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第四章
許されるなら※
腹の奥がずっと熱い。段々と激しさは治っていっている気はするのに、それでも堪え切れないくらいのもどかしさがずっと襲い続けている。
「泣かないでくれ。あなたに泣かれるとどうしたらいいかわからなくなる」
幼子みたいに涙が止まらない俺を見て、リュシアンが困っているとわかった。それでも涙は止まらず吐く息も震え続ける。
「リュシアン、体がつらい。どうしたらいい……? ずっと、この奥が熱くて仕方ないんだ」
自分で腹部を撫でる行為ですら微弱な刺激を覚える。
こんな毒は知らない。こんなのどうやったら治るんだ。
「……許されるなら」
リュシアンが低く呟き、腹部に手のひらを置いた。その途端甘い痺れが全身を走り、吐息の中に声が混ざった。
「この奥に触れたい」
ぐ、と少しだけ負荷がかかり、息が肺から漏れていく。けれど今の俺はその苦しさすら気持ちよくて、リュシアンの言葉の意味もわからずに頷いた。
だって俺はリュシアンにならどこに触れられてもいいと思っている。
「触ってくれ、リュシアン。全部触っていいから」
そう言うとリュシアンが笑った。とても綺麗に、けれど何かを堪えるように笑って首を振る。その代わり顔が下腹部に近付いて、そこに小さな痛みが走った。
「んうっ」
「できません。それをしたら、私はあなたを手放せなくなる」
懺悔のような声だった。けれどその意味を理解できずにいると、リュシアンの唇がどんどん際どい箇所を辿っていく。
下腹部に触れ、鼠蹊部を舐め、そして内股にまで顔を寄せる。俺の片足を持ち上げ、至る所に吸い付いて痛みを残していった。
それに快感を覚えないはずもなくて、俺はずっと甘ったるい声で啼き、そしてまた幾度となく極まった。もう中心からは何も出ず、ただただ気持ちいいままの状態が続く。
足の甲に触れ、爪先にまでキスをしたリュシアンが俺を見る。
金色の目の中にどろりとした熱が燻っているのがわかって、思わず喉が鳴った。
「フィリアス、足を借りても?」
興奮気味に伝えられた言葉に頷く。
すると少しの衣擦れの音のあと、両足を揃えて抱えられた。何が起きるかわからないでいると、不意に太ももの間に焼けるような熱が挿し込まれ、困惑に目を見開いた。
「ひっ、ぁ、なに……?」
リュシアンはそれには答えてくれず、代わりに太ももを擦り上げるように熱が往復を始めた。肌を擦られるだけで気持ちいいのに、それは俺の敏感な場所までも容赦無く刺激していく。
「ぁああっ! ぁ、リュシア、これ、きもちい……っ!」
そう訴えるとそれの質量が増した気がした。熱くて滑るものが肌と敏感な部分を全部擦っていき、堪らない快感に霰もない声が部屋に響く。
何が起きているのだと視線を下腹部に下げ、そこに見えた光景に全身の血が沸騰しそうになった。
太ももの間からリュシアンの熱が見える。俺のとは全然違うそれが出入りするのを見る度に、興奮で頭がどうにかなりそうになる。
「フィリアス……っ」
耐えるような声でリュシアンが俺を呼ぶ。
金色が俺のことをずっと見つめていて、こんなだらしなくなっている顔を見られているのが恥ずかしくて仕方がない。
それでもリュシアンが俺で興奮してくれていることの嬉しさが勝り、俺も何度もリュシアンの名前を呼んだ。
ベッドが軋み、夜の静寂の中に俺の声とフィリアスの乱れた声が混ざる。そこに肌を打つ音も加わって激しい快感に目の前に火花が散る。
「も、だめ……っ、リュシアン、リュシアンっ」
「っ、私もだ……っ」
足を抱える腕に力が込められ、より一層激しく腰を打ち付けられる。息を乱すリュシアンを見つめていれば、不意に力が緩み顔が近付いた。
果てた瞬間の声も感覚も全てリュシアンに奪い取られながら唇を重ね合い、落ち着いてからゆっくりと唇が離れて、それと同時に体も離れる。
腹の辺りから胸にかけて飛沫があった。それがリュシアンの果てた証になるのだと思うと、羞恥もあったが同時に悦びも覚えた。
けれどもう意識が保てない。体力の限界なのだと悟るが、悪あがきみたいにリュシアンに手を伸ばした。
「離れるな」
意識を失う前、確かに俺はそう言った。
これが夢か現かもわからないけれど、リュシアンだけは離れないでほしかった。
「泣かないでくれ。あなたに泣かれるとどうしたらいいかわからなくなる」
幼子みたいに涙が止まらない俺を見て、リュシアンが困っているとわかった。それでも涙は止まらず吐く息も震え続ける。
「リュシアン、体がつらい。どうしたらいい……? ずっと、この奥が熱くて仕方ないんだ」
自分で腹部を撫でる行為ですら微弱な刺激を覚える。
こんな毒は知らない。こんなのどうやったら治るんだ。
「……許されるなら」
リュシアンが低く呟き、腹部に手のひらを置いた。その途端甘い痺れが全身を走り、吐息の中に声が混ざった。
「この奥に触れたい」
ぐ、と少しだけ負荷がかかり、息が肺から漏れていく。けれど今の俺はその苦しさすら気持ちよくて、リュシアンの言葉の意味もわからずに頷いた。
だって俺はリュシアンにならどこに触れられてもいいと思っている。
「触ってくれ、リュシアン。全部触っていいから」
そう言うとリュシアンが笑った。とても綺麗に、けれど何かを堪えるように笑って首を振る。その代わり顔が下腹部に近付いて、そこに小さな痛みが走った。
「んうっ」
「できません。それをしたら、私はあなたを手放せなくなる」
懺悔のような声だった。けれどその意味を理解できずにいると、リュシアンの唇がどんどん際どい箇所を辿っていく。
下腹部に触れ、鼠蹊部を舐め、そして内股にまで顔を寄せる。俺の片足を持ち上げ、至る所に吸い付いて痛みを残していった。
それに快感を覚えないはずもなくて、俺はずっと甘ったるい声で啼き、そしてまた幾度となく極まった。もう中心からは何も出ず、ただただ気持ちいいままの状態が続く。
足の甲に触れ、爪先にまでキスをしたリュシアンが俺を見る。
金色の目の中にどろりとした熱が燻っているのがわかって、思わず喉が鳴った。
「フィリアス、足を借りても?」
興奮気味に伝えられた言葉に頷く。
すると少しの衣擦れの音のあと、両足を揃えて抱えられた。何が起きるかわからないでいると、不意に太ももの間に焼けるような熱が挿し込まれ、困惑に目を見開いた。
「ひっ、ぁ、なに……?」
リュシアンはそれには答えてくれず、代わりに太ももを擦り上げるように熱が往復を始めた。肌を擦られるだけで気持ちいいのに、それは俺の敏感な場所までも容赦無く刺激していく。
「ぁああっ! ぁ、リュシア、これ、きもちい……っ!」
そう訴えるとそれの質量が増した気がした。熱くて滑るものが肌と敏感な部分を全部擦っていき、堪らない快感に霰もない声が部屋に響く。
何が起きているのだと視線を下腹部に下げ、そこに見えた光景に全身の血が沸騰しそうになった。
太ももの間からリュシアンの熱が見える。俺のとは全然違うそれが出入りするのを見る度に、興奮で頭がどうにかなりそうになる。
「フィリアス……っ」
耐えるような声でリュシアンが俺を呼ぶ。
金色が俺のことをずっと見つめていて、こんなだらしなくなっている顔を見られているのが恥ずかしくて仕方がない。
それでもリュシアンが俺で興奮してくれていることの嬉しさが勝り、俺も何度もリュシアンの名前を呼んだ。
ベッドが軋み、夜の静寂の中に俺の声とフィリアスの乱れた声が混ざる。そこに肌を打つ音も加わって激しい快感に目の前に火花が散る。
「も、だめ……っ、リュシアン、リュシアンっ」
「っ、私もだ……っ」
足を抱える腕に力が込められ、より一層激しく腰を打ち付けられる。息を乱すリュシアンを見つめていれば、不意に力が緩み顔が近付いた。
果てた瞬間の声も感覚も全てリュシアンに奪い取られながら唇を重ね合い、落ち着いてからゆっくりと唇が離れて、それと同時に体も離れる。
腹の辺りから胸にかけて飛沫があった。それがリュシアンの果てた証になるのだと思うと、羞恥もあったが同時に悦びも覚えた。
けれどもう意識が保てない。体力の限界なのだと悟るが、悪あがきみたいにリュシアンに手を伸ばした。
「離れるな」
意識を失う前、確かに俺はそう言った。
これが夢か現かもわからないけれど、リュシアンだけは離れないでほしかった。
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