吸血鬼と異世界人

ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ

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第3章  闇の奥底

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 『十戒』と言う言葉を聞いて、首を傾げる。

  聞いたことがない名前であり、十戒がどのような構成で動いている組織なのか、全てが不明な組織である。

「聞いたことも無いだろ?  それもそうです。我々は、闇で動いている組織、そして、あなたは我々にとって最も貴重な人材の一人である。だから、我々のために協力する事は出来ますかね?」

 男は、ボーデンを誘う。

 だが、簡単に首を縦に振ろうとはしない。列車は走り続ける。

「その十戒が、なんで俺を必要とする?  まだ、色々と訊きたい事があるようだな。俺を足止めするって事は、この先にお前たちが欲しがっているものがあるんだな」

  ボーデンは、推理する。

「教えろ‼︎  あそこには一体何があるんだ⁉︎」

 男の周囲に炎が弾け飛ぶ。水の魔法で防壁を作り、炎から身を守る。
「何があるとは言えません。我々が目的を果たすまで、あなたはここで怪我を負うのですから!」

 男はスピードを上げ、容赦なくボーデンとの距離を縮める。
「くっ……」

 ボーデンは後退しようと後ろへ飛ぼうとするが、それが出来ない。万事休すである。

「そのままの体勢でいなさい!」

 と、背後から聞き覚えのある声が風に乗せて、聞こえてきた。

 男の動きが急に鈍くなり、氷の粒手が無数に背後から男に向かって飛んでくる。

「どうやら、実行犯は貴方で決まりのようね。さて、二対一になったけど、どうする?」

 いつの間にか、ボーデンの背中に乗り、首に腕を回している。

「ラミア、降りろ。息が苦しい!」

「あら、助けてあげたのにその言い方はないんじゃない?  何を手加減して戦っているの?  こっちは、とっくに終わってるわよ……」

 ラミアは飛び降り、男の方を見る。

「さて、今すぐにここから立ち去ろうとするならば、私も少しばかり本気を出さなくて済むんだけど……。どうする?  私とやってみる?  それともやらない?」

 ラミアは、フフフッ、と余裕そうな笑みでゆっくりと男の方へと近づいていく。

 ラミアの瞳は赤色だ。吸血鬼だと言うことをバレてしまう。

「いや、さすがの私でも二人相手はキツイですね。ですが……」

 男は、右手を3、2、1とカウントダウンを開始し、0になると、一瞬にして目の前から姿を消した。

「‼︎」
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