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第7部2章 君の中に僕がいない世界で
08 はしゃぐフィルマメントと雨と俺と
しおりを挟む「あめぇ~~!!」
傘をさし、とてとてとてと庭を走り回る我が子を見ていると癒される。
「ありゃ、目ぇ離すとこけるぞ?」
「大丈夫でしょ。こけたら助けに行くよ」
「……なんで、あいつ雨ではしゃいでんだ?」
「雨用の靴と傘を作ってもらったからだと思う。ずっと雨降ってほしいってぐずってたみたいだし」
「子どもの考えることは分かんねえな」
「確かにね」
皇宮の庭園と比べれば見劣りするものの、エヴィヘット公爵邸の庭園も専属の庭師によって手入れされているためいつ来ても美しい。
そんな整備された庭園――タイルの隙間に雑草すら生えていない美しい雨の降る庭をフィルマメントは嬉しそうに走り回っていた。
小さな子ども用のかさに、雨用の靴を履いてパシャパシャと水たまりを踏みながらキャッキャッ、キャッキャッと走っている。その様子を、俺とゼラフは眺めていた。
「でも、かわいいでしょ。フィル」
「そりゃあ、まあ、お前の子どもだし? あのいけ好かねえ皇太子の子どもでもあるが」
「酷いなあ……」
「……あいつ、結局何も記憶戻らねえんだな」
「生活に支障はないみたいだからね、普通にやっていけてるみたいだし。一部の人しか知らないみたいだけど、彼が記憶を失ったことに気づいている人間も少ないみたいだから……」
「まあ、あいつは外面はいいからな」
ゼラフは、つまらなさそうにそう言うとため息をついた。
俺は、新しいかさに喜ぶフィルマメントを見ながら目を細めた。
セシルの記憶は一か月たった今も戻っていない。
やはり、忘却竜ウヴリが関与しているせいで、記憶の抜け方も特殊なのだろう。俺の記憶だけがない。でも、それ以外は生活に支障がない。だから、セシルは皇帝陛下に直談判しに行って、仕事を再開したようだ。記憶を取り戻すのは、優先順位として二番目、いや三番目とカになっているんじゃないだろうか。
実に、効率を求めるセシルらしい考えではあった。それを聞いたとき、俺の優先順位の低さにまた胸を痛めたが、しかたがない。
災厄の元凶が消えていない今、その元凶を叩きつぶすことを視野に入れなければならない。
アルカンシエル王国の協力も要請できない今、サテリート帝国で戦える人間と言えばセシルくらいか。彼は統率力もあるし、戦略も並大抵の人間では考えられない方法を考え、窮地を打破する。
セシルは司令塔、軍のかなめ。
いち早く軍事関係に携われたほうがいいだろうとのことで、俺との記憶を取り戻すことは後回しにされてしまったと。
ただ、ウヴリがどこにいるか分からない以上、どれだけ戦略を練ったとしても意味がないようにも思うが――
(備えあれば患いなしだもんね……)
「しっかし、この間の手合わせは驚いたぜ。あんま、おもしろいもんじゃなかったけどな」
「そう思う?」
「お前は勝って嬉しいかもだけど、あいつ、あんな淡白だったんだなーつって、思って」
「勝手嬉しかったけど、勝ったって気がしなかったな……俺だけが、彼の癖を覚えていて、それを利用したみたいに。きっと、あっちは覚えてたら、最後のあの一撃はきっと防がれてただろうから」
ゼラフは、この間の手合わせについて話題を俺に振る。傘を持つ手を交代し、ぽきぽきと首を鳴らしていた。
彼の言う通り、あの手合わせはあまり心地の良いものではなかった。
セシルは本調子とはいいがたかったわけだし、俺だけが彼の癖を覚えて、それを利用して勝った……いや、そうするのは正解で、相手の意表を突いて、相手の癖を利用して勝つというのは戦法としては卑怯じゃない。ただ、あっちが覚えていないこともあり、俺だけ卑怯になっていないかと思ったのだ。
途中までは、彼の圧倒的な腕力から繰り出される、重い攻撃に手がしびれそうになっていた。
俺も、かなりブランクがあったため、簡単には勝てないだろうな、なんて思っていたからあっさり……とはいかずとも勝ててしまい驚いている。
(勝てて終いって、嫌な言い方……)
別にセシルだって手を抜いたわけじゃない。俺だって、卑怯なことを堂々としたわけじゃない。ただ、俺が勝利した。それだけのことなのに、引っかかりを覚えずにはいられなかった。
(でもセシルは、俺の身体のことを考慮して、もう一戦って言わなかったんだよな……)
そもそも彼自身、あれで満足してしまったのかもしれない。
俺が最初のほうに、セシルは負けず嫌いだから負けたら勝負を挑んでくるんだよ、と言ったから、俺もてっきりもう一戦っていうものだと思っていた。だから拍子抜けしたっていうだけの話で……
「にぅー!!」
「うーん? フィルどうしたの?」
傘をくるっと回して、フィルマメントが俺に笑顔を見せる。
俺が悶々と考えていたら、またフィルマメントの顔を曇らせるのではないかと思ってしまった。とにかく笑顔でいること。この子の前では笑顔でいなくちゃいけない気がしたのだ。
フィルマメントはパシャパシャと水たまりを踏んで、水が跳ねるのを楽しんでいた。よっぽど、傘と靴が気に入ったのだろう。
子どもの成長や、楽しんでいる様子を見ていると心が和む。
俺だけは、絶対にフィルマメントのことを忘れないようにしないとと、よりいっそ強く思った。この子には、俺たちが必要だ。
(フィルには、セシルのこと話せてないんだよな……)
仕事が忙しいという理由で、フィルマメントにセシルはフィルマメントのもとに来れないんだよと話しているが、それを理解してくれているかどうかは怪しい。まだ、言葉が完全には通じないものの、なんとなくニュアンスだけは掴んでくれているかな? とは思っている。
でも、子どもはこういう時には鋭いもので、何故セシルがこれないかという理由をもしかしたら薄々感じているのかもしれない。
フィルマメントはあれっきり、セシルが来ないとぐずることはなくなった。けれど、フィルマメントが時々悲しそうな顔をするから、一日でも早くセシルの記憶が戻ることを祈るしかなかった。
フィルマメントが待っている。
「元気だな、フィルマメント殿下。底なしの体力だな?」
「そこは、セシルに似たのかも。まだ、一歳半年ぐらいなんだけどね。すごく元気で……でも、だからこそ安心するっていうのもある」
「子どもを持つと変わるもんだな」
「そうかな? 俺は、そこまで変わったって感じしないけど。ああ、でも、守らなきゃって強い思いはあるかも。ゼラフは……」
俺は、ゼラフのほうを見た。
ふぁああ……と大きなあくびをしており、この手の話題があまり徳でいないことを察してしまう。
(ゼラフは、結婚する予定あるのかな……)
俺に付きっ切りで、俺に忠誠を誓ってくれていて、俺に告白して……次の恋にいってくれればいいのにと思うが、本人にその気がないなら言っても無駄だろう。それに、俺が決めることじゃない。
アイネは次の恋に行ったようだが、ゼラフほどになるとそう簡単に次の恋は探せないのかもしれない。
「にぅ、にぅー!!」
パシャパシャと水たまりを踏むのに満足したのか、フィルマメントがこちらに向かって走ってくる。
だが、その途中で何かにつまずいてしまい、そのまま勢いよくつるんとこけてしまった。
「フィル!!」
俺は、ゼラフのさしてくれていた傘の下から抜け出して転んでしまったフィルマメントのもとへと駆け寄る。
フィルマメントの傘はひっくり返っており、内側が雨に晒されている。そこまで激しく降ってはいないものの、当たりはじめっとしていて寒い。
「フィル、大丈夫?」
「ふぇっ……うっ……うぅあぁああああんっ」
「あー……大丈夫、大丈夫。痛かったね、フィル」
最初こそ、痛みをこらえようとしていたようだが、くしゃくしゃになった顔からいつしか涙がぽろぽろと流れ始めた。雨粒よりも大きな涙が、フィルマメントの大きな瞳からこぼれる。
俺は、フィルマメントの身体を触って大丈夫、と声をかけたが膝をすりむいていることに気づき、彼の背中を撫でるのをやめた。子どもにしては擦り傷も大けがだ。痛いに決まっている。
白い服は泥だらけになっており、とくにすりむいた場所はじんわりと滲んでいる。
俺は、その怪我をした膝に手を当てる。
「フィル、大丈夫だからね。痛いね、痛いの痛いの飛んでいけしようね……」
「おい、ニル」
「……っ、と、ゼラフ、何?」
いきなり腕を掴まれ、何事かと振り返れば、ゼラフが不機嫌そうな顔で俺を見下ろしていた。手に持っている傘は俺たちが入るように傾けているせいで、服が濡れてしまっている。
「今、何しようとした?」
「何って、治癒魔法……あっ」
「いい、俺がやる。お前は魔法を使うな」
ゼラフは語気を強めてそういうと、俺に傘を持つようにと差し出した。俺は、彼の指示にしたがい、傘を握り込み、フィルマメントのほうを見る。
フィルマメントは、顔に手を当てて泣きじゃくっており、どれだけ痛かったか、それだけでも伝わってきた。
(そりゃ、痛いよね……)
子どもからしたら大けがなのだから、痛いに決まっている。
俺が見守る中、ゼラフは詠唱を唱え、フィルマメントの足に魔法をかけた。彼は治癒魔法は苦手と言っていたはずだが、その詠唱は自然なもので、現れた魔法陣がほぅっとフィルマメントの足に溶けていく。すると、痛みが引いたのか、フィルマメントはパチパチと夜色の瞳を瞬かせた。
「ぜぅう?」
「おうおう、泣き止んだか。偉いなあ、フィルマメント殿下は」
「ぜぅ、ないない、いたいの、ないない」
「痛いの痛いの飛んでけ、な? 痛くねえか」
「いちゃない」
フィルマメントは首をブンブンと縦に振って、キラキラと目を輝かせていた。
「まほー」
「そうだな、魔法だな。フィルマメント殿下もいずれ使えるようになると思うぜ。なんていったって、ニルと皇太子殿下の子どもだからなあ?」
「ふぃも?」
「ああ」
ゼラフは、どこか嬉しそうにそう言ってフィルマメントの頭を撫でた。フィルマメントは嬉しそうに「ぜぅ」と彼の名前を呼んでいる。
「優しいじゃん」
「ハッ、それじゃあ、俺が優しくないって聞こえるぜ?」
「いや、だって治癒魔法苦手だって言ってたから……」
「んなの、騎士団に入る前に全部チェックが入るに決まってんだろうが。お前は、治癒魔法は得意みたいだったが? んで、それが普通になってんのかもしれねえけど、俺にとっては習得にかなり苦労したんだぜ?」
ゼラフは「あーいやだいやだ」というように肩をすくめていた。
確かに治癒魔法は、基礎中の基礎だ。
しかも、魔法科の学生なら使えて当然だし、入学試験にも出るはずだ。また、入学後すぐに基礎魔法として防御魔法と治癒魔法は学ぶ。と言っても、擦り傷程度を直せるくらいのごくごく普通の治癒魔法であり、全身を治すような宮廷魔導士クラスが使う魔法を使えるようになれなんてことは要求されない。もちろん、宮廷魔導士を目指すのであれば治癒魔法に特化する――というやり方もあるのかもしれないが、こちらはまた別枠だ。
だから、ゼラフが使えないなんてことはないのだが、以前彼は治癒魔法だけはうまく使えないと言っていた。
魔法は魔力量だけではなく、イマジネーションがカギになるものだ。奇跡を起こすのだから、自分がその奇跡を信じることができなければ発動しないものである。そういった点から、ゼラフは治癒魔法が苦手と言ったのかもしれない。
(自分の傷は勝手に治るって言ってたけど、人のを治すのとは違うもんね)
彼の特異性は、その魔力にある。彼の魔力はちょっとやそっとのことで空にならない。いわば無限の魔力。
だからこそ、本人が気絶したとしても魔力で立ち上がるまでの時間を短縮したり、拷問を受けたときにもすぐに回復したりと、何かと傷に対する防御が硬いのだ。とはいえ、痛みを遮断しているわけではないので、ダメージを食らえば痛いし、永遠に治癒できるからと言って痛みがなくなるわけでもない。
ゼラフは痛みについてもよく知っている。
「ぜぅ、だっこ」
「おいおい、そりゃ、ニルにしてもらえよ」
「うぅ~~やっ」
「やっ、じゃねえの。ほら、ニル抱っこしてやれよ」
「いや、今ゼラフに頼んでたじゃん、見てた?」
「見てたが、お前が抱っこしてやれ。んで、一緒に風呂でも入ってこい。びしょびしょだぞ?」
「それを言うなら、ゼラフもだけど……」
確かに俺たちは少し雨に打たれてしまった。
フィルマメントの身体なんか冷え切っていて、くしゃみもしている。このままでは、風邪をひくことは確実なので、お風呂に入ろうとは思う。
「俺は、シャワーでも浴びてくるから大丈夫だ。ああ、浴びてくるっつっても、ここは皇宮じゃねえんだったな」
「客室用のバスタブにお湯でもはるよう頼んでおくから、その点に関しては安心して。ありがとう、ゼラフ」
「へいへい。それが、俺の仕事なんで」
軽い口調でそう言って、ゼラフはよっこらせっといって立ち上がる。
俺は、いやいやと嫌がるフィルマメントを抱き上げる。フィルマメントは嫌そうな顔をしていたが、疲れたのか、こくりこくりとし始めた。
「フィル、眠い?」
「にぅ」
「眠いよね。でも、お風呂に入ってからねよっか」
「ねむねむ……にぅ、おふぉ?」
「うん、一緒にはいろっか」
夜色の瞳は限りなく細くなっており、今にでも眠ってしまいそうだった。重たい瞼をあけて、フィルマメントはきゃっ、とまた嬉しそうに笑う。
これは、エヴィヘット公爵邸の使用人たちにお風呂を準備してもらわねばな、と俺はゼラフに刺してもらっている傘の中で考えていた。
フィルマメントは俺と一緒にお風呂に入れることが嬉しいのか、パタパタと足を動かしている。そして、時々「にぅ、いっちょ」と俺の頬をぺちぺちと叩く。もしかして、ずっと一緒にお風呂に入りたがっていたんじゃないかと、俺はフィルマメントの髪の毛にチュッとキスを落とす。
「にぅ、ちゅーいっぱい、め!」
「ああ、セシルみたいって? やだなあ、俺はもうちょっと節度を守るよ」
「うぅ~~」
唸りながら、フィルマメントは「や、や、やっ!」という。
そういえば、フィルマメントにキスしてしまう癖は、セシルを見ていたせいだなと思った。何せ、セシルは生粋のキス魔だから、それは自分の息子であってもすると。もちろん、他の人にはしないんだけど。
機嫌が悪くなってしまい、ぷくぷくと怒っているフィルマメントにごめんね、と言いながら俺は庭から屋敷のほうへ向かって歩き出す。静かに、ゼラフは俺とフィルマメントが濡れないようにと傘をさしている。
しかし、何を思ったのか、彼は脚を止め「ニル」と俺の名前を呼ぶ。
どうしたのだろうかと思って顔を上げる前に、前方から「ニル」とゼラフとは違う声色で俺の名前を呼ぶ声が聴こえた。
その声に、俺は反射的に身体が動いてしまい、フィルマメントを抱きなおす。
「ちぇちー!」
「セシル……どうしてここに……」
フィルマメントが嬉しそうに対して、俺は何で彼がここにいるのわからなかった。
でも、彼は俺を見つけるなり、屋根の下から出てきて、傘を持たないままこちらに歩いてきたのだ。
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