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第二部 絆ぐ伝説
最終話一九章 これで会える
〝ブレスト〟・ザイナブはゴンドワナ商王国のさらに西、砂漠のなかに広がる小さな国に生まれた。
歌や舞、曲芸を披露して国中をまわる旅の一座の娘として。その一座は小さいながらに優れた芸で知られ、王宮にも出入りを許されるほどに有名な一座だった。
〝ブレスト〟・ザイナブ――もちろん、その頃はそんな名前ではなかったが――もまた、幼い頃から舞に、歌に、優れた才能を発揮し、
「将来は国一番の踊り子になるだろう」
そう言われていた。
彼人自身、そう思い、日々の鍛錬に励んでいた。
そして、一〇歳にもならないある日、一座に連れられて王宮を訪れたある日、出会ったのだ。
その国の姫と。
姫はかわいらしく、天真爛漫で、人懐っこかった。
〝ブレスト〟・ザイナブはたちまち姫のことが好きになった。
姫もまた、愛らしい踊り子を好きになった。
同い年ということもあり、ふたりはたちまち仲良くなった。そして――。
いつの間にか、〝ブレスト〟・ザイナブは姫君に恋をしていた。
いや。思えば、はじめて会ったその瞬間に恋していたのかも知れない。
いつ、恋に落ちたのかなど実のところどうでもいいことではある。たしかに、〝ブレスト〟・ザイナブは姫君に恋したのだし、愛していたのだから。だが――。
ある年、姫の両親、その国の国王夫妻は流行病に倒れ、相次いでなくなった。
姫君は急遽、国王として即位した。
優しく、天真爛漫で愛らしい。
けれど、ただそれだけ。
そんな姫君に国を保っていくだけの力などなかった。
だから、国を守るために隣国の王と結婚した。
完全な政略結婚。
それでも、その隣国の王はいつでも姫君に優しかったし、誠実でもあった。
――この王さまならきっと、姫君を守ってくれる。
〝ブレスト〟・ザイナブもそう思い、痛む心を慰めていた。だが――。
そのすべては演技。
姫君をだまし、結婚するための罠。
結婚した途端、隣国の王は正体をむき出しにした。姫君を裏切り、国をのっとり、慰みものにしたあげくに売り飛ばした。
そのとき、〝ブレスト〟・ザイナブは一座に従って王宮をはなれており、その事態を知ることすらできなかった。
あとになって、そのことを知った〝ブレスト〟・ザイナブは必死に愛する姫君を探した。
探して、
探して、
探しつづけた。
ついに、見つけ出した。
そのときにはもう、姫君の心は壊れていた。
そこにいたのはもはや、彼人が恋し、愛した、優しい姫君などではなかった。
心を失い、人の言うなりになるだけの壊れた人形。
〝ブレスト〟・ザイナブはその『人形』をその手で壊した。
自分が恋し、愛した姫君。
その名誉を守るために。
しかし、
――本当にそう? 姫の名誉を守るため? あんな姫は見たくないから、そんなことには自分が耐えられないから、自分のために殺したのではないの?
その思いから解放されたときは一時もなかった。
そのときのことを思いだし、汗みどろになって跳ね起きたことが何度、あるだろう。
そして、国一番の踊り子は〝ブレスト〟・ザイナブとなった。
布を巻きつけて顔を隠し、そのかわりに男たちへの挑発として胸をさらけ出して。
舞、踊るための動きを人を殺すための動きにかえて。
――姫さまを裏切り、ひどい目に遭わせた男たち。ひとり残らず殺してやる。
その思いのまま、目につくはしから男たちを殺した。
男殺しの〝ブレスト〟・ザイナブ。
そう呼ばれる殺戮者の誕生だった。
――こんなことをしていても、なんにもならない。
そんなことは、わかっていた。
殺しても、殺しても、それで姫が生き返るわけではない。
世の中の女たちを救えるわけでもない。
その手でいくら男たちを殺してもやはり、世の中では多くの女たちが男たちの食い物にされ、不幸になっていく。彼人の愛した姫君と同じように。
そんなことはわかっていた。
骨身に染みてわかっていたのだ。
それでも――。
彼人には、そうすることしかできなかった。
――自分はこのまま、血に飢えた復讐者として死ぬ。
そう、心定めていた。
それが、自分の運命。
それで良かった。
愛する姫を失った自分にはもう、なんの望みも、希望もありはしなかったのだから。
ただひとつ、心残りはあった。
――こんな汚れた身ではもう、あの世に行っても姫さまに会うことはできない。
その思いを抱えたまま、男たちを殺しつづけた。
そして、たまたま女海賊ガレノアに拾われ、配下となった。
予感など感じるはずもない。それが、自分の人生をかえることになるなどとは。
しかし、そうなった。
ガレノアの配下となったことでロウワン――のちのマークスⅡ――に出会い、そのもとで戦うことになった。
血に飢えた復讐者としてではない。
『人と人が殺しあう必要のない世界』を作るための同志のひとりとして。
そして、セシリアと出会った。
汚れを知らない貴族の少女、まだ誰も殺したことのない少女に。
その少女に思いを託した。
――女たちが安心して暮らせる世界を作って。
そう。その身も、魂も、血で汚し尽くしてしまった自分にかわって。
その邪魔をするものはすべて、わたしが地獄に連れて行くから。
「……自分はセシリアに重すぎる荷を背負わせてしまったのかも知れない」
そうも思った。
しかし、どうだろう。
セシリアは堂々と、その荷を背負ってくれた。
自ら『安心の国ライン』を立ちあげ、その国の王となった。女たちが安心して暮らせる世界、〝ブレスト〟・ザイナブが望んだ世界を作るために。
そしていま、〝ブレスト〟・ザイナブはその世界を作るために戦っている。
憎い男たちに復讐するためではなくて。
〝ブレスト〟・ザイナブの身に埋め込まれた天命の核。
暴走したその核は、その身を次々と炎にかえていく。
気化され、失われていく体。
その体をもって駆ける。
亡道の司めがけて。
その力を封じるために。
恐怖はなかった。
不安もない。
不思議なほどに満ち足りた、そして、誇らしい思いだけがあった。
――これで死ねる。
そう思う。
――わたしの思いはセシリアやトウナがきっと、叶えてくれる。彼人たちなら女たちが男に虐げられない世界をきっと、作ってくれる。そして、わたしは、そんな世界を作るための礎となって死ねる。
血に飢えた復讐者としてではない。
新しい世界を築く礎として死ぬ。
それはなんと幸せなことだったろう。
――姫さま。これで、あなたの前に堂々と立てる。
喜びの笑顔を浮かべたまま、〝ブレスト〟・ザイナブは駆ける。
全身が気化し、ガス状の炎の塊となった。
炎で作られた美しい人形。
紅炎の魔女。
そうとでも呼びたくなるその姿。
紅炎の魔女は亡道の司の胸に飛び込んだ。
驚愕にこわばる亡道の司の顔。
その顔を見ながら微笑んだ。
腕をまわし、その身を抱きしめた。
まるで、愛しくていとしくてたまらない恋人を相手にするように。
「ふふ。亡道の司。この世界を犯してきたあなたを、今度はわたしが犯してあげる。女に犯されるのも一興でしょう?」
耳元にそう囁いた。
そして――。
唇を重ねた。
紅炎の魔女――〝ブレスト〟・ザイナブ、いや、ひとりの姫を愛しつづけた娘の、生涯最後のキスだった。
紅炎と化したその身が亡道の司を包みこむ。
その身を覆い尽くし、亡道の世界とのつながりを断ち切り、孤立させる。
無限の力をもつひとつの世界の化身を、
有限の力しかもたない、ひとりの怪物へとかえていく。
人の手で倒せる存在へと。
亡道の司の身をつつみ、消えていく紅炎の魔女。
そこにはただ、満ち足りた思いだけがあった。
自分でも不思議なほどに、不安も、恐怖もない。そんなものは存在する余地すらもない。
――これでいい。これで、わたしの役割は果たせた。あとはマークスⅡたちが亡道の司を倒してくれる。セシリアとトウナがわたしの望みを叶えてくれる。女たちが虐げられない世界を作ってくれる。
そう思えた。
そこに浮かぶ表情。
それは、自分自身、意外なものだった。
照れ笑い。
紅炎の魔女はその最後のとき、たしかに照れ笑いを浮かべていた。
照れながら、苦笑していた。
――柄ではないけれど。
照れ笑いを浮かべながら、紅炎の魔女は思った。
――言わせてもらうわ。
「あとにつづくを信ず」
歌や舞、曲芸を披露して国中をまわる旅の一座の娘として。その一座は小さいながらに優れた芸で知られ、王宮にも出入りを許されるほどに有名な一座だった。
〝ブレスト〟・ザイナブ――もちろん、その頃はそんな名前ではなかったが――もまた、幼い頃から舞に、歌に、優れた才能を発揮し、
「将来は国一番の踊り子になるだろう」
そう言われていた。
彼人自身、そう思い、日々の鍛錬に励んでいた。
そして、一〇歳にもならないある日、一座に連れられて王宮を訪れたある日、出会ったのだ。
その国の姫と。
姫はかわいらしく、天真爛漫で、人懐っこかった。
〝ブレスト〟・ザイナブはたちまち姫のことが好きになった。
姫もまた、愛らしい踊り子を好きになった。
同い年ということもあり、ふたりはたちまち仲良くなった。そして――。
いつの間にか、〝ブレスト〟・ザイナブは姫君に恋をしていた。
いや。思えば、はじめて会ったその瞬間に恋していたのかも知れない。
いつ、恋に落ちたのかなど実のところどうでもいいことではある。たしかに、〝ブレスト〟・ザイナブは姫君に恋したのだし、愛していたのだから。だが――。
ある年、姫の両親、その国の国王夫妻は流行病に倒れ、相次いでなくなった。
姫君は急遽、国王として即位した。
優しく、天真爛漫で愛らしい。
けれど、ただそれだけ。
そんな姫君に国を保っていくだけの力などなかった。
だから、国を守るために隣国の王と結婚した。
完全な政略結婚。
それでも、その隣国の王はいつでも姫君に優しかったし、誠実でもあった。
――この王さまならきっと、姫君を守ってくれる。
〝ブレスト〟・ザイナブもそう思い、痛む心を慰めていた。だが――。
そのすべては演技。
姫君をだまし、結婚するための罠。
結婚した途端、隣国の王は正体をむき出しにした。姫君を裏切り、国をのっとり、慰みものにしたあげくに売り飛ばした。
そのとき、〝ブレスト〟・ザイナブは一座に従って王宮をはなれており、その事態を知ることすらできなかった。
あとになって、そのことを知った〝ブレスト〟・ザイナブは必死に愛する姫君を探した。
探して、
探して、
探しつづけた。
ついに、見つけ出した。
そのときにはもう、姫君の心は壊れていた。
そこにいたのはもはや、彼人が恋し、愛した、優しい姫君などではなかった。
心を失い、人の言うなりになるだけの壊れた人形。
〝ブレスト〟・ザイナブはその『人形』をその手で壊した。
自分が恋し、愛した姫君。
その名誉を守るために。
しかし、
――本当にそう? 姫の名誉を守るため? あんな姫は見たくないから、そんなことには自分が耐えられないから、自分のために殺したのではないの?
その思いから解放されたときは一時もなかった。
そのときのことを思いだし、汗みどろになって跳ね起きたことが何度、あるだろう。
そして、国一番の踊り子は〝ブレスト〟・ザイナブとなった。
布を巻きつけて顔を隠し、そのかわりに男たちへの挑発として胸をさらけ出して。
舞、踊るための動きを人を殺すための動きにかえて。
――姫さまを裏切り、ひどい目に遭わせた男たち。ひとり残らず殺してやる。
その思いのまま、目につくはしから男たちを殺した。
男殺しの〝ブレスト〟・ザイナブ。
そう呼ばれる殺戮者の誕生だった。
――こんなことをしていても、なんにもならない。
そんなことは、わかっていた。
殺しても、殺しても、それで姫が生き返るわけではない。
世の中の女たちを救えるわけでもない。
その手でいくら男たちを殺してもやはり、世の中では多くの女たちが男たちの食い物にされ、不幸になっていく。彼人の愛した姫君と同じように。
そんなことはわかっていた。
骨身に染みてわかっていたのだ。
それでも――。
彼人には、そうすることしかできなかった。
――自分はこのまま、血に飢えた復讐者として死ぬ。
そう、心定めていた。
それが、自分の運命。
それで良かった。
愛する姫を失った自分にはもう、なんの望みも、希望もありはしなかったのだから。
ただひとつ、心残りはあった。
――こんな汚れた身ではもう、あの世に行っても姫さまに会うことはできない。
その思いを抱えたまま、男たちを殺しつづけた。
そして、たまたま女海賊ガレノアに拾われ、配下となった。
予感など感じるはずもない。それが、自分の人生をかえることになるなどとは。
しかし、そうなった。
ガレノアの配下となったことでロウワン――のちのマークスⅡ――に出会い、そのもとで戦うことになった。
血に飢えた復讐者としてではない。
『人と人が殺しあう必要のない世界』を作るための同志のひとりとして。
そして、セシリアと出会った。
汚れを知らない貴族の少女、まだ誰も殺したことのない少女に。
その少女に思いを託した。
――女たちが安心して暮らせる世界を作って。
そう。その身も、魂も、血で汚し尽くしてしまった自分にかわって。
その邪魔をするものはすべて、わたしが地獄に連れて行くから。
「……自分はセシリアに重すぎる荷を背負わせてしまったのかも知れない」
そうも思った。
しかし、どうだろう。
セシリアは堂々と、その荷を背負ってくれた。
自ら『安心の国ライン』を立ちあげ、その国の王となった。女たちが安心して暮らせる世界、〝ブレスト〟・ザイナブが望んだ世界を作るために。
そしていま、〝ブレスト〟・ザイナブはその世界を作るために戦っている。
憎い男たちに復讐するためではなくて。
〝ブレスト〟・ザイナブの身に埋め込まれた天命の核。
暴走したその核は、その身を次々と炎にかえていく。
気化され、失われていく体。
その体をもって駆ける。
亡道の司めがけて。
その力を封じるために。
恐怖はなかった。
不安もない。
不思議なほどに満ち足りた、そして、誇らしい思いだけがあった。
――これで死ねる。
そう思う。
――わたしの思いはセシリアやトウナがきっと、叶えてくれる。彼人たちなら女たちが男に虐げられない世界をきっと、作ってくれる。そして、わたしは、そんな世界を作るための礎となって死ねる。
血に飢えた復讐者としてではない。
新しい世界を築く礎として死ぬ。
それはなんと幸せなことだったろう。
――姫さま。これで、あなたの前に堂々と立てる。
喜びの笑顔を浮かべたまま、〝ブレスト〟・ザイナブは駆ける。
全身が気化し、ガス状の炎の塊となった。
炎で作られた美しい人形。
紅炎の魔女。
そうとでも呼びたくなるその姿。
紅炎の魔女は亡道の司の胸に飛び込んだ。
驚愕にこわばる亡道の司の顔。
その顔を見ながら微笑んだ。
腕をまわし、その身を抱きしめた。
まるで、愛しくていとしくてたまらない恋人を相手にするように。
「ふふ。亡道の司。この世界を犯してきたあなたを、今度はわたしが犯してあげる。女に犯されるのも一興でしょう?」
耳元にそう囁いた。
そして――。
唇を重ねた。
紅炎の魔女――〝ブレスト〟・ザイナブ、いや、ひとりの姫を愛しつづけた娘の、生涯最後のキスだった。
紅炎と化したその身が亡道の司を包みこむ。
その身を覆い尽くし、亡道の世界とのつながりを断ち切り、孤立させる。
無限の力をもつひとつの世界の化身を、
有限の力しかもたない、ひとりの怪物へとかえていく。
人の手で倒せる存在へと。
亡道の司の身をつつみ、消えていく紅炎の魔女。
そこにはただ、満ち足りた思いだけがあった。
自分でも不思議なほどに、不安も、恐怖もない。そんなものは存在する余地すらもない。
――これでいい。これで、わたしの役割は果たせた。あとはマークスⅡたちが亡道の司を倒してくれる。セシリアとトウナがわたしの望みを叶えてくれる。女たちが虐げられない世界を作ってくれる。
そう思えた。
そこに浮かぶ表情。
それは、自分自身、意外なものだった。
照れ笑い。
紅炎の魔女はその最後のとき、たしかに照れ笑いを浮かべていた。
照れながら、苦笑していた。
――柄ではないけれど。
照れ笑いを浮かべながら、紅炎の魔女は思った。
――言わせてもらうわ。
「あとにつづくを信ず」
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