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雪女篇
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「あら、おはよう。ずいぶん寝ていたわね」
美咲がハンドルを握りながら前を向いて車を運転していた。
色とりどりの道路も真っ白になってどこが道になっているのか分かりにくい。唯一、前の車が通ったのであろうタイヤの跡が頼りである。
「母さん、あとどれくらいで着くの?」
「そうね。この雪だと後三十分くらいかな? スピードを出したいけど出せないしね……」
「ふーん。ここって電波が通っているはずだよね?」
「ここの地域は大丈夫なはずよ」
「いや、圏外になっているんだけど……」
灯真は、スマホの画面の左上を見る。微動たりとも圏外から電波受信中に変化しない。
美咲がハンドルを握りながら前を向いて車を運転していた。
色とりどりの道路も真っ白になってどこが道になっているのか分かりにくい。唯一、前の車が通ったのであろうタイヤの跡が頼りである。
「母さん、あとどれくらいで着くの?」
「そうね。この雪だと後三十分くらいかな? スピードを出したいけど出せないしね……」
「ふーん。ここって電波が通っているはずだよね?」
「ここの地域は大丈夫なはずよ」
「いや、圏外になっているんだけど……」
灯真は、スマホの画面の左上を見る。微動たりとも圏外から電波受信中に変化しない。
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