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第13章 地下の洞窟
135 地下の洞窟Ⅰ
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エミリーは、どんどん洞窟の奥へと歩き続ける。
「ここは祭壇でしょうか?」
エミリーが見つけたのは、古い祭壇だった。
――――それにしても祭壇を隠すためにこの通路を隠す意味は何でしょうか?
――――人の匂いがしますね。ここ最近で何人かがこの祭壇を使った可能性があります。
――――それに何かの残り香がありますね。
エミリーは、祭壇を見渡し、階段を上った。
すると、中央には魔法陣と錬成陣の入り混じった合成陣が描かれていた。
「この陣って、もしかして……」
エミリーは、見覚えのある陣をみて図書館に置いてあったノーマン・オリファンの本に描かれてあった陣を思い出した。
――――ノーマン・オリファンの陣と似ていますが、少し違いますね。
――――しかし、この陣はあれに関係ないとは思えませんが……いや、でも、これは……。
確かに似ているようで、どこか違う。
そう思っているうちについ考え込んでしまうエミリーは、中央に立ったまま天井を見上げた。
――――高さは大体十数メートル、直径二十メートル前後。
――――ここで何をするつもりなのかは分かりませんが、どうも気になって仕方がありませんね。
エミリーは、髪をむしゃむしゃと触りながら悩み続けていた。
とにかく、この事をジョンに伝えるとしましょう。
エミリーは、祭壇を後にし、地下通路を歩くと地上へと戻った。
× × ×
そして、昨日の夜――――
「ジョン、あなたに話したい事があります」
「どうした?」
「少しよろしいでしょうか?」
エミリーは、隣の部屋からデミトロフを呼んだ。
デミトロフは、仕方なく資料を床において、立ち上がり、隣の部屋に移動した。
「それでどうした?」
「どこから話せばいいでしょうか……」
「ここは祭壇でしょうか?」
エミリーが見つけたのは、古い祭壇だった。
――――それにしても祭壇を隠すためにこの通路を隠す意味は何でしょうか?
――――人の匂いがしますね。ここ最近で何人かがこの祭壇を使った可能性があります。
――――それに何かの残り香がありますね。
エミリーは、祭壇を見渡し、階段を上った。
すると、中央には魔法陣と錬成陣の入り混じった合成陣が描かれていた。
「この陣って、もしかして……」
エミリーは、見覚えのある陣をみて図書館に置いてあったノーマン・オリファンの本に描かれてあった陣を思い出した。
――――ノーマン・オリファンの陣と似ていますが、少し違いますね。
――――しかし、この陣はあれに関係ないとは思えませんが……いや、でも、これは……。
確かに似ているようで、どこか違う。
そう思っているうちについ考え込んでしまうエミリーは、中央に立ったまま天井を見上げた。
――――高さは大体十数メートル、直径二十メートル前後。
――――ここで何をするつもりなのかは分かりませんが、どうも気になって仕方がありませんね。
エミリーは、髪をむしゃむしゃと触りながら悩み続けていた。
とにかく、この事をジョンに伝えるとしましょう。
エミリーは、祭壇を後にし、地下通路を歩くと地上へと戻った。
× × ×
そして、昨日の夜――――
「ジョン、あなたに話したい事があります」
「どうした?」
「少しよろしいでしょうか?」
エミリーは、隣の部屋からデミトロフを呼んだ。
デミトロフは、仕方なく資料を床において、立ち上がり、隣の部屋に移動した。
「それでどうした?」
「どこから話せばいいでしょうか……」
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