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第二部 絆ぐ伝説
第四話七章 いまこそ悲願を
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オ、
オオオオオオッ。
始祖国家パンゲアを統べる天帰教、その総本山たる大聖堂ヴァルハラ。
その地下深くに作られた秘密の研究室。その部屋のなかにいま、深い苦悶の声が響いている。
人の声ではない。
この世の声ですらない。
それは、亡道の司。秩序に満たされた天命の世界に入り込んだ亡道の世界。その要素が秩序立てられ、人の姿となった『モノ』。ひとつの世界の化身。
その亡道の司がいま、地下深くの研究室に捕えられ、苦悶の声をあげている。
その姿を教皇アルヴィルダ、仮面の大司教アルテミシア、騎士団総将ソロモンの三者が冷ややかな目で見据えている。
罪人を見る目だ。
正義の執行者の目だ。
罪に対する罰を与え、どれほどに苦しもうとも当然の報いとして受けとめ、同情の一片たりと感じることはない。
そんな人間に特有の目だった。
この世ならざるものの、亡道の世界の化身たるものの苦悶の声。
それは本来、人が聞いていいようなものではない。普通の人間が聞けばたちまちもだえ、苦しみ、発狂することだろう。それほどに、人である身では聞いてはいけない声。その声をしかし、アルヴィルダたちは平然と受けとめている。自然にそよぐ風の音のように聞き流している。そのあたりはさすが、千年の伝統を受け継ぐ始祖国家の中枢だけのことはあった。
研究室のなかでは数百年にわたって密かに伝えられた天命の理を駆使する博士たちが、それぞれの仕事に没頭している。自分の役割に従事している。
何人もの天命の博士によって発動された天命の理。その力が亡道の司を縛り、その身から亡道の力を絞り出す。絞り出された力は幽鬼めいたぼんやりとした塊となって漂い、誘導され、組み立てられたがらんどうの全身鎧のなかへと注ぎ込まれる。そして――。
ガチャリ。
音を立てて全身鎧が動いた。
誰も着ていない、なかは空っぽのはずの全身鎧が。
全身鎧は独りでに動き、すでに何体も並んでいる全身鎧の列に新たに並ぶ。そして、次の全身鎧が運ばれてくる。新たに天命の理が発動され、亡道の司の苦悶の声があがり、亡道の力が幽鬼めいた姿となって全身鎧に注ぎ込まれる。その全身鎧は音を立てて動きはじめ、列に並ぶ。そしてまた、次の全身鎧が……。
それを繰り返し、独りでに動く全身鎧の列が次々と伸びていく。
まともな感性をもった人間ならば悲鳴をあげて逃げ出すだろう。
それぐらい、おぞましさを感じさせる光景。
実際には、全身鎧たちは独りでに動いているわけではない。天命の理によって刻み込まれた命令のままに動いているにすぎない。しかし、それを知らずに見れば、いや、知っていてさえなお、偽りの生命を吹き込まれた鎧たちが独りでに動く幽冥の世界の出来事に見える。
それはまぎれもなくこの世界を、生命の尊厳を、ともに汚し、冒涜するありさまだった。
これこそが、〝神兵〟。
亡道の司から絞り出した亡道の力を鎧に込め、天命の理によって刻み込んだ命令のままに動く自動人形。ふたつの世界の交わりあった狭間の存在。
命令のままに動きはする。
戦いもする。
殺しもする。
しかし、決して『生きている』とは言えない存在。
『生きていない』からこそ、どのようにしても『殺す』ことのできない存在。
生きていないから、この世ならざるものだから、
殺せないし、破壊も出来ない。
そんな存在を兵士として使う。
それは確かに、使う側にとってはこの上なく頼もしい存在。しかし――。
本来、この世界にあってはならない存在なのもたしか。
鎧のなかに込められているのは亡道の要素そのもの。天命の世界の存在たる人間とは決して相容れないモノ、ふれただけで自分自身の存在が汚され、否定される。
そんな存在。
その『素顔』を見てしまったロゼウィック男爵や、ヴォウジェが、深い後悔と共に死ぬ羽目になったのも当然のことだった。
そのおぞましい光景をしかし、教皇アルヴィルダたちは顔色ひとつかえることなく平然と見つめている。ただひとり、双子の姉である教皇アルヴィルダと同じ顔を仮面で隠した大司教アルテミシアだけが、仮面に隠された顔をわずかにゆがめている。
「亡道の司よ」
捕われの囚人に対し、教皇アルヴィルダは声をかけた。
勝者の声だ。
完膚なきまでに制圧し、相手がもはや逆らうことが出来ないことを知る征服者の声だ。
その声のまま、教皇アルヴィルダはつづけた。
「気分はいかが? かつてはこの世界を滅ぼしかけた身がいまや、人の手によって捕えられ、為す術もない。さぞかし、悔しいことでしょうね。
でも、あなたの受けている責め苦などなにほどのこともない。千年前、あなたによって踏みにじられた人々、いえ、この世界のすべての存在、この世界そのものの苦しみを思えば。いまの苦しみは己の過去に対する報いと知りなさい」
怒り。
恨み。
憎しみ。
勝ち誇った思い。
それらすべてが混じりあい、渾然一体となった声でアルヴィルダは告げる。
「人間を甘く見てはいけません。人間はかわる。かわりつづける。前回の戦いから千年。その間、我々は研鑽をつづけ、あなたに対抗する術を開発してきた。そしていまや、あなたを捕え、あなたの力を自在に利用できるまでになった。
一〇年前、先代の教皇猊下はあなたの出現を感じとると、即座に天詠みの島へと向かった。あなたはその島全体を包む謎の力に捕えられ、その島から出ることさえ叶わなかったそうですね。
その姿には憐憫さえ感じた。
先代は嗤いながらそう仰っていましたよ。
そして、先代教皇はそのときのために代々、伝えられた知識と技をもってあなたを縛り、この地へと連れてきた。いえ、『運んだ』と言うべきなのでしょうね。なにしろ、あなたは異界の化身、人の姿をしているだけの『モノ』に過ぎないのですから。
ともあれ、先代教皇によってあなたはこの地に運び込まれた。歴代の教皇が自分の知識と技とを次代の教皇に伝えてきたのはまさにそのため。あなたを捕え、無力化し、亡道の力を我が物とするため。その力をもって、世界を統一するためです」
「まさに、その通り」
騎士団総将ソロモンが玄武岩の彫像のようにいかめしい外見通りの、力感に満ちた声をあげた。
「亡道の司よ。我らは千年前、きさまに味合わされた人々の苦しみを忘れてはおらぬぞ。代々の教皇猊下がその知識と技のすべてを次代に伝えてきたように、我ら騎士団もまた、きさまによってもたらされた人々の怒り、恨み、無念、憎しみ……そのすべてを受け継いできたのだ。
だが、それも終わる。きさまはいまや、我々によって捕えられ、我々のために〝神兵〟を生み出すための道具に成りさがったのだからな。
今度は我々がきさまを支配する番だ。代々の教皇猊下の、歴代の騎士たちの悲願であった全人類の統一。いまこそ成し遂げてみせよう。きさまの力をもってな」
「このアルヴィルダの代にその時期が巡りめぐってくるとはなんという幸運でしょう。代々の教皇猊下の思いに懸けて、わたしは必ずやなし遂げます。あなたの力を使ってこの世界を統一し、すべての人間をひとつにします」
教皇アルヴィルダは高らかにそう宣言する。
千年に及ぶ歴代教皇とその側近たちの思い。絶え間ない研鑽のなかで生み出された知識と技。そのすべてを使い、先代教皇は亡道の司を捕え、この地へと運び込んだ。
世界を統一し、人類をひとつにするための力。
〝神兵〟。
その〝神兵〟を生み出す道具とするために。
そして、アルヴィルダの代となり、すべての準備は整い、ついに歴代の悲願を現実のものとするときがきた。
いつからだろう。亡道の司の力を利用しようなどと考えるようになったのは。
最初はたしかに、亡道の司に対抗し、この世界を守る。そのためだけに知識を増やし、技を磨いてきた。それが、いつの間にか、より積極的に亡道の司を支配し、その力を利用する。そして、その力をもって世界を統一する。
そうかわっていった。
おそらくは、終わることのない戦争に心を痛めた歴代教皇の誰かがその思いに至り、伝えてきたのだろう。
〝神兵〟の創出には副作用もある。漏れ出した亡道の力が世界に影響し、ロウワンたちが大アトラス山嶺で戦った異形の獣を生み出してしまった。もちろん、そのような副作用があることは事前に予測されていた。だから、パンゲア国内には大がかりな結界が築かれている。人々に知られぬよう、何年もかけて密かに準備され、張り巡らされた防御結界。
その結界が漏れ出した亡道の力を弾く。
そのために、これまでパンゲア国内で異変が発見されたことはない。
しかし、漏れ出した亡道の力が広まる範囲は博士たちの予測を大幅に超えていた。いや、パンゲア全土に張り巡らされた結界が亡道の力を弾くことで、その外縁部へと押し出され、範囲が広まったのかも知れない。
いずれにせよ、亡道の力は博士たちの予想をはるかに超えて広がり、予想外の場所に異形の獣を生み出し、被害を出してしまった。
そのことに対しては、アルヴィルダも悔いている。しかし、だからと言って、目的そのものに対する疑いをもっているわけではない。
目的の正しさは信じている。
世界を統一する。
人類をひとつにする。
そうして、人と人の争いを終わらせる。
それよりも優先すべき目的などあるはずがないのだから。
ギュッ、と、アルヴィルダは拳を握りしめた。
断固たる決意を込めた声で宣言した。
「そう。いまこそ、人と人の争うことのない世界、人類の夢見た永遠の理想郷を手にするのです!」
オオオオオオッ。
始祖国家パンゲアを統べる天帰教、その総本山たる大聖堂ヴァルハラ。
その地下深くに作られた秘密の研究室。その部屋のなかにいま、深い苦悶の声が響いている。
人の声ではない。
この世の声ですらない。
それは、亡道の司。秩序に満たされた天命の世界に入り込んだ亡道の世界。その要素が秩序立てられ、人の姿となった『モノ』。ひとつの世界の化身。
その亡道の司がいま、地下深くの研究室に捕えられ、苦悶の声をあげている。
その姿を教皇アルヴィルダ、仮面の大司教アルテミシア、騎士団総将ソロモンの三者が冷ややかな目で見据えている。
罪人を見る目だ。
正義の執行者の目だ。
罪に対する罰を与え、どれほどに苦しもうとも当然の報いとして受けとめ、同情の一片たりと感じることはない。
そんな人間に特有の目だった。
この世ならざるものの、亡道の世界の化身たるものの苦悶の声。
それは本来、人が聞いていいようなものではない。普通の人間が聞けばたちまちもだえ、苦しみ、発狂することだろう。それほどに、人である身では聞いてはいけない声。その声をしかし、アルヴィルダたちは平然と受けとめている。自然にそよぐ風の音のように聞き流している。そのあたりはさすが、千年の伝統を受け継ぐ始祖国家の中枢だけのことはあった。
研究室のなかでは数百年にわたって密かに伝えられた天命の理を駆使する博士たちが、それぞれの仕事に没頭している。自分の役割に従事している。
何人もの天命の博士によって発動された天命の理。その力が亡道の司を縛り、その身から亡道の力を絞り出す。絞り出された力は幽鬼めいたぼんやりとした塊となって漂い、誘導され、組み立てられたがらんどうの全身鎧のなかへと注ぎ込まれる。そして――。
ガチャリ。
音を立てて全身鎧が動いた。
誰も着ていない、なかは空っぽのはずの全身鎧が。
全身鎧は独りでに動き、すでに何体も並んでいる全身鎧の列に新たに並ぶ。そして、次の全身鎧が運ばれてくる。新たに天命の理が発動され、亡道の司の苦悶の声があがり、亡道の力が幽鬼めいた姿となって全身鎧に注ぎ込まれる。その全身鎧は音を立てて動きはじめ、列に並ぶ。そしてまた、次の全身鎧が……。
それを繰り返し、独りでに動く全身鎧の列が次々と伸びていく。
まともな感性をもった人間ならば悲鳴をあげて逃げ出すだろう。
それぐらい、おぞましさを感じさせる光景。
実際には、全身鎧たちは独りでに動いているわけではない。天命の理によって刻み込まれた命令のままに動いているにすぎない。しかし、それを知らずに見れば、いや、知っていてさえなお、偽りの生命を吹き込まれた鎧たちが独りでに動く幽冥の世界の出来事に見える。
それはまぎれもなくこの世界を、生命の尊厳を、ともに汚し、冒涜するありさまだった。
これこそが、〝神兵〟。
亡道の司から絞り出した亡道の力を鎧に込め、天命の理によって刻み込んだ命令のままに動く自動人形。ふたつの世界の交わりあった狭間の存在。
命令のままに動きはする。
戦いもする。
殺しもする。
しかし、決して『生きている』とは言えない存在。
『生きていない』からこそ、どのようにしても『殺す』ことのできない存在。
生きていないから、この世ならざるものだから、
殺せないし、破壊も出来ない。
そんな存在を兵士として使う。
それは確かに、使う側にとってはこの上なく頼もしい存在。しかし――。
本来、この世界にあってはならない存在なのもたしか。
鎧のなかに込められているのは亡道の要素そのもの。天命の世界の存在たる人間とは決して相容れないモノ、ふれただけで自分自身の存在が汚され、否定される。
そんな存在。
その『素顔』を見てしまったロゼウィック男爵や、ヴォウジェが、深い後悔と共に死ぬ羽目になったのも当然のことだった。
そのおぞましい光景をしかし、教皇アルヴィルダたちは顔色ひとつかえることなく平然と見つめている。ただひとり、双子の姉である教皇アルヴィルダと同じ顔を仮面で隠した大司教アルテミシアだけが、仮面に隠された顔をわずかにゆがめている。
「亡道の司よ」
捕われの囚人に対し、教皇アルヴィルダは声をかけた。
勝者の声だ。
完膚なきまでに制圧し、相手がもはや逆らうことが出来ないことを知る征服者の声だ。
その声のまま、教皇アルヴィルダはつづけた。
「気分はいかが? かつてはこの世界を滅ぼしかけた身がいまや、人の手によって捕えられ、為す術もない。さぞかし、悔しいことでしょうね。
でも、あなたの受けている責め苦などなにほどのこともない。千年前、あなたによって踏みにじられた人々、いえ、この世界のすべての存在、この世界そのものの苦しみを思えば。いまの苦しみは己の過去に対する報いと知りなさい」
怒り。
恨み。
憎しみ。
勝ち誇った思い。
それらすべてが混じりあい、渾然一体となった声でアルヴィルダは告げる。
「人間を甘く見てはいけません。人間はかわる。かわりつづける。前回の戦いから千年。その間、我々は研鑽をつづけ、あなたに対抗する術を開発してきた。そしていまや、あなたを捕え、あなたの力を自在に利用できるまでになった。
一〇年前、先代の教皇猊下はあなたの出現を感じとると、即座に天詠みの島へと向かった。あなたはその島全体を包む謎の力に捕えられ、その島から出ることさえ叶わなかったそうですね。
その姿には憐憫さえ感じた。
先代は嗤いながらそう仰っていましたよ。
そして、先代教皇はそのときのために代々、伝えられた知識と技をもってあなたを縛り、この地へと連れてきた。いえ、『運んだ』と言うべきなのでしょうね。なにしろ、あなたは異界の化身、人の姿をしているだけの『モノ』に過ぎないのですから。
ともあれ、先代教皇によってあなたはこの地に運び込まれた。歴代の教皇が自分の知識と技とを次代の教皇に伝えてきたのはまさにそのため。あなたを捕え、無力化し、亡道の力を我が物とするため。その力をもって、世界を統一するためです」
「まさに、その通り」
騎士団総将ソロモンが玄武岩の彫像のようにいかめしい外見通りの、力感に満ちた声をあげた。
「亡道の司よ。我らは千年前、きさまに味合わされた人々の苦しみを忘れてはおらぬぞ。代々の教皇猊下がその知識と技のすべてを次代に伝えてきたように、我ら騎士団もまた、きさまによってもたらされた人々の怒り、恨み、無念、憎しみ……そのすべてを受け継いできたのだ。
だが、それも終わる。きさまはいまや、我々によって捕えられ、我々のために〝神兵〟を生み出すための道具に成りさがったのだからな。
今度は我々がきさまを支配する番だ。代々の教皇猊下の、歴代の騎士たちの悲願であった全人類の統一。いまこそ成し遂げてみせよう。きさまの力をもってな」
「このアルヴィルダの代にその時期が巡りめぐってくるとはなんという幸運でしょう。代々の教皇猊下の思いに懸けて、わたしは必ずやなし遂げます。あなたの力を使ってこの世界を統一し、すべての人間をひとつにします」
教皇アルヴィルダは高らかにそう宣言する。
千年に及ぶ歴代教皇とその側近たちの思い。絶え間ない研鑽のなかで生み出された知識と技。そのすべてを使い、先代教皇は亡道の司を捕え、この地へと運び込んだ。
世界を統一し、人類をひとつにするための力。
〝神兵〟。
その〝神兵〟を生み出す道具とするために。
そして、アルヴィルダの代となり、すべての準備は整い、ついに歴代の悲願を現実のものとするときがきた。
いつからだろう。亡道の司の力を利用しようなどと考えるようになったのは。
最初はたしかに、亡道の司に対抗し、この世界を守る。そのためだけに知識を増やし、技を磨いてきた。それが、いつの間にか、より積極的に亡道の司を支配し、その力を利用する。そして、その力をもって世界を統一する。
そうかわっていった。
おそらくは、終わることのない戦争に心を痛めた歴代教皇の誰かがその思いに至り、伝えてきたのだろう。
〝神兵〟の創出には副作用もある。漏れ出した亡道の力が世界に影響し、ロウワンたちが大アトラス山嶺で戦った異形の獣を生み出してしまった。もちろん、そのような副作用があることは事前に予測されていた。だから、パンゲア国内には大がかりな結界が築かれている。人々に知られぬよう、何年もかけて密かに準備され、張り巡らされた防御結界。
その結界が漏れ出した亡道の力を弾く。
そのために、これまでパンゲア国内で異変が発見されたことはない。
しかし、漏れ出した亡道の力が広まる範囲は博士たちの予測を大幅に超えていた。いや、パンゲア全土に張り巡らされた結界が亡道の力を弾くことで、その外縁部へと押し出され、範囲が広まったのかも知れない。
いずれにせよ、亡道の力は博士たちの予想をはるかに超えて広がり、予想外の場所に異形の獣を生み出し、被害を出してしまった。
そのことに対しては、アルヴィルダも悔いている。しかし、だからと言って、目的そのものに対する疑いをもっているわけではない。
目的の正しさは信じている。
世界を統一する。
人類をひとつにする。
そうして、人と人の争いを終わらせる。
それよりも優先すべき目的などあるはずがないのだから。
ギュッ、と、アルヴィルダは拳を握りしめた。
断固たる決意を込めた声で宣言した。
「そう。いまこそ、人と人の争うことのない世界、人類の夢見た永遠の理想郷を手にするのです!」
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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