【完結】推しを死亡フラグから救済したら溺愛ルートに入りました⁉︎

白(しろ)

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第三章

温泉を求めて

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 「で、温泉とやらにはいつ入るんだ?」

 ルークがマスクを外してオレを見る。完全体の浴衣姿に再び拝みそうになった。

「今からでもいいし、飯食ってからでも。そういや温泉ってどこにあんだろ? 説明受けなかったなそういえば」

 首を傾げながら室内を見渡す。前世ならどこかに館内の案内図があったような気がしたからだ。それを探している間にルークは部屋の中を確認すべくオレから離れた。
 きっとルークにとって初めての環境だろうから、驚くことも多いだろうなと思いながら目的のものを探していたが見つからない。存在しないのだろうかと思っていた矢先、離れた場所からオレを呼ぶ声がした。

「どうしたー?」

 気怠く歩きながら声の方に向かったオレは、ルークの姿を見つけると同時に驚いた。

「露天じゃん⁉︎ マジかよ室内にあるタイプか!」

 部屋の奥まった場所にあったのは周囲を柵に囲まれた露天風呂だった。しかも源泉掛け流しのように見えてテンションが上がる。

「これが普通じゃないのか?」
「ちげえよ! 部屋の中に温泉があるのはレアだし、その分高いんだよ。これがタダとかすげえー……」

 扉を開けた途端、温泉特有の硫黄の匂いが漂う。
 立ち込める湯気に、とぽとぽと風呂桶に注がれているお湯。二人部屋にある露天だからか大した広さはないけれど、それでも十分すぎる程贅沢な空間が広がっていた。

「今から入ろう」

 前世日本人の血が温泉を求めている。

「一人でか?」
「は? そんなの一緒に入ればいいじゃ、ん……」
「言ったな?」

 ルークが笑う。けれどその笑い方に覚えがあった。
 この笑い方をしている時のルークはダメだ。まだこのあと旅館の探索だってしたいし、飯だって楽しみたいのに。

「何もするなよ!」

 びしっと指差しながら言えば、ルークはどこ吹く風と肩を竦めた。

「俺は何も言っていない」
「言ってなくてもわかる! 目とかでわかる!」
「そうか。それなら俺は今どんな目をしているんだ?」

 腰に手が回り、距離がなくなる。すぐ側にルークの顔があって楽しそうに口角を上げている表情が見えるものの、紅い目の奥にはどろりとした熱が燻っているのがわかった。

「リアス、俺は今どんな目をしている?」

 耳元で囁かれ息が漏れる。ルークはずるい。
 オレがルークの全てに弱いってわかってて逃げられないように迫ってくる。

「大丈夫だ。無茶はさせない」
「……お前のは信じられねえ」
「リアスがかわいいのが悪いな」

 とんでもない責任転嫁をされてあっという間に唇が塞がった。
 それなりの値段がする着物だったのにあっという間に乱されて、抱えられるように露天へと運ばれる。
 無茶はさせないってルークが言ったくせに、全てが終えた頃にはもう意識を保つことさえ難しかった。

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