みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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番外編 新たな時代を切り拓く一歩

セシルside

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「僕はたまに君のことをたちの悪い男だと思うよ」
「急に何を言い出すんだ。ディアーク」


 目の前の男はスープをひとさしすくったあと、それを口に運ぶことなく俺にそういった。
 輝かしいブロンドヘアにペリドットの瞳。皇族の血が流れているからか、その髪の色は輝いて見えた。俺の銀色と隣に並ぶと眩しくて目が潰れてしまう……など、同級生だけではなく上級生も言っていたような気もする。
 ディアーク公爵家の嫡男アベレアド・ディアーク。俺とニルの幼なじみに当たる男だ。とはいっても、ニルよりも交流が少なく現在はクラスが別だ。来年は同クラスになれたらいいと話はしていたがこればかりは運である。
 ディアークの視線は左右に揺れ、その後俺の隣の空席を見た。


「ニルなら席を外している」
「僕が何を言わなくても彼のことだってわかるのはさすがに怖いよ」
「俺は人のことをよく見ている。貴様のこともな」
「クラスが違うだろう。プログレス」
「……ニルは教師の手伝いをしているはずだ」
「エヴィヘットはプログレスの護衛騎士だろ? 職務怠慢だって引きずり降ろされないか心配だ。誰が告げ口するか分からない」
「俺は一人でも大丈夫だ」
「そうじゃない。それと、エヴィヘットが聞いたら泣いちゃうと思うよ」


 ディアークはそう言うと少し冷めたスープに口をつける。
 嫌味を言っているわけではないのだろう。単純な心配。それとは別に、俺からニルが離れればいいのにという陰湿なかんおじゅが伝わってくるような気もした。俺の考えすぎか。
 だが、この男がニルに対してただならぬ感情を抱いているのは確かだ。
 俺はニルとこのままずっとそばにいられればいい、俺の隣にいてほしいとは思っているが自身の抱いている思いを伝える気はなかった。それがニルにとって足かせとなるのならば、俺はこの気持ちを墓場まで持って行くと誓うことだってできる。

 ――が、しかし。そうは言っても、俺からニルを奪っていくようなやつは許さない。ニルの視線が俺以外に向けられたら。その瞳が俺に向けるものと違って優しかったら……俺は我を忘れ憤慨し、その人間を殺してしまうかもしれない。
 物騒なことを頭に浮かべながら、俺は落ち着くためにため息をつく。


「プログレスも人気者だ」
「皇太子が学校に通っているんだ。注目の的になるのは初めから分かっていた」
「僕が言いたいのはそういうことじゃない。君の生涯の伴侶になりたいって思っているご令嬢がいっぱいいるってことだよ。まあ、君の人気はご令嬢だけにとどまらないみたいだけど」


 今度はちょっといたずらっ子のように言う。
 周りを見てみなよ、と促すようにディアークは笑った。
 俺とディアーク、いつもならここにニルがいて、さらに俺たちに近づく者はいなくなる。
 俺は皇太子という立場から注目の的となり、いつもこの調子だ。だが、俺たちに話しかけてくるような勇気のあるものはおらず、いたとしてもディアークくらいだろう。ニルは俺の護衛として隣にいるから当たり前にしろ……
 向けられる視線は何とも言えないものだった。

 虎視眈々と皇太子の婚約者の座を狙う貴族は多い。そのためなら何だってするとでも言わんばかりにパーティーでは我先にと俺の前にやってくる。しかし、そういったやつらはろくな事前準備もできていないから俺との会話が弾まず身を引く。その時、決まってみな怯えたような顔をして去っていくのだ。俺は何もしていない。睨まれた、俺の意図にそぐわないことをしたとでも思っているのだろう。もしくは、俺の機嫌を損ねたらまずいことが起きるのではないかとでも思っているとか。
 別につまらない話だなと思うだけだ。何も機嫌を損ねるまではいかない。だが、よく回る口だなと感心する。俺はニル以外に特別な感情を抱けない。あいつだけが唯一だ。
 それに、会話のレベルで相手を考えようとは思っていない。でも、俺自身ではなく俺の立場や容姿にしか興味のない人間と話すのは嫌いだったし、退屈ではあった。
 できるならニルと常に二人きりでいたい。そう思うほどにあいつが隣にいてくれる時、とても心が落ち着くのだ。


「僕と話しているのは虫よけのためかな?」
「……いや、ディアークと話すのはそう苦痛ではない」
「ふはっ……まさか、いつも苦痛かそうじゃないかで考えてる? 生きづらいね。プログレス」
「ディアークはこの世界が生きやすいと思うか?」


 俺の質問に、ディアークは目を丸くした後もう一度噴き出した。
 目じりに生理的な涙を浮かべ、それを指で拭う。その指先は珍しく深爪になっていた。


「プログレス、君は世界が狭すぎるよ」
「世界は広いが?」
「そうじゃない。君の世界が狭いって言いたいんだ」
「…………………………ディアーク、失礼だぞ」
「失礼なものか。それに、君も子どものように拗ねるんだね。驚いたよ。もっと情緒のないお人形のような人間だと思っていた」
「それこそ失礼だ」


 ごめん冗談だよ、とディアークは言ってスプーンをトレーに置いた。
 そうして指を組み替え、少し前のめりになって俺のほうを見る。ペリドットの瞳は爛々と輝いており、俺に興味があるようにも見えた。この男はいつもそうだ。もしかすると、俺の弱点を探ろうとしているのかもしれない。
 張り合ってくる……というとまた違うが、ディアークは騎士科の中でも最高位の順位をキープしている。学年では俺かニルかディアークかといったところだ。あとはまだ学生の域を抜けきれていない人間ばかり。この話をニルにしたとき、さすがに求めすぎていると怒られてしまった。

 俺たちとは教育の環境が違う。そもそも、モントフォーゼンカレッジに入学できる時点で他とは比べ物にならない才能かまたは努力をしているはずだ。とはいっても、よりいい師範を学園入学前に見つけるのは金もかかるし、時間もかかる。
 学園に入ってから才能が開花する人間もいるだろう。
 確かに、俺と同じ目線で物事を考えるのはよくないと思う。
 俺はディアークの好奇心を孕んだ瞳を見た後、スープに視線を落とした。先ほどより湯気が細くなっている気がする。

 ニルはまだ戻ってこないのか。

 ディアークの言うこともまた的を得ている。
 情緒を感じない、感情の起伏がない人形皇子。完璧皇子と言うやつが多い一方で、誰かは俺のことを比喩してそういうのだ。
 感情がないわけではないが、起伏は確かにないに等しい。心を搔き乱されるような出来事が起きたことはないし、情熱的な何かを感じたことはない。


(ああ、いや、ニルに対しては――)


 あいつだけが唯一俺の心を動かせる存在だ。だから、俺もちゃんと人間だと思う。
 ニルが俺を人間にしてくれたんだ。祝福の花から生まれた稀な存在。生まれた当初は一部の貴族の中で声が上がった。父と母は恋愛結婚だったと聞く。表向きは政略結婚のように見せていたが、二人は心の底から愛し合っていた。そのため、結婚後父は、母が子どもの産めない体質だと判明しても側室をとることなく祝福の花で子どもを授かるという道を選んだ。
 前代未聞だ、と議会は荒れていたと聞く。

 祝福の花という未知の植物。文献にも記録があまり残されていない。副作用的なものは何もないため、魔力と愛情のみで育てることができる。ただ、運というか必勝法のような確実なものはなかったため、そんなものに頼るくらいなら側室をとり、生まれた男児を迎え入れればいいと宰相を中心に抗議の声が上がっていた。
 それを押し切って父は祝福の花を育てることを決行した。
 その後少しの間、貴族からの反感を買ったが無事に生まれたら一部の貴族は落ち着いた。それでも、祝福の花から生まれた俺を奇妙な目で見る人間は多かった。何せ、一般的な子どもと成長速度が明らかに違ったから。
 また、代々皇族が受け継ぐ世にも珍しい瞳の色が過去の皇子の中で最も輝いていたこともあり、それもまた気味悪がられた。まるで人間じゃないようだと。
 人間を超越した整いすぎた容姿に、過去の皇子にみない輝きを盛った瞳。一般的な子どもの速度を超越した成長……発話も、二本足で立つのも一般的な子どもとは比べようがないほど早かったというのだ。
 人は、自分の常識から外れたものを恐れる。
 皆が俺に向けていたのは恐怖だろう。今でこそ、完璧に何でもこなせる皇太子、サテリート帝国の未来は明るいと言われているがそれはただ単に手のひらを返しただけ。恐怖が期待や希望に変わっただけ。見方を変えたと言ってもいい。

 自分たちの都合のいいように――


「失礼な発言をしてしまったことは謝るよ」
「もういい。気にしていない」
「拗ねてる?」
「拗ねてない」
「それは拗ねてるって言うんだよ。よかった、君の変な噂を聞いたからね」
「噂など放っておけ。どうでもいい」
「言うと思ったよ。なら、言わなくていいね」


 ディアークはそう言ってくすりと笑った。
 俺の性格をよく知っているだろうに、少し意地悪だ。
 どんな噂が流れているのか少々興味はあったものの、どうでもいいものだろうと見切りをつけ訊ね返すことはなかった。
 何を言われていても傷つくことはない。そんなことで傷ついているようじゃこの国を背負っていけない。


「それはそうと、ディアーク。最近変わったことはないか」
「話題の広げ方が下手だ。プログレス」
「………………ダメなのか」
「ダメというか、面白くないね。もっと話題を限定したほうがいい」
「話すことないな」
「なら話しかけなくていいよ。僕も君に求めたりしない」
「それは少し寂しく感じる」


 俺がそう言うと、ディアークの眉が数ミリ上に動いた気がした。
 それは決して気のせいではなく、反応を示したことを隠そうと彼は指を組み替える。それからニヒルな笑みを浮かべ、また俺を品定めするように見た。


「さっきの話に戻るけど、この世界は生きづらいと思うよ。でも、ある程度縛るものがないと人間は欲求のために動く怪物になってしまう」
「恐ろしいか?」
「恐ろしいことだろう。人間の欲望は計り知れない。便利なものができるとそれに飛びつき貪る。権力、武力、経済力……? 一つ手に入れれば、二つ目が欲しくなる。二つ手に入れればもっとと果てしない」
「……貴族は」
「貴族は特にそれが強いね。自分が有利な立場につくために他人を蹴落とすことをいとわない。けど、それを表立ってやれば民の反感を買う、不信感を買う……失った信用は戻らない」
「だから水面下で行うと。貴族同士が牽制しあい、揚げ足を取って没落させようと、か。情報は常に最新のものを手に入れ、有利に立っていなければならない。まあ、上手くこの心理を活用できれば帝国の発展につなげられそうだな。皆が躍起になり、新たな技術の発展に貢献してくれれば……」


 それはそうとしても、貴族同士の蹴落としあいは見ていて気持ちがいいものではない。
 俺はこちらに被害が及ばないなら見て見ぬふりをするのが一番だと思っている。だが、皇室あるいは帝国に損失を与えるようなやり取りが行われているのであればそれは止めなければならない。貴族同士のいざこざが思わぬ事態を呼んでしまっては、貴族を束ねるものとして示しつかない。
 ディアークはフッと笑ってスープを攫えた。
 この男と話すのは気が楽でいい。広い視野で物事を見て、常に情報を新しくしている。


「楽しい?」
「何がだ」
「僕と話すのが……ああ、うぬぼれじゃないよ。君の顔に書いてある」
「顔には何も書いていない」
「そうじゃない。プログレスはあまりにも硬い。石頭だ」
「……柔軟に考えているつもりだ。だが、つまらない冗談はすまないが上手く返せない」
「ぷっ……ほんと、君らしい。変わっていない」
「変わらないだろう」
「……変わると思うよ。少なくとも、エヴィヘットと出会った君は人間らしさを手に入れた。羨ましいね」
「ディアークは人間らしい情緒があるだろう。俺と違って周りに人がいる。人脈づくりは大事だ。貴族として……」


 そこまで言うと、ディアークは眉尻を下げた。呆れたようにも見えるその顔に俺は胸の奥がつつかれつつも、彼と同じように冷めたスープに手を付ける。
 モントフォーゼンカレッジの学食は一流のシェフを雇っており、どのメニューも一級品だ。スープ一つとっても宮殿で出されるものと大差ない。ここに通う生徒の中には貴族出身じゃないものもいる。この食事についてどう感じているか聞きたいところだ。
 平民であっても努力を惜しまず、学業に専念すればいい役職に就ける可能性もあるのだ。ここは帝国内で最も開かれた場所であり、その人の努力によって夢を掴める場所でもある。


「味は感じる?」
「ディアーク、貴様は俺のことを何だと思っている」
「美味しそうに食べないから心配なんだ。美味しかったら美味しいって申告してほしい」
「……申告する意味が分からない」
「口に出していこう。言わなきゃ伝わらないこともあるだろう? プログレスは、あまりにも"察しろ"が多すぎる。それか、それで伝わっていると思っているかどっちかだね」
「ニルは分かってくれるはずだ」
「エヴィヘットも困るときが来ると思うよ……ああ、あと。さっき僕の話がつまらないって言った?」
「言ったか? 覚えてないな」


 スープが入っていた皿はいつの間にか空になっていた。
 美味しい。ああ、美味しい。だが、それを顔で表現することは難しい。「美味しい」 と一言口にしてシェフに伝わるだろうか。
 俺の言い方は冷たいと言われる。必要最低限のことしか言わない。感情を限りなくそぎ落とした事実だけを述べている……伝わるものも伝わらない。それは少し困る。
 どうすればもっと人間らしくなれるのだろうか。


「ディアーク、どうすれば笑えると思う?」
「僕に聞くの?」
「ディアークの顔は……いいと思う」
「ん? ありがとう。顔がいいって褒めてる?」
「笑顔がだ。ああ、一番はニルだ」
「余計な一言いらないよ。エヴィヘットの笑顔が素敵なのは僕も同感」


 ディアークはチキンの香草焼きにナイフを入れる。
 間髪入れずに返ってきた言葉だが、どことなく圧を感じた。
 ニルの笑顔は素敵だ。どの角度から見ても美しい。切り取って飾りたい。有名な画家を呼んで絵画にしてもらってもいい……が、ああ、やはりそれはダメだな。ニルの笑顔はきっと描き起こすことができない。そんな領域にはない。
 見るだけで心が洗われるのがニルの笑顔なのだ。
 その笑顔が俺に向けられたとき、俺は何回か目の恋に落ちる。好きを更新してくれる。あいつといる日々は飽きない。このまま一生俺の隣にいてほしい。
 俺にだけ笑顔を向けていてほしい。誰にも見せたくない。
 でも、今の関係が崩れるのも怖いんだ。だから言えない。膨らんでいく思いに蓋をすることで精いっぱいだ。ただ、ニルが鈍感なためきっと気づいてはいないのだろうとも思うが。


「独占欲は身を亡ぼす」
「何か言ったか?」
「ううん、何も。プログレスはエヴィヘットのことを考えている時はいい顔してると思うよ。まあ、あまり見えたものじゃない……けど」
「本当に失礼なことを言うな」
「心配になるくらいいい顔ってことだよ」
「絶対に褒めていないだろう」
「捉え方の問題だ。プログレス」
「物は言いよう……俺を言いくるめようとしているな?」


 眉間にしわを寄せれば、ディアークは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
 この男もそんな表情をするのかと意外だった。
 自身の感情を隠すのに長けた男の少し幼い表情に俺は胸を揺さぶられる。見てきたようで、ずいぶんと知らない一面を目の当たりにした感覚だった。
 ディアークとも付き合いが長いはずなのだが、俺はニルばかり見て視野が狭くなっていたのかもしれない。それはきっとあり得る。
 彼のほうを見れば、また興味好奇心といった感情が見て取れる瞳を向けていた。ペリドットの瞳の奥に見えるそれはなんだろうか。一種の敵対心、それと――


「もう少し会話をしようか。プログレス。こんなんじゃ、恋敵が現れたとき言いくるめられて終わりだ」
「恋敵?」
「剣術や魔法、成績もトップの君が口で負けるなんて恥ずかしいだろ」
「別に恥かしくはないが……だが、悔しい気持ちは抱くだろうな。ただ、俺を口で任せる相手が誰だか想像もつかないが。俺に話しかけてくるやつなんていると思うか?」
「だから、会話をしよう。上手く言い返せるように練習するんだ」
「……貴様が俺と話したいだけだろ?」


 俺の言葉にまた彼は面食らったように、グッと身体を後ろに引いた。
 瞳を丸くし、パチパチと数度瞬きをする。それからやられたな、とでもいうかのように肩をすくめた。


「君にはそう見えたんだ」
「見えちゃダメだったか?」
「いいや。いいよ。邪気がなくなる。敵わないね、プログレス」
「意味が分からないが……とにかく、貴様……お前が会話の練習に付き合ってくれるのは嬉しい」
「嬉しい? 本当に?」
「ああ。お前は二番目だ」
「その言われ方はちょっと嫌だな。二番手って」
「一番は不動だからな。譲れない。唯一無二だ」
「言い切れる君に拍手を送っておくよ」


 乾いた拍手。かすかに聞こえる手と手がぶつかる音。
 俺はフォークとナイフを手に取り、チキンを切り分ける。ふわりと香るハーブの匂いに、香ばしいコショウの香り。ナイフで切り分けずともほろほろとした身をフォークで突き刺す。
 食事中、俺は基本的に会話をしない。ニルといるときは別だ。


「まず、話題から考えようか。プログレス」
「そこからか。お前が振ってくれればいいのに」
「それじゃあ、練習にならない」
「政治のことか?」
「学園の話をしよう。もしくは、意中の相手について、とか?」


 フォークを握る手が止まる。ディアークはまたフッと笑って切り分けたチキンを口に入れ、ゆっくり優雅に咀嚼した。
 

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