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第7部2章 君の中に僕がいない世界で
07 剣は覚えている
しおりを挟む「なんか、あれだなーこりゃあ、また懐かしい光景で?」
「ゼラフ、ちゃんと審判してよね。そのためについて来てっていったんだから」
「いやいや、俺はお前の騎士なんだからお前の近くにいるのは当然だろ? 審判はついでだ」
稽古場の天井はぽっかりと空いており、眩しい白い太陽が俺たちを照らしていた。広がる青い空には、白い雲が悠々と流れており、時々眩しい太陽を遮ってしまう。
(眩しいな……)
日のもとに出るのもなんだか久しぶりだった。俺は、眩しさに目を細めながら銀色のリングに優しく触れる。そういえば、剣を握るのも久しぶりだ。
セシルは、俺と向かい合うようにして稽古場においてある木剣のほうを指さした。俺はなんで? と首をかしげていると、ゼラフからヤジが飛ぶ。
「おい、ニル。真剣じゃないほうがいいんじゃねえか? もし、折れたりしたら大変だぞ?」
「ああ、そっか。いつもの癖で……」
てっきり、相棒の剣でやりあうものだと思っていたため、俺はそっと手を放す。
ゼラフにはしっかりしてくれよと言われてしまい、俺は「うるさい」とちょっと乱暴に返してしまった。
俺は、セシルが指さしたほうに走り、木剣を手に取る。確かに、ただの手合わせで相棒を使うのは気が引ける。彼の言う通り、もしも折れてしまったら大変だ。セシルの力は強いから、下手したら折れかねない。
(まあ、いつかは折れるものだけど)
定期的にメンテナンスをしていても消耗品。折れることは確実だし、折れるものだと思って使わないといけない。
俺は、木剣を手に取り、なじむかどうか試してみた。やはり、木剣は真剣よりも軽いし、手にフィットしない。昔は、それを握って練習していたが、遠い日のことのように感じる。
俺も成長したのだという実感はあれど、また振るっていないうちに退化してしまっているようにも思う。
(てか、こんなことしてていいのかな……)
セシルの記憶を取り戻すためには、彼に刺激を与えるのが最優先だろう。かといって、先ほどのアルチュールの手紙も気がかりで、来る災厄。二つの災厄について真剣に考えるべきではないかと思うのだ。
ウヴリの所在は分からないまま。
セシルの記憶をどのように消したかだけ知ることができれば、もう少し何か変わる気がするが、こちらも進展なしだ。
騎士団によると、再びあの元ハーゲル男爵領を訪れることを検討しているが、それ相応の準備をして臨まなければ危険だという全会一致で決まった。
俺が、手に馴染む木剣を探していると、ふと彼の指先とぶつかってしまう。
「あっ、ごめん、セシル」
「いや、いい。なかなか手に馴染むものはないか?」
「ああ、うん。そうだね。久しぶりだから」
「俺たちはいつも手合わせをしていたのか?」
セシルも、木剣を吟味しながら質問を投げかける。彼の目は真剣に剣を選んでおり、俺なんか見ていない。
そんな真剣なセシルも好きだけど、寂しさは感じずにはいられなかった。
(けど、そこは変わらないんだよね)
剣が好きなのも、剣に対して一途なのも、きっと負けず嫌いなのも変わらない。
俺がいなくたって、そこはセシルの中にある中心部分が消えるわけじゃない。
俺の中の記憶が、俺だけのものになる感覚がとても苦しくはあった。けれど、それが現実なのだから、受け入れるしかない。
(俺、思考が堂々巡りしてる……)
考えては消えていく数多の作戦たち。
セシル二度やったら思い出してもらえるか、そう考えては頭の中でかき消して、また、セシルを見ては苦しくなっての繰り返し。自分を傷つけるような行為だと思いつつも、俺はやめることができなかった。
隣にいるのに、彼がいないみたいで、ずっと――
「うん、いつもっていうか、学生時代まではね。俺が、死にかけて、心臓に負荷がかかってからはあまりしなくなったかな? セシルってば、ものすごく負けず嫌いで、俺が勝ったら自分が勝つまでやるって言ってきかないんだよ。さすがに、俺は二試合目ってなると体力余ってなくてさ」
「負けず嫌いか」
「そう生粋の負けず嫌い。きっと、今もそうだよ」
「お前は強いのか?」
「強くなきゃ引き分けてないでしょ」
木剣をあれこれと握って、ようやく手にフィットするものを見つけることができた。それはセシルも同じだったようで、彼も同じタイミングで、木剣を引き抜く。
負けず嫌いなセシルにつき合わされて、筋肉を痛めたことは多々あった。それも今となってはいい思い出だ。
「セシルも決まったみたいだね」
「ああ、これがよく手に馴染む。だが、俺は重い剣のほうが好きだ。重量があるほうが握っていて楽しい」
「らしいね。ほら、セシルの腕にはめている銀色のリング」
俺が指さすと、セシルは「ああ、これか?」と自身のリングに触れた。そのリングは、オーダーメイドで作ってもらったもので、ペアルックだ。魔道具の一種であり、触れると中に収納されていた剣が出てくるという優れもの。
腰に下げているとどうしても引き抜くまでの時間がかかるので、こちらのほうが軽いしスマートだし、好きな時に剣を取り出せて便利だ。
持ち運びも楽で、リングを腕にはめる際に取り出せる所有者を設定するため、他の人には取り出せないようになっているのも利点の一つとして挙げられる。
「そう、そこに君の剣が収納されてるんだよ」
「今取り出してもいいか?」
「ど、どうぞ?」
セシルは再びリングに触れる。すると、夜空色にリングが輝きを放ち、彼の右手に剣が握られる。
その剣は何度も見ているが惚れ惚れするほど美しい。
俺の剣と同じ鉱山で取れた魔鉱石を使ってあるがために、特殊な色を放ち、他の剣よりも強度が高い。それだけではなく、所有者の身体能力を著しく高める効果もある。彼の剣は、俺の三倍ほどの重さはしていた気がする。それを軽々持ち上げられるセシルはさすがだ。
「確かによく手に馴染むな」
「でしょ? それさ、俺の剣と同じ鉱山で取れた魔鉱石を使っているんだよ」
「片割れのような存在ということか」
「ああ、でも正確に行ったら同じ鉱山で取れた別の鉱石。普通なら、その鉱石同氏は隣り合ってできないんだって。でも、職人さんが鉱石を取りに行ったとき、たまたま奇跡的に隣り合っていたらしいから。運命だって……まあ、そういう理由で」
三年前に作った剣ではあるが、何故その剣が作られたのか、どうやって作られたのか俺は今でも覚えている。
あれは、俺が前世を思い出した三年生にあがる春だった気がする。セシルを守るために剣を新調しようっていうことになり、街の腕利きの職人の元オーダーメイドで頼んだやつだ。セシルはついでに頼んだ感じだったが、俺たちの剣はいわば兄弟のような存在だ。
俺の剣は真昼の空を閉じ込めたような色をしているし、セシルの剣は夜空を閉じ込めたような色をしている。
正反対だし、重さも全然違うが兄弟と言われればそうなのかもしれない。
「これにも思い出があるんだな」
「あるよ。いっぱい。いろんな思い出が、そこら中にね……なんか、思い出せそう?」
「いや? だが、話は聞いていると面白いな」
「そっか。いっぱい聞いていいよ。俺が覚えている範囲であれば」
「お前も忘れるのか?」
セシルは不思議そうに俺のほうを見てきた。
「いやいや、人間だし忘れることもあるよ。さっき言った言葉も全部覚えているなんて無理でしょ。まあ、君の言葉ならなんとなく覚えてるかな。君に貰った大切な言葉ってさ、やっぱり胸に残るから」
「お前、そっちのほうがいいな」
「何が?」
フッと口の端を上げて笑ったセシルのほうを見て、俺は首を傾げた。
記憶を失ってから始めて笑った彼を見て、俺はどきんとする。
もしかしたら……という期待も胸に、セシルを見ていれば、彼は剣をリングの中に戻した。
「そうやって楽しそうに笑っているほうが、お前にはあっている」
「笑顔がかわいいってこと?」
「それは、自分で言うのか?」
「セシルがよく言ってくれたんだよ。俺は、自分のことかわいいなんて思わないけどね。でも、セシルが言ったの」
何度も何度も俺に「かわいい、かわいい」って。耳に胼胝ができるほど聞いたその言葉。結局、セシルのどのツボを押していたか分からなかったが、セシルは俺のことをかわいいと言ってくれていた。
そんなふうに言うものだから、俺は恥ずかしくなって、でも、言われるのが普通になって「俺ってかわいいの?」と錯覚するようになった。
セシルは、いぶかしげにこちらを見て、呆れたように肩をすくめた。
「分からないな。ただ、お前の顔は童顔だと思う。同い年には見えない」
「ひ、酷い。俺だって、君と同い年だし。てか、ゼラフは二つ上だし」
「おい、ニル。何で俺まで巻き込むんだよ」
聞こえないつもりで言ったのに、サラッと拾ったその言葉に対し、ゼラフはツッコミを入れていた。
「だって、ゼラフのこと、一つ上だって思ってたから。二つ上って知ったときは驚いたし。野外研修のときに、ワインをボトルごと持ってくる学生なんていないでしょ」
「おま……よく覚えてんな」
「ゼラフはお酒強いってわかったのはいいけど、いや、良くないんだけど……」
「何の話をしてるんだ?」
セシルを置いて、ゼラフとしゃべっていると、不思議そうにセシルが話にまざってきた。先ほどであれば、話題に入って来ることはなかったのに、彼は自分も混ぜろと言わんばかりに詰め寄ってくる。
「えーっと、ゼラフが二つ上って話。俺と、セシルは同い年だし幼なじみだし、あとあと! 乳兄弟で……それで、ゼラフ、同級生だったんだけど、実は二つ上で」
「二年留年したのか」
「おい、皇太子殿下。テメェ、俺の記憶はあるっつったよな? 何でそれを忘れてんだよ」
「……貴様には興味がないからだ」
きっぱりと、セシルは言い切るとツンとした態度でゼラフを見た。
ゼラフはその態度に関してカチンときているようだったが、大人の対応を見せた。いつもなら、ここで言い合いが始まっていただろうから、なんだか少しだけ張りがない気もする。
(仕方がないよね……まあ)
ゼラフの年齢云々に関しては、未だに信じられないが、その話もセシルとしていたし、俺が童顔っていうのは皆いうから納得するしかなかった。
「まあ、あいつの話はいい。手合わせをするんだろ?」
「そうだった。ごめんね、セシル」
「いい……やっぱり、お前はそうやっているほうがいいぞ。自然体で、それでいて、目を引く」
サラッと俺の白くなった髪をすくいあげ、セシルはまた微笑んだ。
その表情を見ていると、胸がまた苦しくなって、俺は思わず苦笑いを浮かべてしまう。
セシルの行動こそ、無意識に出たもので、でも、心が伴っていないからこそ寂しさを感じてしまう。彼は、何事もなかったように俺から手を放していく。手を放した瞬間、彼の表情から感情が消え、また冷たい顔に戻ってしまったのだ。
(セシル……)
俺は、彼に手を伸ばしたが、グッと堪えて拳を握り込んだ。
俺たちは再び線の引かれたコートに戻り、向かい合った。
久しぶりで身体はなまってないといいが、どうだろうか。
「んじゃあ、審判は俺が務めさせてもらうぜ。ルールは簡単だ。相手が降参というか、手から剣が離れて地面につくか。どのどちらかだ。俺が危険だと感じたら遠慮なく割り込ませてもらうぜ」
「そんな、危険なことにはならないでしょ」
「へいへい。俺は、お前になんかあったら、きつーく騎士団長殿に怒られんだよ」
「保身かよ……」
思わず、そんな言葉が出てしまったが、ゼラフが俺のことを気にして言ってくれているのを知っているので、それ以上の言葉を飲み込む。
「悪いが、手は抜かないぞ」
「当たり前じゃん。逆に、手、抜いたらおこるから」
「強気だな」
「君こそ」
ゼラフは、俺たちを交互に見て、はじめ! と声を響かせた。
互いににじりより、同じタイミングで地を蹴る。砂埃が後ろに飛んで、俺たちは一気に距離を詰めた。
ぶつかり合えば、木剣がギチギチと音を鳴らす。接近戦で、つばぜり合いでセシルに勝てる気がしない。
(まずは、横に薙ぎ払う……ほうがよさそうだね)
彼の身体は覚えている。俺の癖も何もかも。
だが、それを彼が意識的にやっているかどうかは知らない。無意識のうちに、俺の次の行動を読んで先回りしようとしている。
少々押され気味だったものの、俺は彼の攻撃を横へ払い、体勢を立て直したのち、再び攻撃の構えをする。
(やっぱり、セシルはすごいな……)
彼の剣さばきは、洗練されており、俺が剣を握れなかった間もしっかりと鍛錬を積んできたことが分かる動きだった。
撃ち合うたびに、ピリピリとした痛みが腕に走り、油断すると手から剣がすり抜けてしまいそうだった。だが、そうなれば俺の負けがその時点決まってしまう。
俺だって負けるわけにはいかない。
(至近距離でのつばぜり合いには勝てない。なら……!!)
「はあ……っ!!」
低く構えてまるでレイピアのように突き刺すような動きをとる。すると、セシルは反応が遅れ、体勢が崩れた。
俺は、その後彼の横から二、三撃攻撃を繰り出したが、三撃目になれば動きを読まれ攻撃を薙ぎ払われてしまう。
「早いんだな」
「それが、俺の得意分野だからっ、ね!!」
俺はもう一度距離を詰めた。そして、木剣を大きく振りかぶって彼の頭めがけて振り下ろす。
しかし、彼はそれを軽く受け流して俺の横腹めがけて木剣を振った。
「……っ!」
俺はそれを受け流し、再び距離をとる。
(やはり強い……さすがはセシルだな)
至近距離の攻撃は受け流すのがやっとだ。俺の反応速度だからこそできる芸当で、他の人が真似したら間違いなく負ける。
「さすがはセシルだね。強いや」
「だが、お前も強い、誇っていい」
彼は、少し余裕そうに笑った。
俺は、再び距離を詰めて木剣を振る。だが、やはり受け流されてしまい、また距離を取らされた。
(このままじゃ埒が明かない……耐久戦に持ち込まれて、負ける)
体力が少ない俺にとっては、試合が長引けば長引くほど不利になる。勝率は下がっていく一方だろう。
(でも、セシル。俺の動きを忘れてるから、反応速度はそこまで早くないんだよな……)
以前であれば防げていた攻撃も、今の彼には防ぎきれていない。
身体が覚えていたとしても、それを頭で理解して受け流さないことには意味がないからだ。ならばまだ勝機はある。
「悪いけど、勝たせてもらうよ」
「余裕なんだな。言っただろう、手は抜かない、負ける気はないと」
再びにらみ合い、地面を蹴った。
だが、こちらのほうが反応速度が速かったこともあり、彼の懐に忍び込むことができた。さすがのセシルも、俺の反応速度に驚き、体勢を整えるまでに時間がかかったようで、受け身をとるが、それは彼の癖のある動きだった。
俺は、彼の弱点を突き大きく剣を振りかぶる。
すると、彼の手から木剣が弾かれクルクルと円を描きながら宙を舞う。そして、しばらくたってカラン、コロン……と木剣が硬い地面を滑った音が聞こえた。
俺は、彼のあご先に剣を突きつけた。
息が上がって呼吸はそれどころではないが、俺は勝ったのだ。
セシルの夜色の瞳が見開かれ「ニル?」と彼の口が動いた。
「セシル、俺の勝ち」
嬉しくってつい笑みがこぼれる。
ゼラフの「勝者、ニル!!」と低い声と共に、俺は固まってしまった彼に手を差し伸べた。
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