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第4章 灼熱の魔法師
Ⅱ
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ラミアは少し鼻を摘む。
「まぁ、街が街だからな……。サールバーツに比べて、工業が発展しているから鉄の臭いや石油の臭いがしてもおかしくないだろ」
目の前に広がる景色は、街と工場が隣り合わせであり、物を作っている音が駅のホームまで聞こえてくる。
奥の方には、例の遺跡と鉄鉱山が聳え立つ。
「さて、ボーデン。最初はどこから移動するの?」
ラミアが尋ねる。
「ああ。この国は中立国だから他国の軍人や人々が集まっている。確か、目印になる人物がどこかにいるはずなんだが……」
「誰なの? いや、そうでもないかもね……」
「そうだな。ものすごーく分かりやすいんだよ……。(いい人なんだけどな……)」
二人は、駅のホームの片隅に一際目立つ大柄な男を見つける。
「そのようね。あれで間違い無いのよね?」
「間違いなく、あの人だよ」
ボーデンは「はぁ」と溜息をつき、目印となる男の方へと歩いていく。
「おーい、こっちだ。こっち!」
大男はボーデン達に気付いて、嬉しそうに手を振ってくる。
周りの人々がそれに注目し、ボーデンとラミアは少し顔を赤らめ、注目を浴びる。
「恥ずかしい……」
男はそんな事を気にせずにずっと手を振り続ける。
「エレキ少尉。恥ずかしいから大声で叫ぶのだけはやめてくれ……」
ボーデンは、男に言った。
「何を言う。俺とお前の仲じゃないか。そんな悲しい事を言うなよ」
男は大笑いする。
男の名は、エレキ・フレーゲル。ヴィルヘム国の軍人であるが、出身国はキルヒベルク国である。歳は、ボーデンの三つ上の二十一歳。
本来であれば、軍服姿でいるはずのだが、今日は私服姿である。古びたズボンに涼しそうな白のワイシャツを着ていた。
「まぁ、私服姿で仕事をするのが嬉しくてな。軍服だと暑すぎて、堅苦しいだろ?」
「それは分からないでもないが……母国に帰ってきたからと言っても、一応、仕事だからな」
「分かっている。これでも俺は軍人だ。自分の仕事くらい、しっかりとやるつもりだ」
エレキはドンッ、と構える。
「それでお前の隣にいるちびっ子は、誰だ? 迷子か?」
「まぁ、街が街だからな……。サールバーツに比べて、工業が発展しているから鉄の臭いや石油の臭いがしてもおかしくないだろ」
目の前に広がる景色は、街と工場が隣り合わせであり、物を作っている音が駅のホームまで聞こえてくる。
奥の方には、例の遺跡と鉄鉱山が聳え立つ。
「さて、ボーデン。最初はどこから移動するの?」
ラミアが尋ねる。
「ああ。この国は中立国だから他国の軍人や人々が集まっている。確か、目印になる人物がどこかにいるはずなんだが……」
「誰なの? いや、そうでもないかもね……」
「そうだな。ものすごーく分かりやすいんだよ……。(いい人なんだけどな……)」
二人は、駅のホームの片隅に一際目立つ大柄な男を見つける。
「そのようね。あれで間違い無いのよね?」
「間違いなく、あの人だよ」
ボーデンは「はぁ」と溜息をつき、目印となる男の方へと歩いていく。
「おーい、こっちだ。こっち!」
大男はボーデン達に気付いて、嬉しそうに手を振ってくる。
周りの人々がそれに注目し、ボーデンとラミアは少し顔を赤らめ、注目を浴びる。
「恥ずかしい……」
男はそんな事を気にせずにずっと手を振り続ける。
「エレキ少尉。恥ずかしいから大声で叫ぶのだけはやめてくれ……」
ボーデンは、男に言った。
「何を言う。俺とお前の仲じゃないか。そんな悲しい事を言うなよ」
男は大笑いする。
男の名は、エレキ・フレーゲル。ヴィルヘム国の軍人であるが、出身国はキルヒベルク国である。歳は、ボーデンの三つ上の二十一歳。
本来であれば、軍服姿でいるはずのだが、今日は私服姿である。古びたズボンに涼しそうな白のワイシャツを着ていた。
「まぁ、私服姿で仕事をするのが嬉しくてな。軍服だと暑すぎて、堅苦しいだろ?」
「それは分からないでもないが……母国に帰ってきたからと言っても、一応、仕事だからな」
「分かっている。これでも俺は軍人だ。自分の仕事くらい、しっかりとやるつもりだ」
エレキはドンッ、と構える。
「それでお前の隣にいるちびっ子は、誰だ? 迷子か?」
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