?」

「…じゃあ、なぜ何も言わなかったんだ、」


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