【完結】推しを死亡フラグから救済したら溺愛ルートに入りました⁉︎

白(しろ)

文字の大きさ
52 / 119
第三章

拒絶する術※

しおりを挟む
 ダメだ、オレにはルークを拒めない。
 ルークがどうして怒っているのかオレにはわからない。
 でも全身で不安だと訴えてくる人を拒む術を、オレは持ってない。

「……っ、ぁああっ」

 喉から搾り出すように声が出る。
 解された場所にルークの固くなった熱があてがわれ、ゆっくりと入ってきたからだ。
 指とは全く違う圧迫感に呼吸の仕方がわからなくなる。キツくて苦しくて、そして痛い。全身が石みたいに固くなっているのがわかり、自分の乱れた息が遠くに聞こえた。

「リアス、呼吸をしろ……っ」
「むり、わからな、」

 はくはくと魚みたいに口を動かす。けれど息ができている気がしなくてルークを見れば、引き合わさるみたいに唇が重なった。
 ゆっくりと息が吹き込まれ、呼吸が楽になる。ほんの一瞬力が抜けた隙をついて、ルークの熱が中を押し広げた。

「! っは、ぅ、……いた、ぁ、」
「すまない」

 謝るならするなよと言いたかった。でもそれを言葉にする余裕もない。

「あ、ぁあっ! ひ、ぁ、動くなってぇ……っ!」

 内臓が全部引き摺り出されそうな感覚だった。
 さっきまで感じていた快感はもうなくて、苦しさと痛みだけが襲う。それなのにルークは動きを止めないから、喉からは動物の呻き声みたいな音が出る。
 それに気付いたのか、ルークの大きな手がオレの前に触った。簡単に包み込まれ、上下に擦られることで全身に甘い熱が広がる。

「っ、それ、やだ」

 体を起こし、それでも腰だけは器用に揺らしてオレの奥を広げながら、手での愛撫も止まらない。消え去っていた快感の火種が簡単に戻ってきてしまい、腰が何度も跳ねる。

「ルーク、ぁ、それ、ダメだってっ」

 声が上擦り、雫が先端から垂れていく。乱れた呼吸に自分の聞きたくない声が混ざり、感じていたはずの痛みがもうほとんど薄れた。
 それを狙っていたのかルークが一度腰を引いて、浅いところを何度も擦り上げる。

「!」

 腹側の一箇所を押し上げられた瞬間、霰もない声が上がった。

「ああっ! ぁ、あ、ルーク、そこ無理……っ!」

 火花が散るような衝撃が断続的に襲ってくる。前を触られているのとは違う、もっと深い快感だ。ここを触られるとおかしくなるって、オレは知っている。だってさっきがそうだった。
 部屋の中にオレの声と、ベッドが軋む音だけが響く。
 オレは何度もルークの名前を呼ぶのに、ルークは全然何も言ってくれない。

「ルークっ」

 呼べば目は合うのに。

「なあ、ルーク、……っ、ふ、んんっ!」

 絶対にオレから目は離さないくせに、ルークは何も言わない。

「何か言えよ、っ、~~っ!」

 言葉の代わりに、奥の奥までルークの熱が入り込む。
 肺の中から全部の空気が一気に抜けたような衝撃に、目の前が白んだ。
 それからオレは気を失うまでルークに抱かれた。声が枯れるまで喘がされ、何度も熱を中に感じた。
 もう無理だと意識を手放そうとした瞬間、名前を呼ばれた気がした。
 でもそれを確認するよりも前に、オレは意識を失ったんだ。

しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています

  *  ゆるゆ
BL
『もふもふ獣人転生』からタイトル変更しました! 白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で息絶えそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 本編、完結済です。 魔法学校編、はじめました! リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるようにお書きしています。 リトとジゼの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! 第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。 読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました! 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?

水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。 断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。 しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。 これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。

追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」 身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。 死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。 カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。 「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」 献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。 これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。

冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない

北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。 ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。 四歳である今はまだ従者ではない。 死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった?? 十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。 こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう! そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!? クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。

処理中です...