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§ 一家人
天命の二
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締め切られたカーテンの隙間から入り込む日差しが、キラキラと輝いている。
頭はスッキリ、体も軽い。目覚めがこんなに気持ちがいいのはひさしぶりだ。
なんだか凄く不思議な夢を見た気もするし。
「うーん」
ふたりが十分寝られるクイーンサイズのベッドの中央で、全身で大きく伸びをしたところで気がついた。
林媽媽は?
隣で寝ているはずの林媽媽が消えている。慌てて枕元に置いてある携帯電話で確認すると、すでに九時を回っていた。
「やっちゃった!」
嫁、第一日目にして、寝坊とはなんたることか。
ベッドから飛び起き、洗面所に飛び込む。歯ブラシを咥えて鏡に映った自分の手首を見て驚愕した。
歯ブラシを持つ右手首を見て、もう一度、鏡に映るそれを見る。
「なにこれ? なんでこんなものが?」
超特急で歯を磨き終え口をすすぎ、濡れた手と口元をタオルで拭ってから、恐る恐る腕輪に触れた。
乳白色の玉石は艶やかに輝き、温もりのある滑らかな手触り。太さの割に不思議と重さを感じないは、高級品がゆえだろうか。だがしかしこれは。
「なんだか見覚えがあるような……?」
——そんな? まさか? あり得ないでしょう!
鏡のなかの自分と問答をはじめそうになったところで思い出す。のんびりしている場合じゃなかった。
大急ぎで着替え、廊下とダイニングを小走りで通り抜けて店へ出ると、朝食のピークはすでに過ぎ、小母ちゃんたちが厨房近くのテーブルでご飯を食べている。
「おや、小鈴。いま起きたのかい?」
「重役出勤かい? こりゃまた偉い嫁さんだねぇ」
お嫁さんになった話は、すでに回っているようで、一齣言いたい放題されて笑われた。
わたしは悟る。ここにいる小母ちゃんたちは、みんな姑になったのだ。
先を思い描き、浮かべる愛想笑いが引き攣ったのは、仕方がない。と、思う。
「そんなことより、就職のお祝いだろう?」
「そうだったねー。おめでとう、小鈴。月さんのところに就職決まったんだって?」
「就職?」
——わたしはいったい、いつ、月老婚姻紹介所に就職したんでしょう?
「おや、お目覚めかい? ちょうどよかった、いま呼びに行こうと思ってたんだよ」
「林媽……じゃなかった、媽、おはよう」
「月さんが、あんたを待ってるんだよ。仕事の話だろう? さっさと顔出しといで」
「あ、うん」
朝から元気な林媽媽にありがとうとお礼を言って、月老を探す。入り口付近のテーブルで食後のお茶を優雅に啜る月老の姿を認めた。
「師父(か……」
「(仮)は、要らない」
いつの間に(仮)が取れたんでしょうか?
「ええっ? まさか昨夜のあれって……」
「まさかとは思うが……おまえはあれが夢だとでも思っているのか?」
「え? だって、あれ……あ? だったら……カイくん! カイくんはどこ?」
驚いて周囲を見回しても、カイくんの姿がない。気配すら感じられないことに不安を覚えた。
「大丈夫だ。安心しなさい。あれは、役所へ届け出に行かせた」
「届け出、ってことは、カイくんは?」
「うむ。もう消滅することはない」
「消滅……しない」
——わたし、カイくんと、ずっと、ずっと一緒にいられるんだ。
「私の裏書きつきだからな。すぐに研修に入り、一ヶ月後には戻ってくるぞ」
「一ヶ月後……」
「おまえの難儀な縁も、これでとりあえず繋がったな」
月老の説明を聞きながらも、信じられない気持ちでいっぱいだ。
昨夜のあれは、夢ではなかった。課せられたミッションは達成され、約束どおり、ちゃんと幽霊になったカイくんと、ずっと一緒にいられる。研修が終わる一ヶ月後には、ちゃんと戻ってくる。
よかった。
あんなに泣いて苦しんで、無理やり諦めたカイくんとの『縁』は、切れずにこれからも続くのだ。
うれしいなんてひと言で、簡単に言い表せないこの万感の思いを、どう表現すればいいのだろう。
「さて、行くか」
遠くへ旅立っていた意識がその言葉で現実世界へ引き戻された。
「行く?」
「ここではなんだから、事務所へ戻って具体的な話をしよう」
具体的な話——ってことはつまり、わたしは。
いつの間にやら立ち上がり、隣に並んでいた月老に背中を押されて店の外へ出た。
遠く聞こえるバイクのエンジン音や車のクラクション。ざわざわと空気を揺らす、人の営みの喧騒。目の前には、すっかり見慣れた台北の、日常の風景が広がっている。
建物の向こうを見上げればそこには、雲ひとつない青空。今日も季節外れの暑さになりそうだ。
「いい天………?」
——えぇえ? なにあれ? ひ、人が空を飛んでいる?
あんぐりと口を開け、瞬きを数度繰り返し、試しに目も擦ってみた。ありえないものを見た人の反応は、大方こんなものだろう。
「ああ、あれか。あれは黒龍だ。またひとつ、難儀な縁か……」
遠目で顔かたちまではっきりと確認はできないが、それでもやはりあれは人。どう見ても黒い衣装を身に纏った人間に見えるのに、月老が黒龍と言ったら、黒龍なのか。
そもそも、龍は想像上の動物で実在するなんてことがあるはずが——。
いや、いいのか。幽霊も神様も妖怪もいるのだから、龍のひとりやふたり増えても。
ふと視線を正面に戻せば、向かいの眼鏡屋の前を箒で掃いている小父さんの姿が目に入った。
「みっ、耳っ?」
小父さんの頭の上にはぴょこんとふたつ、モフモフにしか見えない耳が生えている。その隣にいるのは、半透明の小さな女の子で。
目を丸くしたまま月老を振り返ると、その顔にははっきり『愉快』の文字が見て取れた。
この神様、タチが悪い。わたしの反応を面白がっている。
「おまえが驚くのも無理はない。これらは普通、人間には認識できないものだからな」
無理はないどころか、驚かない方がおかしいです。
楽しそうに微笑む月老が言う。
「わかっただろう。これが、この世の真実の姿だ」
「この世の真実の姿?」
「ああ。そうだ」
この世は人だけのものではなく、神、仙、人、妖怪、霊魂、魔、あらゆる種族が共存している。しかし、人間が認識できるものは、そのうちのごく一部にすぎない。
人の世が続く限り、人は、あらゆるものを証明し、自分たちのものとする努力を続けるだろう。だが、人の寿命は短い。人の叡智が及ばないこの世のすべてを、知ることはできないのだ。
「寿命の短い人には認識できない……」
——え? だったら、わたしは?
「人が考える神の寿命は、永遠だ。おまえは神である私の弟子。つまり、その寿命は……言わずもがなだ」
はじめて月老に相談したあのとき、カイくんとわたしが、月老に命を預けたら死ぬのだと思ったあれは、誤解だったけれど。
月老の正式な弟子となり、命を預けたいま、わたしは。
「ええっ? それじゃあ、わたし、死ななくなっちゃったってこと?」
——うっ、嘘でしょう?
得体の知れない恐怖に引き攣るわたしに、月老は極上の笑みを浮かべた。
永遠——。
それがどんなものなのか、わたしには、理解できない。
ただ、知っているのは、わたしはその永遠を生きる、と言われた言葉だけ。
わたしはこの世で、月老の弟子をやって、カイくんと一緒に、人と、人には見えないものに囲まれて、永遠の時間を生きていく。その運命を受け入れてしまったことだけは、確かなのだ。
そんなこと! 信じられない!
呆然と立ち尽くすわたしの肩を、月老がポンッと叩いた。
「まあ、がんばれ」
と、言われても……囧。
棒読みの激励を受け、わたしの心に隙間風が吹いたのは言うまでもない。
おしまい
頭はスッキリ、体も軽い。目覚めがこんなに気持ちがいいのはひさしぶりだ。
なんだか凄く不思議な夢を見た気もするし。
「うーん」
ふたりが十分寝られるクイーンサイズのベッドの中央で、全身で大きく伸びをしたところで気がついた。
林媽媽は?
隣で寝ているはずの林媽媽が消えている。慌てて枕元に置いてある携帯電話で確認すると、すでに九時を回っていた。
「やっちゃった!」
嫁、第一日目にして、寝坊とはなんたることか。
ベッドから飛び起き、洗面所に飛び込む。歯ブラシを咥えて鏡に映った自分の手首を見て驚愕した。
歯ブラシを持つ右手首を見て、もう一度、鏡に映るそれを見る。
「なにこれ? なんでこんなものが?」
超特急で歯を磨き終え口をすすぎ、濡れた手と口元をタオルで拭ってから、恐る恐る腕輪に触れた。
乳白色の玉石は艶やかに輝き、温もりのある滑らかな手触り。太さの割に不思議と重さを感じないは、高級品がゆえだろうか。だがしかしこれは。
「なんだか見覚えがあるような……?」
——そんな? まさか? あり得ないでしょう!
鏡のなかの自分と問答をはじめそうになったところで思い出す。のんびりしている場合じゃなかった。
大急ぎで着替え、廊下とダイニングを小走りで通り抜けて店へ出ると、朝食のピークはすでに過ぎ、小母ちゃんたちが厨房近くのテーブルでご飯を食べている。
「おや、小鈴。いま起きたのかい?」
「重役出勤かい? こりゃまた偉い嫁さんだねぇ」
お嫁さんになった話は、すでに回っているようで、一齣言いたい放題されて笑われた。
わたしは悟る。ここにいる小母ちゃんたちは、みんな姑になったのだ。
先を思い描き、浮かべる愛想笑いが引き攣ったのは、仕方がない。と、思う。
「そんなことより、就職のお祝いだろう?」
「そうだったねー。おめでとう、小鈴。月さんのところに就職決まったんだって?」
「就職?」
——わたしはいったい、いつ、月老婚姻紹介所に就職したんでしょう?
「おや、お目覚めかい? ちょうどよかった、いま呼びに行こうと思ってたんだよ」
「林媽……じゃなかった、媽、おはよう」
「月さんが、あんたを待ってるんだよ。仕事の話だろう? さっさと顔出しといで」
「あ、うん」
朝から元気な林媽媽にありがとうとお礼を言って、月老を探す。入り口付近のテーブルで食後のお茶を優雅に啜る月老の姿を認めた。
「師父(か……」
「(仮)は、要らない」
いつの間に(仮)が取れたんでしょうか?
「ええっ? まさか昨夜のあれって……」
「まさかとは思うが……おまえはあれが夢だとでも思っているのか?」
「え? だって、あれ……あ? だったら……カイくん! カイくんはどこ?」
驚いて周囲を見回しても、カイくんの姿がない。気配すら感じられないことに不安を覚えた。
「大丈夫だ。安心しなさい。あれは、役所へ届け出に行かせた」
「届け出、ってことは、カイくんは?」
「うむ。もう消滅することはない」
「消滅……しない」
——わたし、カイくんと、ずっと、ずっと一緒にいられるんだ。
「私の裏書きつきだからな。すぐに研修に入り、一ヶ月後には戻ってくるぞ」
「一ヶ月後……」
「おまえの難儀な縁も、これでとりあえず繋がったな」
月老の説明を聞きながらも、信じられない気持ちでいっぱいだ。
昨夜のあれは、夢ではなかった。課せられたミッションは達成され、約束どおり、ちゃんと幽霊になったカイくんと、ずっと一緒にいられる。研修が終わる一ヶ月後には、ちゃんと戻ってくる。
よかった。
あんなに泣いて苦しんで、無理やり諦めたカイくんとの『縁』は、切れずにこれからも続くのだ。
うれしいなんてひと言で、簡単に言い表せないこの万感の思いを、どう表現すればいいのだろう。
「さて、行くか」
遠くへ旅立っていた意識がその言葉で現実世界へ引き戻された。
「行く?」
「ここではなんだから、事務所へ戻って具体的な話をしよう」
具体的な話——ってことはつまり、わたしは。
いつの間にやら立ち上がり、隣に並んでいた月老に背中を押されて店の外へ出た。
遠く聞こえるバイクのエンジン音や車のクラクション。ざわざわと空気を揺らす、人の営みの喧騒。目の前には、すっかり見慣れた台北の、日常の風景が広がっている。
建物の向こうを見上げればそこには、雲ひとつない青空。今日も季節外れの暑さになりそうだ。
「いい天………?」
——えぇえ? なにあれ? ひ、人が空を飛んでいる?
あんぐりと口を開け、瞬きを数度繰り返し、試しに目も擦ってみた。ありえないものを見た人の反応は、大方こんなものだろう。
「ああ、あれか。あれは黒龍だ。またひとつ、難儀な縁か……」
遠目で顔かたちまではっきりと確認はできないが、それでもやはりあれは人。どう見ても黒い衣装を身に纏った人間に見えるのに、月老が黒龍と言ったら、黒龍なのか。
そもそも、龍は想像上の動物で実在するなんてことがあるはずが——。
いや、いいのか。幽霊も神様も妖怪もいるのだから、龍のひとりやふたり増えても。
ふと視線を正面に戻せば、向かいの眼鏡屋の前を箒で掃いている小父さんの姿が目に入った。
「みっ、耳っ?」
小父さんの頭の上にはぴょこんとふたつ、モフモフにしか見えない耳が生えている。その隣にいるのは、半透明の小さな女の子で。
目を丸くしたまま月老を振り返ると、その顔にははっきり『愉快』の文字が見て取れた。
この神様、タチが悪い。わたしの反応を面白がっている。
「おまえが驚くのも無理はない。これらは普通、人間には認識できないものだからな」
無理はないどころか、驚かない方がおかしいです。
楽しそうに微笑む月老が言う。
「わかっただろう。これが、この世の真実の姿だ」
「この世の真実の姿?」
「ああ。そうだ」
この世は人だけのものではなく、神、仙、人、妖怪、霊魂、魔、あらゆる種族が共存している。しかし、人間が認識できるものは、そのうちのごく一部にすぎない。
人の世が続く限り、人は、あらゆるものを証明し、自分たちのものとする努力を続けるだろう。だが、人の寿命は短い。人の叡智が及ばないこの世のすべてを、知ることはできないのだ。
「寿命の短い人には認識できない……」
——え? だったら、わたしは?
「人が考える神の寿命は、永遠だ。おまえは神である私の弟子。つまり、その寿命は……言わずもがなだ」
はじめて月老に相談したあのとき、カイくんとわたしが、月老に命を預けたら死ぬのだと思ったあれは、誤解だったけれど。
月老の正式な弟子となり、命を預けたいま、わたしは。
「ええっ? それじゃあ、わたし、死ななくなっちゃったってこと?」
——うっ、嘘でしょう?
得体の知れない恐怖に引き攣るわたしに、月老は極上の笑みを浮かべた。
永遠——。
それがどんなものなのか、わたしには、理解できない。
ただ、知っているのは、わたしはその永遠を生きる、と言われた言葉だけ。
わたしはこの世で、月老の弟子をやって、カイくんと一緒に、人と、人には見えないものに囲まれて、永遠の時間を生きていく。その運命を受け入れてしまったことだけは、確かなのだ。
そんなこと! 信じられない!
呆然と立ち尽くすわたしの肩を、月老がポンッと叩いた。
「まあ、がんばれ」
と、言われても……囧。
棒読みの激励を受け、わたしの心に隙間風が吹いたのは言うまでもない。
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