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第3章 闇の奥底
Ⅸ
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「ラミア!」
ボーデンは立ち上がり、辺りを見渡す。
ラミアも起き上がって、体半分横になったまま、相手の殺気を追う。
「気をつけた方がいいわよ。向こうからわざわざ仕掛けて来てくれるみたい」
「それならそれで、やりやすいってもんだ‼︎」
ボーデンは、ポケットから自分がさっき描いた魔法陣を取り出し、呪文を唱える。
「移動!」
ボーデンの体は、車内から姿を消した。
車内に取り残されたラミアは、周りの客を見た。
周囲におかしな所は見当たらない。
だが、何かしらの魔法を使ったのは確かだ。ただのボーデンを呼び寄せるだけの魔法だけではないはずだ。力は良好。いつでも魔法を発動できる。
「いやいや、この私がちょっとばかり本気を出さないといけないとは……ボーデン、気を付けなさいよ。敵は思った以上にやり手よ」
ラミアの瞳が赤くなる。
「おやおや、こんなお子様な手に乗ってくれるとは、国際魔法師であるお方がわざわざ、どちらへ行かれるのですか?」
男は、目の前に現れたボーデンに話しかけた。
「さーな……。俺も丁度暇していた所だ。相手になってやるって言っているんだよ」
ボーデンは、男を睨みつける。
「そうですか。十五歳にして国家魔法師、そして、同年に国際魔法師の資格まで取った神童」
「何が言いたい⁉︎」
「単なる昔話ですよ。なぜ、そこまでして若くありながら国際魔法師の資格が必要だったのか。同じ魔法使いだったらきになるものでしょ?」
「俺は気にならないね。誰がどんな物を追い求めようと、俺は俺自身の道を行くだけだ。他人の事など、構っている暇なんてない」
ボーデンは、男の動きを見ながら慎重に話を進める。
「そうですか。でも、私は、今、ここであなたを足止めしなくてはなりません。嫌、と言われても付き合ってもらいますよ」
「だったら、俺はてめぇーを倒して、洗いざらい吐いて貰うぞ!」
二人は戦闘態勢に入る。
「良いのですか? お連れの方を守らなくても?」
こんな時に他の話を入れてくる。
ボーデンは立ち上がり、辺りを見渡す。
ラミアも起き上がって、体半分横になったまま、相手の殺気を追う。
「気をつけた方がいいわよ。向こうからわざわざ仕掛けて来てくれるみたい」
「それならそれで、やりやすいってもんだ‼︎」
ボーデンは、ポケットから自分がさっき描いた魔法陣を取り出し、呪文を唱える。
「移動!」
ボーデンの体は、車内から姿を消した。
車内に取り残されたラミアは、周りの客を見た。
周囲におかしな所は見当たらない。
だが、何かしらの魔法を使ったのは確かだ。ただのボーデンを呼び寄せるだけの魔法だけではないはずだ。力は良好。いつでも魔法を発動できる。
「いやいや、この私がちょっとばかり本気を出さないといけないとは……ボーデン、気を付けなさいよ。敵は思った以上にやり手よ」
ラミアの瞳が赤くなる。
「おやおや、こんなお子様な手に乗ってくれるとは、国際魔法師であるお方がわざわざ、どちらへ行かれるのですか?」
男は、目の前に現れたボーデンに話しかけた。
「さーな……。俺も丁度暇していた所だ。相手になってやるって言っているんだよ」
ボーデンは、男を睨みつける。
「そうですか。十五歳にして国家魔法師、そして、同年に国際魔法師の資格まで取った神童」
「何が言いたい⁉︎」
「単なる昔話ですよ。なぜ、そこまでして若くありながら国際魔法師の資格が必要だったのか。同じ魔法使いだったらきになるものでしょ?」
「俺は気にならないね。誰がどんな物を追い求めようと、俺は俺自身の道を行くだけだ。他人の事など、構っている暇なんてない」
ボーデンは、男の動きを見ながら慎重に話を進める。
「そうですか。でも、私は、今、ここであなたを足止めしなくてはなりません。嫌、と言われても付き合ってもらいますよ」
「だったら、俺はてめぇーを倒して、洗いざらい吐いて貰うぞ!」
二人は戦闘態勢に入る。
「良いのですか? お連れの方を守らなくても?」
こんな時に他の話を入れてくる。
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