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王国編
パニック
しおりを挟む「黒、いえーい。」
オークキングを瞬殺した雪がピースをしながら俺にそういった。
「よくやったな雪。」
そう俺は褒める。
「あんなに切断面を綺麗にか。さすがだな。」
ともはるも素直に賞賛していた。
だが俺たちは気付いていなかった。
オークキングをわざと発生させ、しかも討伐までさせてしまった意味を。
「結局俺だけ戦えなかったな。」
そうぼそりと俺は呟く。
その直後、俺がつけていたネックレスが淡く光った。
これは師匠から貰った思念石と呼ばれる石をはめ込んだもので
このネックレスをもっている者だったら通話ができる。
この黄色の光は師匠だな。
「もしもし。どうしたんですか?」
そう俺は師匠に思念石越しに尋ねた。
すると師匠は
「黒。お前たちまさかとは思うが、オークキングを発生させたりしてないよな?」
少し怒っているような声だがどうしたんだ?
「え?させましたけど。」
ごくごく当たり前のようにそう答えた。
すると師匠は
「馬鹿がぁぁぁあ!!!!!!!!」
思念石壊れんじゃね!?ってレベルの怒号を俺にぶつけてきた。
「待ってください。どうしたんですか。」
若干焦りながら俺はそう答えた。
すると師匠は
「今、王都の感知装置に天災レベルのモンスターの発生が見られて王都中パニックなんだぞ!その直後には反応消えたし!雪にオークキングの発生条件を聞かれたときにも説明したはずだが!!!」
雪は舌を出し。
てへっ。
と言った。あぁ、可愛い。許せる許せる。パニック?知ったことか。
「お前ら今すぐ戻ってこい。」
「「「はい...」」」
王都へ帰る足取りはすごく重たかった。
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