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第九話 神霊王・麒麟
麒麟さんって誰ですか?
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「チーズを食べればみんな幸せ! 幸せを届ける『カティの愛あるチーズ工房』はこちらですよおっ!」
今日も元気いっぱいのカティの呼び込みの声が世界にこだまする。
おいしさと幸せを人々に届ける『カティの愛あるチーズ工房』は今日も大盛況。
カティが愛と魂を込めて作りあげたチーズの数々。
グリフォンが焼いた何種類ものパン。
フェニックスとリヴァイアサンが育てた野菜と果物。
そして、フェンリルが狩ってきた獲物の肉を使って作ったシチューにサラダにパイ……。
おいしさと栄養あふれる商品の数々。
そこに加え、デイリーメイド姿のカティ。
愛らしい幼女のフェニックス。
いい感じに力の抜けた印象のセクシー美女リヴァイアサン。
大胆な露出の南洋系ギャル、グリフォン。
子供たちに大人気、もふもふの王者フェンリル、と、それぞれに魅力あふれる店員たちの存在とで、どこに行っても大人気。
開店すればたちまちお客が集まり、大賑わい。会計の前には長蛇の列。チーズやパンを腕いっぱいに抱え、食べるときがまちきれないとばかりにそわそわした様子で自分の番をまっている。
「リコッタとモッツァレラ、それに、バゲットをちょうだい」
「はい、おめでとうございます」
カティは笑顔で注文を受けると手早く商品を用意し、紙袋に包む。客に手渡し、会計をすませる。幸せの予感にホクホク顔で帰って行く客を、とびきりの笑顔を浮かべながら手を振って送り出す。
カティは決して『ありがとうございます』とは言わない。必ず、
『おめでとうございます』
と言う。
それは、愛するチーズ姉妹たちの乳から作りあげたチーズに対する限りない自信の表われ。他では決して味わえないおいしさと幸せに出会えた幸運を客のために喜ぶのだ。
送ってもおくっても新しいお客はひっきりなしにやってくる。店の前にはいつだって長蛇の列、列、列。
カティはその全員にもれなくとびきりの笑顔を贈る。客と店員。双方が幸せな満ち足りた時間。それが突然、かわった。
ざわ、と、客たちがざわめいた。その視線の先。そこに『ソレ』はいた。
虹色に輝く雲を身にまとい、虹色の光を放つ聖なる獣。
人が見るにはあまりにも高貴に過ぎるその姿。なにも言われずとも自ら膝を折り、ひれ伏さずにはいられない堂々たる威風。
威厳に満ちたその姿に、カティでさえ客の相手を忘れ、見入ってしまったほど。
「……麒麟」
フェンリルが呟いた。
太陽を呑む魔物、陸の覇者、神獣の女王。
神霊たちの最高位に位置する四神の一柱たる魔狼フェンリル。そのフェンリルが畏怖に打たれた声をあげるときがあるとすれば、このときがまさにそうだった。
「麒麟……さん?」
フェンリルの声にカティは呟いた。
麒麟はそんなカティには目もくれず、陸海空三界の覇者たちに向かって語りかけた。
「フェンリル! リヴァイアサン! フェニックス! 三界の覇者ともあろうものたちがいったい、なにをしている?」
静かだけど深みのある威厳に満ちた声と口調。堂々たる態度。
それはまさに『神の問いかけ』だった。
「こ、こらあっ! あたしを無視するな! あたしだってれっきとした神霊の一柱なんだぞっ!」
存在を無視されたグリフォンが怒りの声を張りあげる。しかし、麒麟はその叫びごとグリフォンを無視した。
神霊の頂点たる麒麟がまともに相手する存在と言えば、自らに次ぐ地位にある四神だけ。霊的位階においてはるかに劣る合成魔獣など、麒麟から見れば意識するにも足りない下賤の輩に過ぎない。
麒麟は同じ陸の獣であるフェンリルに視線を集中した。
「フェンリルよ。自分の使命を忘れたか。太陽を呑むことで世界を滅ぼし、新たな世界を生み出す。それが、そなたが神より与えられし役割。そなたが目覚めたのは、いままさにその役割を果たし、世界を新たにするため。それは、神のご意志。そのことを忘れたのか」
「忘れてはおらぬ」
フェンリルは麒麟をまっすぐに見返しながら答えた。神霊の頂点たる麒麟を相手に一歩も引かず、堂々と答えるその姿はさすがに『女王さま』の貫禄だった。
「だが、麒麟よ。神は世界を滅ぼし、新しくするために我を生み出しながら、その一方では世界を維持する力としてのフェニックスも生んだ。決して、世界を滅ぼすだけが神のご意志ではない。この世界を守ろうとのご意志もたしかにある」
「のじゃ」
と、フェニックスも言った。
「世界を守る力として、わらわは生みだされた。そして、これまでのわらわとフェンリルの戦いは二回、わらわの方が勝ち越しておるのじゃ。そのことはわらわの日記にきちんと記されておるのじゃ。神のご意志が世界を滅ぼし、新しくするだけならそんな結果になるはずがないのじゃじゃ」
「そして、麒麟よ。世界を巡る我らの戦いは人の世の時間では計れぬほどの悠久の戦い。ひとりの人間の寿命が尽きるまで付き合ってから戦いをはじめても遅くはあるまい」
「嘆かわしい」
麒麟はそう吐き捨てた。
「魔狼フェンリルともあろうものが人間ごときに餌付けされたか。そこいらの犬っころのごとくに。四神の誇りはどこへやった?」
「こらあっ! カティ姉ちゃんを『ごとき』なんて言うな! カティ姉ちゃんは優しくて、愛情深くて、ボッチだったあたしを救ってくれた人なんだぞ!
あんたは、あたしが鳥からも、獣からも、爪弾きにされてボッチでいるのを知っていて、放っておいたくせに……カティ姉ちゃんを侮辱するならあたしが相手だからなっ!」
グリフォンの怒りの声が響く。
「ねえ、きーちゃん」
いまにも飛びかかりそうなグリフォンを片手で押さえながら、海の覇者たるリヴァイアサンが言った。
「嘆かわしいかどうかを決めるのは、カティのチーズを食べてからにしない? リヴァさんたちがカティに付き合うことにした理由も知らずに決めつけるのは、フェアじゃないと思うなぁ」
「そうです!」
と、カティ。勢い込んで麒麟の前に一歩、進み出た。
「あなたが何者で、なんの用でやってきたのかは知りません。でも、『カティの愛あるチーズ工房』の前に表われたならお客さまです。おいしさと幸せをお届けする自慢のチーズをぜひ、味わってください」
カティはそう言って一抱えもある大きなチーズの塊を差し出す。麒麟は『ふん』とばかりに鼻を鳴らし、カティの存在をチーズごと無視した。
「ますます嘆かわしい。霊的位階の頂点に立つ四神ともあろうものたちが、よりによって物質界の食物などに囚われるとはな。そなたたちに、いまだ四神としての誇りがあるのなら聞け! これは最後通告である。いますぐに、おのれの使命を果たせ! 忘れるな。朕の言葉は神のお言葉、朕の意思は神のご意志であることを!」
その一言を残し、麒麟は去って行った。
今日も元気いっぱいのカティの呼び込みの声が世界にこだまする。
おいしさと幸せを人々に届ける『カティの愛あるチーズ工房』は今日も大盛況。
カティが愛と魂を込めて作りあげたチーズの数々。
グリフォンが焼いた何種類ものパン。
フェニックスとリヴァイアサンが育てた野菜と果物。
そして、フェンリルが狩ってきた獲物の肉を使って作ったシチューにサラダにパイ……。
おいしさと栄養あふれる商品の数々。
そこに加え、デイリーメイド姿のカティ。
愛らしい幼女のフェニックス。
いい感じに力の抜けた印象のセクシー美女リヴァイアサン。
大胆な露出の南洋系ギャル、グリフォン。
子供たちに大人気、もふもふの王者フェンリル、と、それぞれに魅力あふれる店員たちの存在とで、どこに行っても大人気。
開店すればたちまちお客が集まり、大賑わい。会計の前には長蛇の列。チーズやパンを腕いっぱいに抱え、食べるときがまちきれないとばかりにそわそわした様子で自分の番をまっている。
「リコッタとモッツァレラ、それに、バゲットをちょうだい」
「はい、おめでとうございます」
カティは笑顔で注文を受けると手早く商品を用意し、紙袋に包む。客に手渡し、会計をすませる。幸せの予感にホクホク顔で帰って行く客を、とびきりの笑顔を浮かべながら手を振って送り出す。
カティは決して『ありがとうございます』とは言わない。必ず、
『おめでとうございます』
と言う。
それは、愛するチーズ姉妹たちの乳から作りあげたチーズに対する限りない自信の表われ。他では決して味わえないおいしさと幸せに出会えた幸運を客のために喜ぶのだ。
送ってもおくっても新しいお客はひっきりなしにやってくる。店の前にはいつだって長蛇の列、列、列。
カティはその全員にもれなくとびきりの笑顔を贈る。客と店員。双方が幸せな満ち足りた時間。それが突然、かわった。
ざわ、と、客たちがざわめいた。その視線の先。そこに『ソレ』はいた。
虹色に輝く雲を身にまとい、虹色の光を放つ聖なる獣。
人が見るにはあまりにも高貴に過ぎるその姿。なにも言われずとも自ら膝を折り、ひれ伏さずにはいられない堂々たる威風。
威厳に満ちたその姿に、カティでさえ客の相手を忘れ、見入ってしまったほど。
「……麒麟」
フェンリルが呟いた。
太陽を呑む魔物、陸の覇者、神獣の女王。
神霊たちの最高位に位置する四神の一柱たる魔狼フェンリル。そのフェンリルが畏怖に打たれた声をあげるときがあるとすれば、このときがまさにそうだった。
「麒麟……さん?」
フェンリルの声にカティは呟いた。
麒麟はそんなカティには目もくれず、陸海空三界の覇者たちに向かって語りかけた。
「フェンリル! リヴァイアサン! フェニックス! 三界の覇者ともあろうものたちがいったい、なにをしている?」
静かだけど深みのある威厳に満ちた声と口調。堂々たる態度。
それはまさに『神の問いかけ』だった。
「こ、こらあっ! あたしを無視するな! あたしだってれっきとした神霊の一柱なんだぞっ!」
存在を無視されたグリフォンが怒りの声を張りあげる。しかし、麒麟はその叫びごとグリフォンを無視した。
神霊の頂点たる麒麟がまともに相手する存在と言えば、自らに次ぐ地位にある四神だけ。霊的位階においてはるかに劣る合成魔獣など、麒麟から見れば意識するにも足りない下賤の輩に過ぎない。
麒麟は同じ陸の獣であるフェンリルに視線を集中した。
「フェンリルよ。自分の使命を忘れたか。太陽を呑むことで世界を滅ぼし、新たな世界を生み出す。それが、そなたが神より与えられし役割。そなたが目覚めたのは、いままさにその役割を果たし、世界を新たにするため。それは、神のご意志。そのことを忘れたのか」
「忘れてはおらぬ」
フェンリルは麒麟をまっすぐに見返しながら答えた。神霊の頂点たる麒麟を相手に一歩も引かず、堂々と答えるその姿はさすがに『女王さま』の貫禄だった。
「だが、麒麟よ。神は世界を滅ぼし、新しくするために我を生み出しながら、その一方では世界を維持する力としてのフェニックスも生んだ。決して、世界を滅ぼすだけが神のご意志ではない。この世界を守ろうとのご意志もたしかにある」
「のじゃ」
と、フェニックスも言った。
「世界を守る力として、わらわは生みだされた。そして、これまでのわらわとフェンリルの戦いは二回、わらわの方が勝ち越しておるのじゃ。そのことはわらわの日記にきちんと記されておるのじゃ。神のご意志が世界を滅ぼし、新しくするだけならそんな結果になるはずがないのじゃじゃ」
「そして、麒麟よ。世界を巡る我らの戦いは人の世の時間では計れぬほどの悠久の戦い。ひとりの人間の寿命が尽きるまで付き合ってから戦いをはじめても遅くはあるまい」
「嘆かわしい」
麒麟はそう吐き捨てた。
「魔狼フェンリルともあろうものが人間ごときに餌付けされたか。そこいらの犬っころのごとくに。四神の誇りはどこへやった?」
「こらあっ! カティ姉ちゃんを『ごとき』なんて言うな! カティ姉ちゃんは優しくて、愛情深くて、ボッチだったあたしを救ってくれた人なんだぞ!
あんたは、あたしが鳥からも、獣からも、爪弾きにされてボッチでいるのを知っていて、放っておいたくせに……カティ姉ちゃんを侮辱するならあたしが相手だからなっ!」
グリフォンの怒りの声が響く。
「ねえ、きーちゃん」
いまにも飛びかかりそうなグリフォンを片手で押さえながら、海の覇者たるリヴァイアサンが言った。
「嘆かわしいかどうかを決めるのは、カティのチーズを食べてからにしない? リヴァさんたちがカティに付き合うことにした理由も知らずに決めつけるのは、フェアじゃないと思うなぁ」
「そうです!」
と、カティ。勢い込んで麒麟の前に一歩、進み出た。
「あなたが何者で、なんの用でやってきたのかは知りません。でも、『カティの愛あるチーズ工房』の前に表われたならお客さまです。おいしさと幸せをお届けする自慢のチーズをぜひ、味わってください」
カティはそう言って一抱えもある大きなチーズの塊を差し出す。麒麟は『ふん』とばかりに鼻を鳴らし、カティの存在をチーズごと無視した。
「ますます嘆かわしい。霊的位階の頂点に立つ四神ともあろうものたちが、よりによって物質界の食物などに囚われるとはな。そなたたちに、いまだ四神としての誇りがあるのなら聞け! これは最後通告である。いますぐに、おのれの使命を果たせ! 忘れるな。朕の言葉は神のお言葉、朕の意思は神のご意志であることを!」
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