みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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第7部3章 対話を目指して

02 セシルside

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(あいつが、笑っているところ……か)


 俺と同い年にしては幼い顔立ちをしているニルは、きっと笑うとかわいいだろうと思う。いつもは、凛としている表情がほころんだらどれほどかわいいだろうか。
 なぜ自分でも、ニルは『かわいい』という感情をいだいてしまったかは分からないが、とにかく、彼は笑えばかわいいと思ったのだ。
 しかし、その顔を想像してみようとしたとき、俺はある引っ掛かりを覚えてしまった。


(あいつの笑顔が、想像できない……?)


 笑えばかわいいと思うということは容易に想像がつくことで、何もおかしいことではない。だがいざ、その表情を想像しようとしたとき、まるで靄がかかったように彼の顔が思い浮かばなかったのだ。ニルの顔だけが黒く塗りつぶされ、彼の表情が分からない。
 俺にだけ向けてくれる笑顔など全く頭に思い浮かばなかったのだ。
 何かがおかしい、と俺はバルドゥル卿のほうを見た。


「ニルは……皇太子妃はよく笑うのか?」
「はい。ですが、笑うのは殿下や、ご友人の前だけだと思いますよ。彼は騎士として育てられてきましたから、ほとんどは仕事用の顔をしていると思われます。殿下どうなさいましたか?」
「……いや、何でもない。そうか。やはり、笑うか」
「殿下よりもよく笑いますよ」
「一言多い……ニル……いや、皇太子妃は」


 俺がそう言うと、バルドゥル卿は「殿下」と口をはさむ。今度はなんだと見ていると、少し怒ったような表情で俺を見つめていた。その表情が何を示しているのかわからず、無意識のうちに眉間にしわが寄ってしまう。
 バルドゥル卿は、俺の知っている男で間違いないが、彼は記憶を失っていない。今の俺を見て腹を立てる人間というのは、身近にいる人物であればあるほどそういう思いを抱く人間が多いのだろう。
 ここで、俺が反発したところで時間の無駄だ。分かっている。
 俺は、椅子に深くかけ直しバルドゥル卿のほうを再度見た。


「殿下、皇太子妃殿下のことは名前で呼んであげて下さい」
「本人の前では名前で呼んでいる」
「……正しい呼び方だとは思っておりますが、殿下が距離を作っているように思えて仕方がないのです。ほんの些細なことであったとしても、それが皇太子妃殿下を傷つけることになるでしょう。彼は繊細な方なので」
「……傷ついた顔はするが」
「殿下」
「ああ、もう分かった!! お、俺が悪かった!」


 子どものように声を上げてしまい、ハッと我に返ったが時すでに遅し。バルドゥル卿は、そんな俺を見てフッとか細く笑っていた。


「笑うな」
「いえ、そこは殿下のままなのですねと」
「そことはどこのことだ」
「私に対してだけ少し子供っぽいところです。それは、皇太子妃殿下と出会う以前、出会って以降も変わらないと思いまして」
「はあ、皇太子として恥ずべき態度だったな」
「いえいえ。殿下の人間らしい一面を見れて、私はとても嬉しいですよ」


 俺は何も嬉しくない。
 そう思っては見たが、バルドゥル卿の顔を見ているとその言葉も引っ込んだ。
 確かに、変わらないものではある。バルドゥル卿はいつも優しい笑みを浮かべているが、それでいて隙のない男だ。余裕のある男と言っても過言ではない。皇帝である父も、感情に揺さぶられない性格ではあるが、それとはまた違う余裕を感じられる。俺にはまだその完璧なる余裕が存在しない。常に、周りを警戒し、完璧であろうとすることしかできないのだ。
 そんなの完璧ではない。


(感情に流されていては、いずれ大きな失態を産む。感情など必要最低限でいい……いいはずだ……)


 完璧でなければならない。
 それは、祝福の花から生まれたイレギュラーな存在である俺だからこそ、求められること。そして、皇太子という時期国王としての器は――


「やはり、ニルがいないとだめなのか……?」
「殿下?」


 人間らしくなくていい。
 完璧であることが求められているのであれば、それを上回る存在になればいい。そう思って、俺は二十一年間生きてきたはずだ。
 なのに、たった一人の記憶を失っただけで、こうもかき乱されるともなれば……今の不完全な俺では、仕事も何も任せることはできないのだろう。
 そのたった一人の存在が、俺を大きく変え、俺を完璧たらしめたのであればなおのこと。


「バルドゥル卿。今の俺をどう見る?」
「殿下はいつも唐突に質問を投げますね。どう見るか……実に、難しい質問ですが、私の応えられる範囲で言えば『空っぽ』と言いましょうか」
「空っぽ……ニルの記憶が抜け落ちているからか」
「そうでしょうね。とはいえ、それ以外は出んからですから。私にだけ、少しあたりが強いのも殿下です」
「嬉しそうに言うんだな……そうか。空っぽか」


 何をやっても満たされない。
 ニルの記憶があったときの俺だからモントフォーゼンカレッジに入学を決めたのだろうし、ニルがいなければ学校に通うという選択肢は取らなかっただろう。
 なのに、その学園での記憶もかなりあやふやだ。


(本当に、つぎはぎとした記憶だな……)


 事実として残っている――モントフォーゼンカレッジ似通っていた記憶も、卒業式もすべて。
 ヴィルベルヴィントやアルチュールのことも、留学のことだって俺の中にはあった。以前、ニルが話してくれていたことは全て記憶としてある。しかし、大きなずれや齟齬を俺は感じていた。それが、つぎはぎされた記憶。無理やり縫い合わされた記憶だ。


「話は変わりますが、殿下。アルカンシエル王国の王太子殿下から手紙が届いています」
「待て、何故その話を先にしない?」
「殿下が、皇太子妃殿下のことを気になっていらっしゃったようなので」
「いや、ニルのことは気になるが……それで、王太子……アルチュールからか」


 バルドゥル卿は暫く席を外し、トレーの上に手紙を乗せて帰ってきた。その手紙には、送り主の性格が分かるようなきれいな形の封蠟が押してあり、あの男の顔がちらつく。
 レターナイフで封を切ると、中には三枚の手紙が入っていた。二枚は一組で読むようなものだが、一枚は皇太子である俺宛て、というよりは学友だった俺宛ての手紙だった。


(やつらしいな……)


 常に微笑みを張り付けているが、その笑みの裏に隠されているもの、腹の底までは見えない男だった。俺とはまた違うタイプの、感情のコントロールに長けた王太子。策士というべきで、あのヴィルベルヴィントさえも頭が上がらないようなトークセンスを持った異国の王太子――アルチュール・ユニヴェール。
 彼は、自国で王位継承争いが起きそうな状況下の中、なんとかその地位を保守し、次期国王となるべく公務をこなしているようだが、最近はアルカンシエル王国側に現れた竜の対処で忙しいと聞く。そのため、サテリート帝国とアルカンシエル王国が手を組み、竜の討伐または沈静化するという合同作戦の話はなくなった。

 各国で己の国の問題は対処せねばならないと。

 ドラーイコルク島の調査は特殊な事例であったため、基本的には、自国の問題は自国内で完結しなければならない。あのときは、ちょうど両国の海域の近くにあった島だったからという理由もあり、合同調査を行ったがあれはレアケースだった。今回の忘却竜の被害に関して、真っ先にアルカンシエル王国を頼ろうとした自国のことを考えると、竜に対する対処は一国で請け負える問題ではないと窺える。しかし、同時期に出現した悪夢竜の対処に追われ、アルカンシエル王国はこちらの協力要請を聞き入れないという対応をとった。当たり前と言えば当たり前だ。


「文字がかなり歪んでいるな。これが、悪夢竜の影響か」
「左様でございましょう。アルカンシエル王国は現在、悪夢竜の襲撃を受けているとのことですから……アルカンシエル王国の王太子殿下も、さぞ追われていることでしょうし」
「そうだな……残りの一枚は」


 二枚組の手紙には、近況報告が書いてあった。

 こんなものを個人に送りつけてくるところを見ると、よほど俺とアルチュールの仲というのは良好らしい。まあ、アルカンシエル王国からサテリート帝国にい向けて書かれた文章もあるだろうし、これは俺向け。
 竜の被害というのは、こちらもそうだがあちらも大変そうだった。唯一竜の被害を受けていないファルファラ王国については、こちらも要請を出している者の、竜と対峙することは非常に恐ろしいことでもあるため協力要請に対しての返事を渋っているらしかった。最も、竜は竜の血がいってきでも入った人間を家族として認めるのだから、ファルファラ王国の王家はその血を取り入れているため狙われる可能性はないだろう。
 だが、問題なのは、ファルファラ王国にはその行為に対し反発する魔塔が存在しているということ。サテリート帝国の魔塔が解体され、新体制を築いたからと言って他の二か国が我が国のように上手くいっているわけではない。むしろ、よりいっそ国との衝突を危惧し、立てこもっていることだろう。
 解体にはまだ時間がかかりそうだ。


(アルチュールも苦労しているのか……)


 彼はモントフォーゼンカレッジの留学生として、半年間共に過ごした。
 確か同室にヴィルベルヴィントがいたが、あいつとも上手くやっていたようだし俺とも分け隔てなく接してくれていたはずだ。だが――


(また、ここも妙な記憶だな)


 アルチュールが俺に話しかけてくれていたことは事実としてあるが、アルチュールが俺だけに話しかけていたかと言われたら、一概にそうだと言い切れなかった。アルチュールはもっと違うものに興味を示し、俺の存在など二の次のように見えた。
 そうなってくると、俺が留学したファルファラ王国でのことも……


「はあ……それで、三枚目の手紙はまったくの俺宛てだな。何故、あいつは同封したんだ」


 最後の手紙に書かれていたのは、先ほどのかしこまった文章ではなくアルチュールの言葉で書かれたものだった。何でも、また会いたいだのなんだのと、緊張感のない文章がつづられている。その文章がどこまで彼の本音であるかは分からないが、この緊急事態に気が抜けることをしてくれるなと、一言文句を言いたいくらいだった。
 しかし、読み進めていくと、俺の話からニルの話に変わっていったのだ。


「……あいつも、か」
「どうなさいましたか。殿下。眉間にしわなど寄せて」
「…………あの王太子も、ニルと仲が良かったのか?」
「と聞いていますが」
「そうか」
「それがどうかされましたか?」


 バルドゥル卿は俺の顔を覗き込むようにして聞いてきた。
 俺は額に手を当て、少しの間目を閉じた。視界が真っ暗になり、頭の中にニルの姿が浮かんでくる。だが、そのニルは俺に微笑みかけてくれない。困ったように眉を下げ、照れ笑い……いや、不安そうに俺を見つめ愛想笑いをうかべている。
 何故、俺の想像の中にいるニルだというのに、彼は笑ってくれないのだろうか。まるで、俺の思い通りにならない人間のようだ。


(バカか俺は。人間誰しも、そんな操り人形のように動くわけないだろう)


 相手の思考を読み、ある程度行動を予想し、動かすことはできるだろう。だが、相手は思考力のある人間。全てが思い通りになるわけがない。
 ニルなんてもっともだ。
 俺は、また頭が痛んだ。ここ最近、動悸に眩暈に激しい。
 ニルのことを考えると胸が張り裂けそうなくらい痛い。


「……どこへ行っても、ニルの話を聞く」
「そうですね。まず、殿下が言いふらしながら歩いていたので」
「本当に、昔の俺は信じられないな。それほど好きだったから……だったから、俺は守って記憶を失ったのか」


 記憶を失って、空っぽになって。
 それは、ニルにとってはたして守ったと言えるのだろうか。彼を守ったと言えるのだろうか。
 俺が記憶を失ったことにより、彼が傷ついているのであれば、彼の身体は守れても、心まで守れたことにはならない。
 結果的に、現在傷つけている時点で、俺の行動は無駄だったのではないかと思う。何せ、竜は『家族』を傷つけないのだから。


(でも俺は、ニルを守るために――)


 はたして守るためだったのだろうか。
 もしかすると、もっとエゴ的な何かで動いた結果、記憶を失ったのではないか。


(あの夜のことが少しでも思い出せれば……)


 話を聞いて回ったところで、俺は自分の話だと思えない。それが一番の問題だった。自分ごととして考えられない。


「ニルは、周りから愛されていたのか?」
「どうでしょうか。少なくとも私は好意的に思っていましたよ。皇帝陛下もそうですし……しかし、悪意に晒されることも多かったと記憶しています」


 バルドゥル卿は伏し目がちにそう言うと、ふうと息を吐いた。


「悪意に晒される……ニルがか」
「はい。何せ、皇太子妃殿下を中心とした事件が度々起こっていましたし、殿下が皇太子妃殿下に惚れて結婚すると言ったときも、一部の貴族は反対していましたから」
「だから、祝福の花で子どもをか」
「その通りでございます。ただ、その一部の貴族……元凶となった元宰相はその事件をきっかけに裏で罪を重ねておりましたので、法によって裁かれましたが……それと、皇太子妃殿下はあの容姿ですから、非常に厄介な人間たちを引き寄せていました」
「確かに、見た目は麗しいからな……いや、かわいい」
「殿下。気になるようでしたら、お仕事は後回しでも構いません。皇太子妃殿下のもとへ行ってあげてください」
「仕事は仕事だろう」
「手についていないではないですか」


 バルドゥル卿の正論に、またも俺は言い返す言葉を失ってしまった。
 何をやっても中途半端な自覚はあった。だからといって、戻るかもわからない記憶を取り戻すために休息をとるなど、俺は考えられない。いついかなる時も、俺は完璧に――


『完璧じゃないセシルも好きだよ』


「……っ、ニル」
「殿下?」


 声が聴こえた気がした。
 頭の中で響く声に俺はあたりを見渡す。そこに彼がいるわけでもないのに、必死に彼の面影を、匂いを辿ろうとしてしまっている自分がいた。
 そこに彼がいないと分かると、途端に胸が苦しくなっていく。
 なぜいない? と、駄々をこねるような子供のように、俺のいら立ちは募っていった。


(慌てるな……俺。これ以上かき乱されてはダメになってしまう)


 中途半端に求めること、すがることでまたニルを傷つけてしまうかもしれない。俺には彼の記憶がないが、それでも、いくらか身体は覚えているのだ。だから、愛おしくなるし、寂しくなるし、会えないことに悲しみを感じている。
 今すぐ会って抱きしめたいと身体が叫んでいる。
 でも、心が追い付かないのだ。


(ああ、なんだ、俺にも心があるのか……)


 頭の中がニルでいっぱいになった瞬間、記憶はないにしても、あいつのことを特別視しているのが分かった。こんなの俺らしくないのに、そんな俺を半分ほど受け入れてしまっている。
 なぜだろうか。会えないのが悲しくて、無性に会いたい。
 俺は、ふらふらと立ち上がり、窓際まで歩いた。
 すると、窓の外――庭園のほうで一人歩いているニルの姿を見つけた。ここからかなり距離があるというのに、真っ先に彼の姿が飛び込んできたのだ。


「ニル――」


 俺は窓を開ける。
 風が部屋の中にわっと吹き込み、俺の前髪をひっくり返した。まぶしさと、風の強さに目を細め、それからしばらくして目を空ける。
 ニルは、薔薇の垣根の前で足を止め、その青い薔薇に手を伸ばした。その瞬間、身体と心が一体になった気がした。
 反射的に、窓の縁に足をかける。


「殿下!!」


 ここが三階であることなど、すでに頭の中にはなかった。
 ただ止めねばという思いで窓の枠を飛び越える。


「ニル――ッ!!」


 身体は重力に従って落ちていく。俺は、詠唱を唱えながら、空気抵抗を抑え、落下地点をニルのいる場所へ設定する。
 名前を呼べば、彼は手を止めこちらを見る。真昼の空を閉じ込めた瞳が俺を見据え、半分以上雪のように白くなってしまっている髪が揺れた。
 大きく見開かれた瞳、そして彼は小さな口を動かして俺の名前を呼んだ。期待に満ちた瞳は、今まで見たことがないくらい輝きを放ち、白い太陽――いや、俺の月のように白い髪に、夜空の瞳を捉えていたのだ。


「セシル?」

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