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第7部3章 対話を目指して
01 セシルside
しおりを挟む何かが足りない気がする。
胸の真ん中に穴が開いたようなそんな気持ちだった。
何をやっても物足りない、何かが足りないが、その何かにたどり着く前に、俺の思考は切り替わってしまう。
「殿下、おからだの調子がすぐれませんか?」
「バルドゥル卿……いや、そういうわけではない」
執務室でペンをとったまではいいが、なかなか作業に移ることができなかった。それを見てか、今回の仕事で補佐に入ってくれることとなったバルドゥル卿は俺に声をかける。相変わらず、俺のことを孫のように見ているその目が何とも言えない。
父の右腕的存在で、今は不祥事を起こした元宰相の後任となった男である。
バルドゥル・ハイマート伯爵。
俺が幼いころからの付き合いであり、俺もそれなりに信用している男だ。父とも年齢が近いこともあって、孫というより子供ではないか? と何度も思ったが、そこは口にしない。ただ、甘やかすわけでもなければ、余計なおせっかいとも取れる言動をときたましてくる男で、たまにめんどくさくも感じる。それでも、俺は何度もバルドゥル卿の言葉には救われてきた。
父の右腕である以上、俺がどのような生まれであっても偏見を口にしないのだろうが、バルドゥル卿はそれがなくとも、俺に寄り添ってくれていた。それは、まだ幼かった俺にとって唯一信頼できる大人だったといっても過言ではない。
俺は、ペンを見つめ、眼下にある書類に目を通した。
その書類というのは忘却竜に関するもので、最近黒い大きな影を見たという目撃情報をまとめたものだった。何でも、北部あたりで目撃されることが多いらしく、寒い地域を好んでいるようだった。
しかし、時期は春。
北部とはいえ、ようやく寒さも落ち着いて春の陽気な日差しが北部にも入ってきていることだろう。また、一度だけ騎士団が元ハーゲル男爵領に遠征に行ったらしいが、その時忘却竜の情報は何も得られなかったのだとか。
「殿下、少し休まれてはいかがですか? そうも、何時間も椅子に座っていては、肩も凝ってしまうというものです」
「俺はそんな年ではない。それに、俺が着を失っていた間に、やらなければならなかったことがいっぱいあっただろう。それを、片づけるのも皇太子としての俺の役割だ」
「皇太子としてですか」
「……なんだ、その目は」
バルドゥル卿が、珍しく眉を垂れ下げ俺のほうを見ているのでつい言い返してしまったが、どんな気持ちで俺を見ていたのだろうか。
俺の記憶は戻らない。
あの夜のことは俺もあいまいだ。ただ、忘却竜の被害というのは目の当たりにした――という記憶がおぼろげにあり、大きな黒い竜の姿の忘却竜も目で見ている。
しかし、それ以外のことが思い出せなかったのだ。どのタイミングで気を失ったのか、記憶を失ったのか。
俺には分からないことが多かった。だが、幸いにも、俺は皇太子としての俺――つまり、セシル・プログレスとして生きた記憶はあるため、仕事には支障がなかった。身体も覚えているため、だいたいなんでも以前通りにできた。
ただ一点をのぞいては。
「何か言いたいことがあるなら、はっきりと言え。俺は、言い淀まれるのが嫌いだ。あいつも……」
「あいつとはもしや、皇太子妃殿下のことですか?」
「何故分かる?」
「殿下を見てきて長いですからね。確かに、昔の殿下もはっきりと物を言わない皇太子妃殿下に痺れを切らしていましたから」
「昔からなのか?」
俺の質問に対して、バルドゥル卿は微笑むばかりで答えをくれなかった。
まあ、言われたところで思い出すこともないだろう。
ニル・プログレス。旧姓はニル・エヴィヘット。
俺の伴侶であり、皇太子妃であり、男だ。しかも、俺との間に子どももいる。その子供というのも祝福の花によって生まれた存在であり、俺は頭が痛くなった。
俺がなくした記憶は、そのニルに対しての記憶だった。
それがごっそりと抜け落ちている状態で、それ以外は正常。忘却竜の仕業だとはすぐに判明したものの、ある特定の人間の記憶だけを抜き取ることなんて現実的には不可能だ。どんな記憶喪失の仕方なのだろうかとも思った。
その男、伴侶の記憶だけが抜けている。そのため、もちろんのこと、伴侶にまつわる――ニルにまつわる記憶、子どもについての記憶も俺は覚えていないのだ。
俺は一旦ペンを置き、書類を睨みつける。
目撃情報が耐えなくなったとはいえ、それ以外の情報はない。もしや、それ以外の情報というのはすでに忘却竜の手によって消されているのではないかと。
様々な可能性が考えられる中、父である皇帝陛下は俺に記憶をいち早く取り戻すよう命令を下した。しかし、簡単に記憶が戻らないことを父も十分に理解してるはずなのだ。
「昔からと言いますか……皇太子妃殿下は、それはもう自分の仕事に対して責任を感じている方でしたから。はっきり言わないと言いますか、忠義を誓っているからこそ、言わなかったと言いますか。一線を引いて、後ろをついて回ることが自身の使命だと思っていたようです」
「それと、これと何が重なるんだ」
「ですが、殿下が自ら皇太子妃殿下を受け入れたことによってあの方は劇的に変わりましたよ」
「……それは、聞いた、気がするが」
俺が受け入れた。
その言葉を本人からも聞いた気がするが、理解できなかった。現実味がない言葉だった。
この胸の中に空いている穴というのは、あの男によってしか埋まらないものだと分かっていても、現状の俺がそれを理解できていない。
バルドゥル卿は、さも当たり前のように言うが、今の俺には受け入れがたい現実だった。
「殿下、もう少し寄り添ってあげてはくれませんか?」
「皇太子妃にか?」
「はい。仕事のこともそうですが、今すべきは記憶を取り戻すことだと思います」
「だが、忘却竜によって被害が出てしまえば、それまでだろう。国民のほうが、国のほうが大事だ。同じく、祖竜に連なる竜――海洋竜の予言は的中した。きっと、飛竜や他の竜を目覚めさせて、国もろとも滅ぼしに来るだろう。竜との対話は不可能だ」
竜は人間の言葉を理解できる。人間もまたしかり。だが、人間の場合は、竜がこちらの言語に合せているからこそ聞こえる言葉であり、人間自身は神話時代から生きていた竜の言葉など到底理解できないのだ。
竜は神聖なる存在であり、研究の対象でもあった。ゆえに、前魔塔の体制がおかしくなり、人類にあだ名す存在となり果ててしまっていたわけだが。
バルドゥル卿は俺の言葉を聞いて、さらに眉間にしわを寄せていた。
バルドゥル卿だけは、俺の意見に賛成してくれると思っていたがどうやら違うらしい。
(何故、そこまで大切なんだ……?)
どう考えても、国の危機ともなれば俺の私的な問題は後回しにすべきだろう。一刻も早く対策を立てなければ、それこを取り返しのつかないことになる。
あの男の父である騎士団長殿が率いる帝国騎士団ですら、忘却竜の被害を抑えることができなかった。壊滅とはいかずとも、本気でぶつかれば被害が出る。また、厄介なのは竜を殺せば呪いにかかるという点だ。
誰かがそれを請け負わなければ、竜は一生殺せない。だが、竜もまた枷がつけられている。
しかし、その枷は俺たちが受ける呪いとは違い、暴れたら眠る赤子のようなもの。殺戮を行ったのち、体力が尽きればまた何千年と眠りにつくという枷。
それでは、国が滅び竜の一人勝ちになってしまう。
書類の上で拳を握り、もう一度俺はペンを手に取った。
「バルドゥル卿だけは分かってくれると思っていた。何故、そこまで皆記憶にこだわる?」
「……今の殿下は、私が初めて顔を合わせ言葉を交わした時の殿下にそっくりです。誰にも心を開かず、内側にこもり、責任、責務だけを淡々とこなす、まるで機械のような存在に見えます」
「では、皇太子妃と関わっていた俺はもっと生き生きしていたというのか?」
「左様でございます」
「………………今の俺では信用に足らないと?」
「そういっているわけではないのですよ。殿下……ですが、記憶があったころの殿下はもっと自分自身を大切にし、それこそ皇太子妃殿下の意見も求めるような、人間味のある人でした」
「かなり、俺のことを悪く言うのだな」
「殿下、その言い方……子どものようですよ」
バルドゥル卿に諭されるが、俺は一枚、また一枚と書類に目を通していく。
記憶がないことで不便を感じたことはない。
ただ、勝手に身体が動いてしまうことはあり、そのたびニルを驚かせてしまう。そして、彼は傷ついたような顔を俺に向ける。
(クソ……何なんだ……なんで、俺の頭から出て行ってくれない……?)
仕事に集中したいというのに、俺の頭の中には、彼の傷ついた表情が浮かんでくる。こんなの雑念でしかない。早く取っ払ってしまいたい。なのに、出て行けと思えば思うほど、俺の頭の中は彼で埋め尽くされていくのだ。
(何故だ、俺は何故……)
記憶を失った。
その記憶は、バルドゥル卿の言うように、俺が生きていくうえで必要なものだったのだろう。こういった業務的なものでもなく、皇太子としての責任、仕事とはまた違う……俺が人間たるための何かが、抜け落ちた記憶の中にある。
でも、それを取り戻すすべは分からない。なくても、生きていけるのならと思っていたが、これほど、彼に頭を侵食されているともなれば重症だ。
(身体は、覚えているんだな……)
心と体が乖離する瞬間がある。だが、同時に身に覚えのない懐かしさも覚える。
それが、俺のなくしてしまった記憶。彼の傷ついた顔を見るたびに、胸が締め付けられ、なぜ俺はこのような態度しか、言動しか取れないのだろうかと嫌で嫌で仕方がなくなる。
自分のことなのに、自分のことが全く分からなくなってしまうのだ。
「クソ……」
「殿下、お仕事は少しお休みになられたほうがいいと思います。それに、皇太子妃殿下も、この件に関して動いてくれていますから」
「何? ニルが……?」
「そうです。皇太子妃殿下も殿下の支えになりたいと、動いているのです」
「なぜ誰も止めない。危険だろう」
「そう思うのであれば、直接言えばいいじゃないですか」
正論を返されてしまい、俺はぐうの音も出なくなる。
(それは、そうなのだが……)
記憶がない俺が何を言っても、ニルは俺を突っぱねる気がしてならない。
ここ数週間、言われるがままに彼との接触を試みてみるが、あちらも態度がよそよそしくて、とてもじゃないが一緒にいて楽しい気になれなかった。
俺の態度も問題なのだろうが……いや、俺の態度が問題で、あっちはすべてを覚えているのだから、ニルに何かを求めるのは間違っているのかもしれない。
「俺が言っても聞かないだろう」
「何故そう思われるのですか?」
「バルドゥル卿……何故今日はしつこく聞いてくるんだ?」
「殿下に記憶を取り戻してほしいのは、陛下だけではありませんから。私もそうですよ。今の殿下はぴくりとも笑いませんから」
「昔の俺は笑っていたと?」
「いいえ?」
「……矛盾している」
「ですが、すくなくとも皇太子妃殿下の前では笑っていましたよ」
「だから、会って直接いってこいと?」
俺が訪ねれば、言い終わる前に頷かれてしまった。
そんなバルドゥル卿の態度に、俺は何も言い返せず口を閉じるしかない。
(あいつは、何を言っても聞かないだろう……きかない、だろ……う)
「……うっ」
「どうなさいましたか、殿下?」
「いや、何でもない。少し頭に痛みが走っただけだ」
「薬をお持ちいたしましょうか?」
「それほどのことではない……バルドゥル卿。俺は、いつもニルにどのように接していた?」
「常に横をついて回っていました。それと、嫌がってもかなりスキンシップをなさっていたと思います。皇太子妃殿下が多少嫌がっても、それが自身の愛情表現なのだと、常にくっついていらっしゃいましたね。ああ、それとそれと、皇太子妃殿下に近寄る輩に対しての牽制、嫉妬心はものすごいものでした。中でも、ヴィルベルヴィント公爵子息に対しては特に。とにかく、皇太子妃殿下が好きすぎて、皇太子妃殿下の話をしない日はありませんでした。毎日五十回ほどは、皇太子妃殿下の名前を聞きましたし、皇太子妃殿下の話しかしていませんでしたね」
「待て、以前の俺はそれでよく嫌われなかったな?」
自分のことなのだろうが、全くの他人に聞こえてしまうのは、今の俺からかなり乖離しているからだろうか。
俺は俺のこととしてとらえることができなかった。
ただ、バルドゥル卿が嘘を一定なことだけは分かっているので、俺はちらりと彼を見る。
ますます、以前の俺の像が分からなくなっていくと同時に、本当に心の底から愛していたのだろうなということも伝わってきてしまったのだ。
どうしようもないほど、彼を愛し、彼なしでは生きていけないような生活を送っていた。
(だから、この胸の穴は……)
記憶がなくとも、生活はできる。仕事に支障はない。それでも、俺の目の前の世界はモノクロで、色がない。
楽しみを見出すこともなければ、機械的に動き、寝る毎日。
そして、時々身体が心から切り離されたようにある場所に向かう。向かった先に、彼がいる。
一瞬目が合うと少し大きな真昼の空を閉じ込めた瞳を丸くして、それから困ったように笑うニルと目が合う。
本当にその一瞬、心臓を打ち抜かれたような期待や喚起に満ちた表情になるのに、次の瞬間には困ったような、一線引いた顔で俺を出迎える。その表情を向けられたとき、俺は心が凍り付くような痛みを覚えていた。
俺は、胸の真ん中をギュッと握る。
心臓を爪でひっかいたような痛みが走り、不快感に顔を歪めた。
「俺はそれで嫌われなかったんだな」
「はい」
「……それは信じていいのか」
「もちろんです。そうでなければ、皇太子妃殿下も殿下の記憶を取り戻そうとは思わなかったでしょうから」
「……………………………………………………そうだな」
嫌っているのなら、そもそも結婚していない。
結婚はできたとしても、俺は皇太子で跡継ぎを求められる立場だ。あの祝福の花に頼ってまで子供を授かろうとしたのだから、俺とニルの関係はとても深いものだったと考えられる。
あいつだってエヴィヘット公爵家の長男だっただろう。あとを継ぐというそのことすらなげうって、俺との未来を選んでくれたともなれば、相当の覚悟を持って俺を愛していてくれた。
また、俺も愛していたのだろう。
(ハッ、それは過去形にしていいのか……)
いいわけがないのだろう。少なくともニルにとっては。
「皇太子妃殿下も、殿下のことを愛していらっしゃいましたから。きっと、今も」
「あいつが……そう……」
確かに、彼の瞳の奥にはそう感じざるを得ないものがあった。だからこそ、寂し気に瞳は揺れ、俺に期待し、そして期待が裏切られ瞳が曇っていく。真昼の空はあっという間に曇天へと変わり、彼は、俺に心を開いてくれることもなく、作り笑みを俺に向ける。
でも、そのつくり笑みさえも不格好で、不器用で、泣きそうな顔をしているのだ。
(あいつの顔は、あんなんじゃない……俺がそうさせているのなら、俺は――)
胸に生まれた一つの願い。
それは、ニルの笑顔が見たいという思いだった。
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