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第二話 いま、逆襲の刻
一一章 羅刹隊、出陣!
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「鬼部の軍勢およそ三万! まっすぐ、この地を目指して突き進んでおります!」
その報告を受けて――。
場の雰囲気は一気に歴戦の武人たちの集まりとなった。
「それはちょうど良い」
ニヤリ、と、不敵な笑みと共にジェイが言った。
「我ら羅刹隊の初陣としては手頃だろう。アステス警護団長。この場は我ら羅刹隊に任せていただけますかな?」
ジェイはアステスにそう尋ねた。いかにジェイが諸国連合軍の総将であり、アステスの上に立つ身とは言え、この地の警護責任者はあくまでもアステス。そのアステスを差し置いて自ら判断するような真似をすればそれは明らかにアステスの指揮権を侵す振る舞いであり、越権行為。だから、ジェイは筋を通すために許可を求めたのだ。もちろん、アステスには否やはない。
「もちろんです。お任せします、ジェイ総将」
「ボクも行くよ! カナエにいいところを見せたいからね」
シルクス王女サアヤが力瘤を作りながら言った。
「あなたが……ですか?」
ハリエットが戸惑った声をあげた。サアヤはどう見てもまだ一六、七の女の子。体が大きいわけでもない。この年頃の女の子としてごく普通の体格だ。そんな女の子が鬼部相手の戦場に出るなんて、ハリエットには自殺行為としか思えない。
しかし、サアヤは自信満々の笑顔で答えた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ボクは腕には自信があるんだ。国にあるお寺でみっちり拳法の修行をしたからね。格闘戦だったらジェイ総将にだって負けないよ」
「なにを馬鹿な……」
アステスが失笑した。
ジェイと言えばレオンハルトでも五本の指に入ると言われた剣士。徒手による格闘戦は本職ではないとは言え、天性の戦闘の勘と優れた体力から繰り出される技の数々は他の追随を許すものではなかった。
――そのジェイ総将に負けないなんて……。
アステスから見れば世間知らずの小娘の戯言にしか聞こえない。
しかし、そんなアステスの思いを知ってか、ジェイが答えた。
「事実だ。実際、一度、手合わせして負けている」
「ジェイ総将がですか⁉」
ハリエットとアステスが同時に叫んだ。ふたりとも『信じられない!』と、目を丸くしている。ジェイは静かにうなずいた。
「はい、陛下。完全な敗北でした。剣の勝負ならばいざ知らず、格闘戦に限ればサアヤ殿下に勝てる気はしません」
「ジェイ総将が……」
いまだ信じられないアステスが呆然と呟いた。
「でも……」
と、カナエが遠慮しがちに発言した。
「サアヤさまは戦場には出られない方が……」
「わあ、カナエ、ボクを心配してくれてるんだ。優しいなあ。でも、だいじょうぶ! カナエがまっていてくれる限り、ボクは絶対、帰ってくるからね」
「サ、サアヤさま……!」
サアヤはカナエを抱きしめ、頬ずりする。辺り一面にハートマークが飛び交った。その光景に――。
「ごほん、ごほん、ごほん!」
ハリエット、ジェイ、アステスの三人はそろって幾度となく咳払いしたのだった。
防壁の前に羅刹隊が陣を構えていた。
一糸乱れぬ見事な陣形。微動だにしないその姿はまるで、作り物の人形を並べているのではないかと思わせるほど。急な敵襲、しかも、この地に到着してすぐ、これほど完璧な陣を築ける。それはまぎれもなく羅刹隊の練度の高さを示すものだった。
部隊は五つ。
前衛右翼にオグルの烈将アルノス率いる格闘巨兵五千。これはオグル人を中心にした大柄な兵士で構成された力重視の部隊である。
前衛左翼はシルクス王女サアヤ率いる軽格闘兵五千。こちらは各国の混成兵であり、力よりも機動力重視の部隊である。
その後ろに控えるのが総将ジェイ自らが率いる本陣三万。さらにその後ろにポリエバトルの雌豹将軍バブラク率いる弓騎兵一万。そして、最後尾には熟練の指揮官、スミクトルの宿将モーゼズ率いる長槍部隊二万が控えている。この最後尾の部隊は相手が崩れかけたところに突撃し、一気に攻め崩すための決戦兵力である。
さらにその後方、防壁前にはアステス配下の一騎当千と重装歩兵が後退支援のために待機している。
そのアステスは指揮を執るため防壁上にいる。その横にはハリエットとカナエ。ふたりとも、羅刹隊の戦いを見届けるために自ら志願してこの場にいる。
鬼部の襲撃に対し、人類側がこれほど見事な陣を築いて待ち受ける。それは、熊猛紅蓮隊が壊滅して以降、はじめてのことだった。
その陣を目がけて鬼部の群れが殺到する。旺盛な戦意と凶猛な食欲とをその目に滾らせて。
激突した。
真っ向から。
羅刹隊の格闘兵たちは鬼部の突撃を正面から受けとめたのだ。
鬼部たちに陣などない。細かい戦術もない。ただひたすらに突撃し、組み付き、個人戦闘に持ち込み、個々の戦闘能力で押し切る。
それが鬼部の戦い方。それは、人間にはない、と言うより、人間の能力では不可能な戦い方。当然、人間同士の戦いを前提とした軍では、そのような戦い方に対する訓練など積んでいない。人類軍が鬼部の襲撃に対し、うまく対処できないのはそのためだった。
しかし、羅刹隊はちがう。
人と人との争いなど一切、想定せず、対鬼部用に特化した軍。鬼部の戦いに対する訓練は充分に積んでいる。
前傾姿勢を取って両足を地面に踏ん張り、鬼部の突撃を受けとめる。鬼につかまれても放っておく。継ぎ目がなく、魔法によって強化された糸によって織られた魔防衣。鬼部の握力をもってしてもそうたやすく引きちぎれるものではない。逆に、組み付くことで鬼部の方が無防備な脇腹をさらすことになる。その脇腹を手甲についたかぎ爪で、
えぐる、
えぐる、
えぐる!
扱うために間合いを必要とする剣や槍では不可能なその攻撃。まさに、そのためのかぎ爪。ザクザクと音を立てて筋肉が断ち切られ、血が噴き出す。さしもの鬼部が悲鳴をあげる。
「突撃!」
前衛が鬼部の突撃を受けとめたのを確認して、ジェイが本陣に指示をくだした。いかに対鬼部用に特化した格闘兵と言えど、複数の鬼部に襲われてはひとたまりもない。そうはさせないために、一対一、あるいはこちら側が多数の状況に持ち込むため、機先を制して突撃したのだ。さらに、バブラク率いる弓騎兵が戦場を疾駆し、矢の雨を降らせて鬼部たちの動きを牽制する。そして、熟練の宿将モーゼズは麾下の決戦兵力を投入する時期を見計らい、じっと戦況を見つめている。
「……すごい」
防壁の上から戦いを見届けている国王ハリエットが呟いた。
「鬼部相手にこれほど優位に戦いを進めるなんて……」
「はい。予想以上の仕上がりです」
アステスもそううなずいた。
格闘兵たちのなかでもジェイとアルノスの奮闘振りはやはり、群を抜いていた。ふたりとも体力にものを言わせて鬼部の突撃を真っ向から受けとめ、かぎ爪を叩き込み、一撃で脇腹をぶち抜く。ふたりのまわりにはたちまち身動きできない鬼部の山が出来ていく。しかし――。
そのふたり以上に目立っていたのは誰あろう、シルクス王女サアヤだった。
サアヤは人間とは思えないほどの敏捷性を発揮して鬼部を翻弄し、隙を見つけては懐に飛び込む。それこそ、弱虫ボッツから撃ち出される鉄球のような勢いで飛び込み、かぎ爪の一撃で吹き飛ばす。その威力は小柄な肢体からは想像も出来ないほどのものだった。
「……すごい。あんな若い女の子が鬼部を圧倒できるなんて」
「え、ええ……。身が軽いのは見た目の印象から感じていましたが、まさか、あれほどの攻撃力をもっているなんて。あれなら、確かにジェイ総将に勝利したというのもうなずけます」
ハリエットの言葉にアステスもうなずいた。かの人らしくもなく声がうわずっているのが、アステスの受けた衝撃を物語っていた。
「あの体格からは信じられない攻撃力。よほど質の良い筋肉をもって生まれてきたのか、みっちり学んだという拳法が優れているのか、その両方なのか。ともかく、尋常な人物ではありません」
「ええ……って、いま、味方を殴りませんでしたか⁉ ああ、また! 蹴り飛ばした!」
「……すみません。あれが、サアヤさまなんです」
ふたりに並んで立つカナエが恥ずかしそうに身を縮めて言った。
「……サアヤさま、強いことは強いんですけど、戦場に出るとまわりが見えなくなってしまって……『動くものはすべて敵!』状態になってしまうんです。だから、心配したんですけど。その戦い振りからついたあだ名が『災厄の脳筋格闘王女』ですから」
「災厄の……脳筋格闘王女」
「遺憾ながら納得……です」
ハリエットが目を丸くし、アステスもうなずいた。
サアヤという、果たしてどちらにとって災厄なのかよくわからない存在がいながらも、羅刹隊の強さは本物だった。これまで、あれほどまでに苦戦してきた鬼部たちを次々と駆逐していく。その様を見てついに、熟練の宿将モーゼズが叫んだ。
「突撃!」
スミクトル伝統の鎧兜に身を包み、身長よりもずっと長い槍を構えた長槍兵たちが地響きを立てて突進していく。得意の強襲を受けとめられ、打ち砕かれ、怯んでいる鬼部たちを穂先をそろえた突撃で一気に突き崩していく。
勝敗は決した。
その報告を受けて――。
場の雰囲気は一気に歴戦の武人たちの集まりとなった。
「それはちょうど良い」
ニヤリ、と、不敵な笑みと共にジェイが言った。
「我ら羅刹隊の初陣としては手頃だろう。アステス警護団長。この場は我ら羅刹隊に任せていただけますかな?」
ジェイはアステスにそう尋ねた。いかにジェイが諸国連合軍の総将であり、アステスの上に立つ身とは言え、この地の警護責任者はあくまでもアステス。そのアステスを差し置いて自ら判断するような真似をすればそれは明らかにアステスの指揮権を侵す振る舞いであり、越権行為。だから、ジェイは筋を通すために許可を求めたのだ。もちろん、アステスには否やはない。
「もちろんです。お任せします、ジェイ総将」
「ボクも行くよ! カナエにいいところを見せたいからね」
シルクス王女サアヤが力瘤を作りながら言った。
「あなたが……ですか?」
ハリエットが戸惑った声をあげた。サアヤはどう見てもまだ一六、七の女の子。体が大きいわけでもない。この年頃の女の子としてごく普通の体格だ。そんな女の子が鬼部相手の戦場に出るなんて、ハリエットには自殺行為としか思えない。
しかし、サアヤは自信満々の笑顔で答えた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ボクは腕には自信があるんだ。国にあるお寺でみっちり拳法の修行をしたからね。格闘戦だったらジェイ総将にだって負けないよ」
「なにを馬鹿な……」
アステスが失笑した。
ジェイと言えばレオンハルトでも五本の指に入ると言われた剣士。徒手による格闘戦は本職ではないとは言え、天性の戦闘の勘と優れた体力から繰り出される技の数々は他の追随を許すものではなかった。
――そのジェイ総将に負けないなんて……。
アステスから見れば世間知らずの小娘の戯言にしか聞こえない。
しかし、そんなアステスの思いを知ってか、ジェイが答えた。
「事実だ。実際、一度、手合わせして負けている」
「ジェイ総将がですか⁉」
ハリエットとアステスが同時に叫んだ。ふたりとも『信じられない!』と、目を丸くしている。ジェイは静かにうなずいた。
「はい、陛下。完全な敗北でした。剣の勝負ならばいざ知らず、格闘戦に限ればサアヤ殿下に勝てる気はしません」
「ジェイ総将が……」
いまだ信じられないアステスが呆然と呟いた。
「でも……」
と、カナエが遠慮しがちに発言した。
「サアヤさまは戦場には出られない方が……」
「わあ、カナエ、ボクを心配してくれてるんだ。優しいなあ。でも、だいじょうぶ! カナエがまっていてくれる限り、ボクは絶対、帰ってくるからね」
「サ、サアヤさま……!」
サアヤはカナエを抱きしめ、頬ずりする。辺り一面にハートマークが飛び交った。その光景に――。
「ごほん、ごほん、ごほん!」
ハリエット、ジェイ、アステスの三人はそろって幾度となく咳払いしたのだった。
防壁の前に羅刹隊が陣を構えていた。
一糸乱れぬ見事な陣形。微動だにしないその姿はまるで、作り物の人形を並べているのではないかと思わせるほど。急な敵襲、しかも、この地に到着してすぐ、これほど完璧な陣を築ける。それはまぎれもなく羅刹隊の練度の高さを示すものだった。
部隊は五つ。
前衛右翼にオグルの烈将アルノス率いる格闘巨兵五千。これはオグル人を中心にした大柄な兵士で構成された力重視の部隊である。
前衛左翼はシルクス王女サアヤ率いる軽格闘兵五千。こちらは各国の混成兵であり、力よりも機動力重視の部隊である。
その後ろに控えるのが総将ジェイ自らが率いる本陣三万。さらにその後ろにポリエバトルの雌豹将軍バブラク率いる弓騎兵一万。そして、最後尾には熟練の指揮官、スミクトルの宿将モーゼズ率いる長槍部隊二万が控えている。この最後尾の部隊は相手が崩れかけたところに突撃し、一気に攻め崩すための決戦兵力である。
さらにその後方、防壁前にはアステス配下の一騎当千と重装歩兵が後退支援のために待機している。
そのアステスは指揮を執るため防壁上にいる。その横にはハリエットとカナエ。ふたりとも、羅刹隊の戦いを見届けるために自ら志願してこの場にいる。
鬼部の襲撃に対し、人類側がこれほど見事な陣を築いて待ち受ける。それは、熊猛紅蓮隊が壊滅して以降、はじめてのことだった。
その陣を目がけて鬼部の群れが殺到する。旺盛な戦意と凶猛な食欲とをその目に滾らせて。
激突した。
真っ向から。
羅刹隊の格闘兵たちは鬼部の突撃を正面から受けとめたのだ。
鬼部たちに陣などない。細かい戦術もない。ただひたすらに突撃し、組み付き、個人戦闘に持ち込み、個々の戦闘能力で押し切る。
それが鬼部の戦い方。それは、人間にはない、と言うより、人間の能力では不可能な戦い方。当然、人間同士の戦いを前提とした軍では、そのような戦い方に対する訓練など積んでいない。人類軍が鬼部の襲撃に対し、うまく対処できないのはそのためだった。
しかし、羅刹隊はちがう。
人と人との争いなど一切、想定せず、対鬼部用に特化した軍。鬼部の戦いに対する訓練は充分に積んでいる。
前傾姿勢を取って両足を地面に踏ん張り、鬼部の突撃を受けとめる。鬼につかまれても放っておく。継ぎ目がなく、魔法によって強化された糸によって織られた魔防衣。鬼部の握力をもってしてもそうたやすく引きちぎれるものではない。逆に、組み付くことで鬼部の方が無防備な脇腹をさらすことになる。その脇腹を手甲についたかぎ爪で、
えぐる、
えぐる、
えぐる!
扱うために間合いを必要とする剣や槍では不可能なその攻撃。まさに、そのためのかぎ爪。ザクザクと音を立てて筋肉が断ち切られ、血が噴き出す。さしもの鬼部が悲鳴をあげる。
「突撃!」
前衛が鬼部の突撃を受けとめたのを確認して、ジェイが本陣に指示をくだした。いかに対鬼部用に特化した格闘兵と言えど、複数の鬼部に襲われてはひとたまりもない。そうはさせないために、一対一、あるいはこちら側が多数の状況に持ち込むため、機先を制して突撃したのだ。さらに、バブラク率いる弓騎兵が戦場を疾駆し、矢の雨を降らせて鬼部たちの動きを牽制する。そして、熟練の宿将モーゼズは麾下の決戦兵力を投入する時期を見計らい、じっと戦況を見つめている。
「……すごい」
防壁の上から戦いを見届けている国王ハリエットが呟いた。
「鬼部相手にこれほど優位に戦いを進めるなんて……」
「はい。予想以上の仕上がりです」
アステスもそううなずいた。
格闘兵たちのなかでもジェイとアルノスの奮闘振りはやはり、群を抜いていた。ふたりとも体力にものを言わせて鬼部の突撃を真っ向から受けとめ、かぎ爪を叩き込み、一撃で脇腹をぶち抜く。ふたりのまわりにはたちまち身動きできない鬼部の山が出来ていく。しかし――。
そのふたり以上に目立っていたのは誰あろう、シルクス王女サアヤだった。
サアヤは人間とは思えないほどの敏捷性を発揮して鬼部を翻弄し、隙を見つけては懐に飛び込む。それこそ、弱虫ボッツから撃ち出される鉄球のような勢いで飛び込み、かぎ爪の一撃で吹き飛ばす。その威力は小柄な肢体からは想像も出来ないほどのものだった。
「……すごい。あんな若い女の子が鬼部を圧倒できるなんて」
「え、ええ……。身が軽いのは見た目の印象から感じていましたが、まさか、あれほどの攻撃力をもっているなんて。あれなら、確かにジェイ総将に勝利したというのもうなずけます」
ハリエットの言葉にアステスもうなずいた。かの人らしくもなく声がうわずっているのが、アステスの受けた衝撃を物語っていた。
「あの体格からは信じられない攻撃力。よほど質の良い筋肉をもって生まれてきたのか、みっちり学んだという拳法が優れているのか、その両方なのか。ともかく、尋常な人物ではありません」
「ええ……って、いま、味方を殴りませんでしたか⁉ ああ、また! 蹴り飛ばした!」
「……すみません。あれが、サアヤさまなんです」
ふたりに並んで立つカナエが恥ずかしそうに身を縮めて言った。
「……サアヤさま、強いことは強いんですけど、戦場に出るとまわりが見えなくなってしまって……『動くものはすべて敵!』状態になってしまうんです。だから、心配したんですけど。その戦い振りからついたあだ名が『災厄の脳筋格闘王女』ですから」
「災厄の……脳筋格闘王女」
「遺憾ながら納得……です」
ハリエットが目を丸くし、アステスもうなずいた。
サアヤという、果たしてどちらにとって災厄なのかよくわからない存在がいながらも、羅刹隊の強さは本物だった。これまで、あれほどまでに苦戦してきた鬼部たちを次々と駆逐していく。その様を見てついに、熟練の宿将モーゼズが叫んだ。
「突撃!」
スミクトル伝統の鎧兜に身を包み、身長よりもずっと長い槍を構えた長槍兵たちが地響きを立てて突進していく。得意の強襲を受けとめられ、打ち砕かれ、怯んでいる鬼部たちを穂先をそろえた突撃で一気に突き崩していく。
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