死神のレクイエム

ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ

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第1章  白銀の少年

009  白銀の少年②Ⅰ

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 千葉県第二新東京市神代町。現日本の首都であり、謎に包まれた街である。約七十年前、突然訪れた旧東京の壊滅かいめつ。同時刻、世界各地では同じ現象が起こった。人はそれを人類最悪の日だった。
 この神代町には、霊気れいきを乱すものがある。
 それを知るために少女は舞い落ちた。
 そして、現在に至る。
 この世界には、魔法や魔術といったファンタジー系の術が存在している。だが、これは普通の人間は使えない。一部の人間が許される力である。
 日本の魔法、魔術を使える者と言ったら陰陽師、死神しにがみ妥当だとうである。
 死神。
 生死を司るとされる伝説上の神。魂の管理者でもある。
 死神は死神でも普通の人間とあまり変わりはない。体の中で循環する血液が少し違う。死神には、霊力がある。もし、霊力を失ってしまうと何も力のない者になってしまうのだ。陰陽師とまるで変わらない。
 神代町は、街の住人が普通に生活をし、そして、日常を日々送っている。彼らは何も事情を知る由もない。一切、何も知らされてないのだ。
 正寿と春乃は、そんな神代町の土曜の午後、買い物をするため外に出かけた。
 家から出て十五分後、日傘の下で二人は、未だに歩いていた。
「それにしてもこの蒸し暑さはどうにかならないか? 春乃はよく歩けるよな」
「だって、まだ五月だよ。夏になったらこれ以上に暑くなるんだから我慢しないといけないでしょ」
「だよな……」
「それなら買い物が終わったら何か冷たいものでも食べようか⁉」
「ああ、そうしてくれ。労働者にはそれなりのご褒美が必要だからな。これくらいはおまけみたいなものだ。それよりも……」
 二人が歩いている道の周りから妙は感じがしていた。殺気に近いくらいのその気配。どう見ても向こうからこちらを監視している。
 自分の体に寒気が一気に走る。後ろ振り返っても誰もいない。
「なぁ、何か感じないか?」
「うううん。どうしたの? そんなに強張った顔をして……何かあったの?」
 正寿まさとし達の周りに誰かがいる。でも、人数はそんなにいない。一人か二人程度の殺気だ。だけど、姿が見えない。春乃はるのはこれに何も気づいていない。
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