みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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第7部2章 君の中に僕がいない世界で

10 真夜中の訪問者◆

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「つっかれた~~」


 ぼふっと、柔らかなベッドが俺の身体を包み込む。
 身体が鉛のように重く、指の先にすら力が入らない。雨に打たれたからだろうか、身体がどうにもうまく動かなかったのだ。

 あの後、お風呂から上がって脱衣所で駆け回るフィルマメントを捕まえるのに苦労した。そもそも、お風呂から出たくないと駄々をこねてセシルにくっつくので、引きはがすのが大変だったし、セシルもどうしていいか分からないのでお手上げ状態だった。お互いに、どうすればいいかわからず、とにかくフィルマメントの気がすむまで俺は見守ることにしたのだ。
 その様子を見守っていると、なんとなくフィルマメントがお風呂からあがったらセシルが帰ってしまうと思い込んでいるため、セシルから離れたくなかったんじゃないかという結論に至ることができた。
 記憶はなくとも、親は親。フィルマメントは、本当は寂しがり屋で、セシルのことが大好きなんだと改めて実感した。

 そんなフィルマメントに付き合っていたら、かなりのぼせてしまい、その後、脱衣所の中を裸のまま走っていたので、俺は捕まえることに必死になってしまった。セシルの足の周りもグルグルと回るし、またこけないか心配で気が気じゃない。
 俺は、ずっとフィルマメントといるわけじゃないけれど、乳母たちはエネルギッシュなフィルマメントに手を焼いているんだろうなとこれもまた容易に想像がついた。

 そうして、今度は眠るまでいてほしいというフィルマメントの要望に応え、俺は彼の寝室で、フィルマメントの大きな瞳が目を閉じるまで待っていた。その間うとうととしてしまったが、どうにか起きて、それから自分の部屋――もともと俺の部屋だった寝室に戻ってきた。


「こんなに部屋、広かったっけ……」


 皇宮内には皇太子妃のための部屋もあるし、夫夫で寝れる寝室もある。

 俺たちは子どもがこれ以上産めるわけでもないので、閨を共に……なんていう強制もない。もちろん、形式的に結婚したその日、初夜の形をとったが、どれも形式をなぞるだけのもので、強制力も何もない。
 俺は、長らくエヴィヘット公爵邸に戻っていなかったが、改めて自分の部屋を見渡してみると、殺風景で、家具もほとんどおいていないなと思った。
 俺が家具やら小物やらを好んで買う性格でもなかったし、元から剣一筋だったため、それ以外のことに興味がなかったといっても過言ではない。
 だから、何も置いていないというのは納得できるが、何か物足りない気もした。
 やたら広い。

 俺はベッドの上で、なんとか寝返りを打つ。ため息はシーツに吸い込まれていく。


(セシル、ここに何階も泊りに来てくれたっけ……)


 思い出す楽しい記憶たち。

 ベッドが広く感じるのも、いつも彼と一緒に寝ているからだろう。彼がいない今、俺は一人ぼっちで寂しく広いベッドの上にいて。
 そんなことを考えてくるとまた涙が出てくる。
 一人でいるとよくないな、と俺はまた寝転がってうつ伏せになり、枕に顔を埋めた。
 どうやったら記憶がよみがえるのか。
 まず前提に、ウヴリはどのように、セシルの記憶を消去したのだろうか。もし、一生戻らなかったらどうなのか。
 言わずとも、ちぐはぐなセシルと俺はずっと付き合っていくことになるだろう。
 それでもかまわない。生きてさえいれば。


(納得……しなきゃ、いけないだろ。そろそろ……)


 記憶を失ってかなり立つ。でも、俺の心はあの夜に囚われたままだ。
 セシルが死んでしまうかもしれないという恐怖、見せつけられた圧倒的な絶望、何もできなかった俺。共生を目指していこうとした最中に起こった事件。俺は、あの夜何もできなかったのだ。
 竜がどれほど人間に興味がなく、血がいってきでも通っていれば、家族と認定してしまうか。
 オセアーンが授けた予言通りになってしまっている点も、俺にとっては心苦しい点の一つだった。
 準備ができないまま訪れた絶望を、俺たちは回避できずにいた。まだ、襲撃という襲撃は受けていないのかもしれない。人間の国が亡ぶとか、そういった被害はない。


(ウヴリは何をしようとしている? どこにいる?)


 俺も、もっと前線に出て、作戦会議に参加して、情報を集めなければならない。
 でも、向き合えていないから、向き合う勇気がないから俺はその作戦会議に参加することができていないのだ。記憶を忘れたセシルのほうが、前向きに取り組んでいる。そういう姿を見ると、俺は本当に役立たずだなと思ってしまう。


「はあ……」


 一人になると途端にため息の回数が増える。
 こんなんじゃだめだと思っているのに、これ以上どうすればいいか分からないのだ。


「でもさ……」


 今日は、セシルと久しぶりにお風呂に入った。
 あんなに楽しそうなフィルマメントの表情も見ることができた。
 俺は幸せだと思う。
 ギュッと身体を丸め込んで、俺は目を閉じる。
 すると、下半身がツキンと痛み、何かと思ってゆっくりと身体を伸ばす。


「嘘だろ……あー」


 俺の下半身は何故か反応しており、緩く勃ち上がっていた。
 あたりに誰もいないとはわかりつつ、きょろきょろと見渡す。それからもう一度息を吐いた。


「何で……」


 考えられることなど一つしかなかった。
 セシルと一緒にお風呂に入ったからだろう。もちろん、そういう目的で入ったわけじゃないし、あれは、家族の団らん……みたいな。家族で一緒にお風呂に入っただけだ。
 それでも、身体は正直なもので、セシルの肌かを思い出しては勃起している。
 そういえば、最後にセシルとしたのはいつだったか。
 おさまれ、おさまれ、と念を込めるが、元気な俺の息子は収まってくれる気配はなく、むしろ痛みを増すばかりだった。


(バカ、別に、俺はセシルの身体だけが好きなわけじゃないから……)


 こんなの嫌だ。

 嫌でも身体は反応してしまうが、別に抱かれなくたってセシルが思い出してくれればいいわけで。セシルと一緒にいることができれば俺は幸せなんだ。
 しかし、身体はセシルを求めて熱がぐるぐると回りだす。
 浅ましい身体に、俺は嫌気さえさす。

 俺はこのままではねられないためしかたなく、自身のモノを取り出し、きゅっと握った。セシルと一緒になってからは、自慰する機会など減ったし、そもそもセシルがそれを許してくれなかった。セシル自身も、俺とする時以外は禁欲する、とどこが禁欲なんだとツッコミを入れたくなるようなことを言っていたことを思い出した。
 それほどまでに、俺たちは互いに熱く求めあっていた。
 快楽ではなく、二人のつながりを感じたかったのだ。裸になって、肌と肌がくっつくあの瞬間を。お互いの心音が共鳴するようなあの瞬間を。互いに求めて熱くなる身体を。熱いキスを、深いつながりを。
 あの瞬間、俺たちは一つに溶けてしまうような感覚に酔わされる。互いしか見えなくなって、二人でベッドの上にいるときは、他のことを忘れられた。


「はっ……んっ……」


 勃起したものの、扱いても、なかなか気持ちよくなれなかった。
 潤滑油が足りないのかと、俺はベッドサイドの引き出しを開ける。しかし、そこには何も入っておらず、俺は小さく舌打ちを鳴らした。
 欲望を発散させるための行為のはずなのに、苛立ちすらも覚える。何をやってもダメだ。
 俺は、自分の気持ちいいところを的確に攻め、片手で自身のぷっくりと膨れた胸の飾りを弄った。だが、やはり決定的な刺激は与えられない。
 だんだんと先走りは流れ、それが潤滑油の役割を果たし、先ほどよりは滑りがよくなったものの、いまいち気持ちよさに欠ける。早く出してしまいたい。それで、眠って忘れたい。
 そう思いながらどうにかこうにか自身のモノを扱いていさめようとしていた。


「はっ、せし……せしるっ……」


 口から洩れたのは彼の名前。
 彼に抱かれる想像を目を閉じ、脳裏に浮かべた。
 いつもセシルはどこを触ってくれていた?
 薄い唇が、俺のモノの先端にチュッとキスをして、吸い付くように舐めて。胸は、もっと優しく時々爪を立てるようにカリカリと弄ってくれていた気がする。


『ニル』


「せしっ……っ、はっ、あっ……せしるっ」


 空しくても、彼の息遣いを、熱を辿るしかなかった。
 そこにいなくても、与えられてきたものがなくなるわけじゃない。

 俺は、ようやく滑りのよくなった右手で扱き、シーツを足の指で掻いたが射精までは至らなかった。それどころか、先ほどよりも熱が体の中にこもって、余計に疼いてしまっていた。
 そこが、ひくひくと収縮していることに気づけばもうダメだった。
 恐る恐る指を伸ばし、俺は閉じられたそこにカリッと指を立てる。普段は排せつにしか使わなそこは、自分でもわかるくらい彼のモノを渇望していた。もうすっかり、身体を重ねる機会なんてなかったものだから、硬くなってはいたものの、欲しくてたまりなかった。

 ぬめった手で縁をなぞり、何とか第一関節まで埋め込み、そこから第二関節と入れ込んだ。それでもきつくて、苦しくて。
 俺はそこがほぐれるまで声を漏らしながら指を動かし続けた。
 欲しかったはずなのに、そこは空しくて、涙がぽろぽろとこぼれた。気持ちよくない。触ってほしい、セシルに触ってほしくて、抱きしめてほしくて。


「セシル……セシル……やだよ、俺……」


 指を引き抜こうとかと思った。
 でも、頭のどこかで彼の熱を思い出して、収まってくれない。
 勃たなくなったほうがましかもしれない。
 横を向いて、白いシーツにボロボロと涙をこぼして、シーツを噛んで。寂しい部屋に俺の声が響かないように堪えた。
 先ほどより萎えたのに、完全に萎えてくれないから寝られない。もう少し頑張ってみようと思ったとき、キィ……と扉が開く音がした。
 俺は、バッと体を起こし扉のほうを見る。一瞬だけ差し込んだ光は、すぐに細くなっていき、あっというまに消えてしまった。


「誰……!!」
「……すまない、ニル」
「…………………………セシル?」


 濡れたぐちゃぐちゃの手でリングに触れ、剣を取り出そうとしたとき、部屋に入ってきた張本人が自ら名乗り出た。
 暗がりの中目を凝らすと、確かにそこにはダイヤモンドのような輝きを放つ銀色の髪が見えた。
 セシルの声だ、匂いだ――と安心したのもつかの間、俺は下半身に何も纏っていないことを思い出し、近くにあった掛布でどうにか身体をくるんだ。


「な、なに。どうしたの、セシル……てか、鍵かけてたと思うんだけど」
「……こじ開けた」
「壊したってこと?」


 俺が訪ねると、いいや違う、とセシルは首を横に振る。
 こじ開けたなんて聞いたら、真っ先に壊したというのが頭の中でつながってしまうが違うのだろうか。


(てかなんで、夜にセシルが俺の部屋に……)


 確かに彼は、家に帰らず、エヴィヘット公爵邸にとまっているのだが、部屋の階層も違うし、俺の部屋だって教えていないはずだ。


(また無意識に……?)


「ま、迷い込んじゃったとか……ああ、でも、それだったら部屋の鍵、壊さないか。さすがに、セシルでもね……うん」
「起きていたのか?」
「ちょっと、こっちが質問してるのに」


 さすがに、この状況で対応するのはまずい。
 下半身は隠しているものの、立ち上がれば布が落ちて見えてしまう。まず、匂いでバレるのかもしれないが、とにかく、この状況でセシルに対応するのは無理がある。
 早く部屋に送り届けなければ、と彼をこの部屋から追い出す方法だけを考えてしまっている。それでも、このタイミングでセシルが来たということは何かあるんじゃないかと、浅ましいにもほどがある期待もどこかでしてしまっていた。


「お、起きてた……眠れなくて」
「そうか……」
「セ、セシルは? 何でここに来たの……?」
「呼ばれた気がしたんだ」
「誰に?」


 俺の言葉に一瞬戸惑いの表情を浮かべたものの、セシルは俺を見つめ返した。
 まさか、先ほど彼の名前を呼びながら自慰していたのを聞かれていた?


(そんなまさか過ぎるだろ……第一、防音魔法がかかってるっていうのに……)


 ならば、何故来たのか。
 いや、心の中でとか、頭の中に声が響くという超常的現象が起きないわけでもない。彼の中に何かがちゃんとあって……と、それしか考えられなかったが、今の彼に抱いてなんてせがめるわけでもないし、かといってここで追い返すのも。
 タイミングとしては最悪だ。でも、俺の身体は鎮まってくれなくて歯がゆさを覚える。


「いやだなあ、よ、呼んでないって」
「隠し方が、典型的に下手すぎる」
「な、何それ……てか、人の部屋勝手に入ってきちゃだめだよ。いくら夫夫とはいえ、プライバシーってものが……セシル?」


 また笑ってごまかしてしまった気がする。
 やってしまったと思ったときには遅く、セシルが俺を睨んでいるのが見えた。暗がりでよく見えないはずなのに、怒っているのはなんとなくわかる。


「そうか、それは悪かったな」
「……ちがっ……お、怒ってるけど、その、ノックはしてほしかったなとか。あーもう……」
「ニル」
「何、セシル」
「お前は、俺のことが好きか?」


 唐突な質問に、俺は戸惑いを隠せなかった。
 彼の目が、どうなんだと訴えかけてきている。
 これは、回答を間違えたら大変なことになるだろうと思っていた。さすがに、この質問を投げかけられたときには俺のモノは鎮まっており、まあみられても大丈夫な状況にはなった。だが、掛布をとることはできない。
 自慰していたということは、なんとなく伝わっていそうだが、それをわざわざ聞いてくるほどセシルはデリカシーのない人間じゃないだろう。自分だったらと置き換えたらまず聞かない。それに、俺に興味がなかったら聞かないだろうし。


(まあ、興味がなかったら、まず今みたいな質問しないよね)


 俺は、回答に一瞬迷ったが、答えなんて隠す必要がなかった。
 今の彼に記憶がなかったとしても、俺の思いは変わらない。


「――好きだよ」
「……っ」
「好きだよ。セシルのことが、大好きだよ。愛してる」
「ニル……」
「何か心配事でもあった? 俺に嫌われるとか……?」


 今度は俺が質問を投げる。
 すると、セシルはハッと我に返ったように口元を手で覆った。


「いや、そうじゃない。少し気になってしまったんだ……最近俺は、お前のことが頭から離れない、から、だな……」
「セシル?」
「忘れてくれ。お前も、迷惑しているだろう。記憶のない俺に、振り回されて」
「えっ……ううん、そんなことないよ。今日だって、フィルのこと、感謝してるし。フィルがあんなに笑顔になったの久しぶりというか、初めてというか」


 フィルマメントのこともそうだが、久しぶりに三人だけの時間が作れたこと。俺はそれに感謝している。
 俺自身も、あの時間に救われた気がしたのだ。
 俺が必死に言えば、さすがに伝わったらしく「優しいな」とだけ言って、セシルは扉に向かって歩き出した。


「帰るの?」
「ああ……お前の睡眠を邪魔したいわけじゃない」
「邪魔してはないよ。びっくりしただけで……いかないでって言ったら、いてくれるの?」


 ドアノブに手をかけたセシルは、ぴたりと足を止めた。


「……どうだろうな。記憶がない俺でもいいというなら……今の俺では、お前にまた嫌な顔をさせてしまいそうだから」
「………………気づいてた」
「人の表情の変化はだいたいな。それに対して言及したりはしないが。嫌がることを進んでやるほど、俺は性格が悪くないと思っている」
「そう……」
「――おやすみ、ニル」
「……っ、おやすみ。セシル。いい夢を」


 寂しさもあった。

 そこで引き留めていればとも思ってしまった。でも、その勇気は俺にはなかったのだ。
 一緒にいてほしいという俺のエゴ。彼の言う通り記憶のない彼をそばにおいてもいいのか。別に、それが前の彼への裏切りにはならないだろう。セシルなのだから。
 でも、お互いに何か思っている状態で一緒に寝るのは良くない。
 多分、今一緒のベッドで眠ったとしても、俺は一睡もできないだろう。
 セシルが出ていった部屋には静寂が訪れる。寂しい部屋が、また空っぽに戻る。
 俺は、掛布にくるまって、枕に顔を押し付けた。


「びっくりした……」


 驚きのあまり、暫くは放心状態だった。
 しかし、そんな中でも彼のある言葉だけがぐるぐると頭の中を回っていた。


『お前は、俺のことが好きか?』


「は……はは、嫌いなわけないじゃん。ずっと好きだよ」


 君が記憶を失ったとしても、俺は君を愛さなくなることなんてない。それは絶対だ。
 この思いは、胸に抱くこの間毛は、確かにそこに存在している。消えない唯一のものだ。

 俺はギュッとシーツを握りしめ、強く目を閉じた。

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