286 / 454
第7部2章 君の中に僕がいない世界で
06 面倒なことになってるな
しおりを挟む皇宮の廊下を歩く。
二つの足音が聴こえるが、会話はない。
(き――気まずすぎる……!!)
いくら記憶がないとはいえ、何もしゃべってくれないんじゃこっちも張り合いがないというものだ。
けれども、こちらから喋って拒絶されるのが怖いという俺自身の理由はあるものの、無言のままいられるのは耐えがたかった。
さすがに、こちらから喋ったほうがいいだろうかと思ったが、振り向くことすら怖い。
ただ、セシルは手は握っており、離す気はないようだ。
(身体が、覚えている……からかな)
以前、セシルと身体の記憶と心の記憶は別物なのではないかという話をしたし、俺もそれについて考察した。確か、ハネムーン後のドラーイコルク島の調査時に未来のフィルマメントと出会ったときだ。
彼の記憶喪失なんだ――という嘘を信じ、彼の記憶を取り戻すために奮闘していたころのことを思い出した。実際は、フィルマメントは記憶喪失でも何でもなく、すべて覚えていたというのが結果だったのだが、あのときに記憶喪失になったら……という話をしていたことを思い出したのだ。
結局、セシルはあの時言ってくれたことも忘れたし、あの時の約束も守ってはくれなかった。
忘却竜ウヴリというイレギュラーな存在の介入もあったため仕方がないと言えば仕方がないことなのだろうが、それでも少しだけ期待してしまっていたのだ。
「おい」
「わっ、な、何?」
「……お前は、前からこんな感じだったのか?」
「それ、俺によく聞くけどさ」
「聞かないと思い出せないだろう」
「うー正論、嫌だ。セシル」
いきなり声をかけられて、手を放しそうになったものの、彼がぎゅっとつないだことで俺はセシルと手を放さずに済んだ。彼も、自分の行動が理解できていないようだったが、問題はそこではないと、俺をじっと見つめている。夜色の瞳はまっすぐで、でもそこに俺は映っているようで移っていない。空っぽの夜空に、また星を瞬かせることができるのだろうか。
そんな不安もありつつ、俺は、今しがた言われた正論にぐうの音も出なかった。言い返す言葉もない。
「そりゃ、聞いてくれたら答えるけどさ。セシルって『おい』とか『お前はこんな感じ』とか、そういうなんか短文なんだもん。俺も何聞かれてるか分からないんだって」
「…………お前は、俺の伴侶なのだろう。分かるんじゃないか?」
「分かりません! 君の全てを理解できるわけじゃないんだから。そもそも、セシルの行動はいつも突拍子なくて、理解できないの。昔からそうだよ、セシルは」
「そうなのか。だが、お前は時々俺のことをわかったように言う……いや、お前は記憶があるのだからそうなのだろうが。だから、俺も甘えてしまっているのかもしれない」
「そ、それで甘えてるの……?」
「いや?」
「もう、どっちさ」
会話のキャッチボールがうまくできていない実感はあった。
けれども、その会話のすべてがダメなのではなく、どこか懐かしさも感じたのだ。まだ感情をうまく出せないセシルのことを思い出して、少しだけ頬が緩んだ。
「分からない……ただ、お前は俺が記憶を失っているからと距離を置きすぎている気がする。それは、記憶を失っていてもなんとなくわかる」
「だから何だよ……」
「……距離を置く必要などないだろう。何度も口酸っぱく言うようで申し訳ないが、俺の記憶を取り戻す気はあるのか?」
「あるよ。なかったら、一緒にいない」
「それにしては、俺に対してよそよそしすぎる」
「だーかーらー! それは、俺の癖なの。だいたい、初めから俺たち仲が良かったわけじゃないんだって。セシルが、歩み寄ってくれて、親友になって……かと思ったら、セシルが俺を好きっていう出すし。親友じゃいられなくなって、俺も好きになっちゃって……」
それがなれそめ。
はじめからこうだったわけじゃない。
それこそ、今のような距離感があって、主人で従者でって俺は済み分けていた。それが普通だと思っていたのだ。
けれど、その壁を壊して、俺に手を差し伸べてくれたのがセシルだった。そもそも、セシルもそうやって人に手を差し伸べるタイプではなかった。でも、幼いころより、セシルの護衛を任されていた、護衛騎士になる未来が決まっていた俺に手を差し伸べてくれたのはセシルだったのだ。
「俺が好きに……」
「あーもーわかんないんでしょ。いずれ思い出すと思うから。てか、思い出してもらわなきゃ困るから! 俺、ずっと一人になっちゃうよ」
「だが、お前の周りにはヴィルベルヴィントがいるだろう」
「……セシルそれ本気で言ってる?」
セシルがその名前を出して、不機嫌にならなかったことはない。なのに今はどうだろうか。
(まあ、ゼラフを恨むというか、嫌う理由がないもんね。俺がとられるって、嫉妬してたからセシルはそう思っていたっていうだけで、さ……)
ゼラフの名前が普通に出てくるというおかしな事態を、俺は冷静に分析していた。
たった一人の記憶がなくなるだけで、これほど大きな変化があるなんて思いもよらなかった。
俺がため息をつくと「何故ため息をつくんだ」とまで言われてしまう始末。
「別に? 記憶を失う前の君が、ゼラフのこと苦手意識持ってたから、なんか君の口から彼の名前が出るのが珍しいって思って」
「……確かにあいつはいけ好かないやつだ。性格が合わない」
きっぱりとセシルは言い切ると、難しそうな顔をした。彼の表情をよく見て見れば、頬が引きつ言っているように見える。自分で名前を出しておきながら何という反応だろうか。
「それは、変わらないんだ……ゼラフは、俺の騎士だし周りにいるのは当たり前っていうか」
「あいつが騎士か」
「セシルの記憶って実際にどうなってるの? 例えば、モントフォーゼンカレッジにいたときの記憶とか」
俺が訪ねると、セシルは「普通に勉強して、普通に卒業した」と答えた。あまりにもあっさりとしすぎた回答に、ちょっと待てと俺は口をはさむ。
「三年生の時の襲撃は?」
「襲撃? ああ、何かしてリューゲ・ライデンシャフトが死んだやつか」
「うっ……じゃあ、野外研修、収穫祭のときの他国の貴族の飛行船落下させようとしていた件は?」
「……ヴィルベルヴィントと、アルチュールと解決した……?」
「元副団長メンシス卿が捕まったことは? 前魔塔との決着は?」
「俺たち……が? 解決した……」
「元宰相の横領諸々の末に刑が執行されたことは?」
「それも、俺が……」
「ドラーイコルク島での調査!!」
「アルカンシエル王国との合同調査で……」
そこまで言って、セシルはうっと頭を抱えた。
俺だって質問攻めにしたかったわけじゃないし、セシルが自分の記憶の穴に気づかないようにしているということは知っていた。また、先ほどまでは聞かずにおこうと思ったのだが、どうしても気になってしまったのだ。
俺が前世の記憶を取り戻してからの約三年年間ほどの記憶。
彼はそれをどう認識しているのだろうかと。
俺がずっと質問している間もセシルは俺の手を離さなかった。俺も、すべてを言い終えた後、彼の手を握ったまま息を切らす。時々呼吸の方法を間違えてせき込んでしまうが仕方がない。
「セシル、どう……?」
「俺の記憶は、本当に泣くなってしまっているんだな」
「あはは……出た答えがそれ? まあ、そうだろうね……だって、全部に俺が関わってるんだから……つぎはぎだらけの記憶じゃ、気持ち悪いでしょ」
さて、ウヴリはどうやって彼の記憶を消して、つなぎ合わせたのだろうか。
セシルは、瞳孔を開いてもう片方の手で頭を押さえていた。
「考えてみると本当に恐ろしいな。おぼろげにある記憶は、きっとお前を記憶から抜いた後のものだろうな……俺の記憶に、そこにいたはずのお前が消えている……か。笑えない」
「出来事としては覚えてるってことだよね」
「ある程度はな。だが、ところどころ穴だらけだ。お前の言うように、収穫祭のときの下衆も、元副団長が捕まったことも、魔塔との決着も、元宰相の話もこの身に降りかかった出来事のはずなのに、何故か薄い。どう考えても、おかしな事件であるくせに、俺の印象にあまり残っていない。どう考えても、おかしいことが置きまくっているのにな」
「た、確かに……」
セシルの言う通り、ある程度事件を並べてみると、よくこの三年間生き残れたなと苦笑してしまう。
何度死にかけたか分からない。でも、そのたびセシルに助けられてきたし、セシルがいたから生きているといっても過言ではないと思う。
何度助けられたか分からない。
セシルがいなかったらとっくに死んでいただろうし、なんなら帝国が滅びていた可能性だってある。
そもそも、俺を発端とした事件が起きすぎたせいもあって、むしろ俺がいないほうが事件が起こらなかったのでは? と、改めて思った。
(そうじゃん、俺がいたから事件が起きすぎたんだって……)
本来なら死にキャラとしての役割を果たして退場するはずだったのに、俺が生きていたがために起こった事件は芋づる式になっていた。とくに、魔塔の一件に関しては俺がいなければ、魔塔そのものは存続していただろうし、氷帝を復活させるなどという怪しい思想を持った人間も生まれなかったのではないかと思う。
「どうした?」
「うん? いや、いろいろあったなって思って。全部俺が関係している事件だったから、そんなこともあったなあーなんて」
「楽観的だな」
「これでも、何回も死にかけてるんだよ。楽観的っていうか、慣れというか……」
そこまで言って、俺はセシルのほうを見た。
以前であれば『死にかけた』というワードにはすぐに引っかかりを見せたのに、彼はなんの引っ掛かりも見せなかった。
俺は、しまったと思っていたのに、彼の反応は冷たいものだった。忘れているのだから仕方がない。
「慣れは怖いよ。でも、死ぬのはもっと怖い。死に直面してきた俺だからね。なれって言っても、死にかけるのは今でもこりごりだって思う」
「確かに、怖いな」
「でしょ?」
「ああ」
彼は、軽く返したが、その指先が少しだけ揺れたことに俺は気づいてしまった。
(本気で何も思ってないわけじゃない……よね)
「そういえば、セシル――」
「ニル」
俺がセシルの名前を呼んだ時、重ねるように彼の声が響いた。振り返るとそこにはゼラフがおり、何やら不機嫌そうに俺を見ている。
「ゼラフどうしたの? フィルは?」
「フィルマメント殿下は、ぐっすり眠ってる。疲れたんだろうな。いっぱい遊んでやったから」
「そうだったんだ。相手してくれてありがとう」
「仕事のうちだからな」
ゼラフは、ガシガシと頭を掻きながらこっちに近づいてくると、俺の頭をポンと撫でたかと思うと、いきなりわしゃわしゃと撫でまわし始めた。
「うわっ、何!?」
「本当に、皇太子殿下は何も反応ねえんだな」
「それを確かめたかったの……?」
「んーまあな……ああ、でも、身体は覚えてるんだっけか?」
そんなことを言いながらゼラフは、俺を抱きしめ、セシルに見せつけるように、ニヤリと笑った。
俺は、彼の腕の中にすっぽりとハマっており、身動きができない。いわゆるバックハグというやつだ。ただ、彼とはかなり身長差があるので、肩に顎を乗せられている。
こんなことしたら、セシルが怒るのに――と見ていると「仲がいいな」などと、的外れなことを言っている。
しかし、頬が引きつっているようにも見え、俺は彼のちぐはぐさに胸を痛めた。
(身体は覚えているから辛いだろうな……自分の心に反して、行動しそうになるっていうの)
一歩にじり寄り、そして思い出したようにセシルは足に踏ん張りを利かせる。
それから、ゼラフを睨みつけて「さすがに、伴侶の前でそれはどうかと思う」とだけ言った。
「今の、皇太子殿下はそんなこと思ってねえだろ」
「だとしてもだ。彼が皇太子妃であることには変わらない。それに、貴様のその行動のせいで、周りに誤解を与えてもいけないだろう」
「ハッ、まあ、そりゃそうだな。正論、正論」
ゼラフはそう言いながら俺から離れ、またポンポンと頭を撫でた。
俺の頭がちょうどいい位置にあるらしく、手癖のように何度も何度も俺の頭を撫でていた。さすがに俺もめんどくさくなってきて手を払えば、くつくつと喉を鳴らしながら笑う。
「今のうちに、お前を寝取れたらいいのにな」
「バカなこと言うなよ……俺は、そんな鞍替えするような尻軽じゃないの」
「そう、知ってるぜ? そこが、ニルのいいところだもんな」
「……それで? 不機嫌の理由はなんだったの?」
俺が本題に入るよう促せば、ゼラフの顔つきが一瞬にして変わる。
俺を探していた理由は、ただ俺を護衛しなければという使命感だけじゃないと悟ってしまった。何か、面倒なことになっている――そんな気がするのだ。
ゼラフは、面倒くさそうにまた頭を掻いた後、胸ポケットから一通の手紙を取り出した。
「お前に手紙だとよ」
「誰から?」
「王太子」
「アルチュール?」
いつもなら、ゼラフも「アルチュール」と名前で呼ぶが、「王太子」と呼ぶということは、国のことに関わる何か重要なことなのではないかと考えられる。それにしては、そんな重要な手紙を胸ポケットに入れるなとは言いたいのだが。
「ゼラフは何か聞いてるの?」
「まあ、そりゃ」
「何で、俺より先にその話が君の耳に入ってるの……はあ……俺って信用ないかな?」
「いいや? そういうんじゃねえよ。ほら、騎士団のこと。忘却竜についてどうするかっつう作戦会議が、帝国騎士団……お前の父親を筆頭に行われたときにな? 他国の話が出たんだ。応援要請どうこうってな?」
「それで断られたって?」
「それにちけえな。つか、あっちこそ応援が欲しい状況らしい」
淡々と事実を並べていくが、彼の言葉を聞いて、俺は眉間にしわが寄るのを感じていた。
伝達が遅くなるほどの緊急事態。アルカンシエル王国でも何かが起こっている。
渡された情報だけでも、胸騒ぎは収まらなかった。
俺は促されるまま手紙の封を切る。中に入っていたのは二枚ほどの紙。書かれていた文字は、アルチュールの文字だった。
「こっちが、忘却竜にかき乱されているように、あっちは悪夢竜アルプトラオムが出現したんだってよ。あの大きな海洋竜の予言通りだな」
「笑い事じゃないでしょ……悪夢竜……それで、こっちに応援要請が来たって?」
「そんなところだが、こっちもこっちで忘却竜の出現を内密に伝えてるからな。まあ、お互いに頑張ろうやっつぅうことで話はまとまった。他国には頼れねえ」
「……そう。ファルファラ王国のほうは?」
「あっちは問題ねえみてえだぜ? だから、サテリート帝国もアルカンシエル王国もあの国に頼るしかねえみたいだし。最も、あの国が狙われねえ理由は、王家の人間が少なくとも、竜の血を体内に入れ込んでるからな。適合しているにしろ、適合していないにしろ、一滴でも竜の血が混ざりゃあ、竜は家族とみなす。なんつー緩い家族だって思うがな?」
ゼラフは肩をすくめながら言った。
俺は、もう一度手紙に目を落とす。
丁寧な字で書かれている者の、時々、授業中寝ぼけて書いた字みたいなものが散見された。悪夢竜……確か、人の精神に干渉する竜だった気がする。ということは、アルチュールはその対策として眠れていないか、もしくは寝てしまって悪夢にうなされているか。
「あのアルチュールが、切羽詰まってんのが珍しいなって思ったが……あっちには、勇者がいるみてえだしな」
「勇者?」
「知ってんだろ? 勇者――雷帝トネール対策に召喚された勇者のことだよ。ただ、本来とは異なる方法で召喚されたがために存在的にイレギュラーではあるらしいが。こっちが気にすることじゃあない」
とにかく、とゼラフは言って「応援は頼めそうにないな」と結論を述べた。
(確かにね……あっちも、予言通り災厄が訪れてるってことか)
人間の手に余る存在の出現。
それに対してまだまだ未対策だ。
俺がゼラフと話し込んでいると「ニル」と彼に名前を呼ばれる。今、俺の名前を呼んだのか? と彼のほうを見れば、ひとり邪魔者のような扱いを受けていたセシルがこちらを睨んでいた。
「稽古場に行くのだろう?」
「ああ、そうだった。話し込んじゃってごめんね」
「いや、いい。その話は俺にも関係ありそうだからな」
「でも、セシルは今ウヴリと戦うのは……」
「皇太子として――」
「……あ」
「皇太子としての責務は果たす。それがたとえ、記憶がなかったとしてもな」
セシルはそれだけ言うと、俺の横を通り過ぎていく。彼の向かっている方向は稽古場だったが、彼の背中が妙に寂しく見えた。
「怒ってんのか、あいつ?」
「多分……けど、今の状況で戦うのは無理だよ」
セシルは皇太子として……と、また自分の身分に囚われている。そんなセシルを見るのは久しぶりで、俺は言葉を失うしかなかった。
それがどれほど辛いことか、俺は二十一年間見てきたのだから。
(寂しい背中だな……)
79
あなたにおすすめの小説
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防
藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。
追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。
きっと追放されるのはオレだろう。
ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。
仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。
って、アレ?
なんか雲行きが怪しいんですけど……?
短編BLラブコメ。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
Sランク冒険者クロードは吸血鬼に愛される
あさざきゆずき
BL
ダンジョンで僕は死にかけていた。傷口から大量に出血していて、もう助かりそうにない。そんなとき、人間とは思えないほど美しくて強い男性が現れた。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。